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遠藤周作氏の文庫本
私が持っている文庫本だけについて、表紙に書いてある内容の要旨を書きました。 気になった作品があればすぐに本屋さんにGo!購入して読んでみましょう。

新潮社文庫
白い人・黄色い人
海と毒薬
留学
月光のドミナ
大変だァ
影法師
母なるもの
彼の生きかた
ボクは好奇心のかたまり
砂の城
悲しみの歌
沈黙
イエスの生涯
キリストの誕生
死海のほとり
王国への道
真昼の悪魔
王妃マリー・アントワネット(上・下)
女の一生(一部・二部)
侍
冬の優しさ
十一の色硝子
私の愛した小説
スキャンダル
ファーストレディ(上・下)
人生の同伴者
王の挽歌(上・下)

角川文庫
海と毒薬
おバカさん
ヘチマくん
闇のよぶ声
恋愛とは何か
ぐうたら生活入門
火山
現代の快人物
古今百馬鹿
ぐうたら会話集第1集
ぐうたら会話集第2集
ぐうたら会話集第3集
わが青春に悔いあり
狐型狸型 
ぐうたら漫談集
灯のうるむ頃
観客席から
天使
宿敵(上・下)
心の海を探る

講談社文庫
海と毒薬
白い人・黄色い人
哀歌
わたしが・棄てた・女
ユーモア小説集
青い小さな葡萄
怪奇小説集
ただいま浪人
どっこいショ
第二ユーモア小説集
快男児・怪男児(上・下)
ぐうたら人間学
ぐうたら愛情学
ぐうたら好奇学
ぐうたら交友禄
第二回怪奇小説集
楽天大将
協奏曲
口笛をふく時
ほくたちの洋行
結婚
聖書のなかの女性たち
さらば、夏の光よ
最後の殉教者
何でもない話
悪霊の午後(上・下)
作家の日記
父親
わが恋う人は(上・下)
イエスに邂った女性たち
妖女のごとく
反逆(上・下)

ひとりを愛し続ける本
決戦の時(上・下)
深い河

集英社文庫
愛情セミナー
勇気ある言葉
埋もれた古城 
ぐうたら社会学
狐狸庵うちあけばなし
父親(上・下)
お茶を飲みながら
あべこべ人間
よく学び、よく遊び
ほんとうの私を求めて

 


中公文庫
おバカさん
一・二・三  
切支丹の里
鉄の首枷 小西行長伝
人間のなかのX
銃と十字架

文春文庫
それ行け狐狸庵
小説身上相談
ウスバかげろう日記
足のむくまま 気のむくまま
心の夜想曲
ピアノ協奏曲二十一番
その夜のコニヤック
春は馬車に乗って
落第坊主の履歴書
変わるものと変わらぬもの
生き上手 死に上手
男の一生(上・下)
快女・快男・怪話
心の砂時計
たかが信長 されど信長
イエス巡礼
心の航海図
「深い河」をさぐる

青春文庫
ちょっと幸福論
自分をどう愛するか
らくらく人間学
考えすぎ人間へ
あまのじゃく人間へ
自分づくり

光文社文庫
愛と人生をめぐる決断
私にとって神とは
眠れぬ夜に読む本
死について考える
 

毎日新聞社
万華鏡    

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文庫本解説(注意・本体表紙引用)
 

白い人・黄色い人

「白い人」は、醜悪な主人公とパリサイ的な神学生との対立を、第二次大戦中のドイツ占領下リヨンでのナチ拷問の場に追いつめ、人間実存の根源に神を求める意志の必然性を見いだそうとした芥川賞受賞作。「黄色い人」は、友人の許婚者を何らの良心の呵責も感じずに犯す日本青年と、神父を官憲に売った破戒の白人僧を描いて、汎神論的風土における神の意味を追求する初期作品。

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海と毒薬

戦争末期の恐るべき出来事―――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加したものは単なる異常者だったのか?いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐な行為に駆りたてたのか?神なき日本人の”罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。

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彼の生き方

<俺は人間の世界が嫌や。言葉も不自由やし・・・・・・俺もお前達の中に入りたいわ>ドモリで気が弱いために人とうまく接することができず、人間よりも動物を愛した福本一平は、野生のニホンザルの調査に一身を捧げる決意をする。しかし、サルの餌づけに精魂をかたむける彼の前には、大資本が、無理解な人間たちが立ちふさがる。一人の弱い人間の素朴でひたむきな生きかたを描く感動の長編。

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ボクは好奇心のかたまり

いかにも好きと言われようと、いかに冷や水とけなされようと、生まれつきの好奇心のムシはおさまらない―――美人女優に面談を強要する、幽霊屋敷を探検に行く、上野の乞食氏と対談する、催眠術の道場を見物に行く、、舞台熱が昂じて素人劇団を結成する、無謀にも運転免許に挑戦する、etc、etc。呆れるばかりのもの好き精神を発揮して狐狸庵先生東奔西走。珍妙無類のエッセー集。

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砂の城

青春の浜辺で若者が砂の城を築こうとする。押し寄せる波がそれを砕き、流してゆく・・・・・・。西は過激はグループに入って射殺され、トシは詐欺漢に身を捧げて刑務所に送られた。しかし二人とも美しいものを求めて懸命に生きたのだ―――スチュワーデスになった泰子は三人一緒だった島原の碧い海と白い浜を思い浮かべる。幸福を夢み、愛を願ってひたむきに生きた若者たちの青春の軌跡。

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悲しみの歌

米兵捕虜の生体解剖事件で戦犯となった過去をもつ中年開業医と、正義の旗印をかかげて彼を追いつめる若い新聞記者。表と裏の全く違うエセ文化人や、無気力なぐうたら学生。そして、愛することしか知らない無類のお人好しガストン・・・・・・華やかな大都会、東京新宿で人々は輪舞のようにからみ合う。―――人間の弱さと悲しみを見つめ、荒涼とした現代に優しく生きるとは何かを問う。

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沈黙

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制のあくまで厳しい日本に潜入したポルトガル司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる・・・・・・。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、<神の沈黙>という永遠の主題に切実な問いを投げかける書き下ろし長編。

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キリストの誕生

―――愛だけを語り、愛だけに生き、十字架上にみじめに死んでいったイエス。だが彼は、死後、弱き弟子たちを信念の使徒に変え、人々から”神の子””救いの主”と呼ばれ始める。何故か。―――残された人々の心の痕跡を探り、人間の魂の深奥のドラマを明らかにする、名作「イエスの生涯」以後を描いた、遠藤文学の根幹、400枚!

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死海のほとり

戦時下の弾圧のなかで信仰につまずき、キリストを棄てようとした小説家の「私」。エルサレムを訪れた「私」は大学時代の友人戸田に会う。聖書学者の戸田は妻と別れ、イスラエルに渡り、今は国連の仕事で食いつないでいる。戸田に案内された「私」は、真実のイエスを求め、死海のほとりにその足跡を追う。そこで「私」が見出し得たイエスの姿は?愛と信仰の原点を探る長編。

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真昼の悪魔

患者の謎の失跡、寝たきり老人への劇薬入り点滴・・・・・・大学生・難波が入院した関東女子医大付属病院では、奇怪な事件が続発した。その背後には、無邪気な微笑の裏で陰湿な悪を執拗に求める女医の黒い影があった。めだたぬ埃のようにそっと忍びこんだ<悪魔>に憑かれ、どんな悪を犯しても痛みを覚えぬ白けた虚ろな心を持つ美貌の女―――その内面の神秘を探る推理長編小説。

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王妃マリー・アントワネット(上)

美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある・・・・・・。フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド公爵、フェルセン、ミラボーなどの多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。

 王妃マリー・アントワネット(下)

フランス革命によってヴェルサイユ宮殿の栄華は過去のものとなった。貴族たちは財産を奪われ、特権を剥奪され、次々と裁判にかけられる。王と王妃の処刑を要求する民衆の声は、日増しに高くなってゆく。激しい愛を胸に秘め、フェルセンは王妃救出を必死に画策するのだが―――。苛酷な運命の中、愛と優雅さとを失うまいとする悲劇の王妃の生涯を円熟の筆に描き出す華麗な歴史絵巻。

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女の一生(一部・キクの場合)

長崎の商家へ奉公に出てきた浦上の農家の娘キク。活発で切れ長の目の美しい少女が想いを寄せた清吉は、信仰を禁じられていたキリスト教の信者だった・・・・・・。激動の嵐が吹き荒れる幕末から明治の長崎を舞台に、切支丹弾圧の史実にそいながら、信仰のために流刑になった若者にひたむきな想いを寄せる女の短くも清らかな一生を描き、キリスト教と日本の風土とのかかわりを鋭く追及する。

 女の一生(二部・サチ子の場合)

第二次世界大戦下の長崎で、互いに好意を抱きあうサチ子と修平。しかし、戦争の荒波は二人の愛を無残にも引き裂いていく。修平は聖書の教えと武器を取って人を殺さなくてなならないことへの矛盾に苦しみつつ、特攻隊員として出撃する。そして、サチ子の住む長崎は原爆にみまわれる。激動の時代に、信仰をまもり、本当の恋をし、本当の人生を生きた女の一生を鮮やかに描き出す。

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私の愛した小説

敗戦直後に出会ったモーリヤックの「テレーズ・デスケルー」は、作家として進むべき方向を、著者に教えてくれた作品だった。「沈黙」を書くときも「侍」のときも、この小説を読み直してから執筆をはじめた、という・・・・・・四十年以上にわたり、読むたびにいつも新しい顔を見せる「テレーズ」を回想し、文学と宗教について語った長編エッセイ。巻末に遠藤周作訳「テレーズ・デスケルー」を収録した。

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スキャンダル

キリスト教作家の勝呂は自作の受賞式で、招待客の後ろに醜く卑しい顔をした、自分に酷似した男が立っているのに気が付いた。同じ頃、勝呂が歌舞伎町の覗き部屋や六本木のSMクラブに出入りしている、という醜聞が流れる。この醜聞を執拗に追うルポ・ライターに悩まされながら、もう一人の<自分>を探す勝呂が見たのは・・・・・・。仮面を外したキリスト教作家の心奥を鋭く抉った衝撃の長編。

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ファーストレディ(上)

空襲の街角で二人の大学生に出会った百合子と愛子。その一人、渋谷忠太郎と戦後再会した百合子は保守党の政治家を目指す彼に連れ添うことを決意する。女医を目指す愛子はシベリア抑留から病み戻ったもう一人の大学生・辻と結婚。二組の夫婦は戦後の時代を生き始める。忠太郎の前には、保守大合同から安保体制へと流れる戦後政治の渦があった・・・・・・。

ファーストレディ(下)

百合子を首相婦人にすると誓う渋谷忠太郎。彼は国会対策委員会員、副幹事長、そして大臣と、自民党内を出世してゆく。満たされぬ思いを抱きつつも夫に付き従う百合子。弁護士・辻と愛子の夫婦は全く別の人生を歩み始めた。やがてそれぞれの夫婦に思いもかけぬ事件が・・・・・・。―――戦後日本の輝きと翳りを描ききった、著者初めての社会派エンターテイメント。

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王の挽歌(上)

肉親の家臣も、いや自分自身さえ信じられぬ・・・・・・。豊後の名門守護・大友家の統領として、内紛に悩まされながらも、北の大内、毛利と戦い、北九州六国に領土を広げた大友宗麟。戦乱にあけくれた生涯は、また自分自身との闘いの日々であったが、わずか数日のザビエルとの出会いが宗麟の心の闇に一筋の光を投げかけていた。戦国の世にもう一つの王国を求めた切支丹大名を描く歴史長編。

王の挽歌(下)

大内に代わる北からの脅威・毛利の勢力を排除し、北九州六国従えて九州探題となった大友宗麟。だが、南から新たに島津の手がのびる。内外の敵との戦いに疲れ、執拗に切支丹排泄をとなえる妻を離別した宗麟は、もう一つの心の王国を求め、洗礼を受けてフランシスコとなった。戦国の世に西洋と正面から向き合った九州豊後の王・大友宗麟を描いて、切支丹の時代に熱い挽歌を奏でる。

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おバカさん

春のある日、銀行員隆盛君兄妹の前に一通の手紙を前触に風の如く姿を現したフランス人。名はガストン。ナポレオンの末裔と称するが顔は馬のように長い。無類の臆病で、お人好しで、行く先々に珍事をまき起こすが、その魂は神の如く純である。著者得意の諧謔を弄した明朗な小説ながら、内に<キリスト受難>の現代再現を意図した野心作。

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闇のよぶ声

神経科医の会沢を訪れた稲川圭子の婚約者の樹生は最近、いい知れぬ不安にとりつかれている。三人いる従兄が皆幸福な家庭を捨て失跡しているのだ。結婚生活に自信の持てない樹生は圭子に婚約解消を申し出た。―――会沢が事件を解いていくうちに浮かんだ戦争の傷あとと怨念とは?心理的探偵法を用いた作者唯一の長編推理小説。

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恋愛とは何か

愛についてのエッセイ、方法論は数多い。本書は、恋愛経験豊かで、古今東西の文学にくわしい作者が、わかりやすく鋭く、男女間の心理のあやを解明した、全女性必読の愛のバイブルである。「愛の生理」「恋愛する男の心理、女の心理」「男性研究」の四章に分け、初めて人を愛する人々に贈る。

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ぐうたら生活入門

巷の俗塵を嫌って東都を離れること八里、柿生の山里に庵を結ぶ狐狸庵山人が、つれづれなるままに筆をとった<ぐうたら人生論>。”人生とは退屈なり””嫁いじめを復活せよ”・・・・・・、山人一流機知と諧謔のうちに鋭い人間洞察と、真実に謙虚に生きることへのすすめをこめたユーモアエッセイ

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灯のうるむ頃

東京の小さなS医専を出て、学会とも無縁に、町の片隅で一人ひっそりと癌の研究を続ける老師牛田善之進。浪人で受験勉強にあけくれながらも、異性への想いに身を焦がす息子龍馬。だが、癌の研究成果を学会に発表しようとする父親の前には、閉鎖的な学閥の壁が・・・・・・。そして龍馬の前にかたく閉ざされた大学の門。医学に、愛に、そして受験にと挫折を繰り返しながらも、自らの悲しみを胸に秘めて懸命に生きていく父子の姿を哀歓をこめて描く傑作長編。

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ぐうたら漫談集

「ぐうたら人生」を標榜する作者の、痛快にして、どこか物悲しいエッセイ集。

灘中(現在の灘高)を、学生188人中186番で卒業。その後、三年間の浪人生活を経て、実に延10校目にしてやっと合格した慶應文科の学生時代の思い出、あるいは渡航費すら満足になかったフランスでの留学生生活を回想する第T部。

また、先輩にして珍友の梅崎春生氏の思い出をはじめとして、原民喜氏、北杜夫氏、安岡正太郎氏などの作家仲間や知人との交友が、作者の日々の暮らしとともに語られる第U部、第V部。

戦中戦後を経て、「人間とは何か」という大きな宿題を課せられたとする作者が、愛とユーモアを持って若い世代へ贈るぐうたらエッセイ集。

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天使

少しオッチョコチョイの性格の鹿田二郎は、入社早々、渡辺クミ子に出逢った。「気持ちは優しいが、少し間の抜けた世話やき姉ちゃん」と先輩社員が内緒で告げたように、クミ子は天使のように純粋で気の好い、世話好きな女だった。庶務課の親睦会で特技の手品を披露した二郎は、予想以上の称賛をあびた。気をよくした彼は、ひそかに催眠術を習い始めた。やがてくる忘年会で、みんなを「あっ」と言わせるのだ。かける相手は勿論クミ子・・・・・・。

いつも他人の倖せを願い、天使のように限りなく優しい年上の女を描く「天使」。ユーモアの中に、人間の哀しさ、優しさが漂う11の物語。

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宿敵(上)

秀吉麾下の加藤清正と小西行長は好対照をなす武将であった。行長は海外貿易で繁栄を極めた堺の貿易商小西隆佐の息子であり「水の人」である。清正は尾張中村の鍛冶屋の子、あくまで「土の人」である。境の会合衆の富と政治手腕をうしろ楯に持つ行長と、徒手空拳、自分しか頼れなかった清正、両者は出発から違っていた。秀吉はみごとな近習操縦術で二人をきそわせる。しかし、武人と商人とは根底において手を握れない。やがてライバルは死闘を演じる宿敵となった。

宿敵(下)

「太閤さまには、狐がついた」太閤は気がふれたのか。大陸侵攻の戦は、すべてが徒労であった。怨みと不満は日本中に満ち、朝鮮は焦土と化して、飢えと寒さが民と兵を襲った。「なんとしてもこんな戦はやめさせなければならん。清正に先を越されえはならぬ。」小西行長は才の限りをつくして、加藤清正を翻弄した。戦は終わった、ついに太閤が死んだ。しかし一人の野心家が消えれば、新しい野心家があらわれ、また血みどろの闘いがくり展げられる。小西行長と加藤清正の宿命の対決はまだ終わっていない。

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心の海を探る

あなたの心は、あなたが考えているよりもずっと広く、そして深い。あなた自身の心の中に、人生を豊かに生きるための鍵が眠っている―――。いまだ知られざる人の心の不思議さ、そして心と現実世界との密接な関係を、対談の名手・遠藤周作が河合隼雄、カール・ベッカーらと語り合う。前世の記憶、臨死体験、共時性など、数々の興味深い話題を通して、人の心の深淵をのぞく一冊。

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わたしが・棄てた・女

二度目のデイトのとき、裏通りの連込旅館で身体を奪われたミツは、その後その青年に誘われることもなかった。青年が他の女性に熱をあげ、いよいよ結婚が近づいた頃、ミツの身体に変調が起こった。癩の症状である。・・・・・・冷酷な運命に弄ばれながらも、崇高な愛に生きる無知な田舎娘の短い生涯を、斬新な手法で描く。

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ユーモア小説集

1990年。人体の千分の一に縮小されたK大学の若い医師山里凡太郎は、三人の医師と、同じく縮小された潜水艇に乗り込み、癌におかされた凡太郎の恋人の体内にもぐり込む。患部の手術を無事に終えた時、思わぬ出来事が彼らに襲いかかる・・・・・・「初春夢の宝船」ほか十一編を収めた抱腹絶倒の作品集。

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怪奇小説集

深夜、胸をしめつけられるような息苦しさに襲われたルーアンのホテル、真夜中の階段を上っていく何者かの足音を耳にしたリヨンの学生寮、うなだれている人影を夜具の足許に目撃した熱海の旅館―――「三つの幽霊」ほか、身の毛もよだつ恐怖譚十四編を収録。

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ぐうたら人間学

ぐうたら人生の味を開陳する狐狸庵山人の珍妙なる人間学。秀吉の夫婦喧嘩を仲裁する信長に英雄偉人の尻尾を覗き、酒癖のあれこれに人情風俗の妙を知る。権威や独善には背を向け、劣等性的人間に豊かさを見、親愛感を覚える。愛すべきはマヌケ人間、語るべきは気弱人間。人生の味をいかんなく示すエッセイ。

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ぐうたら愛情学

象牙の塔的二枚目文化も、道化役的三枚目文化も、現実をふまえた二枚目半文化の前には影が薄れる。男女同権とは男女分権であり、姑のイジワルは女性を本来の姿にもどすものであり、雌鳥に刻を告げさせて眠っていることに亭主の幸せはある等々。憎まれ口の裏に、女性への優しさを隠した、痛快無比な愛情論。

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第二怪奇小説集

霧ふかい冬のリヨンの実娘殺しを扱う「ジャニーヌ殺害事件」、夫の死を無意識に願う妻の内面を描く「共犯者」、屈折した女の復讐心をさぐる「偽作」、者に憑かれた人間の泥沼を抉る「憑かれた人」など、日常生活のひだの中に素材をもとめ、深層心理の陰影を自在な筆で掘り下げる哄笑と怪奇の好短編九編を精選収録。

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楽天大将

修道女を志す若い保母朝吹志乃は、自ら園児の身代わりとなって誘拐犯人金山と逃避行をつづける。しかし、その金山は、白血病の宣告を受ける・・・・・・。金山を、何とかして人間の荒地から脱出させ、再生させようとする志乃の献身も、殆ど空しかった。錯綜する人間関係の中に、無償の愛に生きる女性の姿を鮮烈に描いた感動長編小説。

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口笛をふく時

汗くさい中学生小津と平目、女学生の愛子。いたずらな片想いと稚ない青春を彩る日々・・・・・・しかし戦争はすべて変え、愛子の夫も平目も死んだ・・・・・・野心に燃える青年医師、小津の息子鋭一は、新薬の人体実験に手を染め、それは皮肉にも愛子の死をもたらす、一人霊安室に残った小津は、手向けの口笛を吹こうとした・・・・・・移ろう時と人の心に目をそそぎ、鮮烈な筆がとらえた、感動の力作長篇。

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結婚

限りない期待と、多くの不安に心がゆれる結婚―――それはたまたまめぐり合った人組の男女の単なる共同生活なのか、あるいは美しい愛情物語なのか。持続する愛とは?おもわぬもろさを含む夫婦生活をつなぐものは?夫と妻の間に横たわる問題を、オムニバス風の手法で追求した表題作ほか八編を収録。

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さらば、夏の光よ

背が低くて鈍い女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして八年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と悲しみの十字架を背負った三人の運命を描いた青春ロマン。

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何でもない話

心臓の凍るような恐怖と、絶妙のユーモアを織りまぜた十編の小説世界。何気ない平凡な日常生活の影に、人知れぬ秘密を隠し持って生きねばならない人間という小さな存在・・・・・・。あるテレビ・ディレクターの人生を描く表題作ほか、「姉の秘密」「爪のない男」「恐怖の窓」「猫」「気の弱い男」「知らぬが仏」などを収録。

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父親

不倫の恋に落ちた娘と、娘の恋愛により深く傷つく”父親”という孤独で哀れな存在を切々と描き尽くす恋愛大作。スタイリストの仕事に打ち込む純子は、妻子ある青年実業家の強引な情熱に動かされ、道ならぬ恋におちた。新製品開発競争で苦境に立つ化粧品会社重役の父・菊次の複雑な思いを絡めて描く傑作長編。

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わが恋う人は(上)

霧の軽井沢で雑誌記者秋月美子がめぐり会った男は、豊臣秀吉の家臣小西行長の子孫だった。戦国のならいによって夫との仲を裂かれた行長の娘たえは、別離に際して男女の雛人形を夫と分けあったという。女雛に託された悲しみと呪いが、四百年の時を超えて現代に甦える恐怖の物語。サスペンス大作。

わが恋人は(下)

妻ある人・小西への愛に動かされた美子の、四百年も別れ別れになっていた男女の雛人形を再会させようという記事は大反響を読んだ。そして女雛の持ち主に次々と起こった恐ろしい事実が明るみに・・・・・・。不倫の愛の行方と、現代の深層心理学では説明のつかない”生まれ変わり”の秘密を追う遠藤文学の異色長編小説。

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反逆(上)

一度でもいい。上さまの・・・あの顔に・・・怯えの影を見たい―――己の力に寸分の疑いをもたぬ信長の自信、神をも恐れぬ信長への憎しみ、恐れ、コンプレックス、嫉妬、そして強い執着・・・村重、光秀、秀吉の心揺らめく反逆の光を、克明に追う。強き者に翻弄される弱き者たちの論理と心理を描ききった歴史大作。

反逆(下)

何たる上さまの冷酷―――命乞いをする幼子の首を刎ねた信長、秀吉と光秀、二人の心理的競り合いを楽しむ信長。信長を討つことは天の道!光秀は長い間心に沈澱していた反逆の囁きから解き放たれた・・・。戦いの果てにみた人間の弱さ、悲哀、寂しさを、そして生き残った村重、右近らの落魄の人生を描く。

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ひとりを愛し続ける本

 

情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるもう一人の自分に気がつくとき、人生はより深く、より拡がりを持つ。―――退屈と忍耐、悲しみや苦しみの中に、人生を楽しみ愛する方法を明快に語るエッセイ集。

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決戦の時(上)

神も仏も、己のほかに何も信じぬ、世は魔王なるぞ―――信長十八歳。うつけ者と信長を棟梁に認めぬ叔父、弟を謀殺、やがて尾張を襲うだろう大敵、今川、斎藤との勝ち目のない決戦に死を覚悟で挑む。内憂外患の若き信長の孤独と唯一人心を許した年上の恋人、吉乃との交情をはじめて詳細に描く歴史長編。

 決戦の時(下)

男の世界は容赦も仮借もない。相手の命を奪わねば己が殺される―――ひたすら敵をあざむく策で、駿河、美濃を攻略した信長は、天運をも味方に天下布武の野望を抱く。朝倉・浅井の連合軍を破り、ついに武田軍団との決戦が迫る。秀吉、小六・将右衛門らの川筋衆の働きを新資料によって縦横に描く傑作。

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深い河

愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人とのふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文学書き下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。

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愛情セミナー

恋愛の結晶作用とは要するにアバタもエクボということだ。・・・・・・ウスノロの男がいるとする。このウスノロに惚れた女にはウスノロさえも美化されてウスノロとは見えんのである。(ゆったりとして海みたいな人だわ)そう思うのである。・・・・・・まことに天下泰平。おめでたい話である。(本文より)

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勇気ある言葉

溢れんばかりのユーモア、該博なる知識の所有者・狐狸庵山人が、古今東西、森羅万象、あわせて70の名言、格言に、自由奔放、縦横無尽、手当たり次第に挑戦。迷える心、鬱屈した精神、卑俗な心情をもののみごとに解き放つ。笑いと諷刺のうちに人生の諸相を皮肉る、おかしなおかしなエッセイ集。

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お茶を飲みながら

「私は教師の言うことをきかなかったのではない。授業を特にさぼったのでもない。授業中、先生の説明を聞いていても何を言われておるのかさっぱりわからなかったのである」(私の学生時代より)。教育、宗教をはじめ、人間としての生きかたを、読者と気軽に独特のユーモアを交えながら、語りあう好エッセイ集。

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ほんとうの私を求めて

見せかけの自分、人々のなかでとりつくろっている自分、社会や家庭ではいつもマスクをかむっている自分。そんな自分ではなく、自分の本当の素顔を探すために、如何に自分とつき合うか、自分の可能性を生かすかを、優しくユーモラスに語る、幸福セミナー。

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足のむくまま気のむくまま

近ごろ狐狸庵先生の野次馬精神ますますさえて、「たった一度の人生や、オモロイことなければオモロイことしようやないか」と、立場変わって野次る方から野次られる方への転身ぶりはおみごと!これぞ野次馬道極意といえましょう。―――人生を濃密に楽しくする、面白くて、そしてためになる話がいっぱい!

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心の夜想曲

のぞいてみませんか、人の心と生命の不思議を・・・・・・。人のなかの未知の部分の大きさと深さを、謙虚に受けとめる著者が、自らの内奥を素直に打ち明け、あなたの心にそっとふれる―――「自分づくり」。恩人たちの面影をしのび、ユーモラスなエピソードでその交りをつづる「あの人、あの頃」など、心ゆたかな随想集。

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ピアノ協奏曲二十一番

夫がおかした残虐非道の行為を思うたび、私の中にモツアルトのピアノ曲がひびき、快感が身をつらぬくのです―――。人妻の告白をもとに、”悪”にふれる表題作など十篇の作品集。行きぬくためにおかし、誰にも言えなかった秘密を照らし、それからの救済をねがい魂の浄化をもとめる大きな”愛”の物語。輪廻転生する。本書は、日常のささやかな出来事を通して、第二の背後世界の実在を垣間見せる、不思議短篇集。さりげない筆致の中に、物質本位の現代への異議申し立てを込める。   解説・カール・ベッカー

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その夜のコニヤック

眼前の現実の背後には、ひょっとして目に見えない第二の現実がありはしないか?そこでは心が自由に体から離れ、時空を越え、廻

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春は馬車に乗って

他者への思いやりを大切にした人と人との交わり。<愛>を根底において、人生の深い意味をひたすら求めようとする積極的な姿勢。それらに貫かれた、この30年間の世の中の出来事にふれるエッセイの数々。鋭い透視力、豊かな感性、そして何ものにもとらわれない純粋な視点に立って、あのとき、作家は、こう発言した。 解説・廣石廉二

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変わるものと変わらぬもの

ときに女流パチプロの弟子となり、駄ボラで人を煙に巻く。ときに鉢植えの花に話しかけては、人間と植物のコスミックな関係に思いをめぐらす・・・。移ろいゆく日々をいとおしみながら、いつの時代も変わらぬ人間の営みを直視する著者の、時事随想集。もっと住みよく、心のかよう世の中になるようにと、願いをこめた99の感想と提案。

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生き上手 死に上手

死ぬときは死ぬがよし・・・・誰もがこんな自在な境地で死を迎えたいと思う。しかし死は恐い。ひたすら恐い。だからこそ日夜、怠りない「死に稽古=生き稽古」が必要になる。長年の苦心惨憺たる病気づきあいから、人生に無意味なものは何一つないと言い切る著者が、自らの失敗談を交えつつ贈る人生セミナー。 解説・矢代静一

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快女・快男・怪話

東に美女あれば歓を尽くし、にしに異才あれば耳学問に励む―――。好奇心と下心のおもむくままに東へ西へ、今をときめく面々と丁々発止。さくらももこに弟子入り宣言するかと思えば、宣保愛子にはもっと女にモテるよう守護霊を頼んでもらう始末。暴論、珍説、すっぱぬき、失敗談に霊視まで、狐狸庵の真骨頂、何でもありの対談集。

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 一・二・三

風が吹く。今年も憂鬱な大学入試の季節がやってきた。だがまたしても失敗して浪人生活四年目を迎えた二人の青年、「なあに、学歴だけが人生やない」と、ヤケクソまじりに盛り場にくり出し、奇妙な人物X氏と知り合い、マレー奥地のジャングルに元日本兵を探しに出かけることになった。さて、そこで起こった数々の謎の事件―――。傑作「沈黙」「死海のほとり」の作者が、独特のユーモアとペーソスをもって人間愛を追求する青春小説。

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ちょっと幸福論

”光のあて方”しだいで好きな自分を生きられる

 物事には、それが生きるか生きないかというポイントがあるもんです。そこに注意を払うか払わないかが、人生ではとても大切なコトだ。そこに気づいて工夫したために、ほかのコトまでが引き立ってくるんです。

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 生きるなかで手抜きをすることはあるし、それはかまわない。しかしその手抜きをしたところへ光を当てることによって、人生が充実することもあるんです。それを知っておいてほしい。

――――本文より

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考えすぎ人間へ

 

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万華鏡

人生を「ある方向に」あと押ししてくれるような不思議な出来事、さまざまな人や動物との出会い。老成された完成と少年のままの好奇心が感じ取った、人間の心のひだの奥深さ、人知を超えた力の存在・・・。日々の暮らしの中から沸き上がる疑問や感動を、ユーモアと深い愛情を込めて綴った35篇のエッセイ

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死について考える

「本当に苦しいでしょうね」「やがて私たちもそうなるんですから」生き残る者のこの言葉はまもなく地上を去っていくものに理解と人間的連帯とを示し、ある程度の慰めを与える。だが、それは死んでいく者の苦しみの半分を慰めてあげても、あとの半分を鎮めはしない。その50パーセントをも鎮めるためには・・・。

著者が遺そうとした心優しいメッセージ

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