2002年パ・リーグの殊勲(先制・同点・勝ち越し・逆転)打点の獲得レース(リーグ優勝チーム決定の9/21まで)総括です。詳しいデータは、獲得レースを参照してください。
| 順位 | 打者 | 先制 | 同点 | 勝越 | 逆転 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ローズ(Bu) | 20(10) | 6(1) | 6(5) | 1(1) | 34(17) |
| 2 | カブレラ(L) | 18(10) | 3(3) | 8(7) | 2(2) | 33(22) |
| 3 | 中村(Bu) | 8(7) | 4(3) | 8(4) | 5(4) | 30(18) |
| 4 | メイ(M) | 9(4) | 6(1) | 6(1) | 4(2) | 29(7) |
| 5 | 松井(L) | 10(7) | 3(0) | 9(5) | 2(2) | 27(14) |
| 小笠原(F) | 15(4) | 6(2) | 5(3) | 1(1) | 27(10) | |
| 7 | 小久保(H) | 12(2) | 3(2) | 6(4) | 1(0) | 23(8) |
| シェルドン(BW) | 9(3) | 7(3) | 3(2) | 2(2) | 23(9) | |
| 9 | オバンドー(F) | 10(4) | 6(2) | 6(5) | 0(0) | 22(11) |
| 10 | 和田(L) | 9(3) | 6(4) | 4(4) | 1(1) | 21(12) |
序盤〜前半、鬼神のごとき勢いだった中村(Bu)は、後半失速。代わって同僚ローズ(Bu)が一気にトップに駆け上がった。終盤、カブレラ(L)が猛追したが、結局わずかに及ばなかった。後ろに中村がいて「タイムリーで同点」の場面で勝負してもらえたローズと、前で松井稼(L)が先制打を食ってしまったカブレラの差という側面もあり、これですべてを言い表しているとはとても言えないが、ローズもまた大事な場面で強い、優れた打者だということはわかる。
後半失速でタイトルを逃した中村だが、逆転打5、うち4本塁打ともリーグ最多。「千両役者」の名に恥じない成績と言っていい。
2年連続でこのタイトルを獲っていた(純数で。逆転を2ポイント換算では、昨年はカブレラに譲っている)小久保(H)は、前半からいいところなく、一度も上位争いに食いこめずに終わり、ホークス不振の象徴となった。前年比でどの項目も万遍なく半減では、期待はずれを指摘されてもやむをえないところ。
| 順位 | 打者 | 同点 | 逆転 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | メイ(M) | 6(1) | 4(2) | 10(3) |
| 2 | 中村(Bu) | 4(3) | 5(4) | 9(7) |
| シェルドン(BW) | 7(3) | 2(2) | 9(5) | |
| 田中幸(F) | 7(6) | 2(0) | 9(6) | |
| 立川(M) | 7(1) | 2(2) | 9(3) | |
| 6 | ローズ(Bu) | 6(1) | 1(1) | 7(2) |
| 小笠原(F) | 6(2) | 1(1) | 7(3) | |
| 和田(L) | 6(4) | 1(1) | 7(5) | |
| 吉岡(Bu) | 5(3) | 2(1) | 7(4) | |
| 野口(F) | 5(0) | 2(2) | 7(2) |
同点ないし逆転打の数である(逆転も1として換算)。ビハインドの状況を一気にひっくり返し、あるいは、引き戻す、特に価値のある一打の数ということになる。
意外と言っては失礼だが、メイ(M)がリーグ最多。また、立川(M)もプレッシャーへの強さを見せている。打席数や打率そのものの低さを考えれば、驚異的と言っていい。この選手が育ってくるかどうか、来期以降、要注目! と言っておく。
ファイターズ、バファローズ選手が多く、一方でホークスは、唯一ランクイン0と非常に寂しいこととなった。
| 順位 | 打者 | 勝越 | 逆転 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 中村(Bu) | 8(4) | 5(4) | 13(8) |
| 2 | 松井(L) | 9(5) | 2(2) | 11(7) |
| 3 | カブレラ(L) | 8(7) | 2(2) | 10(9) |
| メイ(M) | 6(1) | 4(2) | 10(3) | |
| 5 | ローズ(Bu) | 6(5) | 1(1) | 7(6) |
| 小久保(H) | 6(4) | 1(0) | 7(4) | |
| DTクローマー(F) | 6(1) | 1(0) | 7(1) | |
| 阿部(Bu) | 6(2) | 1(0) | 7(2) | |
| 9 | 小笠原(F) | 5(3) | 1(1) | 6(4) |
| オバンドー(F) | 6(5) | 0(0) | 6(5) | |
| 松中(H) | 6(4) | 0(0) | 6(4) | |
| 吉岡(Bu) | 4(1) | 2(1) | 6(2) | |
| セギノール(BW) | 4(3) | 2(2) | 6(5) |
今度は、勝ち越し+逆転の合計。もつれたゲームで決めてくれる可能性の高い打者を探ってみた。
「千両役者」の面目躍如、中村(Bu)がトップを取った。しかも8本塁打とあれば、印象度が高くて当然だ。2位には2試合連続サヨナラ本塁打を見せた松井(L)が食いこんだ。これも本塁打7と印象度が高い。
彼らに譲って3位タイに終わったが、カブレラ(L)は本塁打数で最多の9。本塁打で決めてしまう確率が9割なんだから、いつもかつも、「あー、また痛いところで一発かよ」という5球団ファンの嘆きが聞こえてくるようだ。
ここでの要注目は阿部(Bu)だろう。下位打線にあってこの数字は見事の一言に尽きる。後半、打撃を崩してしまったようだが、来年はどうなるか? 前項立川(M)とともに注目したい。
ホークス勢では、5位タイに小久保、9位タイに松中。逆転打1本分小久保が上回った。一般には、松中のほうがはるかに印象が強いのだが、実は、打順のマジック(小久保凡退→松中決めは印象に残るが、その逆は忘れられる)に過ぎなかったようだ。
| チーム | 人数 | 先制 | 同点 | 勝越 | 逆転 | 総合 | 同点+逆転 | 勝越+逆転 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ライオンズ | 22 | 72(29) | 34(12) | 44(22) | 12(6) | 174(69) | 46(18) | 56(28) |
| バファローズ | 16 | 65(27) | 35(11) | 44(17) | 10(6) | 164(61) | 45(17) | 54(23) |
| ファイターズ | 16 | 52(21) | 43(17) | 36(17) | 10(6) | 151(61) | 53(23) | 46(23) |
| ホークス | 16 | 66(24) | 31(12) | 27(11) | 6(3) | 136(50) | 37(15) | 33(14) |
| マリーンズ | 20 | 53(20) | 37(9) | 24(4) | 11(7) | 136(40) | 48(16) | 35(11) |
| ブルーウェーブ | 18 | 58(13) | 35(14) | 27(9) | 9(6) | 133(42) | 44(20) | 36(15) |
しばらく落ちこませてくれ……。
……
……
……
手作業で集計していてそんな予感はしていたが、単純に得点で言えばリーグ2位の(それも3位より1位に近い)チームが、貧打に泣いた5・6位のマリーンズ、ブルーウェーブとほぼ同じである。無駄な得点の多さではぶっちぎりトップというわけだ。
原因は、明らかな同点・逆転打の少なさ。ともにリーグ最少である。勝ち越し打もワースト2同点。起死回生の得点も、そのまま決勝となる得点も少なかった。ぱかすか無駄に打って大勝、ずるずる失点してそのまま追いつけずと、かなりつまらないゲームを繰り返している。
ライオンズ、バファローズは、後半の強さに関しては同格。ファイターズは、追いつくまではいいのだが、そこから今ひとつ勝ち越せず、ファンにフラストレーションを与えたか?
これらを記録した人数で見れば、ライオンズが最多。伊原監督の用兵の確かさがここに現れている。バファローズ、ファイターズは固定メンバーがきちんと働き、マリーンズ、ブルーウェーブは選手をくるくる替えざるをえなかった苦しい台所事情が伺える。
そうした中で、ホークスは、メンバーの固定が最後まで裏目に出たと言われてもやむをえまい。
| 順位 | 打者 | 先制 | 同点 | 勝越 | 逆転 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 小久保(H) | 12(2) | 3(2) | 6(4) | 1(0) | 23(8) |
| 11 | 松中(H) | 12(6) | 2(1) | 6(4) | 0(0) | 20(11) |
| 12 | 城島(H) | 9(4) | 5(3) | 3(0) | 1(1) | 19(8) |
| 16 | 井口(H) | 10(6) | 6(2) | 1(0) | 0(0) | 17(8) |
| バルデス(H) | 9(2) | 3(1) | 3(2) | 1(1) | 17(6) | |
| 36 | 柴原(H) | 2(2) | 1(0) | 2(0) | 2(0) | 9(2) |
| 大道(H) | 3(2) | 5(2) | 1(0) | 0(0) | 9(4) | |
| 57 | 秋山(H) | 1(0) | 2(1) | 1(0) | 0(0) | 4(1) |
| 鳥越(H) | 2(0) | 1(0) | 1(0) | 0(0) | 4(0) | |
| 村松(H) | 3(0) | 1(0) | 0(0) | 0(0) | 4(0) | |
| 64 | 出口(H) | 1(0) | 0(0) | 0(0) | 1(1) | 3(1) |
| 75 | バークハート(H) | 0(0) | 0(0) | 2(1) | 0(0) | 2(1) |
| 川ア(H) | 1(0) | 0(0) | 1(0) | 0(0) | 2(0) | |
| 88 | 大越(H) | 1(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 1(0) |
| 本間(H) | 0(0) | 1(0) | 0(0) | 0(0) | 1(0) | |
| 坊西(H) | 0(0) | 1(0) | 0(0) | 0(0) | 1(0) |
期待はずれであったとはいえ、チーム内トップは小久保。小久保1人にローズ並のポイントを仮定しても、最大5.5ゲーム差分しか上乗せできない(負けを勝ちにするには2ポイント必要)。去年の小久保自身の43ポイント(!)を仮定しても、最大10ゲーム差分である。V逸の責任を一人かぶせるわけにはいかない。
というわけで、もう1人の責任者である松中。リーグ11位では困る打者である。しかも、同点2、逆転0。スランプの中でたまに打つから(それも小久保の後で)、印象度が上がるだけで、大事な場面では、実はからっきしだった。
主軸2人が期待はずれの中、追い込まれたときに頼りになったのは、むしろ5&1、6&0の城島、井口。成績の割に、おいしいところを持っていく井口は健在か(苦笑)。バルデス含め、主軸前後は、それなりには働いていたようだ。15ポイント以上の選手はリーグで23人しかおらず、そこに5人入りこんだわけだから。来年、井口とポジションのかぶる川アをどう使っていくか? 守備での安心感随一の鳥越が打撃力も増してきたし、難しいところではある。仰木氏(元BW監督)なら、さっさと井口を外野コンバートかな?(笑)
その他脇役陣は惨憺たるもの。下位・控えの弱さがはっきりとわかる。出番の割には好成績の大道(特に同点5)が目立つくらいである。