2008年はじめ、昨年収穫分で残っているとうきびパルプを使用して薄いとうきびペーパーを製作することが決まりました。
そこで、前回製作時には謎につつまれていた
『原料の皮を送ってから紙になってできあがってくる』
という製紙の工程を見学しに行こう!ということに。
今回の目的地は、埼玉と福井。
・・・福井って・・・どこ?札幌からどうやって行けばいいの?(福井県の方すみません;)
調べてみるも、なかなか札幌からのアクセスがよろしくないし、・・・お金もない(爆)
代表N氏がスクーターで行く案も出たものの、どうせなら皆で見に行こうということになり
協議の結果、メンバー全員で超貧乏弾丸ツアーを決行することになりました。
2泊3日の行程で、埼玉(パルプ化見学)、東京(紙のショールーム見学)、福井(製紙会社見学)を巡る旅。
2泊のうちホテルは0泊・・・。深夜バスとフェリーを駆使しての貧乏旅行です。
以下、半分以上は社員旅行記となっておりますが、
名刺でご協力いただいております日新堂印刷のRさんをゲストに迎え行ってきた弾丸ツアーの様子をどうぞ。
08.05.12 〜 1日目 〜
【目的1: パルプ化見学 (優良パルプ普及協会 様)】
眠い目をこすりつつ、新千歳空港発 8:00 の AIRDO にて、東京へ出発。
全員ジーンズ姿でおよそ出張とは思えない格好のまま、多くのサラリーマンとともに搭乗しました〜。
東京到着後は、電車にて埼玉の優良パルプ普及協会さまのもとへ。
最寄の駅まで車で迎えに来ていただきました。ありがとうございます!
田んぼが続き入りくんだ道を車で走ること10分ほどで、到着。
玄関のすぐ脇には、手漉きした紙が干されています。おぉ〜。
パルプ化できる機械”紙造くん”を見せていただきました!
とうきびの皮はすでに全部パルプ化して製紙会社へ送り済みだったため、
今受注している上野の桜の木をパルプ化するところを見せていただきました。
紙造くん の様子は残念ながら企業ヒミツです・・・。
手漉きで紙ができるまでは、だいたいこのような手順です。
@材料をパルプ化。
A水を張った大きめの容器にパルプを移し、すき枠を入れてすくいあげる。
Bすき枠を傾けながら水分を抜き、すき枠から金網ごと外す。まだ水分があるうちに前後左右にゆすって均一にするのがポイント。水が抜けた後だと紙がよれてしまう。
C更に脱水をする。(布に挟んで重石で脱水、など。)
D金網から外し、乾燥させる。乾燥したら完成。
パルプ化された状態。 水に溶かして手漉きします。
紙漉き体験をしたことのある方は、ご存知かと思いますが紙ってこうやってできるんですね〜。
接着剤を入れるわけでもないのに水を媒介することで繊維がくっついて紙になるなんてなんだかとってもフシギ。
あっという間に、材料がパルプに、そして手漉きで紙が完成。
完全に乾くまでには時間がかかりますがここまでの作業は 本当にあっという間です。
その他、体操着で作った紙や、ジーパンで作った紙なども見せていただきましたよ。
体操着の紙は、紙というよりふかふかしていて不織布のような感じでした。
とにかく繊維質があれば、なんでも紙にできるというのがすごいですよね。
今後、作ってみたいと思っている紙などについて、ご意見を頂戴し有意義な時間を過ごさせていただきました。
どうもありがとうございました!!
その後 また車で駅まで送っていただき、一緒に東京築地のシオザワ様へ。
あ、当然 普通電車で。特急なんて乗りません。(乗れません・・・。)
【目的2: 紙のショールーム 見学 (株式会社シオザワ 様)】
16:00に築地のシオザワ様に到着。
自社ビルの1Fが紙のショールーム "4030ペーパーサイト" となっており、とても素敵です。

ショールームでは、様々な紙に同一のプリンターで出力した出力見本が並んでおり
印刷の具合を比較できるようになっていました。
紙によっては、カラーが得意だったりモノクロが得意だったりという性質があるようですが
比較できていいですね! (注:使用プリンターとの相性もあります。)
また、その場で1枚単位から購入もできるようになっているので試しやすいですね。
東京都の木の紙や、新聞紙からできた紙などとうきびペーパーのように、資源再生した紙もありましたよ!
その他、ダンボールで作った立体作品や、色弱の方の見え方を体験できるメガネ(バリアントール)などもあります。お近くにお越しの際は、ぜひのぞいてみてください。
株式会社シオザワ 4030ペーパーサイト http://www.shiozawa.co.jp/4030paper.htm
ショールームを見学させていただいた後、ミーティングルームで会合。
今後とうきびペーパーもこちらで展示・販売させていただけるようになれば関東方面でのお取引が
スムーズになりそうですね。
なにせ、北海道から発送していますのでね・・・;
道外の方にサンプルを見ていただくにもなかなか大変なのです。
こちらでしたら、この場で見て触ってすぐにお買い上げいただけますので、今後そのようになっていくといいな!
株式会社シオザワ様、お忙しいところお時間いただきありがとうございました。
【フリータイム!その1】
17:00すぎ。シオザワ様を出た時点で1日目のお仕事は終了しました。
さてここからですが・・・
なにせ今回の旅、ホテル泊はありません!!
今夜、23:20発の深夜バスにて福井県を目指します!!
ということで、出発までの間に まずは晩御飯を・・と歩きだしたのですが
ありえないくらい寒いですよ。東京。ぶるるるる。
11℃って札幌とたいして温度が変わらないです;
温かいと思ってわりと軽装で来てしまった4人が、ブルブル震えながらたどりついたのは銀座。
ブランドショップが立ち並ぶ お洒落な銀座で 入ったお店は
居酒屋です(笑)
ええ。貧乏旅行ということを忘れてはいけません。
とにもかくにも、1日目お疲れさーん!乾杯ー!

いやー、店員さんに写真撮ってもらっちゃったりして、完全に旅ですねー。すみませーん。
でも、ちゃんとマジメな話もしたんですよ。(当たり前だ)
今後どうやってとうきびペーパーを普及させてゆくか、他にどんな素材で紙を作ったらおもしろいだろうか、
今夜の深夜バスで果たして寝れるだろうか。 ・・・ん?
食後、男子チーム・女子チームに分かれ フリータイム。
集合は、東京駅八重洲口 23時!
【深夜バス ドリーム福井号】
東京駅八重洲口にて、再び集合。
ちなみに女子チームは、目指していた銭湯がまさかの休館で大ピンチ・・・!!(どうなったかはヒミツ)
男子チームは、取引先にアポなしで訪問。(飲んだ後なのに・・・!!)
などなどしてすごしていました。
23:20 東京〜福井県武生ICに向けて、ドリーム福井号発車!
全員、深夜バス初体験です!
う〜ん 水曜どうでしょう みたくなってきました(笑)

カーテンの向こう側に顔をうずめてピースの我が社代表N氏。後ろ、Rさん背後霊のようになってしまいました;
目的地まで、途中のICで停車を繰り返し、ドリーム福井号は福井をめざすのでしたー。
08.05.13 〜 2日目 〜
【目的3: 製紙工場見学 (石川製紙株式会社 様)】
深夜バスですが・・・
どうやら寝れたのは、私だけだったもようです;
その他3名の寝不足げな表情を横目に、わたくしスッキリとしておりました。(笑)
予定より、30分程早く武生ICへ到着。
30分予定が狂ったため、女子チーム、ノーメークで下車です!
昨日の東京とうってかわって、朝の7時だというのに福井は暑〜い。
早朝にも関わらず、本日見学させていただく石川製紙社長直々お迎えにきてくださいました。
社長のご自宅へ向かう途中は、一面の田んぼに瓦屋根の家。
THE 日本の風景 といったかんじで、北海道ではまず見られない光景にうっとりしました。
いいところだなぁ。とうきびペーパーがここで作られているのなんだかうれしくなっちゃいました。
ご自宅では、朝食までご用意していただきまして・・・あぁ幸せ・・・。

美味しくって身体に染み入ります〜。本当にありがとうございます。
食後、今日作っていただく、薄手のとうきびペーパーのサンプルを見せていただき
万年筆やボールペンなどで書き味をチェック。障子紙のようですね〜。
メモ帳にするにはもったいない気すらします。
そして9時すぎより、いよいよ工場見学。
ご自宅隣にある工場では、すでにとうきびペーパーの製造が始まっていました。
薄手のとうきびペーパーがくるくる巻かれていて、おぉデカいローラーだぁ〜と声をあげたのもつかの間、実はそのローラーは最後の巻き取り部分というだけで全体像はものすごく大きいものでした!
最後の巻取り部分です。
2階部分で原料パルプを撹拌しており、撹拌終了後は階下のタンクへ投入。
そのタンクから、製紙機械にパルプが供給されて紙になっていきます。
ぐるぐるまわって撹拌中。
すべてが自動ではあるけれど、基本的には前日手漉き紙でみた工程と同じなんだなぁ。
手漉きの工程をみていた分、巨大な機械の流れがとてもわかりやすかったです。
紙の厚さを調整するには、パルプの供給量と機械のまきとりスピードで調整するそうです。なるほど。
パルプの仕込みは前日からするものの、いざ機械にかけてしまうとこの量の製紙は2〜3時間もあれば終わってしまうそうです。
昨日も思ったけれど、どうやら一番時間がかかるのは、私たちがやっている皮の分別・乾燥工程のようですネ・・・。
できあがった紙は、別の場所で人の手により一枚一枚品質チェックをされていました。
う〜ん、膨大な量のチェックに頭がさがります。
ひとしきり工場を見学させていただいた後、先ほど朝食をいただいたところで製紙についての質問をさせていただきました。
前回作った紙質だと裏面に剥けが発生しやすいことや、紙目によるしなりが大きいことなどなど。
また、古紙を混ぜて製造しているけれど、古紙は品質の面で安定しにくい+コスト面でも上昇傾向のためバージンパルプの配合でも良いのかも・・・という案がでたりもしました。
(品質・・・というところは、ちょっと前話題になった古紙偽造の問題でもとりあげられていましたね。)
ひとつずつ、課題をクリアして品質UPをはかりたいところです!
【フリータイム!その2】
工場見学を終え、向かったところは 全国唯一の紙の神様が祀られている大瀧神社。


社殿の彫刻がすばらしい!!です。重要文化財に指定されているそうです。
もちろん とうきびペーパーの成功 をお祈りしてきました。
次にむかったのは、紙の文化博物館。
が、
残念ながら火曜日が定休日ということで見学できませんでした。
和紙の里通りの施設も火曜日が定休日・・・。うむ〜残念〜。次は火曜日をはずして来ます!!


建物が和で素敵・・・♪マンホールも土地柄がでています。
お昼時になったので、名物”おろしそば”をいただきました!
一人前が少なめということで、みんな二人前ずつのオーダー。

左側の状態で運ばれてきます。おつゆに大根おろしたーっぷり。
右側は器におつゆをかけた後の図。
んん〜っ!大根がけっこうイイ辛さです〜!でも おいしい!!
食後、いちど会社にむかい、できたてほやほやの薄手とうきびペーパーを何枚かいただいた後、
鯖江駅まで送っていただきました。
石川製紙の皆様お世話になりました。どうもありがとうございました。
【フリータイム!その3】
※ ご注意 ※
ここから先は、ひたすらフリータイムのお話です。単なる社員旅行記です。(笑)
石川製紙さんを後にし、今回の見学ポイントはすべて終了。
福井市まで移動し、ここで飛行機で帰札するRさんとはお別れです。
そう、われわれは深夜発のフェリーにてまる1日かけて戻りますので・・・。
そういう意味では本当に ”弾丸” だったのは、協力会社の社員さんだけだったのかも!?
お気楽3人組は、観光モード全開で えちぜん鉄道 に乗り、東尋坊へ。
断崖絶壁で火サスごっこしよう!なんて言ったくらいにして向かった東尋坊は・・・
あんなに崖なのに、立ち入り禁止区域とかなくて、どんどん先っちょまで行けるんですね。ドキドキ
Tさんだけ、わりと平気に端っこのほうまで行ってました。わたしはパスです。怖〜い;
追い詰められた犯人さながら?
わたしはこのくらいが限界です。
足!ギリギリです!見てて怖い!
東尋坊を後にし、小雨がパラつく中 今度は あわら温泉 に立ち寄ることに。
あわら駅前では、近くの温泉を選んで入れる 湯めぐり手形 というのが販売されています。3回分で1500円。
ひとりで3回使ってもいいし、同じ場所に行くなら3人でも使えるというのがイイですね!
雨も降ってきたので、なるべく駅から近いところ・・・ということで
清風荘というところのお湯につかってきました。
ん〜 おっきいお風呂貸しきり状態。気持ち良い〜。
本格的に降ってきた雨の中、福井市まで移動し、今夜のご飯は・・・・・!!
笑笑です・・・(笑)
だって、20時についたのに、駅前にお店を発見できず・・・。
きっと駅前通りじゃないところに飲食街があるのかも・・・ね。
とにかく、フェリー出発までなるべくここで時間をつぶしましょう、と。
いやー、お疲れお疲れー。
今回は収穫いっぱいの旅だったねぇ。
紙ができたら、福井にまた来たいねぇ。フェリーで車持ってきて紙取りに来ちゃおうか〜?
東尋坊から敦賀まで移動だなんて福井県縦断しちゃうねぇ。
よーし、フェリーの中で とうきびペーパーネタ100個考えるぞ!!
なんて、もりあがり
これで、寝て 起きたら 札幌だったらなぁ・・・。
せめて小樽だったらねぇ・・・。
と ため息。
なんたってこれからフェリーで丸1日しかも苫小牧着ですから。
そんな折、帰札したRさんから電話が。着いたんですね〜。お疲れさまでした〜。
22:35 福井から敦賀へ、更にタクシーでフェリー乗り場へ向かいます。
すでに乗船OKだったので早速船内へ。
乗ったフェリーは すずらん。苫小牧まで直行便です。
1:15の出航時は、みんな寝台の中・・・。
08.05.14 〜 3日目 〜
【フリータイム!その4】
船酔いを心配していましたが、あまり大きな揺れも無いまま(もしくは感じないまま)朝を迎えました。
今日は各々、完全にフリータイムです。
ケータイも前日までの充電切れは解消されても、海の上では圏外。メールも転送されません。
さすがにうちの仕事の鬼たちも降参です。でもそれでリフレッシュできたようですね。
津軽海峡を越えた頃から電波を受信しはじめると共に、若干船がローリングしてきた感が・・・。
定刻どおり20:30に苫小牧に着き、そこから連絡バスでJP苫小牧駅へ。
更にJRで札幌に着いたのは23時でした。
いや〜 長かった〜。
〜 あとがき 〜
今回の出張、全員で現場を見れてよかったです。
百聞は一見にしかず。
まさにその通りでした。
現場の方たちと”会う”ということも、とても大事なことですね。
そして今回、たくさんの方々にとても良くして頂きました。
本当に本当にどうもありがとうございました。
今年もあと1ヶ月もすれば とうきびワゴン に 生とうきび が並びます。
”08年産”とうきびペーパー作り、一丸となってがんばりましょう!
2008.06.06 written by M
2008.06.06 速報!
札幌大通公園のとうきびワゴンでとうきびペーパーのハガキ販売が決定しました!!
(6月中旬開始予定)
まさに
このワゴンから出た皮が、紙になって戻ってきた
というのが一目瞭然の最高の販売場所になります!
ワゴンでとうきびを買ってくれたお客さんが、
今食べたとうきびの皮の部分もまた再利用されるんだね〜と
実感していただければ、嬉しいですね!
| ページTOPへ戻る | とうきびペーパーTOPへ戻る |
