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集落側から県道355号を見返す

下切公民館。この前、足助行きバスが通る

緑の道の上、グリーンロード1.1KMの標示
下切公民館を通過。集落の外れまで来ると道標は用水路脇の畦道を指し示していた。道であることすら定かでない道。
まあ道標が示すなら、とそちらに進む。

力石(ちからいし)へ向かう車道。バス通り

猫の溜まり場。数匹のネコが寛いでいた
畑の脇の畦道から民家のすぐ脇を通って竹林の手前に来た。ここにも道標。
集落を眺め下ろしながら進むと竹林に入るものの、すぐに車道に出る。
さてここからが鎮平橋まで一直線の車道歩き。なにしろ今日の行程の半分も未だ歩けていない。このあたりで取り戻していかないと日が暮れてしまう。
……いや、喩えではなく。

コース案内板には「力石町(現在地)」とある

開放的だけれど何も無い道
とは言え、走り出したりはしない。あくまで、早歩き――時速6kmぐらいだろうか。
バス通りを左と分けてやや細い車道へ。そこに忽然と東海自然歩道のコース案内板が立っていた。ここを南下すれば勘八峡、と書いてある。――言われるまでも無く、南下を続ける。
とりたてて、何も無い。こういう時は行動食を口にして体力補充。

猿投グリーンロード東側。終点がある

猿投グリーンロード西側。猿投山が見える
猿投グリーンロードを跨ぐ橋。車道は山を刳り貫いて作ったのだろう、思ったより高度がある。
それにしても路上に車の姿が少ない。郊外に作られた有料道路は何処もこんなものだけど、やっぱり勿体無い感はある。

猿投グリーンロード終点、力石インターチェンジ。国道153号と接続
ちなみに、このグリーンロードは一度自動車で通ったことのある道路。力石I.C.もなんとなく記憶に残っている。確か左折して足助へ向かった筈だ。
――まさか、こんなところから眺めおろす日が来るなんて、その時はとても予想出来なかったけど。

どうやって降りるのだろう…

午後3時を過ぎて影が長くなってきた
グリーンロードを過ぎて暫く進むと、下り勾配になってきた。ここは軽く走る。
――ところでこの「走る」という行為。自分にとっては当たり前になってしまっているけれど、考えてみたらジョギング姿でもない人が道を走って向かって来るという場面はあまり見たことが無い。じつは怖いかも…。

力石川と鎮平橋、その向こうは矢作川

鎮平橋。標高は66m。県道355号が通る

力石川と合流する矢作川。1km下流に勘八峡
PM3:19、鎮平橋。
残念なことに勘八峡はまだずっと下流。ここからコースは東へと方角を矯正していく。
鎮平橋を渡ったら左折。やや道を戻る格好となる。力石川に沿った道はうねって再び南東へ進む。

国道153号、勘八町勘八交差点を見下ろす

1343KMバージョンの案内板が立つT字路
前方に国道153号・飯田街道が見えたけれど、その手前の道を指示される。振り向くと東海自然歩道の案内板が立っていた。
県道から分かれ、飯田街道は跨橋で越える。再び丘陵帯の長閑な光景。

何の案内も無い、勘八牧場への入り口

牧場へと続く農道を進む
勘八牧場へ続く農道へと入る。相変わらず傾斜は緩やかで、農道を上がっていっても大して眺望は開けない。
でも相変わらずなだらかな猿投山は見えている。どこもかしこもなだらか。北アルプスの岩の鋭鋒が懐かしい…。
そのうち木々が周囲を覆う。

蒲公英の綿毛

カキツバタの花弁
早くも西から柔らかな陽射し。

市営勘八牧場、の標示だけど何も無い

勘八山(171m)山頂は林道から外れてすぐ?
時折、牧草地か?と思われる空間に出るけれど期待していた牛や牛舎などは現われず。「市営勘八牧場」という標示板を過ぎても野菜が植えられた畑などが目に付く程度。
やがて「有機栽培農場見晴らしへようこそ」という看板が現われた。牧場はまだ先らしい。
ダートの林道に出る。

ピークと思われるところに民家らしき建物

車道の脇にベンチが並んでいたりする
左に勘八山山頂分岐をパス。いったん道は下り始めたものの、また上り始める。「勘八牧場0.4km」の指導標。やはり、まだ牧場は先であったらしい。
今度は舗装道に出た。上り勾配。途中、木造の東海自然歩道便所を通過。
そしてピークを越すと――。

牛のいない勘八牧場。後日調べると、牧場はすでに廃止された後だと分かった
広大な牧草地が広がった……と言いたいのだけど何か変。牛が草を食む光景はそこには無く、牧草は、ところどころ侵食されるように畑に成り代わっている。

モミジの青葉

桜並木とベンチ。ただもう牧場は無く畑しか見られない
まさか畑と一緒に牛を囲っているわけは無いだろう。
となると、牧場はどこへ後退していったのだろう?
牛はどこ?

桜並木のベンチ

背後から西日を受けた並木が続く

牧場を離れると林間の道
桜並木に入る。青々とした葉を蓄えている。一ヶ月前にはピンクの塊であったことだろう。
左手の斜面では野菜の植え込みだか手入れだかしている人たち。
並木は思ったより短かく、また荒れた牧草地脇の農道となる。たいして牧場らしい施設も無く二度目の「市営勘八牧場」標示板。牧場区画の終わり、という印だろう。何か寂しい。
濃い林に入り、一気に道は暗くなる。途中、エスケープルートを示す「西中金駅2.6km」の道標が現われた。その西中金駅ももう存在していない(バス停はあるけど)

車道の出際の案内板。「上高(現在地)」とある

右折で鷹見岩の標示。上鷹見小ささゆり子ども会
喫煙所のベンチを過ぎて、雑木林の中の山道をさらに進む。右・鷹見岩の標示のところで左折、道は下りとなり車道に飛び出した。
コース案内板があって現在地は上高、とあるけれど上高集落は車道を右にずっといったところ。反対側は成合(ならい)町。また、豊田市の自然歩道案内板もある。平成大合併前のものだけど。

車道の向こう、千鳥町へ至る車道が見えている

夕暮れより一足先に赤く染まっていく沢
あたりは竹林帯。車が通るような気配はまったくない。
車道間をショートカットして第三の方向、千鳥町に向かう車道に入る。

千鳥町へ向かう車道。森を貫く

コースはここで左に曲がるのだが…

良く見かける小さな花。名は忘却
しばし車道歩き。東に向かう道のため、順光となって見通しが良い。
右手に沢。ほとんど平坦で眠くなりそうな道。
――こういう時は、例によって行動食タイム。こんどはお握りなど腹持ちの良いもの。時刻は午後4時を過ぎてしまった。終盤の巴川遊歩道では、かなり急ぎ足になりそうだ。

苗。今年もまた田植えの時期がやってきた

水を並々と湛えた水田。道標も見える
山間の田園地帯に出る。右側に指導標、まだ直進らしい。
左に道が分かれるところに車が止まっていて、おじさんがその脇で農作業を行っている。それを見ながら道を真っ直ぐ進む……がこれが大間違い。再び雑木林の中となって道は蛇行を始めながら上り勾配となるけれど、道標が全く現われなくなった。十字路を過ぎるに至って、さすがにこれは違うと気付く。

曹洞宗の古刹、千鳥寺

千鳥町は長畑の集落。千鳥寺は直進
大急ぎで戻る。さっきのT字路、もう農作業のおじさんは車ともども見当たらない。良く見ると曲がった先に指導標。気付かなかった…。10分のロス。
「火の用心」の看板を目に上っていく。軽い峠道。
峠を越え、森林から抜けると、今度は田と畑の広がる山里が見えてきた。千鳥町は長畑の集落だ。

千鳥寺の説明板。宝永元年建立云々

庭先の、大島へ向かうコース入り口
十字路を越えると右に指導標。ただし、千鳥寺は100m行き過ぎたところ。
PM4:35、千鳥寺に到着。意外なことにバス停があったけれど、どうも定期便は無いようだ。千鳥寺の立派な山門から中を覗いて……とって返してくる。
そして民家の庭先にしか見えない大島コースへの入り口に突入。

春のシオカラトンボ??

南山やすらぎ霊園の施設
すぐに森の道となり、息を切らして上っていくと真新しい建物が建っているところに出た。石塔にツツジ。メモリアルアート大野屋、墓地申込受付中。
コースを逸れて、少し南に進んで墓地区画に出ると眺望が開けた。と言っても平野部が見えるわけでも無し、丘以上の高さの山があるわけでも無し。本当に、今日のコースは眺望マニアには辛いかも知れない。

平坦な山道。山ですらない

途中、休憩所もあり
コースにとって返す。
またもや、自然林の中の平坦な山道。新緑の時期、かつ西日が背後から照っているのでそれなりに退屈しない。道幅も十分に広い。
自然歩道のお手本のような道だけど…・・・ハイカーやトレッカーにとっては少々歯応えが足りないかも知れない。ここは走って一気に時間短縮。

木造の東海自然歩道公衆便所がここにも

左手に山中町の集落が見えてきた
山道が高度を落とし始めると、山中町は近い。
水田を見下ろしながら集落に下りて行く。そこにも東海自然歩道のコース案内板。

元山中の集落に下りていく

元山中の標示板。集落を東へと伸びる道
いったん県道487号に出るものの、集落はもっと向こうにあるようだ。
指示された畦道を進んでいくと山中町から東へと延びる道に入る。周囲は民家と田園。落ち着いた佇まい。
景色を楽しみながら、しばしスピードを落として歩く。

峠へ至る山道に入ったところ

里の最上部。棚田もただの草叢に変わる
車道から右へ逸れ、山際の農道を進む。大きな岩。道標も数多く設置しており、迷うところは無い。
――もっとも、愛知県は道標が多すぎてオリエンテーリング的な楽しみはあまり無いような気がする。贅沢な悩み。迷った時にこそ分かる、道標のありがたさ。
林の中へ入った。さて、ここからが峠への本格的な登りだ、と思ったら……。

元山中峠。標高は200m強、といったところ

峠からの杉林の下り道
あっけなく元中山峠に着いてしまった。高低差にして50mも登っていないだろう。
元中山峠はベンチと標示板がある。西日もだいぶ赤成分を増しており、気を焦らせる。
峠からの下りは林の道。そこそこ急斜面で、西日も到達しないため暗い。一気に夕暮れたような感じを覚える。

道祖神と、田植えの済んだ水田

東大島町。中部電力の変電所が見える
集落の裏山のようなところに出る。眼下には畑と、ポツポツと民家。
畑の畦道を下る。明らかに民家の私道だろう、というようなところを通って車道に出る。
しばし変電所の方に進むけれど、思い直したように方角を東に変える。

集落を抜ける。庭先の藤の花

丈高い道標。左端、八坂神社が見える
通楽を抜けると、また田圃。
突き当たって、右。ここには見上げるような道標がある。

足助街道前の民家密集地を下る

夕陽が山際に沈んでいく。水田に残照を残しながら
今度は左折。生活道路のような道を通って足助街道に下りる。眼前に巴川。
西に進むとすぐに大島バス停がある。ただ、コースが伸びていくのは東。

西屋商店と県道39号・足助(あすけ)街道

大国橋の巴川説明板
PM5:26、足助街道上、大国橋に到着。
車道脇にはコース案内板が立っている。香嵐渓まで5.7K 2:00分と書いてあるけれど、その半分の時間でクリアしないとバスが行ってしまう。従って、ここから先はタイムトライアル。

林道を離れ、巴川遊歩道に入る

大国橋
左岸に渡って、巴川遊歩道に入る。

思い出したかのような陽射し。今日、最後の残照

タケノコが進路の邪魔をする竹林の道
遊歩道を小走りに進む。やっぱり、土の道は走りやすい。膝や足裏に優しい、と言うべきか。けっこうなスピードで突っ走る。
ただし……時々、道の真ん中に飛び出しているタケノコたちを避けていかなければいけない。

遂に車道に出てしまう。県道359号だ

この先、棚田の道に出る
左に流れる巴川は、音は聞こえてくるものの川面はあまり良く見えない。
そして、山道部もそう長くなかった。あれもう?という感じで車道に出される。

雲晴橋を通過してさらに進む。時折、車が通る

白鷺温泉。「翼を傷めた白鷺が」の説明板も
今度は車道に成り変わった巴川右岸を小走り。次に現われたのは雲晴橋。そこにも、コース案内板が立っていた。
愛知県はやたらコース案内板が多い。ただし、それらは「環境庁」時代のもので、一昔前のもの。でも、これだけ数があれば新品置き換えにも相当の予算が必要だろうと思う。結果、古いまま放置、という構図だろうか。

小原橋。袂にコース案内板と石仏群

歩道が下に分かれる…
走る、走る。
白鷺温泉を通過。小原橋を通過。あと一息だ!
でも、走ったお陰で、時間には余裕が生まれてきた。けっこう疲れたし、ここから先は歩いていくことしよう。

県道77号の通る足助新橋。対岸は国道153号

岩神之湯
歩く、歩く。だんだん目に入る人工物も多くなってきた。
岩神之湯を通過。
足助署を通過。
足助記念橋を通過。
足助病院を通過。足助高校を……

足助水力発電所の説明板。発電所は背面

巴川を振り返る。今日の夕空はあっさりしていた
通過。
最後、巴川に架かる足助大橋が見えてきた。

国道153号・飯田街道の渡る足助大橋

今日のコース脱出点。香嵐渓の僅かに手前
その手前、駐車場出口の脇に東海自然歩道の指導標が立っていた。
――右折を示している。森へと続く、草の生えた細道。香嵐渓まで0.3km 5分という標示。覗くと、コースの先は早くも暗がり。それに、ちょっとバス停から離れていく方角かも知れない。
バスの時間も迫っているしなあ……。よし、この地点を今日のコース脱出点と決めた。時刻はPM6:23。
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飯田街道に合流。車の往来が多い

国道前の足助八幡宮。杉並木が印象的
駐車場の脇を、そのまま足助大橋まで進む。すぐに三叉路で足助大橋を渡ってきた国道153号・飯田街道と合流――ここから、足助の町だ。右には「あすけ愛」と書かれた石像が立っている。「昭和のビーナス」とある。
バス停は、この飯田街道沿いにある筈、と、そのままトコトコと歩いていく。――左に、丈高い杉並木が見えてきた。足助八幡宮の森だ。

明かりを灯した足助八幡宮本社
信号のあるT字路。横断歩道を渡ると公衆トイレがあって、そこに「東海自然歩道まで100m」の標示。コースはこの右折した先、香嵐渓ビジターセンターから始まるらしい。先ほどの細道はショートカットなのだろう。
ただ、そちらは次回歩く道。T字路の少し先に香嵐渓バス停が立っているのを認めると、そちらでは無く、横断歩道を渡って足助八幡宮へ進む。……まだ、少しだけ時間がある。
足助八幡宮本社、そして足助神社。この時間、参拝客の姿は無い。

公衆トイレと「コース入り口まで100m」

香嵐渓バス停。「五平餅」の店の前
香嵐渓バス停へ戻って、バスを待つ。……なかなか、やってこない。
さなげ足助バスは、バス停に貼られているバーコードを携帯電話に読ませればリアルタイム運行状況が見られるので助かる。
――それによると、バスはちょっと遅れて来る模様。

ともかく、今日の無事完歩を感謝。一時は、どうなることかと思ったものだ。得意の辻褄合わせ、というか帳尻合わせで今日もなんとかしのいだ。歩いている途中、気が急くので嫌なのだけど。
バスがやってきた。さなげ足助バスの小振りな車両。
そう多くない座席数だけれど、ほとんど埋まっている。バスは走る。西中金、力石、広瀬など今日出会った名前のバス停を通過していく。ただし、夜闇の中だ。
バスは進む。このまま四郷駅まで、と思っていたけど、猿投駅にちょうど良い時間に着きそうだ。ラッキー、と思いながら途中の猿投駅前バス停で下車。

名鉄猿投駅。始発駅

名鉄梅坪駅前のアーク
ところがこれが大いなる勘違い。電車の時間を間違えていて、駅のホームで長いこと待つはめに。
名鉄梅坪駅で列車乗り換え。ただ、この駅では右に左に電車が行きかうので目が回り、乗るべき列車を一本、突っ立って見送ってしまう。
――今日は朝から同じような失敗を続けている。きっと疲れているのだろう。休息が必要かも知れないなあ……。