第2回SNE麻雀大会レポート 2000/04/30

清松みゆき

 2000年4月29日。第2回SNE麻雀大会が開かれる。第2回とは言っても、第1回ははるか昔。連続出場は、僕、安田夫妻、高山浩のみ。実質的には、初大会と名のってもいいほどだ。
 得点スイスドローでの4回戦、トータル得点での争い。3万点持ち3万点返し、順位点が浮き沈みに無関係に+20、+10、−10、−20。「初心者が多いので、トビを避けるために3万点持ちにした」と、主催者モンキー川人は言っていたが、ならば、順位点はもう一工夫欲しかったな。トップを取るよりは、2位以上を確保することのほうが大切というルールになっちまってるよ。

 集合時刻をど忘れして、朝、電話で確認。眠そうな声が返ってきた。起こしてすまん。とりあえず、3トップなら確実、2トップまで許容範囲(内容しだい)と目算(捕らぬ狸の何とやら)つけつつ、電車で神戸に向かう。場所は、布引(JR新神戸駅近く)の雀荘、「新神戸クラブ」。会社に近く、安くて、サービスがいいと三拍子揃った雀荘で、ご贔屓にしている。本来、土日は休みなのに、無理をきいてもらったらしい。ありがたや、ありがたや。

 1回戦。メンツは、西奥隆起、杉浦タケオ、池田康隆(新人)。西奥は、かつて東一局で四暗刻ぶつけてトバした経験があり、精神的に優位。杉浦は、牌握るのもほとんど初めての初心者、池田は、言っては悪いが、チキンぶりが災いしてどんどん負けていく弱者。ということで、「このメンツでは負けられん。あやよくば大トップ」と気合いを入れる。背中では、「こんなメンツはいやだー」と叫ぶ高山浩(要警戒)の声。見れば、安田均、黒田和人と確かに強豪が潰しあっている。むふふ、俺ってラッキー。
 ところが、配牌がこない、ツモも悪いと、ミリオンシャンテン宿命田状態。何もできないままぐるぐると回り、しかも、池田が先制リーチを連発する。こいつ、人がリーチかけるとベタ降りするくせに、自分が早いと待ちを気にせず来やがる。
 回して、凌いで、小器用に打っていくが、やっとこ浮きの2位で終了。

 2回戦。……メンツ覚えてねえや(苦笑)。永安、江崎、日高(みんな新人)だったかな? 派手な立ち回りになる。しょっぱな飛び出して貯金を作るがが、大誤算の親っパネを振りこむ。5筒切ってあってのカン8筒待ち。ただの筋を出すほど馬鹿じゃないが、9筒が3枚見えていたからワンチャンスだったんだよなあ。それも、場に3枚じゃなくて、場に1枚、手に2枚だから。裏スジの9筒は切れない、暗刻は期待できないで、落とさざるをえんかったんだよ。それが、リーチ一発三色。で、裏ドラ2枚で18000(これが絶対に余計だ)。あっという間にラス転落。死んだかと思った。けど、直後にその日高が配牌を16枚取る大チョンボ。4000ずつばら撒く。結局、僕が−14000。日高が+6000、何もしていない他2人が+4000ずつということで、何だか、自分が親チョンして払っている気分(苦笑)。
 その後、しっかり巻き返して逆転トップを得る。やや巡目の遅くなる連中ばかりで、破壊力勝負で優位だった。俺は、裏ドラには頼らんけどさ。

 3回戦。今まで、比較的メンツに恵まれていたが、得点スイスドローだけに、今度は強敵や好調者と囲むことになる。連続トップの柘植めぐみ、強豪卓を制して上がってきた高山浩、腰巾着のごとくついてきた親チョン野郎日高卓(新人)。正念場である。ここでビッグウェーブ到来。待ち牌が出やすい状態を見切ってダブ東のみを日高からダマでロン。1本場はこれもダマから高めのドラつもって、ツモ一通ドラ1の3900+100通し。3人の足が引いたところで、ダブ東暗刻を、今度はリーチで締め上げる。回させている間に、ゆうゆうツモって、4000+200通し。高山に「東一局で終わった」と嘆かせる。
 その後は、小場回しに終始。リードを保って大トップで終了。もっとも、南2局あたりから、宿命田病が顔を出して1000点上がるのにも苦労する始末。ラス親日高の親マンで、少々イヤな感じもした。結果的には、連続トップだった柘植が、連続2位の日高に、ここで12000支出して大ラスに沈んだのは、下が均されて僕にとっては有利になったんだけどね。

 3回戦終わって、トップに立つ。それも2位に50ポイント(50000点相当)の差。よほどのマイナスを引かない限りは優勝は堅い。
 けど、逆にプレッシャーだよね。こういうのも。

 4回戦は柘植、日高はそのままに高山と入れ替わって黒田和人が入る。満貫級を2回上がりつつ、小場回しを心掛けるが、痛いところで振りこんでリードを失うなど、今一つ調子上がらず。しかも、人が下げた分を日高がきっちり他の2人に補てんしやがる(苦笑)。結局、上から33600(黒田)、32800(柘植・親)、31800(僕)と、僅差の3位でオーラスを迎える。順位点が2位と3位の差が大きいので、できれば2位に上がりたい。総得点2位の黒田が「1300・2600だと、親かぶりで清松さんが2位になって、かえってダメ?」などと、頭をひねくって困っている。僕にしても、柘植に親マン含みの連荘なんかされた日には、ひっくり返されかねないので、のほほんとはしていられない。
 結局、黒田が安手を日高から上がって終了。ただ高い手をツモッても、僕を2位に上げてしまうだけ。2位と3位の順位点差(20000点相当)が、彼を苦しめた。むろん、僕から直撃が理想だろうが、それほど僕も甘くないってことだ。
 別卓の総得点5位の高山が、大きなトップを取ればわからなかったが、これも、西奥の大ツキの前に沈んで果たせず。

 かくして、SNE第2代雀皇様の栄冠は僕の頭上に輝いたのである。天敵・高井信や、難敵・安田均にぶつからなかった(2人とも、最初の半荘で出遅れた)など、ツキにも恵まれた。
 最終順位は、優勝僕、2位黒田、3位西奥であった。主催者のモンキー川人は、参加者17人ということで、初心者指導や大会運営に回って、自身は打たず。けしかけた身としては(笑)、少々心苦しいのだった。強敵の一人である彼が出て来なかったのも、僕にとってはラッキーだった。


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