米ぬかバンザイ! 米ぬか最高!!
と思わず叫んでしまいかねない本でした。ま、叫びませんでしたが。
そもそも、この本を読んだきっかけは、米ぬかが大量に手に入ったことでした。じゃあ、そもそも何で米ぬかが手に入ったかというと、精米してすぐのお米をネットで購入しているのですが、そのお店では精米時に出るぬかを無料でわけてくれるのです。これまでは使い途がわからずもらわなかったのですが、急に何だかもらってみようと思い、「要」にして購入したのです。そしたら、思ったより大量のぬかがもそもそと送られてきた、というのがそもそもの始まりでした。
さあ大変、筍の季節は過ぎてしまったし(茹でるときに米ぬかを使うとよい)、ぬか漬けは難しいらしいし……。で、そんな時の図書館です。“米ぬか”で検索すると「米ぬか健康法(副題:「毎日スプーン1杯で美しくやせる」)」がヒット。
……こうして、私たちは出会ったのでした。
でも、読んでみて正直うさんくさい感じもしました。本書曰く、米ぬかを食べ続けて、
こうなってくると、もしかすると、米ぬかで結婚相手が見つかりました、とか、米ぬかを食べていたら宝くじに当たりました、とか、生き別れになっていた兄弟に会えました、とか、米ぬかで国際紛争が解決できました、とかまでいくんじゃないかと思わないでもありませんでした。何とか水晶のブレスレットとか、掛け軸とか、そんな気配を感じるほどでした。何せ、「……人間の肉体にとって、玄米を食べることが宿命であり、責任であり、義務でもある。……」で、「……江戸幕府崩壊の一因は白米にあったもいえるんじゃないかな。……」ですよ。便秘が治った! 痩せた! 肌が見違えるほどキレイになった! 高血圧が改善された! 冷え症・肩こりが治まった! 医者も諦めていたような皮膚炎が治った! その他、脱毛や不妊症などなど…にも効果をあげている、とのこと。
とはいいつつも、実は私の考えと共通するところも多かったのです。私は、漂白したものや着色した食品がキライなのです。自然のものをムリヤリ美しく見せようとすることは、人体にも環境にも余分な負荷がかかると思っています。真っ赤なタコさんウィンナーも、真っ赤な缶詰チェリーも、真っ青なブルーハワイのかき氷も、小さい頃からキライでした。使う紙は再生紙です。みなさん、紙を漂白するのにどれだけの薬品と手間がかかるかご存知ですか?私も詳しくは知りませんが。漂白するのに薬品を使い、その薬品の成分を浄化するのに多大な労力を必要とするのです。
そして、米は無洗米派から分搗き米派になりました。でも、本当は玄米がいいらしいのです。しかし、著者の河村さんも仰ってますが、いきなり白米食を玄米食にするのは大変なんです。で、7分搗き米から始めている私ですが、白米と一緒に米ぬかを食べれば、オールOK、なのだそうです。
この本のいいところは、米ぬかだけを大量に食べなさい、とは決して言わないところです。「一粒の米にはでんぷんを分解するのにちょうどいい量のビタミンが含まれて」いるのだそうです。皮を含めて全体でひとつなのだ、米も野菜も皮を捨てずに食べるべし、白砂糖は使わない。バランスよく食べる、旬のものを食べる、近くでとれたものを食べる。そう、自然、自然に近い姿がいいのです。ふつうのことなんです。
この本では、今流行りのアレのことを20年以上も前にしっかり言ってるんです。デトックスだとかマクロビオティックだとかカタカナでかっこよく言ってるアレです。かっこよく言ってるけど、昔の人のムリのない食生活に戻しましょうよ、ってことですよね。で、この本では、そのために米ぬか食べたらいいですよ、と言ってるんですね。
で、結局私の体調は、というと相変わらずです。劇的に痩せることも、肩こりが治ることもまだありません。こうしてる今も肩は痛い。ま、私から肩こりをとったら大したもんです。まぁ、まだそんなに食べてないけどね。だいたい、摂取してすぐ何かが劇的に治るようなものは怪しいと思っていますし。ちなみに「米ぬかは身体を自然な状態に戻すだけ」だそうです。
でも、ただ捨てるだけのぬかなら食べた方がいいと思いません? リサイクル・リユーズ・リデュースの3Rの精神ですよ。しかも健康にもいいかもしれませんし。もはや、LOHASかも。
ということで、ご希望の方はウチの米ぬかお分けします。食べ方はこの本を読んでください。
まだまだこんなにある米ぬか。そろそろ食用はやばいか?
(河村通夫「米ぬか健康法〜毎日スプーン1杯で美しくやせる〜」1984年10月、小学館)