何となく、鎮静化してしまったホークスのスパイ疑惑事件。その前の脱税事件もそうだけど、すぐに「永久追放」と口にしたがる他球団のファンに辟易としたものです。
キミら、自分のひいき球団の主力が起こした事件であっても、そう言ったかい?
自分に火の粉が降りかからないからって、正義漢ぶって、相応以上の処罰を主張する。それって、集団リンチの発想です。
この件に関しては、僕は、少々乱暴な憶測を持っています。
あんな、不確実な方法がありますかい(笑)。投手から目を切っていきなり外野スタンド見たときって、どんな見えかたするでしょう? そして、その後、投手とボールに視線を戻す。サイン確定の後、投球開始までにこんなことしたら、打てやしませんって。特に、近眼の吉永は。
西日本新聞の証拠写真とやらも、いかにもヤラセっぽい。金を剥き身で渡すか、普通? 一歩譲っても、「元球団職員」とやらの自作自演の匂いがしますね。
蛇足ですが、それでも、新聞社側は、怠慢だと非難されるべきです。――「情報を得て、実際にアルバイト学生のメガホンをチェック、球種と一致することを確認した」そうですが、選手に伝わっているかどうかの裏付けはできてません。また、先入観を持った印象での判断になってないか? つまり、血液型性格占いと同レベルの、よくある最悪のデータ処理じゃないのか? この疑問に、まともに答えてくれるでしょうか?
ちなみに「1.」の主張は、ホークスのみならず、他の複数の球団が該当すると睨んでいます。
選手に処分を下さず、しかし、スパイ行為自体の存在については肯定的印象を与える報告を行なった。そのことからの、判断です。
もっと言えば、「叩けばどこもホコリまみれなんだろうねえ」です。
スパイ行為自体をどう思うかと問われれば、僕は「悪」と断じます。最高級のプレー技術を見せることをプロ野球選手はなりわいとしているのです。スパイ行為は、それには該当せず、むしろ逆行しています。
ゆえに「悪」です。ときおり、プロ野球選手、あるいは球団の目的は勝つことだと主張する意見を聞きますが、それは大いなる勘違い。あくまでプレー、もしくは、そのプレーを得るために努力している姿で魅了するのが存在意義です。
勝敗は、いかに素晴らしいプレーを重ねたか、その結果に過ぎません。その素晴らしいプレーが、発揮されるべきときに発揮できずに負けたと感じたとき、僕はTVにぬいぐるみを投げつけることになります。
勝敗は、あくまで結果、付随物です。そこを見失うと、「勝つために手段を選ばず」になります。これは醜い。「勝つために努力を惜しまず」と似て非なるものです。
ゲームの勝敗にこだわるのは、日本人の悪い癖です。 それが、ともすれば、「勝つために手段を選ばず」に繋がります。
セカンドベースからキャッチャーの構えを知らせたり、コーチャーズボックスで投手の癖を見たり、あるいは、動揺を誘うために大声をあげたり。そういったさもしい行動も、僕には、そのきわめて醜い手段に該当すると思えます。あるいは、タイガースの野村新監督が得意とする「口撃」とやらも。
心理戦や作戦要素は、まったくないのも興ざめですが、エンターテイメントであり、ショービジネスであるプロスポーツにおいては、それは、あくまで従であるべきです。
プロ野球選手は、プロ野球選手にしかできないことで、僕を魅了してください。極端な話、セカンドベースからキャッチャーの構えを知らせることは僕にだってできるのです。そんなものをわざわざ見たいとは思いません。
この事件がきっかけとなって、僕が見たいと思うプロ野球の姿に近づいてくれれば、「災い転じて福」で結構なことだ。そう、思ってます(暴論は承知の上)。