このHPへ来られた貴方へ。

多分、今はきっと不安で一杯だと思います。

私もそうでした。

手術をして1月になります。

まだ、経験ほやほやという湯気が立つ状態での記載です。







唾石という病名を初めて聞いて少し慌てました。

聞き慣れない名前。

手術でしか根治の方法は無いと云われ、不安で一杯だった時、実際の体験者の声は凄く有り難く、勇気づけられたのを覚えています。

私もその恩恵に預かった経験者として、今度は今現在不安に怯える

(?少しオーバーかもしれませんが)同病者にエールを送るため、自分の体験記を書きたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てれば、と思います。

 

【唾石との出会い】

 

 年齢 40前半 ♀ 元来健康で毎年受ける人間ドックも全然異常なし。

 体格はどちらかというと痩せている方です。 

 

 (多分、3,4年くらい前?)

 食事後にたまたま鏡に向かったとき、自分の顎が片方だけ少し、本当に少しだけ膨らんでいるのを見つけ、単に太ったのか、とくらいにしか思いませんでした。痛みも皆無状態だったので気にも留めませんでした。

 それが、今年の1月半ばに、夕食時、キムチとワインを摂った後、突然、今まで見たことないくらい異常に右顎下が膨らんでいるのを見て愕然としました。

 

 不安に押し潰されそうになりながらネットで「頚部の腫れ」を探し、耳鼻科へ行くべし!との結論を得ました。検索しなければ、多分内科へ行っていたと思います。お陰で時間とお金の無駄が省けました。

  耳鼻科での診断は膨らんだ時の状況(食後という事)、それから2時間後に膨らみが徐々に改善され、元に戻ったことなどからおそらく唾石だろう、との診断でした。

実際の診断確定はCT検査の出来るある程度の大きな病院での撮影後の結果で。

 (普通の開業医だと症状と触診のみで、おおまかであるが、唾石の疑いという診断しか出来ない。)

 

【唾石の症状】

おおまか、以下の症状で有るらしい。

大抵、一般的には食後に痛みと膨らみ(食事により唾液分泌が活発に行われるが、石が有るため、唾液が外に出きれず、溜まる為唾液腺が膨らむ。

唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つからなり、顎下腺は一番大きな唾液腺である。

割合的には唾石は顎下腺に出来る確率が大きいらしい。

出来る場所と大きさも各人千差万別(らしい)。

ただ、痛みに関しては、大抵の場合は痛みが凄く有る、と書かれているが

私の場合は痛みは殆ど無かった。

その為、顎下腺の腫れは、腫瘍によるものか、単なる唾石によるものなのか

分からず、だいぶ不安を抱く羽目になった。

 

【手術の適応】

 手術は、唾石が数ミリ以上で、自然排出が無理な場合に行われる。

 大抵の人の場合は数ミリ以内なので、唾液の沢山出る食事をすれば、(梅干し、レモンなど)自然に流れてしまうらしい。

 私の場合の様にある程度大きいと自然に出るのは難しく手術適応となる。

 手術の方法も、出来た場所により異なり、出口付近だと口腔内から簡単に出来るらしいが、私の様に顎下腺の奥にある場合は顎下腺自体の摘出となり、外からの手術になる。その場合全身麻酔(なにぶんにも神経が沢山細かく通っているので、慎重に行われる為)で行われる。

 

【手術前の検査】

 1.単純CT検査

 2.血液検査

 3.頚部の超音波検査

 4.CT造影検査(造影剤を注入しながらのレントゲン検査)

  これは、唾石の他に悪い病気が潜んでいないか念には念に調べる検査(但し、造影剤が合わない人 がたまにいるらしく、同意書を取られる)をした。

 

【手術時の説明に関して】

 手術に関しては、今はインフォームドコンセントが重視され、医者は、患者への説明にありとあらゆる手術に伴う危険性を説明してくれる。  

 ただ、説明を聞いていると段々青ざめて来て、止めようかなどと思うこともしばしばである。

 例えば、手術には顔面麻痺の可能性が起こり得ないともいえない、更に、麻酔には合う人合わない人がおり、それは事前に調べる手だては無く、何万に1人という、まるで当たりくじの様な確率で稀に死亡、或いは、その他の障害が現れる という説明。この説明を怠ると、万が一何か起こったとき、医者側は、敗訴するので患者の不安を煽るだろうけれど、やらざるを得ない事らしい。

 

 この時期が一番患者にとっては不安が強く、体験者の話はとても有り難い。

 私もネットで検索し、お陰で良いアドバイザーに恵まれ、手術を受ける決心がついた。

 

【入院、手術】

 入院は前日入院で翌日手術。私の場合、痛みは無かったが、中で炎症を起こしていたらしく、案外に沢山取ったらしい。

 手術後ドレーン(臓器を取ると隙間が空きますよね。そうすると人間の身体はそこに水が溜まるらしく、それを抜く細いチューブ)を4-5日。

 5日後にドレーンを抜き、1週間後に抜糸。翌日経過良好なら退院。

 結局9日間の入院でした。

 手術の時間は3時間。

 案外に疾患の割には、長いように感じるが、頚部には沢山の神経が通っているのでそれらを傷つけない様に慎重にゆっくりと進められるため時間が掛かるらしいです。 

 今まで手術台に登ったのはお産以来。

 まるでテレビの白い巨塔のシーンを見るようでした。

 麻酔も本当に自分に効くのか不安でしたが、実際は深呼吸1までしか覚えていない。

 

 「終わりましたよ」の先生の声で目が醒め、驚いた。

 あれから3時間経ったのか。無事に済んだようで安心する。

 麻酔の覚める時間は年代が高いほど醒めにくいらしく、貧血の人も醒めにくいとの事だったが私は軽い貧血にも拘わらず幸いすぐに醒めた。

 覚醒後、麻酔医が今のこの状況を把握しているかどうかの確認を術後必ず行う。手足に痺れが無いかどうか、身体に異変を感じないかどうか、耳鼻科の執刀医は、麻痺が無いかの確認の為、イーをしてみて下さいと云った。

 

【手術直後】

 私の場合、喉が凄く痛かったのを覚えている。これは全身麻酔の場合送管といって、口の中から大きな管を差し込む事により起こるもので、大抵の人に現れるらしく、数日には無くなった。

 未だ完全に麻酔が醒め切っていない状態で、取り出したばかりの唾石を見せられた。

 「念の為に検査に出します。」との事でご対面はこれが最初で最後。

 記憶では茶色の自分の予想以上に大きな薄く平べったい石だった様な気がする。でも、やはり定かではないのです。こいつのせいでぇ、と少し憎らしく思えました。

 

【手術後の食事に関して】 

 唾石の手術の場合、その日の夕方から食事が出ます。お粥や細かい柔らかなミンチ状のおかず。飲み込む時少し痛むくらいで、食事には全然支障無い。

 この食事が入院中続く。

 一番きつかったのは、ドレーンが入っている間の消毒。留めているテープがガムテープの様に強いので剥がすとき痛くて痛くてまるで肌までめくれそうでした。手荒な女医の未だ経験の浅い先生は容赦なくバリバリと剥がすので泣きそうになりました。

 お陰で未だテープの後が1月後の今も残っている。小さな子供や肌の弱い人だと肌も一緒にめくれてしまう人も実際居るらしい。経験豊富な先生は、これが一番痛いですよ、我慢して下さい、と剥がす前に声を掛けてくれ、少しずつ剥がしてくれた。

 やはりお医者様もこういう患者への配慮が必要だと感じる。

 

【入院に掛かった費用】

 病院の入院費は大部屋で、9日間で全部で13万円余りでした。

 それに入院までに色々な検査などで、2万円近く掛かったので、約15万円ですね。

 

 少し的はずれだったのは、保険に入っているから10万くらい戻るかなと思ってたんですが、大間違いで、唾石の手術は支払われる手術項目に入っていないとの事で0円、入院費(5日以上)でたったの2万5千円しか出ませんでした。確か保険に入るときは大抵全ての手術に適応なんて保険外交員の甘い言葉に騙された感じです。でも、それだけ裏を返せば唾石の手術は別にどうという事の無い、疾病であるという事だろう、と思い直しました。健康あっての人生です。やはり保険屋さんも慈善事業ではなく、損をしない様になっているんだと実感。一つ勉強になったのは、甘い誘い文句に乗る前に、これからもし保険に入るとしたら、入院重視のに一つ、保障重視に一つ掛け捨てで入るのが無難かな、と。入院も今は1日から出るのがありますよね。手術の給付金が出る種類は特に要チェックです。

 

【仕事復帰】

 私の場合は2週間病気休暇を貰いました。

 5日間は自宅療養しました。

 (お腹を切る大きな手術だと術後約1月くらいは身体に力が入らないので休養が必要みたいです。)

 

【術後の経過】

 今、術後から1月。傷は約5cmくらいでしょうか。今は傷口にお風呂上がりに薄いセロハンテープの様な透明なテープを貼り、その上から肌色のテープで留めてます。これを約3月程続けると傷口が目立たなくなるそうです。

1月以内はやはりおっかなびっくりで傷に触れるのは怖く、傷は突っ張る様な感じが有りました。それから、空洞になったからでしょうか。手術した所に近い場所を触ると変な痺れる様な違和感が有ります。でも1月経つと全然感じなくなりました。ただ人に寄れば半年くらい掛かる人もいるそうです。

 

【注意すべき事】【病院の選び方】【アドバイスその他】

 やはり手術ですから色んな危険は全く皆無ではありません。

 やはり専門医の居る、経験豊富な方を選ぶべきだと思います。

 神経は人により数も太さも違うらしいので、慎重に手術は行われるべきです。

 それと、病院はせめて2箇所行くべきだと思います。セカンドオピニオンで

 2箇所の意見を聞けば自分自身も納得すると思われます。

 これは蛇足ですが、手術にあまり積極的で無い先生は自信が無いのかも知れません。手術説明の時、麻痺の起こる可能性は半々だと云われたら余程ですから別の病院での手術をお薦め致します。大抵はこういう危険性は有るが、殆ど起こらないし、早く手術をされた方が良いですよ、と答える先生は大抵大丈夫だと思われます。(知り合いの外科医の言葉に因ると)

それから費用の面で云えば、別の病院で検査した場合、その検査(レントゲン、CT)等は借りられるので、それを借りて病院へ持参すれば2度も同じ検査をしなくても良いし、時間も費用も抑えられます。今は何処の病院も快く貸し出し致します。

 

 唾石は手術さえ成功すれば術後経過も良く、食事もすぐにとれるので、患者の身体の負担はあまり大きくないです。ですから病院へ行くのを躊躇うことなく、早く受診し、手術適応だと診断がおりたら、確かな腕の先生におまかせして、早く手術を行った方が不安も一掃されます。聞き慣れない病名ですが、案外に珍しくはないみたいです。唾石をそのままにして経過観察しても、膨らみは引かないし、稀に悪性化する場合もあるらしいので、経験者の私としては早めの手術をお薦めします。

 

 それから、唾液腺の一つで有る顎下腺を取ることにより、唾液の分泌に影響が有るのでは?と心配される必要はありません。唾液腺には、耳下腺、顎下腺、舌下腺がそれぞれ左右に有るので、その一つが無くても唾液の分泌には全然支障はありませんので心配は無用です。

 実際今までと変わった?と尋ねられても、ぜぇんぜん!と胸を張って答えられます。

 

 完全に身体が手術をしたことさえ忘れるのは1月くらいだと思われます。

 悩んで心配しているより、早い診断確定をされて安心されることを強くお薦め致します。

 経験者の私が自信を持っていいます。といいつつ、ほんの1月前までは、うろうろ、涙一杯で不安だらけだったことは否めません。

 

 でも、人間の身体は不思議ですよね。体中の何処にでも石が出来ちゃうなんて。せめてダイヤとかの綺麗で高価な石であれば、痛みも少しは我慢出来るのに、なんて少し余裕が出来た今は馬鹿な事も言えるんですけど。

 

 しかし、唾石の原因については未だに???です。

 口の中の雑菌や、カルシウムが蓄積されて出来る?

 でも、案外口の中は衛生的に気を遣ってきたし、思い当たる節が見当たらないのです。言えるのは、あの頃仕事面でも自分の生活面でも凄くストレスを抱えていた、というのははっきりいえるけど。

 どんな病もストレスから来る、というのが事実では無いか、と思います。

 

 皆様に少しでもお役に立てれば、と思い書きました。

 そうして、皆様の健康と幸せを心よりお祈り致します。

 不安一掃後の私は今完全に元の生活に戻り大好きな映画とガーデニングを楽しんでいます。^^

riekoの唾石レポート






     唾石手術した女性からの投稿レポート!