印籠は、出ないけど…<時代劇篇>

2004.12.9.更新



 時代劇も、好き嫌いが分かれる分野ですが、僕は、映画は単純に”面白い映画が面白い!”
という方で、ジャンル的偏見は全くありません。

 映画という媒体を使って、何を表現したいか、
それを表現出来ているか、それが自分人生と照らし合わせて、プラスになった時間か、
どうかって、ことかも知れませんね。



第1位
『七人の侍』
AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様
9.9p(総合2位/
映画部門 第1位

監督;黒澤明
脚本;橋本忍,小国英雄,黒澤明
音楽;早坂文雄
出演;三船敏郎,志村喬,宮口精二,加東大介,藤原釜足,木村功,千秋実,東野英治郎,津島惠子,島崎雪子,左卜全
撮影:中井朝一
美術:松山崇

 邦画が、世界に誇る金字塔。
世界の文化遺産です!
 僕の中では、今のところ映画史上、
第1位、超弩級の大傑作最高!っていう位置付けの作品。

 1カット、1カットが、芸術写真ともいえる完璧な<画>。
<雨と馬>の躍動感。
そして、作品が伝えるメッセージの強さ!

 言えることは、<世界映画>の貴重な財産といっても過言ではない作品。
 207分の感動を観るべしっ!

 この作品は、西部劇『荒野の7人』の原作になるくらい当時の映画世界に影響を与えた作品。
 ちなみに、このDVDは新品未開封のままです(笑)






 『七人の侍』が”雨”なら、この映画は”風”。
吹きすさぶ空っ風が、殺伐とした宿場町をよりリアルに演出。
 三船敏郎扮する”桑畑三十郎”のキャラクターは、骨太でたくましく、三船敏郎でなきゃ無理!彼以外に誰が演じるっていう感じ。
 このDVDでは伝説のシーン、”10秒で10人をジグザグに走りながら、斬って斬って切り倒す!”っていうシーンが、実証できる。ミフネは、タイムワープしたSAMURAIなのだ。

 ダイナミックな構図は、映画の”映画”たる意義を感じさせてくれる。

 この作品も、知ってのとおり、あのクリント・イーストウッドのマカロニ・ウエスタン『広野の用心棒』の原作になった。
 時代劇の”枠”を超えて、世界に飛び出した作品。

第2位
『用心棒』
AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様
8.2p(総合24位)
監督;黒澤明
脚本;菊島隆三,黒澤明
出演;三船敏郎,仲代達矢,加東大介,山田五十鈴,東野英治郎,志村喬 ,藤原釜足
美術:村木与四郎






第3位『座頭市』
<コレクターズ・エディション>
8.1p(総合31位)

監督;北野武
出演; ビートたけし,浅野忠信

 今いち度、比べてみると、勝新の座頭市より、ビートたけしの座頭市の方が、かっこいいんだよね。

 …勝新は、確かに偉大な役者ですが、彼の悪い所は、自分自身の”我”を出しすぎしまったために、<座頭市>を勝新の人間的レベルに封じ込めてしまったこと…。
 監督(もしくは、それ以上の権限を持つ)勝新と座頭市の勝新がイコールであることがマイナスし、無限大に成長できるはずのキャラに、一定のワクを作ってしまったような気がします。

 北野武の場合は、監督=北野武と、役者=ビートたけしが、分離しているような彼一流の<冷徹な眼>があって、それが映画の中で、昇華しているような気がします。

 時代劇俳優の高橋英樹、里美浩太朗らから、「あの作品は、時代劇じゃない!」っていう、批判があったようですが、まさに、その通りです!(笑)
 ・・・北野武が作ったのは、時代劇じゃなく、It's Only Movieなのですから。
 ネタばれなので、続編をつくることはないと思いますが、もし出来たら、絶対、観たーーい。






 さすがにこの必殺シリーズ作品群は、好みの差が大きいのか、映画観覧につき合ってくれる友人もいなくて(笑)、独りで劇場まで行って、観た作品

 しかしっ!劇場版『必殺!』の中で、No.1作品でないでしょうか。冷徹な仕事人の生き様を描いた傑作です!

 そして、あの”組み紐屋の竜(京本政樹)”と、”はぐれ仕事人の壱(柴俊雄)”、”はぐれ仕事人の参(笑福亭鶴瓶)”が、時代劇特有の大見得を切らないまま、あっさりと、惨めな死に方をさらしてしまいます(T.T)

 その死に様の、ちょーリアルなことといったら、「殺すなら、もうちょい、見せ場があってもいいじゃない!」って言うくらい、感嘆に値するレベルです。
 そんな仕事人ワールドを、リアルに昇華させてくれた工藤栄一監督に感謝!

第4位『必殺!III裏か表か』
劇場版『必殺!』DVD−BOX7枚組
7.9p(総合42位)
監督;工藤栄一
出演;藤田まこと,三田村邦彦,京本政樹,村上弘明,柴俊雄






第5位蜘蛛巣城
AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様
7.8p(総合49位)

監督;黒澤明
原作者:ウィリアム・シェークスピア
脚本:小国英雄 、橋本忍 、菊島隆三 、黒澤明
出演;三船敏郎,山田五十鈴,志村喬,久保明,千秋実
撮影:中井朝一
美術:村木与四郎


 シェイクスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に当てはめたら、どうなるのか?を起点に創られた時代劇の傑作。
 あの重苦しく不気味な森が動く映像、あの無数の矢が、次々と襲ってきて突き刺さる映像は、迫力を超えて、恐怖さえも感じさせる。
 映画史に残る数少ない<超シーン>です!!!

 ちなみにミフネには、スターウォーズのダースベイダー役でオファーがあったと云うことです。ハリウッド進出作品『1941』で、コケにされた彼は、「カブリモノなどトンデモナイ」と、断ったそうですが、もし彼が受けていたら、エピソード1・2・3のアナキンは、日本人俳優になっていたのかも!?






第5位椿三十郎
AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様
7.8p(総合49位)

監督;黒澤明
原作者;山本周五郎
脚本;菊島隆三 、小国英雄 、黒澤明
撮影;小泉福造 、斎藤孝雄
音楽;佐藤勝
出演者;三船敏郎 ,仲代達矢,加山雄三,入江たか子,伊藤雄之助,志村喬,団令子




 超リアル痛快娯楽時代劇『用心棒』の続編。
どう見ても、どっから見ても『用心棒』の桑畑三十郎なのに、今回は、”椿三十郎”と名乗るところで、「何と粋なヤツ!」と吹き出してしまった(^^)。

 この映画の見所は、最後の仲代達矢との1対1の決闘シーン。
 この映画のために考案された<逆手抜刀斬り>は、理にかなったもので、あの場面では、あれ以上ない、モシカシタラ宮本武蔵級にも勝てるといった超高速剣!
 モチロン、血液ドバーッ!は、クロサワが時代劇史上初。
それは、映画史に残る数少ない<超>一瞬シーンです!!!

 うーん。今となっては、『椿三十郎』が、7.8pで、『用心棒』が8.2pという評価だったのか・・・。
 『椿三十郎』より、『用心棒』の方が、多少<重いところ>が魅力だったのかもしれません。






第7位影武者

7.7p(総合67位)
AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様
監督;黒澤明
撮影;宮川一夫,斎藤孝雄,上田正治
脚本;井手雅人
音楽;池辺晋一郎
出演者;仲代達矢,山崎努,萩原健一,隆大介,大滝秀治,根津甚八,桃井かおり,志村喬,藤原釜足


 うーーーーーん(T.T)、武田信玄は、仲代達矢より勝新太郎の方がイメージに近いですよね。
 単に丸顔か、そうでないかの差だけじゃなく、勝新の”自我”を超えた勝新を一度でいいから観てみたかったですよね。勝新信玄、観たかったぁー(T.T)

 このDVDの特典では、勝新太郎=信玄の映像が、ちらっと観られます。
 もし、勝新の信玄だったら、8.6p以上の作品になったんじゃないかと思うと残念です。

第33回(1980年)カンヌ映画祭 最高賞、グランプリ作品。






第7位座頭市 REMASTER
7.7p(総合67位)

監督;勝新太郎
脚本;勝新太郎
出演;勝新太郎,緒形拳,樋口可南子,陣内孝則,内田裕也
制作;勝新太郎

 座頭市シリーズ全第25作の最終作。
、16年ぶりの座頭市。そして、これが勝新、最後の座頭市作品になった・・・(T.T)

 円熟の境地に達した勝新座頭市が、繰り広げる阿修羅のような血の海・・・。
 汚い飯の食べ方<=飢え>、お決まりの賭場のシーン<=民衆>、緻密な黒澤監督とも違う、こういった骨太の迫力ある時代劇は、今では、もう観られないのかもしれない。

 唯一無二の”座頭市”が、ここにある。

 勝新太郎監督自身が再編集した”幻のディレクターズカット版”がオンエアされたらしい。







第9位必殺!
劇場版『必殺!』DVD−BOX7枚組

監督;貞永方久
出演;藤田まこと、山田五十鈴、中条きよし、三田村邦彦、片岡孝雄
7.5p(総合83位)










第9位
必殺!主水死す
劇場版『必殺!』DVD−BOX7枚組

監督;貞永方久
出演;藤田まこと、中条きよし、三田村邦彦、名取裕子、津川雅彦

7.5p(総合83位)



 記念すべき、必殺!初の映画。
いいじゃないっすかーf(^ー^; …好きなんです。
 ゆーさん(三味線の勇次)も、秀(飾り職人の秀)も、かっこいいし(笑)オマケに、ゲストの片岡孝雄(蝶々の朝吉)が、こりゃまた、ちょーかっこいい!(^o^)

 では突然ですが、ここで
『必殺キャラクター・ランキング』の発表で〜す。

1 念仏の鉄
(劇中死亡)=山崎努
2 中村主水
(劇中死亡)=藤田まこと
3 三味線の勇次(劇中生存)=中条きよし
4 飾り職人の秀(劇中生存)=三田村邦彦
5 藤枝梅安(劇中生存)=緒形拳
6 組紐屋の竜
(劇中死亡)=京本政樹
7 はぐれ仕事人 壱
(劇中死亡)=柴俊夫
8 蝶々の朝之助・朝吉(劇中生存)=片岡孝夫
9 暗闇仕留人 糸井貢
(劇中死亡)=石坂浩二
10 棺桶の錠(劇中生存)=沖雅也(故人)

 こうしてみると、なんと死んでいった主要キャラの多いことか!?
 ”人を殺す人間は、決してヒーローなんかじゃない”それゆえ、悲惨な最期を遂げる…といった哲学を追究している制作者の姿勢が、この作品群を昇華させているって思います。

 必殺!主水死す』は、中村主水、最後の作品。
ダケド、ファンにとっては、もっと壮絶で、惨めな最期にして欲しかったような思いがあります。
 一説には、せんとりつが主水の裏の顔を知って、惨殺されるラストもあったように聞いています。






第11位
必殺4/恨みはらします
劇場版『必殺!』DVD−BOX7枚組

監督;深作欣治
出演;藤田まこと,中条きよし,三田村邦彦,村上弘明,千葉真一,真田広之

7.5p(総合83位)





 流石(さすが)、深作監督っ!<必殺映画シリーズ>の中では、異色のアクション映画レベルに仕上がっている作品です。

 では、ここで無理矢理ではありますが、ここで
『必殺殺し技・ランキング』の発表で〜す。

1 素手超握力骨外し=故・念仏の鉄(山崎努)
2 三味線糸吊り殺し=三味線の勇次(中条きよし)
3 簪(かんざし)急所刺殺=飾り職人の秀(三田村邦彦)
4 治療針急所刺殺=藤枝梅安(緒形拳)
5 必殺暗殺剣=故・中村主水(藤田まこと)
6 幻想蝶々匕首(あいくち)刺殺=蝶々の朝之助(片岡孝夫)
7 三味線撥(ばち)喉裂斬=おりく(山田五十鈴)
8 剃刀喉切り=知らぬ顔の半兵衛(緒形拳)
9 手槍突刺=棺桶の錠(沖雅也)
10 樹花首筋刺し=故・花屋の政(村上弘明)






  どこの1カットをポスターにしてもいいくらい!完璧な映像に驚愕する作品!
 哀しいかな天然(風に見える)ミフネと、努力の人=仲代の”黒澤作品における”差は大きいと思っていましたが、この作品に関しては、仲代達矢がビシッと来るような気がする。
 ミフネと仲代を比較しているのではない。
ミフネ×クロサワ>の爆発力と、<仲代×クロサワ>完成度の差を比較しているのだ。

 この作品は、毛利元就の”三本の矢”が、作品発想の起点になっているという。
 「一本の矢は、簡単に折れるが三本重なると、ほら、簡単には折れないだろ」という有名な話だが、その三本の矢を折ってしまったら・・・シェイクスピアの「リア王」に行き着き、俯瞰(ふかん)による神々の視点から人間の愚行を見下ろしていたのは、そこに到達したクロサワの視点である。

第12位『

7.4p(総合90位)
/AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様

監督;黒澤明
脚本;小国英雄,井手雅人,黒澤明
出演者;仲代達矢,寺尾聰,根津甚八,隆大介,原田美枝子,井川比佐志,植木等,ピーター,宮崎美子,野村萬斎
音楽;武満徹
美術;村木与四郎
衣装;ワダエミ

第28回(1985年)ブルーリボン賞 作品賞
第20回(1985年)全米批評家協会賞 作品賞





第13位
隠し砦の三悪人
7.1p(総合103位)
AKマスタ−ワ−クス ニュ−マスタ−仕様
監督;黒澤明
脚本;菊島隆三 、小国英雄 、橋本忍
撮影;山崎一雄
美術;村木与四郎
出演者;三船敏郎,千秋実,藤原釜足,藤田進,上原美佐,志村喬

 モシカシテ、数百年後、この映像を見たら、「本当にこの時代のフィルムが残ってた!」とか、「いやいや!タイムマシンに乗って撮影に行ける技術があったんだよ!」といった論議が交わされるんじゃないかと思うほど、この作品は、良き映画時代のスケールを感じる作品です。

 この映画が、SW(スターウォーズ)の3POとR2-D2の原作(千秋実と藤原釜足)っていうだけでスゴイじゃん!

 モチロン、脚本が練りに練られているので、面白い作品になっています。

第9回(1958年)ブルーリボン賞 作品賞





監督;安田公義
出演;勝新太郎,王羽(ジミー・ウォング)

 勝新の座頭市の中で、唯一ビデオ未発売。
おまけに、ノーレンタル!

 その上、あの”片腕ドラゴン=ジミー・ウォング”と共演した、ちょーレアなDVDです。

 ラストの対決シーンさえ、納得できれば、7.5p以上の作品だったと思います。
 なお、この映画の香港版では、結末が逆転していて、座頭市が死んでしまうって云う”スゴイ結末”になっているそうです(笑)

第14位
新座頭市!破れ唐人剣
6.9p(総合109位)






第15位
必殺5/黄金の血
劇場版『必殺!』DVD−BOX7枚組
監督;舛田利雄
出演;藤田まこと、中条きよし、三田村邦彦、、大沢樹生









第15位
必殺/ブラウン館の怪物たち
劇場版『必殺!』DVD−BOX7枚組
監督;広瀬襄
出演; 藤田まこと、山田五十鈴、京本政樹、村上弘明

 高ランクで、すんまそーん。どわってー、あの鍛冶屋の政が、死んじゃうんだよーーー!(T.T)

 ちなみに村上弘明は、仮面(スカイ)ライダーが業界デビュー作だった…。

 んじゃ、『必殺キャラクター・ランキング PART3』の発表で〜す。

11 おりく(劇中生存)=山田五十鈴
12 知らぬ顔の半兵衛(劇中生存)=緒形拳
13 元締・鹿蔵(劇中一応生存)=中村雁治郎(故人)
14 お役者唐十郎(劇中生存)=沖雅也(故人)
15 鍛冶屋の政
(劇中死亡)=村上弘明
16 夜鶴の銀平
(劇中死亡)=出門英(故人)
17 巳代松
(劇中廃人)=中村嘉葎雄
18 元締・虎
(劇中死亡)=藤村富美男(元プロ野球選手)
19 仕掛の天平
(劇中死亡)=森田健作
20 髪結いの新次
(劇中死亡)=梅宮辰夫

 ダカラァー!、”組み紐屋の竜”も”花屋の政”も、かっこいいじゃん。by単純 (^^ゞ

 映画化された6作品の中では、珍しくって云うか、力量不足なのか、テレビをそのまま映画に持って来てしまったような次元の作品に仕上がっています。





第17位『股旅』
監督;市川崑
出演;萩原健一、小倉一郎、尾藤イサオ、常田富士夫、加藤嘉

 まるでドキュメンタリーのような当時の殺伐とした映像が、まるで時代を遡ったようで、スゴイ!と感じました。
 けど・・・ストーリィが今一歩かな・・・。 



第18位『宮本武蔵 総集編』
出演;役所広司、奥田瑛二

 1984年NHK大河ドラマ。 



第19位『闇の狩人』
監督;五社英雄
出演;仲代達矢,岸恵子,いしだあゆみ

 監督のネームヴァリューでスゴイ作品かなと。








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