サプリコン・レポート 2001/11/26

清松みゆき

 2001年11月24日午後より、翌朝にかけて、アトリエ・サード主催でTRPGコンベンション、「サプリコン」が開催された。
『Hero Wars』日本語版発売を記念した、Greg Stafford 氏招待イベントという色彩も強い。
 それに、招待されて参加してきた。

 当日、場所入りして Stafford 氏を紹介される。この日のために新調したルーン入りタイピンを見てもらうが……「アレ? コレ、ドコノ Rune ダッケ?」
 イェルマリオです(泣)。2nd Edition 時代の、Truth & Fire/Sky だったからね。ルール・エディションに優劣はつけてないが、3rd Edition 以降、イェルマリオがヘタレになったのだけは、いまだに個人的に恨んでいたりする(笑)。
 さて、ゲスト控え室で、Stafford 夫人、Suzanne さんが、「日本産ゲームをやってみたいと言っている」という話が明かされる。「Greg のGMだと、いつでも遊べるから」だそうな。で、誰がGMをやるかという話になって……。結局、引き受けることになる。
 俺の英語は読文のみで、はっきり言って、会話はカケラも自信はないのだがなあ。
 そんなこんなで、少々プレッシャーを感じながら、昼の部、ゲストトーク&Stafford 講演会へ。

 会場入りして、参加者人数を確認――50人強と言ったところ。少し寂しいかも。で、順次紹介受けながら、これからの作品発表予定などを語る。
 すいません、ソード・ワールド・カードRPGは遅れました。俺の責任ちゃうで。富士見の要請やで。
 この席で、件のタイピンを回覧する。また、夜の部のSWセッションは、英語オンリーで進めることを宣言。日本語でやりながら順次通訳は、疎外感を与えるだろうし、こっちも大変になるのでね。負担は分担してもらおうという魂胆だ。
 それぞれの語りが終わった後に、Stafford 氏講演会。わかりやすい言葉を選んでくれたので、ほぼ理解する。夜のゲームもこうだといいんだが。
「『ドラゴンパス(White Bear & Red Moon)』は、3社に持ちこんだが、みな、難癖つけられたボツにされた。その3社は現在、皆潰れている。見識がないからそうなる」などと暴言も出たりして(笑)。
 桂氏の通訳は絶妙、名コンビと言えるだろう。僕は、通訳前に馬鹿笑いしてたりしたんだけど。

 さて、いよいよ夜の部である。20:00〜24:00と聞いていたのだが、「18:00から開始できます。食事は弁当を差し入れますので、ゲームをしながらどうぞ」とのこと。そんなには保たない。もう歳なんで、長いシナリオは無理なんだよう(笑)。
 結局、18:00に始まる。用意したのは、「SWロードス・魔神戦争編」。先日出版された山田章博さんの『ファリスの聖女』を読んだばかりだったので、むらむらとやりたくなってしまって。しかし、まさか、それを予備知識のない人間相手に、英語でやることになるとは……。
 で、いーかげんな英語で説明を始める。
"There is an island named Lodoss. And in underground, there was a great dwarven empire. One day demons aaa……"
"Blown up?"
"Yes! Demons were blown up from Abyss and they crused the dwarven empire. The empire had many tunnels, so here and there, demons came up to the surface human world. This is a Dungeons & Dragons like fantasy game and you are demon-hunters.……"
 違う! 何か違う!(笑) 大筋正しいがニュアンスがまるで違う!
 心の中で悶絶しながらも、しかし、限られた英会話技能で、まともに説明することはハナから諦めるしかなく、こうなってしまったのだ。すまん、水野先生。いーよな、お前は、Stafford 氏と遊べてさ。ふん。「百の勇者」らしさと言えば、ゲームの中で、PCたちに、braves と呼びかけるのが精一杯であったのことよ。

 ゲームは、それでも、何とかかんとか進む。いやもう、本当にダンジョン(fortress だったけど)バスターになってしまった(笑)。非常に、懐かし気味だが、細かいロールプレイやアドリブが効かないからなあ。単語と筆談と絵文字が飛び交う騒々しい世界だった。
 言葉の壁はあったが、Suzanne さんの超一流のゲーム勘は、そいつを易々と乗り越えたようで(相当なゲーマーだなあと推測)、非常に簡単に進んでいく。モンスター打撃点固定、鎧ダメージ減少変動withレーティング表+冒険者レベルのシステムを、一度も聞き返しもせずに理解したのは、日米通じて彼女が初めてではなかったろうか。
 ルール説明を諦めてファイター技能 only でやってもらったが、シーフやらせたほうがよかったのではないかと思っちまったよ(笑)。
 結局、1時間以上を余して10:45頃に終了。その後、Suzanne さん退場後感想会など。他プレイヤー中2人は英語をかなり理解してたが、残り2人はちょっと厳しかったようで、少々申し訳なく思ったしだい。
 セッション自体は、非常にいい雰囲気でできたんだけどね。その2人も、肝はわかってたみたいだし。

 その後、深夜は酒飲みながらカードゲームを楽しむ。ちらりと水野が顔を出す。結局、夜の部にやってきて、Stafford の卓で遊んで、それだけで帰るそうな。こ、この野郎、俺の苦労も知らんと……という英語only セッションのストレスの反動もあって、少々飲み過ぎ。ゆーふぉりあ〜と叫ぶ怪しいオヤジ出現(苦笑)。最後に遊んだのが、『グラス(Grass)』だったわけやね。
 翌朝、「あれだけ酔っていて勝つのは卑怯だ」などと言われる。うーむ、僕にとっては、麻雀と並んで、大脳使わずにできるゲームの一つではあるからなあ(笑)。

 アットホーム感のある、楽しいイベントだったと思う。次があればまたと思う。年寄りに難敵の長時間のセッション枠をどうこなすか、考えておかねば。


<<雑事往来