新潟県にはdrosera1種、utricularia7種(プラス1地域変種)
pinguicula1種、aldrovanda1種の記録があるが、
aldrovandaの記録は古く(明治)すでに絶滅している。その他のものは現存するが、ご多分に漏れずその殆どが絶滅危惧種、危急種である。ですのでその自生地の詳細なお問い合わせにはお答えできかねる場合がありますので、あしからずご了承ください。
モウセンゴケ D.rotundifolia
タヌキモ U.austraris
イヌタヌキモ U.austraris f.tenuicaulis
オオバナイトタヌキモ U.gibba *
ノタヌキモ U.aurea
フサタヌキモ U.dimorphantha
ヒメタヌキモ U.minor
チビヒメタヌキモ U.minor f.terrestris
ミミカキグサ U.bifida
ムラサキミミカキグサ U.uliginosa
ホザキノミミカキグサ U.caerlea
ムシトリスミレ P.macroceras
*オオバナイトタヌキモは移植と思われる。
全ての種類を画像入りで紹介するのもなんであるからして、特筆すべきもののみを紹介する。
チビヒメタヌキモ U.minor form terrestris
普通タヌキモといえば池、あるいは湿地に生息するものであるがこれはその変種名terrestris(陸生の)の通り全く水辺とはかけ離れた場所に自生している。
具体的には標高200mほどの登山道で、まわりには池、沼はない。
これを見たときは、本当にびっくりした。自生地は常に水が流れ、その水の流れに沿って岸壁にへばりつくように自生している。
最近北海道で同種が発見されたが、形態は同じでも自生状況はまったく異なるようで、(平地でもっと乾燥のすすんだ草原に近いところらしい)興味深く、今後の研究が待たれる。
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今年(2003)新潟県某所にて、チビヒメタヌキモの新産地が発見されました。発見者は、作者と当委員I氏である。
標高1300mほどの山腹にできた湿地で、常に水の流れている湿原である。その後、K先生、S先生の検証によりチビヒメタヌキモであることが確認された。U.minor f terrestris は陸生であり、その原記載図には泥中枝が描かれている。このたび発見された産地のチビヒメはまさにその通りのものであった。(下図のモウセンゴケの葉と大きさを比べて頂きたい。)
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しかし、新潟県人である我々にとって先に発見されたチビヒメタヌキモの方が見慣れているので、いまひとつ確信が持てなかったが両先生によると、世界中にみてもこのたびのチビヒメタヌキモの方が一般的で、むしろ泥中枝をもたない先発のチビヒメは特異的なのだそうだ。
同じ場所の基本種のヒメタヌキモ。大きさが全然違う。
フサタヌキモ U.dimorphantha
絶滅危惧種1Aです。現存する自生地は、秋田、岩手、滋賀と新潟の各県で確認されているのみ。
この池は木々に覆われた部分と、そうでない部分と分かれていて、木々に覆われた若干暗い部分にのみ見られる。同じ池にイヌタヌキモ(こちらも絶滅危惧種)もあるが完全に棲み分けされている。秋田の自生地も同様で、木に覆われた池と聞いている。誠に興味深い事です。
タヌキモとイヌタヌキモ
新潟県では、イヌタヌキモの分布が圧倒的に多い。同種とする意見もありますが、殖芽を見る限り別種と見るのが妥当ではないでしょうか。右がタヌキモ、左の褐色の冬芽がイヌタヌキモ
ノタヌキモ U.aurea
タヌキモ類では、レッドデータ指定を免れている。新潟県では、その分布は限定されておりどちらかと言うとイヌタヌキモの方が多い。しかし、各自生地では個体数は非常に多い。新潟県が北限である。
ムジナモ A.vesiculosa
このページの冒頭にも書きましたが、以前確かに新潟にもムジナモがあった。
しかし、それを証明するものは記録と標本のみである。ここにその標本を掲載できる喜びを、一縷の悲しみとともに感じております。
明治43年 7月 10日 小針
小針と言えば今は完全な住宅地である。しかし、その昔砂丘沼があり、ムジナモが豊産した。これはそのことを証明する、貴重な貴重な標本である。
ミズニラ I.japonica
食虫植物ではないが、新潟県では非常に貴重。東京都下には、まだあるそうだが。
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