『ありのままの君でいてほしい』





かっこいい

色っぽい



最近よく聞く松本へのこんな声。
確かにかっこよくなったよ。
それに色気も増してきた。
でも、それは今までの松本とは違う。
俺の知っている松本とは似ても似つかない。

可愛くて

ヘタレで

それでも一生懸命

それが俺のよく知っている松本。
別に今が悪いなんて言っているわけでは無いんだけど。
無理してるんじゃないかって思う。
もともと人に甘えたがるのが好きなくせに、最近は何でも一人でしようとするし。
昔なら朝方でも平気でかかってきていて煩かった電話も最近は静か。

ファンの子的にはどうなのかは知らないけれど、
俺的には昔の可愛い松本の方がよかったな…と思う。
ドラマで得た沢山のファンを逃がさないためにっていう松本の戦略なのかもしれないけれど…。



「松本?」


色々考え事をしながら家に帰ってくると、
扉の前には俺より少しばかり大きい体が1つ座っていて。
名前を呼ばれて驚いて顔を上げた。
いや、俺も相当驚いたけどさ。


『しょ…翔君…。あ、お帰り…。』


お帰りって…お前いつから此処に居るんだよ、鼻真っ赤じゃん。
というか、何で居るんだ。

俺の思った事は全て顔に出ていたらしい。
松本は俺の顔を見ながら自分が此処にいる理由を話し出した。


『あの…翔君さぁ…最近あんま遊んでくれないっていうか…そんな感じだったから…どうしてだろうって考えたのね?俺。

んで…色々考えてね…友達とかにも相談したの…。それで…なんつーか…俺の所為?ってのが分かった…つーか…気が付いたのね。

だから…謝りたい…って言い方変だけど…ぇっと……』


相変わらずの主旨が伝わりにくい喋り方。
それでも松本が可愛いと思ってしまうのは、昔のように一生懸命になっているからなのだろうか。
俺の身体は勝手に動いて、しゃがみ込んでいる松本の冷たい身体を抱き締めていた。


「いいよもう、気付いたなら。」


小さく震える背中を優しく撫でてさすってやると、それは安心したかのように動きを止めた。
大人のように見えても、やっぱり中身は小さい頃と変わらない。
無理して背伸びなんてしなくていいよ。ありのままで居てくれれば、それでいい。


『髪…切るから…。』

「いいって…。それはそれで似合ってるし。」

『でも…切るっ。』

「だからいいって言ってるだろ、お前それ気に入ってるんだろ?」

『切るのっ!今決めたっ!』

「あっそ…。まぁ、期待しないでおくよ。」

『はぁ〜?何ソレェーっ。』



隣で笑っているのは背伸びなんてしてない、ただの松本。
そんな飾らない松本であってほしいと願う。これからも、ずっとずっとこの先も。






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あとがき兼言い訳

久しぶりに書いた翔潤でした。
というか去年(もう去年ですよー早いなー)一年間、
松本さんが髪を切ることだけをひたすら願っていた私。
今年まで願わせないでください、お願いします…。