こんな学校に出会いたかった!!
子どもは自分が認められ、自分のことを自分で決められる学びの場で、自己の可能性を最大限に発展させる
子どもが本来持っている好奇心・探究心にもとづいて、主体的に学習や生活が展開されるようにカリキュラムや校内活動が組まれています。
各教科は、「基礎学習」、「テーマ学習」、「プロジェクト学習」の3つの学習形態で、個別またはグループで学びますが、それぞれが独自の学習方式を採用しています。このほかに、スタッフが学習テーマと方法を提案する「選択プログラム」があります。


テーマ学習では、基本テーマ(いのち、くらし、社会、自然、科学など)と年間の計画をテーマ学習担当のスタッフが決めます。学習の期間はテーマによって異なりますが、大体1~2ヶ月で1つのテーマをやります。子どもたちはそのテーマに関連のある事柄をグループで追究します。 そして、調べたことを文章や図表にまとめ、みんなの前で発表します。そのことによって、子ども同士の学び合いが行なわれます。一つのテーマを様々な角度から学ぶことができます。 これまでに、子どもたちが興味を持っていること(赤ちゃん、お金、星座、地震、電気、恐竜など)を調べたり、身の回りの自然(身近な草花、昆虫、水辺の生き物、公園にあるものなど)についての観察や理科実験などをしました。また、学習したことに関連ある施設の見学に行ったり、学校にその分野の専門家を呼んでお話を聞いたりしています。

プロジェクトは、子どもが今やりたいと思うことをする学習時間です。子ども自身が学習計画を立て、準備し、実行します。スタッフは必要があれば相談にのり、援助しますが、基本は自分でやることです。これまでに、手芸による小物作り、折り紙や紙飛行機などの紙工作、イスやテーブル作り、お菓子作り、料理、カエルの研究、新聞作りなどをやりました。同じことをやりたい仲間がいれば、共同でやることもできます。

スタッフが提案する選択制の学習プログラムで、グループで学びます。プログラムのテーマと学習の進め方は基本的にはプログラム担当者の考えによりますが、そのプログラムを選択する子どもの希望や意見は尊重されます。これまで「キッチン」、「てしごと」、「アトリエ」、「音楽」などをやりました。「キッチン」では、季節の材料を使った料理、外国の料理、ダシを変えたみそ汁作りなどをしました。「てしごと」では、廃材で基地を作ったり、畑仕事、わら細工、木工などをやりました。このほかに「手芸」、「リ コーダー」、「英語」などがあります。
朝の最初の15分間はハッピータイム(HT)に充てられます。HTでは、家でのできごと、通学中に見たこと、昨日見た夢のこと、うれしかったこと、悲しかったこと、私の宝物など、子どもがみんなに聞いてもらいたいことを自由に話します。1日の活動が終わると、クラス全員で「今日の振返り」のミィーティングをします。 プライベートタイム(PT)は、スタッフが子どもの個人的なことで相談にのったり、話し合ったりする時間です。子どもからスタッフにPTを求める場合もありますが、スタッフから子どもに求める場合もあります。
この学校の仕事は子どもたちも分担しています。ユースフルワークは、朝登校したときに、子どもたちは自分の担当の仕事をやります。玄関の掃除、部屋の掃除、便所の掃除、テーブル拭き、トイレや洗面所のタオルの交換、本棚の整理などがあります。それらの仕事の点検も子どもの点検係がやります。 スクールワークは、子どもとスタッフで学校を維持・運営して行くのに必要な仕事をやります。校庭の花壇の整備、園芸、庭の草取り、遊具作り、大掃除、学校行事の準備などがあります。
自治活動は学校という共同体の運営の要になるもので、全校集会、クラス集会などがあります。子どもたちは、自分たちが学校を支えている重要な構成員の一人だという自覚と誇りをもって、主体的に活動しています。 全校集会は、1ヵ月に一度、最後週の木曜日に生徒全員とスタッフが集まって、学校の行事や困っていることなどについて話し合います。教室の壁に、「みんなに言いたいこと」、「みんなに聞きたいこと」、「困っていること」、「友だちのいいところ」を書く紙が貼ってあり、それに書き込まれたことを議題にして話し合います。司会や記録係などを子どもたちが担当し、子どもたちの手で議事進行を行ないます。何かを決めるときは、多数決によらずに、意見が一致するまでとことん話し合います。そのため決定するまでは時間がかかりますが、ここで決まったことはよく守られます。 クラス集会は、全校集会のない木曜日に行ないます。そこでも同様なことがクラス毎に話し合われます。
これは子どもたちによる自主活動ですが、次のようなことをやっています。
子どもたちの発案によって年に1~2回フリーマーケットを開いています。稼いだお金は校外学習や旅行に行くときの費用に充てます。
学校で必要な備品を買うためにベルマークのシールを子どもたちが集めています。各家庭や近所の方、スーパーマーケットなどに協力を呼びかけています。以前、ベルマークを集めて、電気掃除機を買いました
昼休みの時間にクラブ活動をやります。これまでテニス部、野球部、ダンス部などができました。今は「ヨガ」をやっています。
「基礎学習」では、人間が生きて行くのに必要な基本的な知識や技術を身につけることを目的としています。科目としては、コミニュケーションにおける対人的な感覚と技術を学ぶ「ことば」の時間と、日常生活を営むのに必要な数量の概念と計算の技術を学ぶ「かず」の時間があります。
「ことば」の学習は、人間の思考力や感受性を高めるのに重要であり、「読む」、「書く」、「聴く」、「伝える」の4つの能力をバランスよく育てることが大切だと考えています。フレネ教育では、自分が生活の中で経験したことを絵や文章で表現する「自由作文」が重視されていますが、この学校でも「自由作文」をとり入れています。自分の書いた作文をみんなに聞いてもらうこと、人の作文を聞くこと・批評することで、ことばによる表現力を養います。
「かず」と「ことば」の学習では、学年のはじめに年間の学習目標をスタッフと相談して決めます。それに基づいて各月の終わりに翌月の学習目標を立てます。そして、各週の終わりに、その週の振返りと次週の学習計画を立てます。スタッフは、その子にあった学習材や学習方法を決めるのをサポートします。子どもは自分の立てた学習計画に基づいて、自主的に学習を進めます