Q1.公立学校や私立学校と違う点は何ですか?

答え
  • スタッフは子どもの主体的な学びを支援します。この学校は、「子どもは自ら学ぶ意欲をもち、自らの力で学ぶことができる」という学習者中心の教育観に立っているので、スタッフ(教師)は生徒に将来必要な知識や技術を教え込むのではなく、生徒が自分で学ぶ課題を発見し、自らの力で問題を解決できるよう支援しています。
  • 学習計画は子どもが立てます。教科には「ことば」、「かず」、「テーマ」、「プロジェクト」、「選択プログラム」があります。「ことば」と「かず」では、自分で立てた月間の学習目標と週毎の学習計画にしたがい、自分のペースで学んでいきます。「テーマ」では、共通テーマに関連した、自分の関心のある小テーマを選び、それを調べ、その成果を発表します。「プロジェクト」では、いま最もやりたいテーマを自分で設定して、それを徹底的に追究します。「選択プログラム」は、スタッフが提案する学習プログラムで、その中から自分がやりたいものを選びます。
  • 学校の運営に子どもが参加します。学校での規則や行事などは、全校集会やクラス集会で、民主的に話し合って決め、自由と責任を学んでいきます。また、生徒同士のトラブルがあった場合も、これらの場で話し合い、問題を解決しています。意見が分かれた場合は、単純に多数決によらず、反対者が納得するまで話し合いをします。それは、少数者の意見も尊重されなければならないと考えているからです。
  • 校外学習の機会を多く設けています。テーマ学習で学んだことを実際に体験できる場所や施設へ行ったり、遠足、キャンプなど野外に出かける機会をできるだけ多くしています。少人数なので、まとまった行動がとりやすく、施設見学のときなどは、ふだん見ることのできない所まで見学できることもあります。

Q2.学力はしっかりとつくのですか?

答え
  • 学力とは「自ら学ぶ力」と考えています。この学校では、子どもが本来もっている好奇心や探求心を大切にしています。それによって、学ぶ意欲が高まり、学習が楽しく展開されます。将来必要だからといって、決して学ぶことを強制したりはしません。強制すると返って子どもを学びから遠ざけることになります。苦手意識を持たせないことが大切です。子どもは得意なことを充分やると、不思議なもので、いままでやらなかったことにも取り組むようになります。大切なのは、学ぶ意欲を刺激する学習環境を整えることです。
  • 読み・書き・計算などは自分のペースでじっくり学んでいきます。「ことば」と「かず」の授業では、月毎の学習目標をスタッフと相談して立てます。その目標に基づいて毎週の学習計画を立てて学びますから、自分のペースで学ぶことができます。学習レベルが標準よりも遅れている子でも、自分のペースがつかめれば、一気に追いついてきます。標準よりも進んでいる子は、さらに上のレベルの学習ができます。学習計画がきちんと立てられ、それを実行できれば、読み・書き・計算のいわゆる基礎学力が十分につきます。
  • 表現力が身につきます。人と良好なコミュニケーションがとれることが、学校生活においても、社会生活においても重要なことです。したがって、自分の考えや気持ちを人に適切に表現できることが望まれます。ことばや音楽、英語など表現を重視した学習の中にも、ハッピータイムや全校集会、研究発表会などにもそのような機会が多くあります。もちろん、アトリエや工作などの創作的な活動も自己表現の重要な手段だと考えています。
  • 思考力、計画力が身につきます。プロジェクトやテーマ学習は、自分の関心のある事柄を徹底的に調べたり、計画したりします。そして自分の意志でそれを実行しますので、その結果の責任は自分で負わねばなりません。一般の学校では、教師の指示通りにやればほとんど失敗することはありません。この学校では失敗の経験から学ぶことも重要だと考えているので、スタッフは計画の実行が危ぶまれる場合でも、あえて見ていることがあります。もし失敗したら、その原因を突き止め、再びチャレンジしてもらいたいと思っているからです。そのことによって、本当の思考力、計画力が身につきます。

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Q3.子どもの教育で、もっとも大切だと考えていることは何ですか?

答え
  • 子どもの自尊感情を育てることです。子どもにはその子なりの個性(性格や傾向性)がありますが、それが人に迷惑をかけるのでなければ最大限に尊重されなければなりません。周りの大人が、その子がその子らしく生きられるよう配慮してやることによって、自尊感情(自分が自分のままでいていいのだという自己肯定の気持)が育ちます。自尊感情が順調に育っている子は、自分に自信をもち、他の人と自分を比べて卑下したり、尊大になったりしません。このことは対人関係において大切なことですが、学習面においても重要です。自尊感情が低くて、気持ちが安定していない場合には、学ぶ力の発達にもわるい影響を及ぼしますので、自尊感情を育てることが何よりも大切なのです。

Q4.この学校には誰でも入学できるのですか? 卒業資格は得られるのですか?

答え
  • 将来は4歳から15歳までの子どもを受け入れたいと考えていますが、現在入学できるのは5年生以下の小学生だけです。入学希望者には1週間の授業体験をしていただいた上で、面接を受けていただきます。入学の条件は、本人がこの学校のやり方を理解し入学を希望していること、スタッフや他の子どもとコミュニケーションがとれること、保護者がこの学校のことを理解し、学校の運営に積極的に協力できることです。
  • この学校は学校教育法で認められた学校ではないので卒業資格は与えられませんが、地元の公立学校に在籍することによって、これまでは在籍校の卒業資格がすべて認められています。なお、この学校での出席日数や授業で学んだことなどを、学期の終わりに在籍校に通知しています。

Q5. この学校を卒業後、一般の中学校へは進学できますか? 
     その場合、その学校の生活にうまく適応きますか?

答え
  • この学校は、他の学校とは学習方法や評価の仕方が大きく違いますが、学習内容には大差なく、受験に望んでも問題ありません。進学のための特別な授業はありませんが、進学希望の生徒は、自由学習の時間に受験科目を集中的に学ぶことができます。この学校に長く居る子は自ら学ぶ態度や協同性が身についているので、他の学校に入っても適応になんら問題はないでしょう。ただ教師から一方的にやらされることには慣れていないので、そのような学校は避けられた方がいいと思います。
  • 学校法人立のきのくに子どもの村中学校(橋本市)とかつやま子どもの村中学校(勝山市)へ入学を希望する場合は、受験資格があります。

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Q6.科目を選択制にしていると、自分の好きなことばかりやっていて、
     いやなことはやらないというバランスのわるい子どもになりませんか?

答え
  • 好きなことを徹底的にやると気持ちに余裕が出てくるので、苦手なことにも取り組もうという意欲が湧いてきます。高学年の子どもには、1年間の学習目標を立てるときに、小学校6年間で学んでおいた方がよい各教科の学習内容の一覧表を提示します。それによって、いまの自分の学びの状況を把握することができます。達成されていないことを今後どうするかは、その子どもの責任に任されます。多くの子どもは、未達成の科目を自分の計画に取り入れようとしますが、そうでない子どもの場合は、その分を他の分野の学習で補うことになるでしょう。

Q7.学校の子どもの数が少ないのが心配です。少人数で協調性や社会性は身につきますか?

答え
  • 少人数でも人間関係の基本は同じです。少人数であるからこそ、お互いが尊重し合っていかなければなりません。子どもたちは日々の生活のなかでそのことを学んでいます。たしかに友だちの選択肢は少なくなりますが、だからといって子ども同士の交遊が不活発というわけではありません。昔の子どもたちは放課後、近所の子どもと集団で遊んでいました。年上の子はその集団のリーダーとして小さい子たちの面倒をみていましたし、小さい子は大きい子のすることから集団の中でどう振る舞うべきかを学んでいました。この学校では同年齢の子は少ないですが、異年齢集団での遊びや学びは、一般の学校よりも多いと思います。昔の子どもたちのように異年齢集団の中で揉まれるうちに十分に社会性は育っています。
  • 社会性という言葉が、学校の規則を守ったり、他の人たちと協力して何かをするという意味なら、この学校の生活の中で日々実践していることなので、問題はないと思います。また、校外学習が多くありますので、学校以外の人たちと接する機会はむしろこの学校の子の方が多いと思います。

Q8.校舎や設備はどうなっているのですか?

答え
  • 2009年3月に、念願の新校舎が建ちました。4月から新校舎で授業が行われています。校舎の延べ面積は434㎡あり、60人くらいの生徒を収容できます。教室の面積は45㎡あり、20人くらい入っても十分な広さです。
  • 教室は3室あり、その他に集会室、多目的室、事務室、調理室などがあります。室内環境には気を遣っており、床材に赤松の無垢材を使っており、自然系の塗料が塗ってあります。屋根には太陽光発電のパネルを載せてあり、太陽エネルギーを電気に利用するなどエコロジーに配慮した建物になっています。隣に公園があるので、体育や昼休みの時間はそこへ出かけています。プールは近くにある千里北公園の市民プールを利用しています。

Q9.スタッフになるにはどんな資格が必要なのでしょうか?
     スタッフはどんな人がなっているのですか?

答え
  • この学校のスタッフになるには、子どもを尊重できることが第一条件です。先生という権威者としてではなく、子どもと対等な一人の人間として向い合うことができる人です。また、子どもの先頭に立ってリードする人よりは、子どもの声をよく聞き、子どものすることを見守ることのできる人の方がこの学校のスタッフに相応しいと考えています。さらにいえば、自分をつくろわずにあるがままの人間として子どもと接することができる人が望ましいと考えています。本校のスタッフのプロフィールについては、スタッフ紹介のページに載せていますのでそちらをご覧下さい。

Q10.親と市民が創っていく学校とありますが、親はどのように関わるのですか?

答え
  • NPO法人箕面こどもの森学園の正会員となっていただいて本校の運営を積極的に支援していただきます。また、親の立場から学校の運営に参画していただいたり、特別講師として授業でお話していただいたり、学校行事や校内整備などに参加や協力をお願いすることもあります。 また、きんかんの会(保護者の会)に入っていただいて、学校の運営のことについて話し合ったり、バザーを開いたり、物心両面でサポートしていただいています。