パ・リーグ2000予想(2) 2000/03/29

清松みゆき

チーム優勝2位3位4位5位6位印/寸評レーティング
ホークス20%15%15%15%15%20%▲課題積み残し70
ライオンズ15%15%15%20%20%15%△調整失敗感あり68
ブルーウェーブ20%20%20%20%15%5%○故障不安79
マリーンズ25%25%20%15%10%5%◎大駆け予感85
ファイターズ15%15%15%15%25%15%×流れ向かず67
バファローズ5%10%15%15%15%40%…上積み見込めず51

ホークス(▲)

 投手力 B
 工藤の穴は、結局、埋まらなかった。加えて、藤井まで抜け、星野もおかしいわで、完全な駒不足。新たに計算できるのは、松本とラジオのみ。負けるときは大量失点当たり前で、チーム防御率は4点台半ばまで落ちこみそうだ。
 とはいえ、終盤、競った展開になりさえすれば、吉田・篠原・ペドラザのトリオは安定度が高く、勝率を期待できるため、一昨年・昨年と同様、失点の割に負けは少ないという形になりそう。
 攻撃力 A-
 打率は格段に上がってきた。後は、つながり。このチームは、すぐに「俺が俺が」のお子ちゃま打線になるのが難点。柴原、村松、出口らの積極的走塁が、破壊力を産むことを期待したい。この3人のうち、1人しか使えない(使わない)のはもったいないんだがなあ。
 守備力 B-
 井口にせよ、鳥越にせよ、内野の要であるべきショートがミスをしすぎる。小久保のスローイングはいまだ不安定。城島は相変わらず、盗塁阻止がぬるい。外野では、ニエベスが問題児として居座っている。ニエベスはDHにして、柴原・村松(出口、大越)・秋山で守りたいなあ。
 采配 B-
 負け始めるとズルズルいくんだよね、王監督。「しばらくは5割でいい」などと口では言っているが、実際に勝てないとなるとイライラからおかしなことを始めてしまうだろう。去年は楽な展開だったから我慢ができたが、ちょっち厳しい今年の戦力では、悪いほうに回転しそう。
 士気 C+
 さっぱりですな。投手陣は「結果を欲しがり、結果を恐れ」で、腕が縮こまり、野手陣は頭を使わないお子ちゃまぶり。
 総合 B-
 確率曲線では、優勝と最下位の確率がそれぞれピークを作っているとんでもなさで(笑)、何位になっても驚かないが、厳しいシーズンのほうを覚悟かな。

ライオンズ(△)

 投手力 B+
 石井貴はギリギリ間に合ったが、西口は故障出遅れ。しかも、オフシーズンの過ごしかたを見ていると、松坂の2年目はかなり不安。こうなると、中継ぎ以降が安定しない課題をそのまま残しているのが大きな問題として浮かび上がる。
 攻撃力 B-
 フェルナンデス、ジェファーソンの両外国人がクリーンナップに座り続けられれば、多少マシか。でも、「ロートル」フェルナンデスが日本の人工芝だらけと梅雨に耐えられるかなあ?
 伊原コーチが抜けたことで、「相手の隙ばっかり探す野球」にやや翳り。個人的にはこういう野球は大嫌いなので、居なくなってくれてせいせいしている。
 ジャイアンツの「4番ばっかり打線」も下品だが、ここの「左ばっかり打線」もかなり品が無い。星野、工藤と日本有数の先発左腕こそいなくなったが、各チームそれぞれ左中継ぎを持っている。競った中〜終盤にかけて苦しそう。
 守備力 B+
 高木大と鈴木健はどこ守ろうが穴なわけで、その一人が外野に回ったんじゃあ、結構怖い。松井のポカも相変わらず。
 采配 C
 バクチ好き、理論なし、言い訳満載の東尾野球が炸裂しそうな気配がぷんぷん。中継ぎ・抑えの不安定さとあいまって、接戦で負け続ける可能性大。
 士気 B
 明らかに慢心している(去年は2位だゾ)。松坂の商品化戦略も、いい影響を与えるわけがない。
 総合 B-
 先発が調子よく、早い回に先制すれば楽勝できるが、その目算が崩れると、ひっくり返す、あるいは、接戦を拾う力がない。これでは、Aクラスも危うい。

ブルーウェーブ(○)

 投手力 B
 オープン戦は最優秀防御率を残したが、12試合という楽なスケジュールで(平均16〜17試合・最多ホークスは20試合)、使える投手を使っただけという結果。使えるかどうかわからない投手を使ってみて選抜することができなかった。シーズンに入れば、駒不足露呈は必至。
 攻撃力 B+
 イチローが絶好調。4番の仕事がホームランではないことをこの天才が証明してくれるだろう。それを生かすのが田口の復活。彼が前に回ったことで、イチローの後ろにニール、藤井、アリアスら長距離砲が控え、「確実に1点、下手すりゃ大量点」が期待できるいい打線になった。
 守備力 B+
 田口、谷を使えば、外野は万全。内野は三遊間がちと弱い。
 采配 B+
 きちんとした采配を見せてくれるのは、パ・リーグではここだけかな? もっとも、仰木監督も、ときどき変なことはするからなあ。
 士気 B
 いつも出遅れるこのチームでは、オープン戦を好調に締めくくったのは明るい材料。でも、何が何でも優勝という意識は感じられない。
 総合 B+
 何だかんだでまた、Aクラスだけは確保しそう。投手、野手とも選手層が薄いので怪我が心配。

マリーンズ(◎)

 投手力 B+
 黒木がやや出遅れ気味なのは気になるが、やはり、若手の成長で小宮山の穴は埋めてお釣りが出た。ウォーレンが後ろに控えているのも強い。
 攻撃力 B
 石井浩の加入で、打線に核ができた。加えて小坂の打撃力アップが目覚ましい。昨年とは雲泥の得点力だ。
 守備力 C+
 打撃力アップの代償がここ。酒井が控えに回ると安心できるのは小坂だけ。三塁初芝、二塁堀、一塁石井、左翼バリー、右翼福浦。……勘弁してって感じではある(笑)。
 采配 C+
 手をこまねいて何もせずが多く、今一つ信頼がおけない。
 士気 A
 小宮山が抜け、石井浩が入ったことで、チームの雰囲気が一変した。オープン戦3位(パ・リーグ2位)で、「やれる」という意識も出てきたろう。
 総合 B+
 一押し。開幕ダッシュに成功すると独走までありえる。出遅れると、ちと辛いが……。開幕ホークス2連戦が、パ・リーグペナント全体の鍵を握っているかもしれない。

ファイターズ(×)

 投手力 C+
 いかにも頼りない。抑えも安定しない。下柳を便利に使っているようでは、ダメなんだって。
 攻撃力 A-
 意外と機動力を使えていない。狭い東京ドームならそれでもいいかもしれないが。
 守備力 B+
 十分、合格点。二塁が強い(金子)というのは、ポイントが高い。
 采配 C+
 これといったものはまだ見せていない大島新監督である。
 士気 B
 結局、オープン戦はパ・リーグ最低成績だった。跳ね返すことができるか?
 総合 B-
 もともと能力は高いチームだと思うのだが、肝心の投手が育ってきていない。これでは、辛いだろう。

バファローズ(…)

 投手力 C-
 予想通りとはいえ、無茶苦茶でござりまするがな。ストライクが入る投手がいないって、何?
 攻撃力 A
 機動力補強ができてきた感じがある。定着すれば、鬼に金棒。
 守備力 B
 左翼ローズがやや弱くなった。二遊間をどうするか?
 采配 C-
 梨田監督、「野球」をやる気がありますか?
 士気 C-
 このオフ、人気取り企画ばかりが目立ちすぎた。それもプロ野球のありかたかもしれないが、ペナントレースでは確実に悪影響に繋がる。「優勝したい」と思っている選手が何人いる?
 総合 C-
 逆ペナントでの大本命。別チームがよほどの不運に見舞われたり、悪循環にはまらない限り、最下位脱出は難しい。

終わりに一言

 ほとんどのチームが、課題を積み残したままの中で、唯一クリアしているのがマリーンズ。故に、本命に押す。巷ではライオンズを押す声が高いだろうが、僕の見る限りではBクラスである。
 順位として予想するなら、マリーンズ・ブルーウェーブ・ホークス・ライオンズ・ファイターズ・バファローズとなるが、1位から最下位までありえて、しかも両端の可能性がもっとも高い某チームの存在があるので(笑)、こうなるだろうとは言わない。どう考えても混戦必至だし、当てるのは至難の業だ。
 去年の優勝がなかったものと考えれば、あまり、カリカリしなくてすむんだけどさ。
 なお、全体に辛口評価なのは、僕の性向なのであまり気にしないように。

 

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