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きいきいママの笑って子育て |
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第43回 【番外編:私の妊娠生活5(出産編)】 昼下がりに子宮口が6Bとなった私であるが、夕方5時になってもそれは変わらずにいた。 陣痛室の友の彼女も進みが悪いようでとうとう陣痛促進剤なるものを使用することになっていた。 とはいっても促進剤を投入する頃には彼女もかなり痛いらしく、汗だくだった。でも声には出さないでいる。私も彼女ががんばるなら一緒に耐えてやろうと心に誓っていた。 密かに私も、痛みが長引くくらいなら促進剤を打ってしまいたいと思っていたが「初産なので長引くことはもちろんある」のひとことで片付けられてしまった。 彼女は破水しているのだ。私より急を要するのである。 この時間は看護婦さんの勤務交代の時間であったらしく、腰の痛みを訴える私に優しかったベテラン看護婦さんは帰ってしまうとこの時知った。 彼女の最後の内診の時にまだ状態が変わらないと言われ「まだまだかかるの?」と私は問うてみた。 すると「ん〜このまんまの状態続くとキツイもんね〜。じゃあ私が少し開けていくか!」という答えが。 私は少々混乱した。だって開けるってどうやって?その疑問は激痛とともに解決された。 彼女は自分の指で子宮口を広げたらしい!? とにかく下半身に激痛が走り目の前にはビックリマークと星が飛んだ。 そしてこの時始めて「痛った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!」と叫んでしまった。 もう半泣きだ。恐ろしい痛みの中で「ほら8Bまで開いたわよ。あと少し!がんばんなさい!」との声が聞こえた。 6Bから進まなかったのは私の痛みに対する恐怖が子宮口開大を妨げていたのかもしれない。 とにかくここに来て突然やってきたものすごい痛みに、私は診察台でのたうちまわっていた。 何気に彼女の手を見ると血だらけだった・・・。手が丸ごと入ったのか? なんとか自分のベッドに戻ったが、一度クチに出して痛みを訴えてしまうともう黙っていられない。 あんまり出産時に騒ぐ人はいないと聞くがそんなコト構っていられるもんか。私は足の指を痛打した時も声に出して紛らわすタイプなんだ。そうだ、私は声に出してこそ痛みを回避できるハズだ。 私の脳はそう判断を下し、あとはもう念仏のようにひたすら「痛い痛い痛い痛い痛い・・・・・」とつぶやき続けた。 こんな時でも「大きい声はやっぱやめておこう」という自分の理性が泣かせる。 私につられるように陣痛室の友の方も痛みを訴えていた。 もう恥も恐くない。共に痛みを乗り越えようぞ。 このあとはもういきみたくなる自分を抑えるので必死である。 自然にいきみがくるのだ。でも今いきんでしまったらこどもが苦しい。 おなかの子もがんばっているのだ。母である私が今がんばらずしてどうする! そしてとうとう子宮口9B。分娩台に乗る時がやってきた。 痛みの間隔はもうかなり狭まっているので移動の一瞬が命がけだ。 私はすごい早さで分娩台に飛び乗った。笑える表現だがココでもたついたらまた痛みと苦しみがやってくるのである。もう1分たりとも無駄にしたくはない。 そう思いながらも元々呼吸困難の気があるせいか酸素吸入のようなものなどされていた私だが・・・。 10B開大。とうとうこの時がきたのだ。もういきみをガマンしなくても良い。 「はい、いきんでいいわよ」とのお許しが出ていきむともう痛みは感じない。 いきむと痛みが完全に消えるのだ。波がきたらいきんでいいのだ。よっしゃあ、というのがこの時の感想だ。 陣痛の合間に水を飲み、呼吸を整えた。先生は「さっきのいきみより長くしてみよう」と言っていた。 多分3〜4回のいきみの後だと思う。次は絶対に産んでやる!と決心したところで、「もうそこまで来てるから」と麻酔をされ会陰切開が施された。痛みこそないがハッキリと切られたのが分かる。 これで次に出さなきゃ私じゃないだろ、とワケの分からない思考と共に波がやってきた。 もう息が続かん!というまで長くいきみをする。そして「も、ダメだぁ・・・」と力が抜けた。 と同時に見つめていた自分のお腹が(その辺を見て目を開けていきめ、と指導された)べこんと平たくなるのが見えた(コレにはびっくりした)。 そして。 「んぎゃ」という声に続き「ふえ〜ん。ふえ〜ん」と泣く小さいものが股の間から見えた。 瞬間私は「赤ちゃん大丈夫!?」と半分起き上がりながら声に出して聞いた。 すると「五体満足なおんなのこですよ。がんばりましたね」と先生が我が子を枕元に連れてきてくれた。 目にしたその子はダーリンにソックリでなんとなく笑ってしまった。「あんたもがんばったね」と私はその子に言ってみた。もちろん彼女は小さな体でふにゃふにゃ泣きながら動いただけであるが。 看護婦さんは「お母さんも赤ちゃんも順調なお産でしたよ。ゆっくり休んでね。外にお父さんと御家族の方々が見えてるから見せてあげてくるからね」と彼女を優しく抱いて産湯に向かった。 キレイにしてもらって家族に面会するのであろう。 私は「ああ、ママになったのかぁ」と思い感動していた。私もそうだががんばった我が子を思い少し泣いたかもしれない。 産後の処置をし、車イスで用意された病室に戻ると夕食が用意されていた。 ちゃんとお腹がすいてる自分に半ば呆れ、茶でも飲んで食べるかというときにダーリンがやってきた。 「みんなオレそっくりだって言ってたよ」と笑うダーリンはもうパパなのだ。 あとは何やら滅多にいただけないお誉めとねぎらいの言葉を残し、彼は帰宅した。 私は明日からのハードスケジュールに備えて眠った。 お嬢は何を思いながら眠っているのだろう? とにかくいよいよ夫婦ではなく親子の生活が始まる。 そして今となってはソレが大変かつ楽しいモノであると知っているが。
と、いうことで今回はおしまい。 |
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