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■ストレスとは
◇ストレスの種類
現代社会に生きる私たちは多かれ少なかれ、常に「ストレス」に心身を傷つけられている感じ、それを癒したいと望んでいます。
では、「ストレス」とは何なのでしょうか。
ストレスとは本来、生体に加えられるさまざまな刺激に対して生じる、生体の反応(生体のひずみ)をいいます。そして、外から加えられる刺激を、ストレスッサーと呼んでいます。(しかし実際に一般的には、このストレッサーも含めてストレスと呼んでいるのが現実です。)
ストレッサーは、次の3つに分類することができます。
物理的ストレッサー 暑さ、寒さ、騒音など、物理的に外部から加えられる刺激のこと
生理的ストレッサー 肉体的疲労、空腹感など。病気そのものも、生理的なストレスッサーとなります。
心理的ストレッサー 社会生活における競争や人間関係、経済問題など、あらゆる不安や不満。
このように、私たちが外部から受ける刺激(ストレッサー)は多岐にわたりますが、心理的ストレッサーこそ、現代社会において増大し、深刻化している問題であるといえるでしょう。
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■ストレス反応
◇体のストレス反応
生体が感覚器官でストレッサーを感知すると、脳の視床下部という所を通じて、自律神経系や内分泌系に影響を及ぼし、身体にストレス反応が生じます。
自律神経系・・・視床下部→交感神経→副腎髄質(アドレナリンを分泌)
内分泌系・・・ 視床下部→下垂体→副腎皮質(グルココルチコイドを分泌)
ストレスを感じると、血圧上昇、心拍数増加、不眠、胃潰瘍・・・などの症状が現れるのは、こうした生体反応が生じているためなのです。
また、自律神経の乱れが免疫力の低下を促し、病気を発生させる原因ともなるということも明らかになってきています。
◇心のストレス反応
一方、心のストレス反応は、脳における「本能」と「理性」の葛藤・せめぎあいにより生じるということができます。
本能の心を司っているのは、大脳辺縁系といわれる部分で、その中でも扁桃体は、外部からの刺激に対する情動の発生や処理を行っています。
一方、認知や思考、判断など心の理性的な活動を行っているのが大脳新皮質で、中でも前頭前野という部分は、脳のあらゆる部分からの情報を総合し、もっとも高次の思考や判断を司っています。
五感からの「不快である」という情報を受けて、扁桃体において不快の情動が発生します。そして、生体を守るために、アドレナリンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を分泌して、前頭前野を刺激します。これが脳におけるストレス反応です。これに対して理性の脳である前頭前野は、大脳辺縁系(扁桃体)からの刺激を抑制し、環境に適応しようと努めます。
危険が回避できれば、刺激−抑制の一連の動きは収束しますが、危険が回避できないとこのストレス反応が継続し、これが心身にさまざまな弊害を引き起こすことになるのです。
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■心と体
昔から、「病は気から」という表現が使われてきましたが、実際に生理学的な見地から見ても、まさに心と体は一体です。
上でお話した、本能的な情動を司る大脳辺縁系は、情動の伝達を、意識を司る前頭前野だけでなく視床下部へも行います。視床下部はこれを受けて、自律神経系や内分泌系にストレス反応を生じさせる指令を出します。こうして、心で生じたストレス反応は、身体へも影響を及ぼします。
一方、身体におけるストレス反応も、脳の障害を引き起こします。身体がストレスを受けたときに分泌させるホルモンのひとつである副腎皮質ホルモンは分泌が過剰になると、大脳辺縁系の一部であり記憶処理の役割をはたしている海馬の細胞を死滅させます。このことから大脳辺縁系のバランスが崩れ、情緒不安定が起きると言われています。
このように、心(脳)のストレス反応を担う大脳辺縁系と、身体のストレス反応を指令する視床下部は互いに情報伝達を行っていることから、心と体は一体であり、あらゆるストレスが心身に弊害をもたらしているということなのです。
■ホメオスタシスと代替療法
◇ホメオスタシスとは
私たちの生体は、絶え間なく変化する外的・内的環境に応じて対応し、健康で安定的な状態を維持しようとするメカニズムを持っています。これをホメオスタシス(恒常性)と言います。
ホメオスタシスには主に神経系や内分泌系が関与しています。体温が上昇したときの発汗作用や体温が下がったときの鳥肌を立てるなど、正常な体温を維持しようとする体温調節は、典型的なホメオスタシスの機能です。
◇ホメオスタシスと心身の病
外部からストレッサーが加わると、生体は自己を守るためにストレッサーに対応しようと生体のストレス反応を起こします。そして、そのストレッサーが収束せず、ストレス反応が継続すると、神経系や内分泌系の機能が疲弊し、ホメオスタシスのメカニズムが機能しなくなります。これが病なのです。
現代医学による心身の治療は、「対処療法」と言われ、病の根本的な原因となっているものを正すことをせずに、投薬や治療によってその症状を緩和、軽減させるという治療法です。不快な症状を訴える患者さんに安易に処方した薬は、一時的な症状緩和になると同時に薬そのものが生体にストレスとなり、自律神経などホメオスタシスの回復が妨げられ、薬が手放せなくなる。。。こういう悪循環を引き起こすケースも少なくありません。
それに対し、生体が本来持っている自己を正常に保つホメオスタシスの機能を回復させるように、生体全体のバランスを調整しようとする方法が「代替療法」と呼ばれているもので、中国医学(気功、鍼灸など)、アロマテラピー、音楽療法、栄養療法など、あらゆる手法が存在しています。
そして、カラーセラピーもそのうちの一つとして位置づけることができるのです。
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■ストレスとカラーセラピー
カラーセラピー(色彩療法)は、色の刺激を用いて、心と体の健康を回復させる、緩やかで副作用のない代替療法です。
例えば、興奮の作用を持つ赤い色の光は、身体面では血圧上昇、心拍数亢進などの作用があり、精神的にはやる気や外向性を活性化させます。一方、沈静の作用をもつ青い色の光は、血圧を下げ、心拍数を減少させます。そして、心をリラックスさせ、冷静にする効果があります。
「カラーセラピーとは」でお話したように、色は太陽の光であり、光の本質である振動エネルギーは地球上のすべての物質を形成している振動エネルギーの一部です。
そして、色は感覚器官の一部である「視覚」システムを通じて、色として認識されるだけでなく、大脳辺縁系への入力を通じて無意識の情動を生じたり、視床下部→自律神経系・内分泌系のルートを通じて身体に生理学的な影響を及ぼします。
光は振動エネルギーとして、知覚システムによって意識、無意識の情報として脳に入力されます。そして入力された情報は、意識(認知・理性)や無意識(情動)として、脳のあらゆるレベルに出力され、身体的な行動や器官に影響を与えます。
つまり、光(色)は振動エネルギーとして心や体に影響を及ぼします。そして心や体は特定の色エネルギーに共鳴・呼応して現在の心身の状態を「心像」として表出化してメッセージを発信するとともに、必要としている色エネルギーを取り込むことによって心と体全体の本来の健康を取り戻そうと働くのです。
このように、ストレス社会と言われる現代を生きる私たちにとって、その影響を緩和し、心と体の健全なバランスを保つために、カラーセラピーは有効な役割を果たすことが可能なのです。
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