Heliamphora
向上委員会
いきなりヘリアンフォラである。
なにせ、「まにあっく」を自称するページである。ヘリアンフォラから初めてしまおう。作者が食虫植物を栽培しだした頃は、もうすでにヘリアンフォラは普及しはじめた頃だったように思う。
しかし、その後10年近くたつがサラセニアと比べてみても一般的とは言えない。その理由はいろいろあろうが、是非多くの方にこの珍奇な植物の魅力を味わっていただきたい。
インターネットの普及発達により個人、あるいは各国間の情報の壁は低くなった。しかし、ことヘリアンフォラに関しては他の食虫植物と比べてその情報は多いとは言えないだろう。んでは、である。
自分で作ってしまおう、ってな訳である。しかし、前記のように作者はしろうと。かなりあぶなっかしいところもある。 その際には、ご意見お待ちしてます。
委員長敬白
ヘリアンフォラとは
ヘリアンフォラとは、ギアナ高地固有の食虫植物です。
ギアナ高地のテプイ Tepuy (神の家の意)と呼ばれる独特の形をした山に産する。赤道付近でありながら、高地であるためその気象条件は1年中涼冷な気候なのであろう。10℃前後から25℃くらいと思われる。東からはオリノコ河を中心とした熱帯雨林を通ってきた湿った風が、西からは太平洋から水を得たこれまた湿った偏西風がぶつかり、標高を上げるに従って霧雲となり年間を通じて多雨且つ常時霧に包まれ、時には霧が晴れ強烈な太陽にさらされる。
とまあ、こんな感じではないのかなぁ、と想像してます。(作者は東京より東へ行ったことがない)
この地形は太古にできたもので、分化した種はその後独自の進化をしたものと考えられヘリアンフォラの分類は困難であるらしい。テプイ自体にしても100数十あるにも関わらず調査されたものはその1割ほどに過ぎず、今後新種の発見されることも十分考えられる。今の世の中、なんとも夢のある話しである。現に2000年2001年と新種記載された。
形状は、葉を筒状に巻いた形となり、そのトップに赤い色をした蜜線(ネクタートップあるいはネクターキャップとも言われる)を持ち、甘い香りを発し(人間には察知できない)虫を誘っている。テプイ自体には昆虫が少なく(らしい)また栽培上でもあまり虫が入らない環境に置くため捕虫の機会は少ないが、この形は虫を捕まえるにはかなり優れている。同じサラセニア科のサラセニアにはかなわないかもしれないが、ダーリングトニアよりは理にかなった捕虫器官をもっている。この蜜線から分泌される蜜は、人間が舐めても甘い。一説によるとこの蜜には、虫を麻痺させる働きがあるそうで(酔わせる)ちょっと酔ってみたい気にもなる。
分布

| A | Mt. Roraima | H.nutans | 1 | Mt.Roraima | H.nutans | |
| B | Ilu tepuy | H.ionasii H.minor(?) H.nutans | 2 | Kukenam Tepuy | H.nutans | |
| C | Ptari Tepuy | H.heterodoxa | 3 | Ilu Tepuy | H.ionasii H.minor(?) H.nutans | |
| D | Auyan Tepuy | H.minor H.heterodoxa | 4 | Chimanta Massif | H.minor H.heterodoxa | |
| E | Chimanta Massif | H.minor H.heterodoxa | 5 | Ptari Tepuy | H.heterodoxa | |
| F | Marutani | 6 | Aparaman Tepuy | H.foliculata | ||
| G | Guanacoca | 7 | Kamarkaiwaran | H.foliculata | ||
| H | Paca | 8 | Tereke-yuren | H.foliculata | ||
| I | Masiata | 9 | Murosipan | H.foliculata | ||
| J | Crro Maharuaka | H.tatei | 10 | Auyan Tepuy | H.minor | |
| K | Mt. duida | H.tatei | 11 | Aprada Tepuy | H.minor H.heterodoxa var.exappendiculata | |
| M | Cerro Neblina | H.neblinae H.hispida | ||||
| L | Sipapo | 右の図はCPNより引用 |
発見史
ヘリアンフォラの発見史については、日下部先生執筆の「ガーデンライフ 食虫植物」のヘリアンフォラの記述が大変面白く詳しい。それを参考にさせて頂く。
H.ヌタンス
1838年 イギリス政府は、ガイアナ、ブラジル、ベネズエラ3国の国境線測定のため調査隊を派遣したが、これに同行したションバーク兄弟が翌1839年Mt. Roraima へ挑み、その山腹1800m地点の泥沢にて新種(ヘリアンフォラ)を発見。
Heliamphora nutans (ヘロスは泥地、アンフォラは壺の意 種小名 nutans は その花よりうつむいたの意) と命名す。 ヘリアンフォラの花は 全てうつむいているが。。
H.タテイ
1928〜1929年 アメリカ自然科学博物館は、テイラー博士をリーダーとする探検隊を Mt. Duida に派遣。
ヘリアンフォラ新種3種を発見する。タテイ、マクドナルダエ、タイレリと命名。
これらは後にH.tatei Gleason (1930) H.tatei f.macdonaldae Steyern (1984) H.tatei f.tyleri Baumbarl (1984)とされる。現在はH.tatei f.macdonaldaeはタテイの亜種、H.tatei f.tyleriはタテイに統合された。これを見てもいかに分類が困難か、がわかる。
H.ミノール
1937年 テイトは Auyan Tepuy 2200m地点で矮小種を発見。グリーソンによって H.minor と記載 命名される。
H.ヘテロドクサ
1944年 アメリカ人植物学者ステイヤーマークは、Putari Tepuy にてH.hetorodoxa を発見。
H.イオナシ
1978年 Ilu Tepuy にて。
H.ヒスピダ
1998年 フェルナンド 他3名は Mt. Nebulina 山頂 Pico Phelps (3014m)にて H.tatei var.nebulinae とH.sp.nebulina を発見。
H.sp nebulina は2000年 WistubaによりH.hispida と命名される。
* 参考文献 ガーデンライフ 編 「食虫植物 そのふしぎな魅力」
種類
Heliamphora minor Gleason
Heiamphora heterodoxa Steyermark
Heliamphora nutans Benth
Heliamphora tatei Gleason
Heliamphora ionasii Maguire
Heliamphora hispida Wstuba & Nerz
Heliamphora folliculata Wstuba Harbath& Carrow
H.sec Ilu
交配種 Hybrid
栽培 Cultivation
作者とその仲間たちによる、私的かつ独断による栽培方法
増殖
増殖は主に株分けによって行う。花つきはよい方であるが、(日本では一般的に冬)なかなか花粉が採れず、受粉しない。どなたかテクニックを授けてください。
株分け
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なるべく根が付くようにように分けます。根なしの状態になって枯れる事はないが、その後の成長は根が張るまではストップする場合があります。が、新しい根を付ける事はよく、この時の成長は目を見張るような事がある。
Wistubaの名にかけて!!
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