社労士受験の思い出

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オフィス惠愛堂

社労士受験日記  

社労士試験の思い出を綴る、まずは日記形式で箇条書きにまとめてみた

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2008.4〜5
社労士受験を思い立つ
2008.6
日本マンパワーに通信教育を申し込む
2008.7
通信教育教材が届き学習開始
社労士Vの新聞広告でCD講座があることを知り、試しに購入

「白書対策」だったが、iPod shuffleに録音して聞いてみた。

2008.8
TACの最終模試解説をネットで聞く

ほとんど未学習で聞いてもわからないことが多い中で、担当O講師の最後の1月の頑張り(問題演習に専念)の話が頭に残る

2008.10
労基法は快調だったが労災法が頭に入らない(電車内で学習中に眠くなる)
やはり音声講座(耳からの学習、五感活用)が助けになるか、と教材を探す
マンパワーの労災法の問題に徴収法も入っていたことに驚く

徴収法は未学習、締め切りに間に合わない、教材を見て解答するしかなかった

2008.10
TACの独学道場を申し込む(3万円)

社労士Vも引続き併用

厚生年金が難しいとネット上の社労士VのCD試聴で講師が述べているのを聞く
社労士VのCD講座は厚生年金は翌春、それでは遅い、各科目一括で欲しい、が独学道場申込の動機
2009.2
マンパワーの科目別教材を一通り終える
国年、厚年ともにさっぱり身に付かないまま(教材が厚いし、独学では・・・と思った)
ともかく問題を解いて覚える方法でいくことにした(教材は問題解説の確認に使う)
2009.5
TACの選択式模試を受ける(会場は名古屋駅前のTAC)

独学道場に付いていた(受験料負担無し)

早めに行ったつもりだが、既に席の大半は埋まっていた

受験生の意気込みはすごい、と思った

2009.6
TACの中間模試を受ける(会場は名城大学(本試験と同じところ))

独学道場に付いていた(受験料負担無し)

午後の試験で眠気を感じ、対策が必要と思った

結果は圏内

2009.7
TACの統一模試を受ける(会場は名城大学)

独学道場に付いていた(受験料負担無し)

眠気対策に昼食は軽く(ランチパックやサンドイッチ)し、眠眠打破を飲んだ

結果はC、あせった

午前の選択式が問題

2009.8.24
本試験

朝と昼に眠眠打破を飲んだ

帰りには午前の解答速報が配られていた

1年の苦労をこんなチラシで確かめるのは、と思い、もらったが見なかった

できなかった、という思いで一杯で帰途についた

2009.8.25〜
毎日1問づつ答え合わせをしていった

結果をすぐに知りたくはなかった(恐かったのだ)

2009.9
問題の選択式が基準点以上であると思われ、希望がつながった思いがした
2009.10
択一式では労災法で失点が多いのに焦った、が、基準点には達していると思われた
2009.11.7
ネットで合格を確認
夜床屋に行き、映画に行き、中華料理の店でチャーハンを食べ、ささやかに祝った

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社労士試験のツボ  

我流ながら箇条書きにまとめてみた
1 学習時間を合計1,000時間とる・・・1,000÷365→1日2〜3時間となる
            ・・・週に1日はゆっくり(休みなしは続かない、試験前は除いて)
2 午前の選択式に要注意・・・・・・・問題数が少ない分、失点が響く
            ・・・・・・・平成20年度は健保が難問揃い(救済措置あり)
3 問題演習を繰り返す・・・・・・・・試験前はこれに尽きる


bind_free088.jpg ざっと以上のとおり。以下には、冗長だが、筆の進むまま長々と書いた体験記がある。


やれやれ、合格した、さあ、これからどうする  

社労士試験合格体験記

 平成20年度の試験は難しかった。しかし、「うかるぞ社労士2008年版」のはしがきでは、過去にはかなり難化したこともあったという。ともあれ、合格はした。さあこれからどうする。まずは、この1年を振り返る。 

⇒ Book.png「受験の1年間を綴る」


 なお、社労士試験は記憶を問う問題が多いので、私のような勤め人の独学者では、
1 学習時間は平日2〜3時間、土日含め週20時間を確保。
 ・これで1年に1,000時間確保できる。学習時間はこれで十分であろう。
2 基本書を解説CDとともに12月〜1月(遅くとも春)までに終える。
3 後は問題演習中心。
 ・午前の選択式はハードルが高く要注意LinkIcon
4 模試を受け試験慣れ。
 ・午後の試験時間は長い、私は昼食は少なめとし、さらに「眠眠打破」などのドリンクを服用した。
要約(5つに整理)LinkIconできようか(反省を込めた理想ではある)。

選択式に注意  

午前の選択式は8問、各問とも5つの穴埋め問題で、20の選択語から選ぶ。合格基準は総得点28点以上かつ各3点以上(年によっては救済措置がある)といわれており、各問とも5中3正解が必須となる。
これに対し、午後の択一式は7科目で5肢択一が10問、合格基準は総得点44点以上かつ各4点以上といわれており、こちらは10中4以上正解が必須である。
5中3と10中4とでは前者が厳しい。選択式は要注意であり、それなりの対策が必要となる。選択式で時に救済措置(基準点が下がる)がとられるのは、こういう事情もあると考えられる。


 私が使った参考書、問題集を次に掲げる。
 ただし、これでは多すぎる(反省している)ので、これを参考にして、自分なりに選択・精選されたい。これに毎日2〜3時間取り組めば合格だ。
 模試はTACを利用(同社の独学道場に付いていたので)した。
 さあ、合格しよう。

参考書
自宅用

・うかるぞ社労士(週刊住宅新聞社、CDあり)

・ナンバーワン社労士必修テキスト(TAC、独学道場CD+テキスト、模試・一般常識・法改正セミナー(私の場合はDVD)が付いて3万円はお得だったかも、ただしCDは物足りなかったが)

携帯用

・まる覚え社労士(週刊住宅新聞社)

・社労士V(月刊誌・日本法令、CDあり)

自宅+携帯用

・日本マンパワー通信教育テキスト(10分冊)

問題集
自宅用

・日本マンパワー通信教育問題集(選択式・択一式・模試)

・うかるぞ社労士択一式予想問題集(週刊住宅新聞社)

・一問一答精選問題集(日本法令、CD付き)

・社労士V模擬問題(日本法令)

・社労士合格のツボ選択対策(TAC)

・出る順社労士ウォーク問過去問題集(東京リーガルマインド)

・社労士試験ひっかけパターン厳選490問(東京リーガルマインド)

・社労士ここで差がつく急所ゼミ600問(ダイエックス出版)

携帯用

・出る順社労士ウォーク問一問一答カード(労働編・  社会保険編、東京リーガルマインド)

・まる覚え社労士選択式完全チェック(週刊住宅新聞社)

・まる覚え社労士○×式直前チェック(週刊住宅新聞社)

80_80_bakudan.png上記参考書・問題集についてはここを参照されたい。

私の経験から、社労士受験合格に必要な条件を次にまとめた。5つある。参考に供する。  

  • A 総学習時間1,000時間の確保LinkIcon
  • B 計画を立て、学習記録をつけるLinkIcon
  • C 基本書と問題集の精選LinkIcon
  • D 模試を受けるLinkIcon
  • E 詰めは問題集と模試問の繰り返しLinkIcon



  •    合格に必要な学習時間はおおよそ800〜1,000時間と言われている。
    • これだけの時間を確保すれば万全である。
      • 社労士試験は記憶を問う問題が多い。
      • 記憶を問う試験⇒成果は学習時間に比例する。
    • 1年は52週⇒毎週20時間⇒毎日約3時間やれば合格ライン突破可能。
    • 例えば平日は2時間が限度なら、週末で調整(補充)して20時間は確保する。
      • ただし、週末は本来休日、その休日に勉強漬けでは長続きは難しい。
      • 休みには休もう。そのためにも平日できるだけがんばろう。
      • 休日に朝寝したり、ゆっくりする、これは長続きのコツ。
      • ただ、休日も気合いを入れて学習する時間があれば、なおよい。
    • 1年間の長期戦、毎日の積み重ねがじわじわと効いてくる。
    • 勤め人には厳しいか。
      • そんなことはない。満員電車でもiPod等があれば学習時間になる。

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  •    計画⇒実績⇒修正(挽回)⇒計画・・・毎日毎週毎月の循環⇒試験突破
    • 計画は全ての始まり、守れるかどうか気にせずにともかく立案する。
      • 計画は守るのが難しいのが普通。週単位で修正。
    • 毎日時間と学習内容を簡潔に記録する。
      • 表計算ソフト等で開始と終了の時刻を入力し日週月で時間を記録し把握する。
      • 表計算なら日平均、週平均も出せる。
      • 科目ごとの集計もできるが、あまり凝ったことはせず、簡明な表とする。
      • この時間は何をしたか(例:○○問題集のどこ〜どこまで)も簡潔に記録。
    • 日、週、月単位で計画をたてておき、実績と比較。
    • 遅れがあれば週末で調整(挽回)。
      • その週の分はその週に。
    • この繰り返しで着実に力が付いてくる。

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  •    教材は絞り復習を繰り返す
    • 私が使った基本書、問題集等はここLinkIconを参照されたい。
    • 基本書は自宅用1冊(科目ごとの分冊型もある)、通勤時間用に要約版を1冊。
      • 基本書は厚く重い。これは自宅学習用とし、毎日の持ち運びは要約版を使う。
    • CD等の音声講義があるものがよい。
      • ただ読んでいるだけではなく、目と耳と使うことで効果が増す。
      • iPod等に転送すればいつでもどこでも聞ける。
        • いつでもどこでも「聞ける」ではなく、いつでもどこでも「聞く」習慣にする。
      • 最初から本に付いていなくても別売のものがある。
      • 「うかるぞ社労士」や「社労士V」など。
    • DVDはどうか。
      • 映像付きは目が疲れる点を除けば音声のみよりは有利。
        • ただし、若い人は目が疲れるという心配は無用だろう。
      • 科目ごとの販売に「理解のツボDVD講座」がある。
        • 私は使ってないので、なんともいえないが、価格は魅力的。
        • DVDのみか、本付きか分からない。買う場合は確認されたい。
        • iPodに転送すれば「いつでもどこでも」型になる。
        • データ転換に時間がかかる事がある。
    • ただし、音声だけでも十分効果的。
    • 聞いた時間も学習時間に入れる。
    • 「一問一答精選問題集」は解説CD付き。
      • なお、私が買ったのは初版で一般常識二科目はなかった。
      • 校正ミスと思われる箇所があったが、CD付きは良い企画。
      • 問題集には過去聞と予想問題があるが、まずは過去問。
      • 時間があれば過去10年分がよいが、量が多くなる。
    • 問題集は繰り返しやることで力が付く、量と繰り返し数は反比例、二律背反である。
      • 10年分を5回(これでもかなり大変かも)と5年分を10回と、どちらがよいのか。
      • なんともいえない、計画立案時に検討されたい。
    • 10年分型は「佐藤としみの条文順過去問題集」が出た。
      • 4分冊、これなら持ち運びも可能。
      • 初版を見たところ、校正ミスらしき箇所が少しあったが、自力で対応可能(と思われる)。
      • これを繰り返しやれば過去問対策は十分。量はあるが、もし買ったなら、徹底的に取り組もう。
    • 選択式は難関となる年もある。過去問としっかりした予想問題集1冊をやりたい。
      • いろいろあるが、大手どころなら、どれも遜色はないと思われる。
    • あれこれ手を出さず、選択と択一ともに過去問と予想問各1冊を繰り返しやる。これが十分に身についたら別のをやる、という方針で取り組む。

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  •    模試を受ける
    • 5月、6月ともなれば模試が始まる。私が受けたTACの場合は5,6,7月の各下旬に実施された。受験指導校にもよるが、このような形で大体3回あるのが多いと思う。
    • TACの場合は第1回の5月は選択式のみで択一式はなかった。変に思ったが、直前になって合点が行った。なぜなら、社労士試験では午前中の選択式の方がハードルが高いのである。TACの5月の模試は選択式のみだが問題数は倍ある。この時期に選択式に重点を置くのは、それなりに理由があるのであった。
    • 選択式は各5問で、3問以上正解しなければならない。10問中4問が最低基準の択一式よりはるかに厳しい。日本マンパワーの「選択式対策パワーアップ問題集」(2008年度版)には、「・・・選択式試験が難関とされる理由は・・・1科目について1問、全部で8問しか出題されない・・・広範な出題範囲の中から、わずか1箇所(中には数箇所の場合あり。)を取り上げて、その設問について正確な回答を求めるものであるから、安易な受験対策では自信を持って対処することはできない。」とある。
    • 選択式は厳しいのである。が、厳しいのは皆同じである。しり込みすることはない。
    • ところで、私が受けた模試の解答が送られてきて驚いたのは、上位得点者の一覧を見たときである。ほとんど正解しているではないか。何という人たちだろう。このような猛者と競うのか。えらいことだ、と思った。模試当日、自分ではやや早めに会場に入ったと思ったのに、既に大方席が埋まっていてびびった、ことを思い出した。意気込みが違う、と思った。こういう人たちと戦うのである。ああ、厳しい、とは、その時の正直な感想である。それが、この一覧を見てより現実のものとなって現れたのである。
    • 模試を受けなければ、こういう厳しい現実に接することもないし、模試は本試験と同じ会場で実施されることもある(私の受けた名古屋会場ではそうであった)ので、会場への経路が実地に分かるし、試験慣れしておくという点でも、是非とも受けた方が良い。
    • なお、模試の判定結果が思わしくなくても最後まで力を抜いてはならない。又、良い判定であっても気を抜いてはならない。
    • 最後の模試から本試験まで1箇月ある。この1箇月をどう過ごすか。試験は勝負である。最後まで真剣に取り組むかどうかが分かれ目ではなかろうか。
    • 私は2年かかると思って勉強していたが、1年目ではどうせ受からないからといっていい加減にやっていたのでは2年目で成果が思うようには出ないと思っていた。それは、高校3年の時に担任の先生が、大学受験で浪人すればいいと思って現役の時にしっかり勉強しないと浪人になっても成績が伸びない、今しっかりやらなければダメだ、といっていたのを覚えていたからである。資格試験でも同じである。私は2年かかることを覚悟で2年目での成果を考えて1年目の受験にがんばって取り組んだ。幸いにも1年目で合格できたが、真剣に取り組んでいなければ1年目どころか2年目でもどうなるか分からない。毎年勝負、真剣勝負、という意気込みで取り組むべしである。

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  •   詰めは問題集と模試問の繰り返し
    • 5月下旬からは模試が始まる。この頃からは問題演習中心にした方が良い。さて、問題を解く時に良く言われることだが、誤答肢の場合ならどこが誤りか、どこをどう直せば正答肢になるのか、簡単で良いのでメモすると効果的である。このメモと解説を比べるのである。単に解きまくるより身に付く。解きまくるのは最後の1箇月でも良い。面倒だがこうした方が合格に近づく。急がば回れである。問題集は最低5回は繰り返そう。問題を解く時に日付をメモすると、次に何日目で一巡したか分かる。答えを覚えてしまっても良い。気にせず何度でも繰り返そう。解けなかった問題には印をつける。次には解けなかった問題だけやる方法もあるが、全部やり直そう。そうすると、前回正答でも今回できないものも出てくることもある。原因はケアレスミスかもしれないし、前回たまたま合っていただけなのかもしれない。何度でも繰り返し、誤答をつぶしていくのである。問題集は過去問題集と予想問題集とある。
      • 過去問は過去5年、7年、10年などいろいろあるが、時間があるなら10年ものがよいだろう。しかし量は多くなる。これを5回以上繰り返すとなると費やす時間とエネルギーは相当多くなる。10年ものに取り組むなら早いうちから気合いを入れて取り組もう。私は毎日1時間日本法令から出たばかりの「佐藤としみの条文順過去問題集 1 労基・安衛・労一編」をやってみたが、これ1冊で半月ほどかかった。2回目からは短縮されようが、このシリーズは4冊ある。一日2時間としても一巡に一ヶ月。なかなか厳しい。が、やりがいはある。
      理想を言えば、12月までには基本書による学習をひとまず終え、年明けからはこういう問題集に取り組めれば良い。過去10年が厳しいなら5年もの等になる。ともかく繰り返しやることである。予想問題集は各社から色々出ている。どれか1冊やるとよい。これも5回以上は繰り返す。私が通信教育で受けた日本マンパワーの問題集は選択式と択一式に分かれ、選択式はかなり細かな穴埋め問題、択一式が重要過去問題となっていて、基礎力をつけるにはよい問題集であったが、これで分かるように、選択式と択一式とで問題集が分かれているものもある。大事なことは、あれこれ迷わず、選んだら何回も繰り返しやり、その1冊を完全に身に付けることである。5月下旬になれば模試も始まり、法改正対策も始まる。つまり、やることが増える。問題集を増やす余裕はそんなにない。通勤時間に車内で立ちながらやるのは小型の問題集が良い。こういうことも年頭において書店で選ぼう。いろとりどりで目移りがして困ってしまうが、大手の問題集なら質的にそんなに違いはないと思う。ともかくじっくり選んで、買ったらとことん使い切ろう。

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Book.png受験の1年間を綴る  

LinkIcon基本書、問題集について
1 今年の試験は難しかった。
2 社労士試験受験の動機
3 受験準備
4 順調な滑り出し、が、迷走始まる
5 年金は難しい、といわれた
6 貴重な一言
7 参考書、問題集と反省点
8 労災法で眠くなった、が、どうにか救われる

  今年の試験は難しかった。

 今年の試験は難しかった。特に午前中の選択式の健康保険法や国民年金法、一般常識など、難しかった。最低賃金法違反の事業所の割合など、分かるはずもない。運次第で点が決まってしまう。恐るべき試験だった。20年4月に入ってからだったか、前回(平成19年度)の試験問題を解いたところ、やさしく感じたし、合格点がとれた。それと比べて今回の難しかったことといったら。
 午後は自分で工夫した。といってもたいしたほどのものではない。回答の順番を変えた。いつも難解な厚生年金保険法を国民年金法の後にした。そして、見直しは、社会保険だけにした。これまで受けた模試では、最初からの見直しをやっていたが、時間切れで最後までどころか、真ん中までにも行かずに時間が来てしまっていた。そこで、苦手な社会保険だけの見直しに変えたのだった。後の自己採点で、一点はこれで間違いを発見して点が増したと思った。
 それにしても難しかった。悲観的な気持ちいっぱいで試験会場を後にした。

 会場入り口付近は行きも帰りも受験予備校の案内などを渡す人で一杯だった。後で見て分かったが、五円玉の入ったお守りもあった。帰りには、午前の部の回答速報も配られていた。もらったが、見る気はしなかった。一年の苦労の結果をそんなに簡単に、いわば瞬間的に見てしまうなんて、そんな気にはならなかった。しばらくは時間が欲しかった。ゆっくり確認するのだ。などと思いながら、とぼとぼと帰途についた。
 それにしても、選択式は厳しすぎないか。こんなに難しくて、五点中三点取らないといけない。全ての科目で三点を取っているかどうか、極めてあやしい。それが、あの薄っぺらな回答速報で、あっという間に分かる。恐くて、それにもったいなくて、すぐに見る気にはならない。
 翌日から、選択式は毎日一科目ずつ、確認していった。毎日そのつどどきどきだった。かろうじて、なんとかできていることが分かった。最低賃金法違反率といった、全く分からない問題で運を天任せのものは、全て間違っていた。運には恵まれてはいなかったようだ。が、選択式はどうにか通過していた。
 択一式は、全部で七十問あるが、一日一問ずつ見ていくことにした。発表までまだ日にちがある。これまでの模試で、選択式で点が悪くても、択一式でだめだったことはなかった。これまでは、合格ラインである、各科目四点以上、合計で四十四点以上はとれていた。多分、今回もいけているだろう、とも思われるが、なにしろ選択式が難問が多かったし、それに、今回は択一式でも健康保険法がやたらに分からない問題が多かった。悲観的でもある。といった思いで、一問ずつ見ていった。

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  2 社労士試験受験の動機

 私が社労士試験受験を思い立ったのは、昨年(平成19年)の3月下旬だった。
 定年まであと7年。このまま退職を迎えても、ただのおっさんでしかない。なにか手に職があれば、と思って、資格試験受験を思い立った。難しいのはいけない。あと7年しかないのだから。ちなみに、わたしは事務系というか、文系。理系の試験は範囲外である。
 昔、といっても相当前になるが、30年程前、宅建主任者の資格をとっているが、不動産業は、60過ぎてからでは向かないだろう、と思った。
 次の4つを考えた。
 行政書士、税理士、社会保険労務士(略して社労士)、司法書士。
 この中では行政書士が一番簡単そうだ、と思って、4月になって本を購入して勉強を始めた。ところが、1箇月半近く立ってから、自分の職歴では、試験を受けなくても登録できるのかも、ということに気がついた。確かめたら、やはりそうであった。拍子抜けした。だいぶ本代につぎ込んだが、無駄になったし、行政書士で食べていけるのか、いや、年金収入に足していくらになるのか、なかなか大変だろう。しかし、年金だけもらってやることがない、よりはまし。なにか張り合いがあれば。なら、行政書士でもいいのである。が、どうも、これだけでは。と、あれこれ考え、残りの3つを考えた。
 いろいろ受験指導校のパンフレットや市販の解説書を見たりしてわかったのは、税理士は実務経験必須、社労士も実務経験必須だがこれに代わる講習を受ければよい、さて、税理士にはこういう講習がどうもなさそうだ、それならせっかく税理士試験に受かっても、登録できない、って、え、こんな大事なことは、受験指導校のパンフレットには載ってなかった、調べてよかった、大体この年で雇ってくれる税理士事務所があろうはずが、ないだろう。税理士試験は一度に全科目受けなくていいし、昔簿記2級だか3級だか、もう忘れてしまったが、少しは心得はあるし、と思っていたが、これで税理士はあきらめた。
 さて、残ったのは社労士と司法書士。思ってはいたが、司法書士の方はなかなか難しい。標準的な学習時間は、社労士千時間、司法書士3千時間、と書いてある本もあった。千時間だと、1年52週、週に20時間、日3時間、ああ、これならできるかも。3千時間は1年では無理。ただ、社労士も独学は無理、1年目の合格も難しい、2回目ならいける、と書いてあるのもあった。が、まあ、社労士だろう、と決めた。

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  3 受験準備

 さて、社労士受験を決めた。時は平成19年5月の終わり。試験日は8月。今年(平成19年)はとても無理だし、決めた日が5月31日、調べたら、社労士試験申込最終日だった。さあ、来年の試験を目指すことになった。
 独学が難しいなら、通学は無理、高いし、通信教育でやろうと思った。たまたま、私の職場では社労士の通信教育で少し安く受講できるものがあった。いわゆる、自己啓発への支援制度である。ついでだが、職歴で行政書士になれる職場だが、行政書士の講座もあった。無論、行政書士試験の勉強は役に立つ。民法など重要な法律の基本的な知識が得られるから無駄ではない、有益である。それはともかく、早速、通信教育を申し込んだ。
 申込先は、日本マンパワー。ここは他の社労士受験指導校と比べてかなり安めである。定価より少し安めの価格で申し込むことができた。ありがたいことだと思った。が、後で述べるように、解説書を読んで問題を解いて送る、だけでは身に付かない、読んでいてもなかなか頭に入らない、分からない、という状況となり、受講開始後2〜3箇月してから、いろいろと試行錯誤が始まり、そのまま本試験に突入することになった。このあたりは、おいおい述べていくこととする。
 ともかく、申し込んだ。が、なかなか教材が届かない。電話で聞くと、法改正があり、改訂中、6月下旬には届く、とのことだった。後で分かったことだが、社労士試験は法改正が重要出題事項。つまり、毎年同じことばっかり勉強していてもだめ、改正事項もそのつどきちんと押さえておかないといけない、ということなのである。もちろん、法改正事項だけ完璧でもだめ、ではあるが、要するに、改正事項からの出題確率が高い、ということである。
 教材が届いたのは聞いたのより少し遅れたが、日程では、8月が労働基準法、以下社会保険一般常識まで、来年(平成20年)2月頃までの間、毎月それぞれの科目の解説書を読み、添削を受ける、という循環が始まった。

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  4 順調な滑り出し、が、迷走始まる

 最初は労働基準法から始まった。テキストも分かりやすい。添削問題もテキストを見ずに全問回答できた。これならいけるぞ、と思ったのも、あながち無理ではない。労働基準法は、その後、いわゆる得意科目となった。まだこの頃は時間に、また気分的にも余裕があり、図書館で労働判例百選を借りてきて読んだりしていた。ただし、細かいところまではなかなかである。罰則とか、労働者名簿・賃金台帳の記載項目・省略項目、賃金だと平均賃金の色々な出し方・最低保障などなど、いろいろある。
 次は労働安全衛生法。これも覚えることはたくさんある。
 ところで、新聞で社労士Vという雑誌の広告を見たのは、7月だったろうか。確か法改正・白書対策号の広告だった。解説CDがあり、これは別途申込2,100円とあったが、雑誌は1,000円以内ではなかったか。興味を覚え、試しに買ってみることにした。買ってからCDも申し込んだ。CDはiPodシャッフルを買って通勤途上で聞くことにした。当時はシャッフルは9,800円、半年ほどしてか、5,800円になった。色はタンジェリン(オレンジ色)が欲しかったが、買いに行ったコジマになく、青にした。鮮やかな青で、ま、なかなかいい色だ。ただ、その後ヤマダにいったらタンジェリン他全色豊富にあったので、未だにはやまった、と悔やんではいる。
 この号のCDは法改正がN講師、健康保険法の改正事項では、「・・・入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費・・・」の各費目を省略せずに大変な早口で話されていたこと、厚生年金保険法の「遺族厚生年金の2/3+老齢厚生年金の1/2と遺族厚生年金の比較」のところが理解困難(まだやってないのだから無理もなかったか)だったこととかを覚えている。とても熱心な姿勢が感じられた。熱血漢という感じ(もっとも、LSコーチのHPから申し込んで送られてくるメールを読んでいると、別の面も)。白書は斉藤講師、ソフトで安定した語り口は、信頼を感じさせる。CD講座にはいい印象を持った。
 さて、労働安全衛生法までやってきた。安衛法は、総則の1〜4条、第4章「労働者の危険又は健康障害を防止するための措置」の条文群などがなかなか、頭に入りにくい。でもここから時々出る。安衛法は出題は労基法とセットで、問題数は少ないが、難度が高い。社労士Vのテキストでは安衛法は安全衛生管理体制、機械・危険物・有害物、教育、健康診断などを扱っているが、範囲はこれだけではない。しかし、このあたりが重要ということだろう。CD講座の解説はN講師だったが、安衛法はこのところ難題が多く、やってもやってもできない問題が出される、といっていたのを思い出す。
 9月に入った。ここでびっくり。今月は雇用保険法である。だが、添削問題を見ると、徴収法の問題も入っている。なぬ、2冊もやることになっていたのか。それは知らなかった。ひと月1冊と思っていた。今から読んでも提出期限に間に合わない。しかたがない、テキストを見ながら答えを探すしかなくなった。このあたりから、調子が狂ってきた。

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  5 年金は難しい、といわれた

 私が学習を始めたのは7月頃、8月の本試験直前で、受験指導校の模試の解説がHPでされているところもあるし、通信教材の視聴ができるところもある。聞いてみると、社労士Vの講師はさすがに話が上手、CD講座を視聴してみたら、真島講師の厚生年金保険法だった。冒頭いきなり、厚生年金は社労士試験の中で最難関、しかし年金を制覇せずして合格はない、といっていた。そうか、そんなに難しいのか、しかし、社労士Vは厚生年金が4月の配本、そんな先で間に合うのか。受験指導校のCD教材なら一括送付だから、待たずにどんどん聞ける、と思い、価格面から、TACの独学道場が3万円、秋保先生のうかるぞシリーズのCD教材が3万7千円、というのを検討した。CDの枚数はうかるぞシリーズの方が多いが、既にマンパワーのテキストもあることだし、7千円節約、で、TACの独学道場を申し込んだ。ところが、年金のところは案外あっさりだった。
 私が使用した教材については、始めるとなかなか長くなりそうなので、改めて述べることとしたい。
 年金は、年金は、と思っていて、社労士Vの広告で、「真島の年金をやっつけろ」という本が目に留まり、申し込んだ。その頃は、地元の書店で社労士Vを毎月買っていたのだが、ない月があり、割安で送料無料だったので定期購読を申し込んでいた。そうすると、発行元の日本法令の本が安く買えるということもあった。年金をやっつけろも、市価より安く買えた。しかし、読んでも、その時は分かったつもりになるのだが、なかなか定着しない。うかるぞシリーズの「年金のキメ手」も買ってよんだが、やっぱり分かりづらい。いや、分かりやすいのだが、難しい。ややこしい言い方だが、要するに、年金は難しい、ということなのだ。マンパワーの添削も、国民年金と厚生年金は年1,2月が提出だが、だいたいテキストを読んでも頭に入らない。悪戦苦闘となった。しかし、マンパワーのテキストでの悪戦苦闘は、その前から始まっていた。

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  6 貴重な一言

 TACのO講師の話である。勉強を始めた頃、たまたまTACのサイトを見ていたら、模試の解説を見ることができた。確か7月下旬の、最後の模試だった。翌年受験の私には、大部分は分からない内容とは思ったが、音声ファイルをとり出してiPodシャッフルで聞いたりしていた。冒頭、講師は後1箇月の過ごし方について、ジシンの体験をまじえ、こう話された。
 自分も会社勤めで残業もしていた。最後の模試の結果はC判定だった。このままでは合格は期待できない。どうするか。氏は、手元の問題集や模試を5回やることにしたという。どうして5回にしたのかは、今となっては分からないが、ともかく5回やることにしたのだそうだ。それからは、睡眠時間は4時間を切ることもあった。残業もあるが、TACの自習室に行き、11頃帰宅、それから夕食をとり、12時くらいから3〜4時位までやったそうだ。これでは寝る時間があまりに少ないが、1箇月やったそうだ。
 最後の5回目が終わったのが試験前日の土曜日の昼ごろだったという。試験は、最後の見直しが終わった直後に終了の合図があった、とのことだ。
 時々、長い試験時間で集中力が続かないという質問を受けることがあるが、それが分からない、なんとしても受からなければ、という意気込みで1箇月を打ち込んだ氏は、そういわれた。
 試験前になったら、模試の結果が良くなくても、もう一度基本書を読もうとか思ってはいけない、それは確かにそう思うのも自然だが、読むだけなら楽なのだ、しかし、もうこの時期、問題集にかじりつくしかない、それを繰り返しやること、これに集中する、氏はこれに夢中で1箇月取り組んだ、だから、本試験でもその勢いで回答に集中できた。こうした経験から、集中できないというのが、どうにも分からない、のだそうだ。
 私はおそらく、いや、確かに氏よりはかなり年がいっている。同じ睡眠時間ではとても長続きしまい。だが、月〜金ならできるかも、土日は朝寝しよう。それに、まだ1年先。ただ、私は遠距離通勤、片道2時間近くかかっている。平日はO氏に習ってがんばろう、と思った。
 それと、社労士試験は記憶を問う問題が多く出る。記憶は学習時間に比例する。学習をどれだけしたか、時間を記録しよう、と、TACの独学道場に申し込んでから、そう書いた冊子が届いた。冊子には記録用のカレンダーが載っていた。私はそれは使わず、手持ちのパソコンで表計算ソフト(Excelはなかったので、NeoOfficeというとりあえず無料で使えるソフトを使った)で日々記録することにした。
 ところで、社労士VのK講師はCDで、計画を立てることが大切と、一度ならず語っていたし、そういう記事も書いていた。ともかく、まず恵沢を立てることが大事なのだという。それと、今日やったことはその翌朝とか、復習、おさらいをする、一週間たったら同じように復習する、ということも大事、人間の記憶は24時間以内に繰り返すと、かなり長続きする、と氏は説いていた。
 なかなか時間がとれないのに復習までは、というのが実際だが、私も途中から週間計画くらいは入力し、実際にやったのと退避できるように表を作っていくようになった。表計算なので、毎日の時間、週の合計、日平均の学習時間は出せる。
 なるべく週20時間になるように心がけるのだが、土日は時間がとれない事が分かった。家庭の用事が土日にある。平日は通勤時間が学習時間になり、時間がない状況では少ない時間でもやるのだが、土日はなかなかそういう姿勢にならないで、つい夕方になってしまう。K講師によれば、自宅にいれば、誘惑が多い。風呂、テレビ、新聞、酒・・・。だから、退社後自宅に帰らず、マクドナルドでがんばる人もあるという。そのとおり。私も土日は図書館にでもこもれば、とも思ったが、そういうわけにもいかず、結局試験が間近になった夏までは、土日に集中することはなかった。
 ともかく、O講師の体験談は、その後座右の銘になった。それと、今は事務講習とか、他の学習をしているが、時間をつける習慣は、今でも続いている。

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  7 参考書、問題集と反省点

 入門書類。

「だれでも社会保険労務士になれる本」(秋保雅男著、中央経済社)
「資格図鑑」(ダイヤモンド社)

 最初に読んだのは、「だれでも社会保険労務士になれる本」、これは、地元の図書館で探し、目に付いたものから選んで読んだ本。結果としては、参考になった。いわゆる入門書は、基本書や問題集にはどういう本があるのか、どのように勉強したのかなど、手がかりになる。初めての人は、この種の本をどれか一冊は読むとよいと思う。次に、「資格図鑑」(ダイヤモンド社)、なかなか面白く興味深いことが色々と書いてある。この本は毎年出ていて、私が読んだ年の版には、社労士試験は独学は無理、1年目の合格は無理だが2年目なら大丈夫だろう、などと書かれていた。これはある程度は確かである。しかしまた、通信教育等の独学または独学類似で初年度合格という例は別にまれではない、と私は自分の経験から思う。
 さて、基本書と問題集、いろいろ使ったが、うんと絞れば次のようになる。

基本書 「うかるぞ社労士」、「マンパワー通信教育テキスト」
問題集 「マンパワー通信教育問題集」(選択式、択一対策重要過去問)、TAC模試

 では、使ったものの中から主なものを紹介する。
(1)基本書

うかるぞ社労士(週刊住宅新聞社)
一冊で全科目を網羅、1000頁程で分厚く、携帯には向かない。厚生年金の報酬比例の額計算の変遷は難解なところで、本書でも一人で読んでいたのではなかなか難しい。このあたりは別売のCD講座で聞きたいところだった。この部分以外はまあまあ分かりやすい。両脇の欄外も重要なことが書いてあるが、字も小さくなり、読み込むのに結構疲れるが、意気込みで克服したい。索引も詳しく、事典代わりにもなる。これがよかったので、最も使った。分厚い本は索引が重要。ただ、一般常識二科目は弱いと思う。この二科目は社労士Vが薄いがよくまとまっている。
ナンバーワン社労士必修テキスト(TAC)
独学道場のCD講座とセットで使う。図解もあり、初学者に分かりやすい記述。索引が弱いのが残念。これも全科目版で1000頁程ある。
なお、上の本もそうだが、こういう厚い本は科目ごとに切り離して携帯する人もあると、どこかで読んだことがある。私はしなかったが、人によりけりである。
マンパワー通信教育テキスト(日本マンパワー)
科目ごとに分冊、可搬性よく、車内で立ったまま片手でも読める。版形も上の二冊より一回り大きく、紙面に余裕があるため、活字も大きく、ぎっしり詰まった感じもなく、読みやすい。
科目によってはかなり詳しく、特に年金二科目などは初学者が独力で読みこなせるのか、時間に追われる身にはつらいものを感じた。各項目ごとに始めに条文が載っているので、難解な条文のところほどてこずった。
一般常識もかなり詳しい。年金二科目と一般常識二科目にかかずらっていると時間がなくなる、と、私は焦った。
それで、上の二冊と、次の「まる覚え社労士」などにも手を出すことになった。
まる覚え社労士(週刊住宅新聞社)
「うかるぞ社労士」の要約本と思って買ったが、編集が違う。500頁余で全科目が入っている。携帯可能、通勤途上で使える。専用のCDもあるが、私は既に手一杯で使わなかった。CDは同じ出版元だし「うかるぞ社労士」のCDを聞けば十分と思うが、枚数が少ない分価格も低めになっている。
・本と違いCDは聞く時間が必要なので、CDは一つにしたい。
社労士V(月刊誌、日本法令)
執筆者は各受験指導校の名のある講師ばかり、別売CDもさすがに聞きがいがある。
ただし、毎月一科目ずつなので、どんどんやりたい人、早めに一通り終えて問題演習に時間をかけたい人などには、じれったいものがある。
内容は、詳しくはないが要点を押さえてあり、車中片手でCDを聞きながら、という学習にも向いている。
限られた紙数に、手慣れた講師が上手にまとめているが、さすがに分厚い基本書のようにはいかない。よくまとまっているので、基本書と併せて使うとよいと思う。
定期購読すると、日本法令の本が割引で買える。
CDとDVD講座
繰り返し何度も、いつでもどこでも、となればCD。見るのは目も疲れる。CDは価格も安い。ただ、DVDから音声だけ取り出して聞くこともできるし、iPodなどの携帯機器用に変換して試聴もできるので、ここは価格との差をどう見るかによる。
・私の経験からいえば、CDでも十分ではないか。

(2)単行本

真島の年金をやっつけろ(日本法令)
私が社労士の学習を始めたのは平成19年の夏頃で、しばらくして、たまたま社労士VのCD講座をインターネットで試聴した。前年の厚生年金の講座だった。真島講師が冒頭で、厚生年金は社労士試験の中で最も難しい科目である、残念ながらこれは事実である、厚生年金の性はなくして社労士試験の合格は期待できない、ということを語っていた。
こんなことは聞かなければ良かった、難関という先入観なしに学習に取り組みたかった、とも思ったが、聞いたからには気になってくる。
そういうタイミングでこの本の広告を目にした。まだ秋に入った頃で、気分的にもゆとりがあった。マンパワーの通信教育で厚生年金が始まる前に読んでおけばいいだろう、と思って買った。
分かりやすく親しみやすく書いてあるが、内容が充実しすぎているのか、読んでいるときは分かった気になるのに、やっぱり身に付いていない。三回以上は読み直したが、難関という先入観のせいか、いつまでたっても分かったという気持ちにはならなかった。
ただし、真島講師やその他の講師でも同じことを言っていたが、難関科目は高得点を狙うよりもまず最低点の確保を考えるべきで、他の科目で点を稼ぎ、合計点で合格点をとれば良い、ともかく難関科目では最低点を割らなければよい、と割り切っても良い、力の配分を考えよう、効率的に点を取ろう、それには、皆がとれる問題は決して落とさないように、取れる科目で難関科目を補う以上に稼ぐ、・・・つまり、受験である以上、合格点に達すればよい、そのためには、全ての科目が万遍なくできなくてもよい、ということである。
うかるぞ社労士年金のキメ手(日本法令)
そうはいっても、年金が得意になるに超したことはない。題名に引かれて買った。
始めのところは分かりやすいと思ったが、やっぱり決め手にはならない。本に頼っていてはいけない。あれこれ手を出すのは考えもの。自分で努力するしかない。さて、どうするか。
問題演習を繰り返すこと、と思うに至った。年も明け、冬の最中

(3)問題集

選択式対策 パワーアップ問題集(日本マンパワー)
・穴埋め問題の基本編といえようか。繰り返し使った。忘れても忘れてもそれ以上に地道に繰り返す。
合格のツボ 選択対策(TAC)
・実戦向き問題集。分厚いがやるだけ力が付く。確かこの中から類似問が一つ出たように思う。これも繰り返しやりたい。やがて時間との勝負となる。一日も早く開始したい。
出る順社労士ウォーク問一問一答カード(労働編・  社会保険編、東京リーガルマインド)
・分厚いが、カード形式にしなくても携帯できる。基礎知識の整理に、これも繰り返し使った。年金は難しいと思ったが、この本でも最初は難しいと感じられた。一問一問丁寧に自分で調べて解答を整理。繰り返すうちに覚わってくる。
まる覚え社労士選択式完全チェック・まる覚え社労士○×式直前チェック(週刊住宅新聞社)
・前書きに魅かれて買った。前書きほどの効能があるかどうかは・・・。とはいえ、携帯に便利。この本は慣れれば数日で一回りできる。これを早めに終えて次の問題集に取り組むのも良い。空いた時間に開くにも適している。
選択式予想問題集(週刊住宅新聞社)
・標準問題集といえようか。本試験でも標準レベルの問題が多いのだから、これでしっかりトレーニングを行うのが順当であろう。
社労士試験一問一答精選問題集(日本法令)
・解説CD付き(私が買った版は労一・社一の解説はなし)、耳からも学べる。CDからは著者の熱意が伝わってくる。両手の使えない通勤途中でも、目をつぶっていてもOK。新手の問題集。
佐藤としみの条文順過去問題集(1〜4)(日本法令)
・10年分の過去問題集。これをマスターすれば相当な力になると思う。私の受験後に発刊されたので、合格発表までの間に使った程度だが、今後は厚年ミスも直るだろうし、過去問集の定番となるかも。10年分なので量は多い。覚悟して取り組むべし。
択一式対策 重要過去問題集(日本マンパワー)
・過去問のうち重要なものを科目別に整理してある。過去問題集は10年分の他5年分や7年分のがあるが、さてどれを選ぶか。10年分やる余裕がなければこういった過去問セレクト集に取り組むのも一法。しかし、本試験を考えればやはり年度ごとに全問やりたい。少なくとも過去5年はやっておきたい。

(4)横断整理・一般常識・法改正

必修横断整理(TAC)
・薄く携帯に便利。
横断・縦断超整理本(日本法令)
・書店で上の必修横断整理と迷った本。さて、横断整理を行う時期は、本試験もひたひたと近づいている。厚い本より薄い方がよいのかも、という気持ちもあって必修横断整理にしたのだが、余裕があり厚くてもお構いなし、ならこちらもいいかもしれない。
社会保険労務士受験通信講座 横断学習ノート(日本マンパワー)
・詳しすぎるし字が小さい。これを全部覚えるのかと思うと気が滅入ってきた。ほとんど使わなかった。
最強の一般常識問題集(TAC)
・一般常識は範囲が広い。書名に魅かれて買ったが、やってもやっても安心できないのがこの科目。ひととおりやって気を鎮めるしかない。
一般常識セミナー(TAC)
・独学道場に無料でついていた。DVD講座だと繰り返し視聴(といってもそうそう時間はないが)できるので、教室で聞くのよりはかえっていいのかもしれない。テキストに載っている問題を繰り返し解いた。
社労士V(2月号が労一、6月号が社一、8月号が白書対策)
・よくまとまっている。
法改正セミナー(TAC)
・独学道場に無料でついていた。O講師の熱意が伝わり、これだけでもよかった、といえようか。
社労士V(8月号)
・H講師の話しぶりが熱心でよかった。

(5)本試験を模した予想問題集・模擬試験

社会保険労務士受験通信講座 直前模擬試験(日本マンパワー)
・本試験と同レベルとあるが、難問が多いという印象。実力の程が分かってよいかもしれない。気が引き締まる。
社労士V実戦問題集 労働科目編・社会保険科目編(日本法令)
・労働科目編は2月号の別冊付録、社会保険科目編は5月号の別冊付録。各月に読んだときのことが想起される、担当講師の個性・取組姿勢が感じられる問題もあった。易しい問題は少ない。
社労士V完全模擬問題(日本法令)
・7月臨時増刊号。この時期に合格点がとれれば励みになる。本試験直前期にさしかかる頃である。問題演習あるのみの時期。むしろ間違えた問題があった方がよく覚わって効果的と捉え、この時期は過去問、予想問題をひたすら繰り返す。
公開模試
・私はTACを選んだ。独学道場に無料でついていたというのが理由だが、選択・択一の予想問題も送られ、熱意も伝わってきた。本試験と同じ会場であったし、模試は受けるべきである。5、6、7の各月下旬に行われたが、5月は選択式のみ、ただし問題数は倍。択一がないので何故かと思った。後で思ったが、午前の選択式はハードルが高いのである。選択式は要注意。それで5月は選択式のみ、問題数2倍、であった、のであろう、と自分なりに考えた。

(6)反省点
 問題集が多すぎた。繰り返しの回数が少なく、広く浅くとなった。もっと絞った方がよい。しかし、そこは独学者、素人の情けなさ、不安が先にたち、浮き足立った点は否めない。毎日学習時間とやった所を記録し、やがては計画をたて実績と比較するようになり、こういう学習管理が十分とは言えないまでもある程度できていたことで、問題集が多く散漫になりがちな点を補った、と言えるかもしれない。
 あと、TACのO講師の体験談が支えになった。最後の1箇月の頑張りはとても真似できないが、勤労独学者の励みになった。

 以上、冗長になったかもしれず、それに比して反省点は簡単となったが、とりまとめた。お読みいただき、感謝申し上げる。

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  8 労災法で眠くなった、が、救われる

 9月に入った。始まったのが7月、これで3ヶ月目となった。今月は労災保険法、それほど難解ではないと思いながら電車内で読んでいて、いつの間にか眠っているのに気がつくことが度々となった。字面は追っているが理解しないまま読んでいたのであろう。これには困った。頭に入らないのではいくら読んでも知れている。これは深刻だ。思いついたのは、基本書を補充する音声講義、適当なものはないものか、と探すことにした。
 ネットで探せたのは、TACの独学道場(3万円)と「うかるぞ社労士」のCD講座(3万7千円)。月刊の「社労士V」は毎月購読し、別売のCDも買っているが、これは月刊なのでまとめて聞くにはやはりセット販売のものを買うしかない。色々考えて安い方のTACにしたのだが、CDの枚数は「うかるぞ社労士」の方が多い。値段からして当然だろうが、しっかり聞くなら「うかるぞ社労士」がよいと思う。ただし、独学道場は模試や一般常識、法改正もセットでこの価格なので、かなりお得であった。
 「社労士V」のCD講座は著名講師が担当しており詳しくはないが要領良くまとまっている。が、じっくりというには物足りない。この点は独学道場も同じで、7千円高い「うかるぞ社労士」の方がよかったか、と後々まで思っていた。なお、「うかるぞ社労士」は「まる覚え」シリーズも音声講座が発売され、枚数は24枚で独学道場と同じである。ただし、「まる覚え」は読めば分かるが編集方針が通常の基本書と異なるので、「うかるぞ社労士」の代替とはならない。つまり単なる縮小版ではないので、両方購入しても重複することはないと思うのだが、限られた時間で勝負する仕事持ちの受験生には負担である。どれか一つに絞るべきである。
 私は社労士Vと独学道場のCD講座を両方聴いたが、聞き比べるのも悪くはない。しかし、時間の確保が課題となる。iPODに転送して移動時間にはできるだけ聞くようにした。
 さて、労災保険法である。CD講座はこれで決まったが、幸い社労士Vの11月号が労災保険法で、講師は佐藤としみ氏、歯切れの良い解説と要を得たVの解説で、ようやく理解の緒に就いた。やれやれである。昔の話になるが私は国語というものが元来苦手で、読書感想文などろくに書くこともできなかった。高校3年の春まで、苦手、不得意科目であった。それが、たまたま書店で「現代国語の読解法」という参考書を手にし、買ってみた。とにかく、現国をどうするか、どうしたらいいのか、かまり困っていて、いろいろと参考書を探していたのである。買ってみて大正解であった。良い本に巡り合うというのは大きな転機になる。私は以来、国語が好きになった。好きになると点も上がった。ありがたかった。この本の著者には感謝している。出版社にも、である。
 労災保険法での社労士Vも同じことで、これでどうにか目処が付くことになった。
 さて、労災法、事業者の民事責任はなかなか難しかったし、支給制限と費用徴収(一般と特別加入との違い)、遺族補償の対象者の厚生年金との違い、労災法29条の条文(選択式対策)など、山はいろいろとあった。
 が、最後は問題演習、解ければ良いのだし、難問は皆が皆解けるはずもない。解けるはずの問題を落とさないこと、これである。と、割り切ろう。満点をとらなくても合格はできる。高得点で合格するに越したことはないが、合格という点では同じである。
 良く言われることだが、合格は出発点。まずは合格しよう。問題演習で乗り切ろうではないか。

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