熟ナースの腋の下

 








突然だった。

上京し、念願の一人暮らし。バイト先も見付け、

これからという矢先の、アクシデントであった。


近くの本屋に行こうと、自転車を走らせていた所、

交差点で信号無視した車が、右から突っ込んできた。

自転車は壊れ、僕は、道路脇に吹き飛ばされた。


不幸中の幸いだろう。幸いにも、右腕、右足の骨折のみで、

命は落とさずに済んだ。


加害者側は、某有名企業の重役で、酒酔い運転をしていたらしい。

警察沙汰にしないことを条件に、僕は最高の個室に入院となり、

とりあえずの見舞金として三百万円を手にした。


僕、高田祐樹、二十歳の冬のことである。


「おはよう。今朝の調子はどう?」


 ドアを開け、入ってきたのは、看護婦婦長の野島晴美さんだ。


別の看護婦に聞いた所によると、晴美さんは、四十二歳で、バツイチ。


色白で、栗毛色の長い髪の毛をアップにして束ねている。

頬のほつれ毛が色っぽい。


切れ長の目、長い睫、セクシーな厚めの唇。


それに、ナース服の上からも十分に確認出来る盛り上がったバスト、

横に張り出したヒップは、実に魅力的であった。


何より素敵なのが、晴美さんの体臭だ。腋の下から立ち上る、

甘く、芳しき香りは、たまらなく官能的だ。朝の内は、まだそれ程でもないが、

動き回り汗をかいた夕方などは、クラクラする程に悩ましい匂いを発している。


そんなだから、僕は、晴美さんが室内に入ってくるだけで、

即勃起してしまうようにまでなってしまっていた。


他の看護婦にも、確かに若く、可愛い子はいた。でも、可愛いだけで、

味がないというか。年齢を重ねただけの、知性と美貌も無い。

それに、若い女の子達は、例に漏れず、自分達の体臭を消していた。


晴美さん、僕は日に日に彼女への思いを熱くさせていった。


 入院して、三日目の夜。僕は、なかなか寝付けず、

久し振りに、性欲を猛烈に覚えていた。

心も落ち着き、傷も回復へと向かい、安心してそのような気持ちに

なったのであろう。だが、オナニーをしようとした僕は、右の手足の

自由にならないことを改めて思い知らされた。

寝たままで尻を浮かせ、慣れない左手で、パジャマのズボンを引き下げ、

トランクスも下ろす。そして、勃起しているペニスを握り、扱こうとするのだが、

左の不自然な姿勢に、右半身がつり始めた。

よって、ついつい苦悶の声を漏らしていたに違いない。



「どうかしたの、高田君?」


 いきなり部屋の電気が点けられ、晴美さんが入ってきた。


「まぁ……」


 晴美さんは、開いた口に手を当てて驚いている。


「ご……ごめんなさい」


 僕は、慌ててパジャマとトランクスを元に戻そうとした。


が、晴美さんがそれを制した。


「いいのよ、元に戻さなくって。いいの。ごめんなさいね、あたしこそ、気付いて上げら


れなくって」


 晴美さんは、笑顔を僕に向けた。


「あなたみたいに、健康的で、元気な男の子がこうなるのは当然よね。

それに気付いて上げられなかったあたしって、ダメね」


「そんな……」


「そりゃあ、若くてピチピチしたナースばっかりだものね。こうなっちゃうわよね」


 晴美さんは、チラリと僕のペニスを覗き見た。


「いえ、違います。僕、婦長さんの、晴美さんのことを考えていて、

こんなになってしまったんです」


「ウソおっしゃい。こんなオバサンに、お世辞言わなくったってイイの」


 そう言って、また晴美さんは僕のペニスを横見する。喉元が、ゴクリと動く。


もしかしたら、欲情しているのだろうか。


「ウソじゃありません。僕、晴美さんみたいな女性がタイプなんです」


「お世辞でも、あなたみたいに若い男の子にそう言われると嬉しいわ」


 晴美さんは、僕の寝るベッドに腰を下ろした。ペニスを見詰めている。

今度は、目を逸らさない。


見られると、僕のペニスはより硬度を増し、勃起した。

恥ずかしいけど見られたい。そんな気持ちだ。


「あらあら、すごいことになってきちゃったわね」


「晴美さんが、素敵だからです」


「そう、ありがとう」


 晴美さんの白く細長い指が、僕のペニスに絡まった。冷たく、気持ちイイ。


「あぁっ……」


「あたしのどこが、そんなに気に入ってくれたの?」


 ゆっくりと扱き上げが始まった。


「晴美さんってすごく綺麗だし、オッパイも、お尻も大きくって……。

あーっ、気持ちイイです」


 絡まった指は、指ごとに微妙に強弱を加え、溢れ出したカウパーを

ローション代わりに、ペニスをオモチャのように揉み、扱く。皮を摘み、

亀頭を露出させられる。外気に触れ、刺激は強まる。



「うわぁ、随分と恥垢が溜まってるわねぇ」


「あっ、ごめんなさい。恥ずかしいです」

こんな美熟女に、溜まった恥垢をまじまじと見られるなど、羞恥の極致だ。

だが、それとは裏腹に心地好い快感が生じたのも事実だ。


「ウン、匂うわよ。オチンチン滓が、こんなに溜まるのは健康な証拠よ。

ちっとも恥ずかしがることなんかないわよ」


そう言いながら晴美さんは、クンクンと鼻を鳴らし、亀頭の表から裏まで、

雁首にビッシリ溜まった黄色味を帯びた恥垢にまで、直接鼻を付けんばかりにして

匂いを嗅ぎ回る。ウットリとし、目を閉じ、時折、アァン、と色っぽい吐息まで漏らす。


「ウゥーン、臭いわァ」


ペロッ。


何と、恥垢の一番溜まっていた部分を、舌でこそげ落とされてしまった。


満足気に、それをゴクリと嚥下すると、晴美さんは、僕に向かい、

凄艶な笑みを浮かべて見せる。


続いて、妖しく器用なまでに動く、指での責めが始まった。


亀頭を締め付けるようにし、玉をやんわりと揉みしだきながら、その間も

竿に扱きの刺激を与えるのを忘れない。爪で優しく掻くように、強弱をつけ、時に乱暴に。


熟女の磨き上げられたスーパーテクニックに、僕はすぐにでも声を上げそうになった。

けれども、晴美さんはそんな僕の反応を知り尽くしており、決して射精までは持っていかない。


「あぁっ、イジワルしないで、晴美さんー」


「イジワルなんかしてないわよ。でもね、あなたみたいに若い男の子を見ていると、

若い女の子になんか決して負けない熟女

の素晴らしさを、ついつい教えたくなっちゃうのよ」


 晴美さんは、いやらしい目付きで僕のことを見詰めると、自分の左手の人差し指をしゃぶり始めた。


「あぁ!」


 その唾液に塗れた指は、僕のアヌスに突き立てられた。


直腸内部で、晴美さんの指が円を描き、動き回る。そして、何かを見付け、

ある一点だけをマッサージし始めた。勿論、ペニスへのマッサージは右手で続けている。


僕は、雑誌で読んだ記事を思い出していた。前立腺マッサージ。恐ろしい程の快感であった。


「あーっ、晴美さんー! 僕ー、僕ー、イッちゃうよー!」


 僕の叫びを聞き、晴美さんは素早く僕のペニスを呑み込んだ。晴美さんの喉の奥に、

ビュッ、ビュッと勢い良く、濃厚なスペルマが発射されていく。晴美さんは、頬を窄め、

更に吸引する。ペニスを扱き、アヌスに入れた指でのマッサージを続けたまま、

僕の溜まっていたスペルマは、すっかり搾り取られてしまった。

全部出し切ったであろうペニスを、まだ晴美さんは咥えている。今や柔らかくなり、

弱々しくなったペニスを、まだ飽きること無く、口腔内で弄んでいる。


「晴美さん、くすぐったいよ」


 僕の声で我に返った晴美さんは、ニッコリといつもの笑顔を見せた。


「すごく濃かった。美味しかったわよ、とっても。また、ご馳走してくれる?」


 晴美さんは、天使の微笑を見せながら、トランクスと、パジャマのズボンを引き上げ、

更に布団を掛けてくれた。


 僕は、久しぶりの欲望のぶちまけ、それもあんな理想的な美熟女に迎え入れて

貰ったことで、心地好い眠りについた。


 翌朝、目覚めると、別の看護婦であった。若く、コギャル風の女だ。愛想だけは良い。


「あれ、今日は婦長さんは?」


「あー、婦長は昨日夜勤だったから、今日はお休みよ」


 コギャルの返答を聞き、僕はガッカリきた。まるで、昨日の出来事は幻だったのかと

までに思えてきた。


その後、昼前、加害者である男が、様子を見に来た。またしても見舞金。

それに、雑誌や果物を置いていった。


男の置いていった雑誌を読んで、退屈をしのいでいた時である。


ドアが、ノックされた。


「はーい。どうぞー」


 また、体温でも測るのか、面倒臭そうに返事をした僕は、入ってきた人物を見て面食らった。


サングラスをかけ、赤茶色のソバージュヘアーに、マットを乗せて塗った肌。


グロスで光り輝く真っ赤なルージュ。随分と化粧の濃い女だ。


羽織ってきたミンクのコートを脱ぐと、その下のノースリーブ豹柄ボディコンは、

胸の部分が大きく開き、真っ白でムチムチのバストの谷間が覗き、それが今にも

零れ落ちそうになっている。


レースクィーンの履くようなテカテカ光るパンストに、白のピンヒール。


余りにも、官能的な、まるでセックスの女神の突然の出現に、僕は言葉を失った。


一体、誰なのか。


「久し振りね」


「え……」


 こんな魅力的な女性と、全く縁の無い僕は、言葉に詰まった。


「わからない? あたしよ」


 サングラスを取ったその瞼は、パープルのアイシャドーで塗られている。切れ長の瞳、

長い睫。見覚えある厚い唇。


「は……晴美さん!」


 僕は、驚いてしまった。元々素敵な晴美さんではあるが、化粧でこうまで

お色気たっぷりに変わるとは。どちらの晴美さんも素敵だが、官能の女神たる

新しい姿に、僕は忽ち勃起を強めた。


「驚いたでしょ? 今、来る時も、ナース達は、誰一人としてあたしだって気付いてなかったわ」


 そう言って、晴美さんは笑った。


「でも、どうしたのその格好?」


「おかしい?」


「まさか。すごく似合ってて素敵だけど、何かいつもの婦長さんの晴美さんの

イメージに重ならなくって」


「あたし、バツイチなの。でね、主人と別れて、子供もいなくって、仕事に

打ち込んでてね。ある日、鏡を見て思ったの。あたしって、もう女性として

誰からも見てもらえず、年をとっていくのかなぁって。それでね、思いきって、

こういう服買って、街に出てみたの。そうしたら、若い男の子とか

結構声を掛けてきてくれるじゃない。それが楽しくって」



「そういう若い男の子達と遊んだ?」


 晴美さんは、頭を振った。


「うぅん、そんな勇気は無いわ。でもね、まだまだ女性と見てもらえるのが

嬉しくって、時々この格好で街を歩くの。でも、これで、勤めてる病院に

行くっていうのは、今日は特に勇気が要ったわ」


 晴美さんは、そう言って笑い、僕の寝るベッドに腰掛けた。


「それなのに、どうして頑張って、こんな格好できたかわかる?」


 僕は、わからず、首を傾げた。


「祐樹君みたいな男の子だったら、あたしを恋人にしてくれるかなぁって思ったの」


 そう言うと、晴美さんは恥ずかしそうに顔を赤らめた。


「ごめんね、変なこと言って。年も、倍近く離れているんだもんね。忘れてね、今のこと」


 晴美さんは立ち上がると、部屋を出て行こうとした。


「待って! 今度は、僕が聞かせて。昨日、晴美さんは、僕に自分のどこが好きなのか

聞いたよね。僕は、晴美さんのこと、綺麗だし、グラマーだしって答えた。

それと、晴美さんの匂いが好きなんだ。晴美さんは、僕のどこを気に入ってくれたの?」


「あたしは……こんなこと言うと、また、おかしいって思われちゃうかな。

昨日、その、祐樹君のアレ飲んだでしょ。すっごく量が多くって。それに、

オチンチンも、とっても元気で逞しくって。ごめんね、こんなこと言うと、淫乱女みたいでしょ。

でもね、主人とのセックスライフ、いっつも満足いってなかったから、次に出会う男の人は、

まずセックスが大切だなって思ってたの。元気なオチンチン、それに精子をたくさん

出してくれる若い男の子ってね。軽蔑した、あたしのこと?」


「まさか。すごく自分に正直な人だなって、改めて好きになっちゃった」


 僕は、何だか照れ臭くって、頭を掻いた。


「ホントに? でも、祐樹君、あたしの匂いが好きって、どういうこと? あたし、

香水なんか付けてないし、こんなこと言うと、あたしに幻滅しちゃうかもしれないけど、

他の看護婦達ね、あたしの着た服は着られない、なんて陰口叩いてるらしいの。

野島婦長は、腋臭だから、腋臭が移るからって。イイのよ、祐樹君も無理しなくったって。

あたし、自分でも思うもの。汗っかきだし、すごく汗臭くなるし。腋臭だってことも

自分でわかってるの。前の主人からはね、セックスの時は、腋の下を閉じとけとまで

言われてたの。祐樹君も、そう言ったって構わないのよ。あたし、腕をピッタリ閉じて抱かれるから」


 晴美さんは、伏目がちになった。寂しそうだ。


「晴美さん、僕の方こそ、今から変なこと言うよ。僕、晴美さんの匂いが、ホントに大好きなんだ。

汗の匂いだって知ってる。汗臭いって、腋臭だって知ってる。でも、それが好きなんだ。

晴美さんの汗臭い腋の下の匂いを嗅ぎたいんだ。ねぇ、晴美さん。僕に、腋の下の匂いを嗅がせて」


「そんな……腋臭の匂いを嗅ぎたいだなんて」


 晴美さんは、恥じらいながらも、両腕を頭の後ろで組んで見せた。


 晴美さんの腋の下。そこには、汗にビッショリ濡れた腋毛が密生し、張り付いている。


「すごい……晴海さんの腋毛、ボーボーに生えてたんだ」


「祐樹君も、自分のおかしなとこを話してくれた。だから、あたしももっと話すわ。

人は汗臭いって言うけど、あたし、実は自分の体臭が大好きなの。何ていうか、

この腋の下の匂いを嗅いでいると、とってもエッチな気分になれちゃうの。

だから、出来るだけ汗臭くなるように、腋毛も生やしているの。それでね、

恥ずかしいんだけど、腋の下の匂いを嗅ぎながらオナニーしちゃうのよ」


 いやらしい話を若い男にする興奮からか、晴美さんの目はトロンとなり、潤んでいる。


「主人と別れてからね、そんな気分になったのわ。味気無いセックス。それは、

匂いの無いということが、大きく作用したと思うの。あたしの理想のセックスはね、

お互いの汗と、体臭と、精液、愛液に塗れて、ドロドロになってするもの。

あたしの欲望が強過ぎるのかしら。どう? あたしの腋の下の匂い、嗅いでみる?」


 僕が頷くと、晴美さんは、寝ている僕の顔の上に、汗まみれの腋の下、腋毛を覆い被せてきた。


 甘く、酸っぱく、芳醇な、官能の香りが、僕の勃起をより強め、興奮の極致へと誘う。


「どうなの? あたしの腋臭、強烈でしょ?」


「あーっ、ステキだ、晴美さん。僕のペニスを早く楽にしてー」


 晴美さんは、パジャマとトランクスを一気に下げると、僕の頂点に達した勃起をおもむろに、

喉の奥にまで招き入れた。晴美さんの唇と舌は、まるで魔物だ。唾液をジュルジュル絡めながら、

縦横無尽にペニスを舐め、吸い、摘み、甘噛みし、むしゃぶり倒す。


僕は、射精の意思を何度口にしただろう。その度に、陰嚢は下へと引っ張られ、

決して射精を許してはくれない。


唾液塗れにになったペニスを、ようやく口から離すと、晴美さんは、揉みくちゃにして扱き上げる。


その上、僕の上半身を裸にし、乳首を舐め、吸い立て、時折噛みながら、

更にペニスを扱き続け、射精を促す。それでも、射精直前に寸止めだ。


「ダメだ、晴美さん! 早く射精させて! 気が狂いそうだよ!」


 僕の哀願を聞き、乳首を舌で転がす晴美さんは、面白がって上目遣いに微笑む。

乳首から、今度は、僕の腋の下へと攻撃を移す。


事故から何日も風呂に入らず、汗臭くなっている僕の腋の下。


だが、晴美さんはイヤがるわけでなく、クンクンと鼻息を鳴らしながら、その匂いを

楽しんでいる。昨日のペニスの時と同じだ。


「恥ずかしいよ、晴美さん」


「散々あたしの腋の下の匂いだって嗅いだでしょ。祐樹のだって嗅がせなさい」


 興奮が高まり、晴美さんは僕のことを呼び捨てにする。腋の下の匂いを嗅ぎ、

舐め回していた晴美さんは、そのまま舌を這わせ、乳首に戻ると、そこも通過し、

臍、ペニスへと移動する。今度は、ペニスさえ素通りだ。アヌス、晴美さんの舌は、

次にそこを狙った。舌を尖らせ、ドリルのように侵入してくる。


「あぁ!」


 僕が喘ぐと、また射精を寸止めされる。


 晴美さんの舌のドリルが、僕のアヌスを抉ったまま、両手でペニスと玉を弄ぶ。


「アァーン、もうあたしだってダメェー」


 そう言うと、晴美さんは、僕の上に乗っかってきた。


シックスナインだ。


晴美さんは、履いていた黒いパンティーを剥がすようにして脱ぐと、僕の顔の上に、

ドロドロの愛液にまみれたオマンコを押し付けてきた。


濃厚なチーズの匂い。


ドクドクと溢れ、涸れることを知らない甘い蜜を僕は貪り啜った。


その間も、晴美さんのフェラチオと、射精寸止めは繰り返される。


「もう、入れたいィー」


 散々、僕のことを弄んでいたのに、先に観念したのは、晴美さんであった。


晴美さんは、僕のペニスを掴むと、そのまま騎上位で、オマンコに深々と突き刺していく。


「アァーン、中に入れると、祐樹のオチンチンもっと大きいィー」


 腰を動かし、晴美さんは快感に溺れる。


「ステキィー、ステキよォ。アンッ、もうイッちゃうゥ。ウーン、

祐樹のオチンチン良過ぎてイッちゃうわァン! アーンッ、イクイクーッ!」


 僕と、晴美の、これが最初のセックスだった










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