JGC'99私的レポート 1999/08/31

清松みゆき

08/26 夜

「ぬぉー、カードが足りねー!」
 前日夜になって、まだこんなことを言っている(笑)。企画「恐怖のぬいぐるみIII」で使用するカードが思いっきり不足していることに気づいたのだ。慌てて、シートを印刷し、1枚ずつ切り離し始める。
「よく考えたら、台紙になるカードがないよ」と妻。
「あ……」
 結局、翌朝早起きして妻が買いにいくことに決まる。
「まだ、自分のシナリオができてないのに〜」
 嘆く妻にカード切り作業を押しつけ、2階の仕事場でHP更新作業にかかる。

 午前2時、HPをアップして、階下に降りる。妻の作業も終わっている(しかし、まだ、シナリオ作成中だ)。
「じゃあ、俺、寝酒飲んでから、寝るし」
 みりん干しを焼き、ビール片手に妻に告げる。
「荷物の確認しといてね。それと、例の宇宙1ゲームのチップ、1つの箱にまとめられると思うんだけど?」
「了解了解」
 答えて、「宇宙1ゲーム」こと「例のギャルゲーボードゲーム」こと『ハイスクール・オブ・ときめき悠久センチメンタルトゥルーラブ大戦特急エイジ(仮題)』のチップ整理に……。
「ぎゃあ、シールの貼り残しがある〜!」
 再び、我が家のカラープリンターが唸り、切り貼り作業が始まる。
 作業終了は午前4時。すっかりぬるくなったビールを飲んで、布団に入る。
 前日の睡眠不足がいかに悪い結果をもたらすかは重々承知の上なのだが……。


08/27 開会式まで  僕にとっての最低睡眠時間3時間をクリアして起きる。これ未満だと、起きていたほうがマシという限界点だ。シャワーを浴びて頭をすっきりさせて朝食。
 妻は、カードを買いに出かける。僕はと言えば、出発まであまりすることがない。といって、もう一眠りするには中途半端な時間。ぼーっとして過ごす。
 妻の「カード買えたよ」の電話を受けて出発。自宅戸締まりを確認して出る。DKの窓が実は10センチ開いていたのを見逃したのは秘密だ(笑)。ま、僕の住んでいるところは治安がいいというか、おおらかというか、ほとんどそういう心配しなくていいんだけどね。日本人でよかった。
 妻と合流して新幹線。カードにシールを貼っていく。静岡を過ぎたあたりで完成。
 午後3時過ぎ、会場のホテル浦島に到着する。「関係者」と書かれたプレートを受け取る。
「関係者」って何?(笑) 後に、開会式で「『関係者』と『スタッフ』は違います。進行や部屋割りの質問はしないでください」とアナウンスがあったが、それでもJGC期間通算して数回、僕にわかるはずのない質問を受ける。もう少し、言葉を考えてほしいと思う。
「恐怖のぬいぐるみIII」は今晩の企画である。自分の部屋で、カードの仕分けを行なう。
 開会式前にゲスト(あるいは、「関係者」――笑)控え室に。杉浦が金髪に染めてきたのを見て笑う。不思議なことに、あいつのプレートは「招待者」である。
 なぜだ? 何の違いがあるんだ??


08/27 開会式〜恐怖のぬいぐるみIII

 開会式の後、安田・水野らとともに食事に。ビールを何杯か、あまり影響のない程度に飲む。
 その後、メディアワークス・やのまん主催のボードゲームの部屋。メインは『トレインレイダー』だが、僕は、「宇宙1ゲーム」こと「例のギャルゲーボードゲーム」こと『ハイスクール・オブ・ときめき悠久センチメンタルトゥルーラブ大戦特急エイジ(仮題)』の先行紹介。この3つの異名に、さらに「マル秘ゲーム」というものも加わる。
 早く正式タイトル決めないとね。『トレインレイダー』が好調のようで、これも何とか出版のメドがつきそう。なお、杉浦・早木の協力の元、試作品のボードは去年より数段グレードアップしているのだ。それを見て、メディアワークスの編集氏が「すごくよくなってるじゃないですか」。あのねえ、製品を作るのはあんたたちよ(笑)。
「書店」で、「ファイナルファンタジー」の話題を振った後、「クリスタニア」を買ってあげ、そして「TRPG」の話題に繋げるという、プレイヤー自身が「ひょえー、僕は何てことしているんだあ」と言ってしまうナンパが発生する。
 一回しに少し足りないあたりで、「恐怖のぬいぐるみIII」のために抜ける。

 そして、恒例企画となった「恐怖のぬいぐるみ」。ぬいぐるみを駆りながら、ケイオスランド最強の動物を決めるというゲームである。強化カード交換のさいに「毒をくれ」だの「火が吹きたい」だの言いだすプレイヤーがいるのが妙。
 今年は、昨年に比べると、少なかった。どうやら、強化カードの一覧リストがなかったためらしい。これは反省材料。
 それでも、十分に盛り上がった。優勝は、体表から出た脂をもとに火炎をまとい、毒牙で攻め立てる、猛スピードの超小型恐竜(!?)「トカゲロー」。対戦相手をすべて1ラウンドで瞬殺しての勝利である。「超小型カード、強すぎません?」と言う声もあったが、この「トカゲロー」、防御を捨てているので、相手に一撃喰らうと終わる。事実、決勝戦は不利な戦いを強いられている。単純計算で(5/8)4・(3/8)=5.7%の確率での優勝である。

 その後、「バー・うさぎの穴」にちらりと顔を出す。「茨木市は出るんだよ」などと言ってしまうが、ひどく心配させちゃったかなあ? 僕は、ああいうものはいっさい信じない派なので、あまり気にせず言っちゃったんだが……。

 外のおでん屋で飲む安田・笠井を見つけてみんなで指さしニヤニヤしながら、部屋に戻り、500ml缶ビールを飲んで、寝る。


08/28 央華TCG・JGC予選〜ボードゲームその2

 朝、起きてからシャワー。どうせ、寝不足になるのだから、前日に風呂入って寝るより、これのほうが、頭がすっきりしていい。
 8:30ごろ、浦島から、バスで客船ターミナルへ。ところが、9:00になるまで開かない。さらに、起き抜けは動いていなかった胃袋が、ここにきて存在を主張し始める。「腹減った〜」「何か食っときゃよかった〜」と北沢らとともに嘆き歩く。
 央華TCG参加者の列に「戦う巡礼者」を見つける。「満願成就するかな?」と声をかけると「もうイヤです。今日までです」と答える。おい、決勝は明日だぜ。今日で終わったらマズかろう?(笑)

 昼食。カレーライスを光の速さで掻きこむ。まだ、回りが食べ終わってないことを確認して生ビールを1杯(笑)。あ、言っておくが、僕は自分のアルコールに対する耐性はしっかり自覚しているからね。どのくらい飲めば、どうなるか。
 予選大会を途中で抜けて、ホテル浦島へ戻る。あっちこっちと大変じゃわい。そして、再び『トレインレイダー』の横でゲリラ的に、「宇宙1ゲーム」こと……(以下略)の体験プレイ。
 20〜30人が適性人数の部屋に60人ぐらいいたんじゃないか? ガラガラの部屋もあるというのに。うー、狭いよう。
 その途中で、戦う巡礼者の敗退を知る。残念だった。
 こういうレクチャーでは、僕はテーブルに身を乗り出して、立ってやることが多い。そして、気がつけば、膝裏がギチギチと痛むのである……。

08/28 TRPG央華〜『ラー』猿

 夕食……は、何だったっけ? ああ、そうだ、鉄火丼だ。お互い7時からのイベントを控えて富士見の編集氏と和食(寿司)レストランに入ったのだ。そして、2人して「作るのも早ければ、食べるのも早い」ものとしてこれを選んだのだが……
 出てくるのに20分、食べるの5分と来たものだ。挨拶もそこそこに別れる。
 そして、僕は央華TRPGのゲームマスターである。
 ショートシナリオを2回し。2回ともプレイヤーがルールをよく知っていて、とても嬉しかった。何しろ、央華の場合、初心者がいて、ルールを説明しながらになることが多いから。
 ボスの必殺技前の口上をにこにこしながら聞いていて、言いきる一言前に「じゃ、停時旙です」。そう、それがベストタイミングだ(笑)。
「コミケでこういうものを売ったんですが、あっという間に完売しました」と、同人のマスタースクリーン。嬉しいやら面目ないやら……。ありがたく、利用させていただきました。

 終了後、水野と合流。外の屋台で缶ビール(350ml)2本、その他焼き鳥や海老・貝などで夜食。
 友野の「バカRPGを語る」に顔を出すつもりだったのだが、水野に誘われるまま、ボードゲーム『ラー』を遊ぶことになる。2回し。成績は最低と言っていいレベル。トホホ……。

 部屋に帰ったのは4時ごろ、翌日の「バブリーズ・リターン」用のカードを完成させた後、500ml缶ビールを飲んで寝る。まだ、限界には遠いが(笑)、限界まで飲むわけにはいくまい。

08/29 バブリーズ・リターン

 朝、起き損なう。7時半に目覚ましで起きた後、うっかり二度寝。8時半に目覚まし掛けなおしたから〜などと眠りから冷めぬ脳味噌でバカなことを……。イベントは9時からだってえの。
 あっと目を覚ましたのが8時24分。慌ててシャワーを浴びて、部屋を飛び出す。
 さて、「バブリーズ・リターン」である。リプレイが終了して5年。「人が集まらなかったらどうしよう?」と思っていたのだが、15人(2回)の予定のところに50人ほどの応募。部屋の大きさに余裕があったので、急遽、人数を24人まで増やす。
 内容はクイズとミニゲーム(下敷きにしたのはじゅうたん商人というゲーム)。クイズの内容と、ミニゲームに使ったキャラクターの異名・台詞集は別にまとめたので、ファンの人はそちらを見てほしい。
 一回終わった後で、休憩。コンビニで焼きそばなどを買ってきて食べる。ビールはなし(笑)。
 12時から2ゲーム目。参加者23人。途中で、「バブリーズ・リターン」の執筆者の一人、小川直人が顔を出したのでちょっと手伝ってもらう。

08/29 央華TCG表彰式〜閉会式・打ち上げ

 再び、客船ターミナルへ。何だか、僕のいない間に、「宇宙1ゲーム」こと(……以下略)のノベライズを白井と河添がやることになったらしい。本当か?
 金髪杉浦がスーツにネクタイ。何だか、高校生を妊娠させて、父親に「責任取ります」と殴られにいった、プー君のようだ(笑)。
 で、央華の表彰。優勝者とリプレイコンテスト大賞受賞者に「中国の旅」の目録が渡される。う〜ん、マジに行くの?
「宇宙1ゲーム」こと(……以下略)の宇宙大会を開くことを宣言する。本当にできるといいな。そのときは、グレイのコスプレでもしていこうか(笑)。
 浦島に取って帰す最中、目の前に積乱雲がもくもく上がっているのを見る。車中で、「川人の雨男説が消えた」などという言葉があったが、どうも、僕は不安を感じる。
 閉会式後の打ち上げ。ビールを飲みながらも、ケーキがおいしそうに見えること。相当に疲れているのを自覚する。
 若いデザイナーに挨拶される。「フィールズ賞は30歳までってえのはホンマ意味があるぜえ」と、おじさん臭い愚痴だか説教だかわからんことを垂れる(笑)。しかし、昔は楽しくてしかたなかった数値チェックが、今ではしんどいのも事実である。え? 昔、楽しかったことが変? そうかなあ?
 その席で、僕の不安は的中。すさまじい雨音。外を見てみれば、バケツをひっくり返したような大雨。そして、きらめ〜く稲妻、轟く雷〜鳴。何と、ホテル前の道路が川になっている。時間雨量30mmってところか?
「こりゃ、川人〜」
「今、帰りました」
 なるほどねえ。
 そんなこんなで、JGCは終了である。後に、別ホテルで待つ妻と合流。思い出話などしながら、眠りにつく。
 疲れたなあ。でも、来年も同じなんだろうなあ。無理するんだろうなあ。酒飲むんだろうなあ。
 最後の一言は余計であった(一応、会場内は禁酒である。僕も酔った姿を一般参加者に見せたりはしていない)。

 では、また来年。


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