『逆らう君の強気な本音』
何が気に入らないって、最近の松本の態度。
超生意気。反抗期かってーの。アナタ何様? ああ、松本様でしたね。
でもそんな松本様な態度、ホント、むかつくんですけど。
楽屋の中はなんとも気まずい雰囲気。
「何? あれ?」
櫻井は思わず傍らの相葉に問い掛ける。
ちなみにあれというのはお互い不自然にそっぽを向いている嵐の末っ子2人組みのことで。
そんなに相手を見たくないなら離れていればいいのに、どういうわけか椅子一つあけて隣り合って座っている。
「知らない。痴話げんかじゃないの〜?」
そんな2人のことにも楽屋の気まずい雰囲気にも、関心がまったくないわが道をいく相葉は雑誌をパラパラと捲りながら答える。
「あ・・・、そ」
櫻井はただそう返事をするしかなくて。さて、どうしようかと考える。自分はどこに座ろうかと。
ソファの上は大野に占拠されている。
眠っている彼を起してずれてもらえばいいのだか、ぐっすりと寝ている姿を見るとそれも忍びなくて。
かといってこのまま相葉と並ぶようにして椅子に座れば、見たくもない気まずげな2人の様子が視界の中にどうしても入ってきてしまう。
「う〜ん」
考え込んでいると、
「何、悩んでんの?」
隣りからかかる不思議そうな声。
「あいつら、邪魔だなーーって。ったく、暗雲背負っているんじゃねーよ」
ちらり、と相葉の視線が険悪な2人に向かった。
「じゃあ、追い出せばいいじゃん」
あっさりと、そう言われる。
「あん?」
どういう意味でしょう?って相葉を見ると。
「ニノも松潤もうっとうしいから出ていってくんない?」
わが道を突き進むキングはそんなことを平然と口にした。
追い出されて、二宮と松本はとりあえず楽屋を出た。
別に素直に相葉の言葉に従って出てくる必要なんてなかったんだけれど。
意地を張ってそこに居続ける理由も何もなかったから、松本は黙って立ち上がった。
二宮も立ち上がったのは実はかなり予想外だったけれど。
パタン。
とりあえず出たものの、行き先なんてあるわけもない。どうしようかと思っていると、
「おい」
二宮に呼ばれた。
振り返ると、くいって顎で向こうを指される。そのまま二宮は歩き出した。
仕方なく、松本はその後を少し離れてついていった。
「最近なんなの? おまえ」
突然の問い掛けに、松本は少し困ったような顔をした。
廊下の端にある非常階段の踊り場。人があまりこないその場につれてこられて、それだけで松本は困惑していたというのに。
「何が?」
憮然とした態度で問い掛ける。
「その態度だよ。いやに反抗的じゃねーか」
二宮の言葉のニュアンスに松本はむっと顔を歪めた。
「反抗的ってなんだよ。上からものをみた言い方すんじゃねーよ」
苛立った声音に、自分でもびっくりする。
別に何があったわけでもない。ただ少し何かに疲れてきただけ。 ニノと一緒にいるのに、ニノと一緒にいるから。
本当は何でもないことも、苛立つんだと思う。
「同い年で、同期で、メンバーで。なんでそんなに偉そうなんだよ。おまえはオレのなんなんだよっ!!」
ずっと胸の中にくすぶってきたものを吐き出す。
二宮は少しばかり驚いた顔をしてその激情を受け止め、次の瞬間にふっと笑った。
「恋人なんじゃねーの? オレはおまえの」
あたりまえのようにさらりと言われたその言葉に、驚く。
二宮がそんな言葉を口にするのは珍しいことだから。
「オレが偉そうだって? あたりまえだろ。オレの方が好きなんだから、偉いんだよ」
いつもの飄々とした口調のままでそんなことを言われたから、咄嗟に言われている意味がよくわからなかった。
自分の中で反芻して、気づく。
「それって・・・・・・」
もしかして自分のことをすごく好きだと言ってくれているのだろうか?
松本は自分の顔がかぁっと赤くなるのを感じた。
「なんだよ。赤くなんなよ」
二宮は苦笑いして、松本の手を掴んだ。
松本は掴み上げられた自分の手を不思議そうに見る。
二宮は言葉もなくその手首に唇を寄せ、噛み付いた。
「い・・・痛いっ」
ちりりと走った痛みに、松本は眉をしかめる。
その噛み跡に二宮は舌を這わせて、舐めた。
「なに・・・してんの?」
松本の不思議そうな問いかけに、
「しつけだよ。言うこと聞かないヤツにはお仕置きが必要だろ?」
ニヤリと笑う。
「犬や猫じゃないんだけど・・・・・・」
松本は困ったようにそう言いながらも二宮から自分の手を取りかえそうとはしなかった。
「知ってるよ。犬や猫なら簡単なのにな」
二宮は執拗に松本の手首を舐る。
松本はそんな二宮を黙って見ていた。
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感謝の気持ち
みらい様より頂きました、ニノ潤です。
私の分かり難いリクが、こんなに素晴らしい小説になりました…(感動)
躾ですよ、躾っ!
いっその事、二宮さんの犬になっちゃえ松本っ!(爆)
本当にありがとうございましたw(ペコリ)
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