日々、市民の生活と権利を守るために奮闘されていることに敬意を表します。
2003年8月より、国の社会保障審議会福祉部会の中に「生活保護制度の在り方に関する専門委員会」が設けられ、生活保護制度に関する議論が行われています。本来ならこの委員会では、餓死事件やホームレスの人の増加など生活保護制度の根幹に関わる事態を引き起こしている現状のどこに問題があるのかなどを検討し、生活保護制度充実の方向で議論が行われるべきです。しかし、残念ながら検討委員会では保護費の削減の議論のみが先行し、昨年12月の「中間取りまとめ」では拙速な議論で老齢加算の廃止と母子加算の削減などが打ち出されました。また、生活保護費の国と地方の負担割合を3:1から2:1に変えようとする案が2004年度予算案で出されました。今年は見送りになったものの2005年度からの実施が目論まれており、このままではますます生活保護費抑制の動きに拍車がかかり、人権侵害が続出するのではと危惧されます。
一方、神戸の生活保護行政を見たとき、法の趣旨に反した運用が行われるなど決して十分な働きをなしているとは言い難い状況です。また、福祉事務所の職場では、十分な研修がないままの未経験ケースワーカーの増加が執行体制に混乱を招き、そのことが意欲の低下、異動希望の増大を招き、更にケースワーカーの配置基準の改悪(1人90ケースから100ケース)などが重なり、その結果保護受給者へも十分な援助が行われないという悪循環に陥っており、事態は深刻となっています。
今こそ市民と心ある職員が連携して、最後のセーフティネットとしての役割を確実に果たし、個人の尊厳を守る制度としての生活保護制度を再生していかねばなりません。国や自治体の動きを眺めているのではなく、2005年に予定されている法改正や制度検討のプロセスに積極的に関わる取り組みが必要と考えます。おりしも東京で「2・14生活保護改革を考えるシンポジウム」が開催されます。神戸でも生活と権利を守る様々な活動を行っている方々に呼びかけ、ぜひとも取り組みを開始したいと思います。
以上の趣旨で下記の集会を開催いたします。ぜひご参加ください。
「生活保護改革を考える」神戸集会
日時 2004年2月28日(土) 午後2時〜4時半
場所 総合福祉センター(高速神戸東口北へ徒歩1分湊川神社西側)4階第2会議室
内容 竹下義樹弁護士(2・14シンポジウム実行委員長・全国生活保護裁判連事務局長の講演、神戸での取り組み報告、その他 |
「生活保護改革を考える」神戸集会 呼びかけ人(あいうえお順)
間野静雄(NGO神戸外国人救援ネット)青木茂幸(神戸の冬を支える会)池田時広(アメニティホーム夢野職員)大橋豊(ひょうご福祉ネットワーク)川上文夫(被災者支えあいの会)河村宗冶郎(兵庫県被災者連絡会)北田美智子(阪神・淡路大震災被災女性を支える会)木谷公士郎(司法書士)庄谷怜子(大阪府立大学名誉教授)高橋秀典(神戸市職員高橋古川の不当配転を撤回させる会)谷口伊三美(フリーダム−薬物依存者支援NGO−)寺内真子(神戸YWCA)中島絢子(「公的援助法」実現ネットワーク被災者支援センター)野々村耀(神戸YWCA夜回り準備会)野村信生(兵庫県生活と健康を守る会連合会)觜本郁(神戸公務員ボランティア)飛田雄一(神戸学生青年センター)松崎喜良(神戸女子大学助教授)「生活保護改革を考える」神戸集会のご案内
|