SNEには競馬同好会(主幹:柘植めぐみ)というものがあり、その中でペーパー・オーナー・ゲームが行なわれている。
函館新馬戦からダービーまでを一区切りとして開催されるこのゲーム、これから7年度目に突入する。僕はといえば、初回から参加して、昨年度ビリから3位、通算ビリから2位という体たらく。ええ、もう、間違いなく負け組なんだな(ちなみに僕を凌ぐ6年連続マイナスの通算ドンケツは……言わぬが花だろう)。
理由は、勝てる馬を選んでないことに尽きる(笑)。そういう意味では、恥さらしなとも言える指名リスト。今年度版である。
なお、この記事は、一部、ダビスタボードゲームJGC97裏設定とリンクしております。
1位:フサイチディコルサ♀
父:サンデーサイレンス 母:タイシンリリイ 母父:ラディガ
いわゆるBNW3強、ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウィニングチケットの中で、僕が一番好きなのがナリタタイシン。菊花賞では肺出血上がりという事実を無視して馬券を買ったりもした。
で、この馬はそのナリタタイシンの妹。本当は、種牡馬デビューのナリタタイシン自身の仔が欲しかったのだが、今一つ食指をそそられる馬がなく、妹を指名。新規開業の田原成貴厩舎のお手並み拝見という意味合いもあったりする。
2位:メジロジャクソン♂
父:メジロマックイーン 母:レールデュタン 母父:マルゼンスキー
メジロブライト(父メジロライアン)の弟だが、それ以上に、メジロマックイーンの仔であるというのが大きな理由。もちろん、この馬に期待するのはメジロ牧場芦毛の天皇賞(3200m限定)親子4代制覇である。
僕はメジロマックイーンこそが近年の日本競馬で最強の馬であったと確信している。世界から見れば異端の血脈でもある彼には、是非とも種牡馬としても成功してほしいのだ。
という力みが先に立っての2位指名。現実には、こんなに早い指名順位はいらなかった(笑)。
3位:チョウカイウエスト♂
父:サンデーサイレンス 母:チョウカイキャロル 母父:ブライアンズタイム
オークス馬にサンデーサイレンスとくれば、超良血! しかも、初仔。今年のダービーはオークス馬ベガ(父トニービン)にサンデーサイレンスをつけた初仔アドマイヤベガが制したではないか!
と、言いたいところなのだが……。
ブライアンズタイムとサンデーサイレンスは同じ Hail to Reason 系なのである。インブリード自体は Hail to Reason 3×4で、まだ許容範囲なのだが(奇跡の血量と言う人もいるね――もはや死語だけど)、同系配合と言うのはいかにも危なっかしい 。一体、何走できるやら。
俺は、異端の血脈が好きじゃなかったのか? アウトブリードが好きじゃなかったのか? 何で指名してしまったんだろう?
4位:テイエムライコウ♂
父:マグニテュード 母:サチワカ 母父:ノノアルコ
そろそろ勝てない理由がわかってきたね(笑)。こんな古い血統、年老いた繁殖(母サチワカは1984年生まれ。つまり、16歳)、誰がどー見たって走りそうにない。
しかーし、母サチワカは、オキワカ−ワカクモと遡る血統背景を持つ。つまりは、テンポイントの一族なのである。
はずせん! これだけは、はずせんのだぁ!!
(誰も指名しないんだから、はずして応援だけしてろよ。馬鹿だなあ……)
5位:シゲルスピネル♂
父:ミホノブルボン 母:シゲルスイート 母父:パーフライト
指名した瞬間、「え、誰?」と皆がわからなかった。いーんだ、俺はミホノブルボンが好きなんだい。理由はそれだけ。
このあたりにくると、もはや正常なゲーム勘はどこかへ消え去っている。半分計算、半分愛情が信念と言いながら、現実は2分8分か、1分9分か……。
6位:ビューティグレース♀
父:サクラユタカオー 母:ビューティークロス 母父:タマモクロス
マル父好きも極まれりってところ。むろん、POGでは、かなり不利な性格である。僕は晩成馬が好きで、タマモクロスには特に愛が深い(メジロマックイーン好きも頷けよう)。これまで毎年、産駒を指名し続けてきた(そして負けの原因になり続けてきた。そも晩成馬好みは明らかにSNE・POGのシステムでは不利である)。
その一方で、「クロス(とマック)の仔は芦毛じゃなきゃやだー」というわがままな性格と、「関東馬は指名しないんじゃー」という頑固なポリシーも持ち合わせている。結果、今年は指名できるタマモクロス産駒がいなかったのである。
で、母父タマモクロスを選んだしだい。
ちなみに、この仔は栗毛。サクラユタカオー産駒の栗毛はきれいな仔が多いだけに、その面では期待している。
……競走成績はどうでもいいんか?(笑)
7位:ロンリームーン♀
父:サンデーサイレンス 母:ベストダンシング 母父:トニービン
実は、SNE・POGには「僕の枠であって僕の枠ではない」枠が1頭分ある。僕の妻の枠である。で、これはその妻の指名。
血統といい、母の実績といい、僕の指名馬たちよりも、よっぽど走りそうだ(笑)。
次点:シンメイミネルバ♀
父:Caerleon 母:フジヤブ 母父:Woodman
上記ロンリームーンまでで指名枠が終了して、ここまで届かなかった。ちょっとドキっとする父と母父である。たぶん、持ちこみ馬だろう。
う〜ん、チョウカイウエストとかアグネスショコラ(最終項参照)よりもこっちのほうがよかったんじゃなかろうか?
頭ハネ:サニーサイドアップ♀
父:ティンバーカントリー 母:サニースルー 母父:Seattle Slew
ドラフトだけに、先に他者に指名されてしまい、持てない馬もいる。今年は、この1頭。そして、1頭だけ。選びかたが選びかただけに、なかなか人とは重ならないのである。
で、この馬は「妻の指名枠」の馬で、みごとに頭ハネされてしまった。あらかじめリストを作って提出する方式なので、「妻の指名馬」を0頭にも2頭以上にもしないようにするのは、かなり難しいパズルなのだが、これまで毎年クリアしている。こういうとこだけは、ゲーム勘がしっかりはたらいている(笑)。
選外:アドマイヤボス♂
父:サンデーサイレンス 母:ベガ 母父:トニービン
選外:ストレンジロジック♂
父:トニービン 母:アンティックヴァリュー 母父:Northern Dancer
アドマイヤベガ、ダービー優勝おめでとう。僕は、ベガのファンであった。SNE・POGでも彼女の弟フサイチルーラー(父ジャッジアンジェルーチ)を指名したことがある(そして裏切られた)。
もし、去年、アドマイヤベガが指名できていたら、上位指名していただろう。しかし、「函館開催前の『競馬ブック』もしくは『ギャロップ』に登録馬として名前が載っていること」という規定にはずれ、その存在を知っていながら指名できなかったのである(似た事例にスキーキャプテンもある。そういう馬だけは走るんだな)。まあ、指名できたとして取れていたとは限らない(冷静に振り返って、あの時点ではやはりニシノセイリュウを1位指名にし、アドマイヤベガは2位指名だっただろう)。しかし、彼のダービー優勝が、かなり僕の心を傷つけたのは事実である。
そのショックでこの2頭(アドマイヤボスはアドマイヤベガの全弟、ストレンジロジックはベガの全弟)は、選ぶ気になれなかった。そして、2頭とも他プレイヤーが選んでいる。走られたら、僕の傷はますます深くなるであろう(笑)。
選外:ナリタダイドウ♂
父:タマモクロス 母:ワッキープリンセス 母父:Miswaki
芦毛でなかったのが彼の欠点だった。ほかはともかく、タマモクロスとメジロマックイーンの仔だけは、芦毛でないといやなのだ(笑)。つくづく、シゲルスピネルと毛色が逆だったらと思ってしまう。何で、向こうが芦毛でこっちが栗毛なんだよ(笑)。
残留馬:アグネスワールド♂
父:Danzig 母:Mysteries 母父:Seattle Slew
SNE・POGは、前年度以前指名馬を残留させることができる。僕は、全10頭枠のうち、3頭残し、新馬は7頭指名に留めた。
といっても、重賞戦線をひた走るような馬がそのまま残っては、新馬たちでは追いつけないので、ポイントは2.5分の1に減らされることになる。このポイント差から、ボーダーラインは、1600万下で勝ち負けレベルと言われている。
ヒシアケボノ(父:Woodman)を兄に持つアグネスワールドは、僕には珍しく実利優先の指名で、これまで、何とかかんとかのことはしてくれた。実際、僕はプラスの年が1年だけあったが、これは、彼の活躍(「全日本三歳優駿=冬の北海道に行って地方馬いじめちゃった」とかだが……)によるところが大きい。
1999/11/27付記
北海道ではなく、川崎でした。いじめっ子なのに代わりはないが……
今年も、即、GI安田記念を走ることがわかっていて、勝利は難しくとも入着は十分狙えるとあれば、はずすわけにはいかないよな。
残留馬:ニシノセイリュウ♂
父:ブライアンズタイム 母:ニシノフラワー 母父:Majestic Light
新馬、オープン(若駒ステークス)を連勝したときは、クラシックへ夢を繋いだが、現実は厳しかった(皐月賞12着、ダービー11着)。
秋以降に本格化という周囲(僕の、じゃなくてこの馬自身の)の言葉を信じての残留である。
ニシノフラワーの妹たちを指名しては裏切られ続けた僕であるから、彼ぐらいにはがんばってほしいものだ。今年は、彼を残したので、フラワーの妹、ニシノマンゲツは指名しなかった。いつもなら行っているところである。
残留馬:アグネスショコラ♀
父:サンデーサイレンス 母:スキーパラダイス 母父:Lyphard
スキーパラダイスを初めて見たのは京王杯スプリングカップだった。武豊を背に、直線、追われることなく後続を引き離していく姿に驚いた。武豊に日本人騎手初の海外GI勝利という勲章をもたらした馬でもある。
そして、弟スキーキャプテンを知っているのに指名できなかった事件(アドマイヤボス・ストレンジロジックの項参照)があり、この血統への想いはふくらんでいたのだ。そしてようやく、スキーパラダイスの初仔を指名できた。
ところが、順調に2戦目で勝ち上がりながら長い休養。切らざるをえないかな〜と思っていたら、突然、ドラフト直前に「まだ走れるの。捨てないで」とばかりに復帰してきやがった(笑)――結果は4着。500万下なので、本来ならボーダー以下と切り捨てるべきなのだが、種牡馬デビューのスキーキャプテンの仔が(関西に)いなかったからと理由をこじつけ、残すことにした。
この甘さがネックなんだよな。