川越祭り

毎年10月の第3土日は川越祭りが行われます。
 (今年は10月14(土)15(日))
平成17年2月21日に国の重要無形民族文化財に指定されました。この祭りは日本の三大夜祭の一つとも言われています。

そもそも祭りのきっかけは今から約350年ほど前の江戸時代。1648(慶安元)年に、川越の街づくりを行った川越藩の五代目藩主松平信綱が、『川越ほどの大きな都市に、大きな祭りがないのは』と、氷川神社に神輿や獅子頭等の祭りの道具を寄進したところから始まりました。当時は町の数が十であった為、それぞれの町に一台の山車、合計十台で行われましたが、それから町の数の増加に伴い、現在では二十数台を数える山車が存在し、蔵造りの通りをメインに練り歩き、その華やかさを披露します(維持などもある為、一年毎に交代で出ていることが多いです)。

当時、江戸では神田祭や山王祭を江戸城将軍もご覧になるということで『天下祭り』と呼び、大変賑やかに優雅に行われていました。その様は今でも絵巻物や一枚絵等で残され、当時の活気に満ちた雰囲気などが伝わってきますが、この川越祭りはその天下祭りと同じ様式を受け継いでおり、江戸時代の祭りの元気よさが現代でも再現されているのです。

山車は、二段のせり上がり方式で一番上に人形が配置されています。この人形は神話の神様であったり、物語の登場人物であったり、人々になじみの深いものがモデルになっているようです。

下の屋台では、鐘や太鼓、笛といったお囃子連がそれぞれのメロディを演奏します。もともと江戸の祭りを受け継いでいるため、主となるお囃子も、芝金杉(しばかなすぎ)流といった江戸でのお囃子が多く演奏されます。そして、お囃子にあわせて狸や狐、岡目やひょっとこといったお面をつけた踊り手が、ユーモラスな踊りでお囃子を盛り上げます。

(左)ユーモラスな狸の踊り。豊作を願う意味もあるという。
(下)荒々しい顔の狐。神の力を表しているともいわれる。踊りもとてもきびきびしている。
(左)おどけた仕草がとても面白い。この他にもおかめや獅子舞など多数登場する。

さて、この祭りの一番のメインは、やはり夜に行われる『曳(ひ)っかわせ』でしょう。通りを行き交う山車同士が辻で出会ったところでお互いにくるりと向き合い、それぞれのメロディを演奏しあうのです。何しろお互いメロディが違うわけですので、相手に釣られない様に一生懸命演奏しないといけません。一番の見所です。

お囃子を演奏する屋台の前では山車を引っ張っていた町の若い者たちが提灯をいっせいに振り上げ、大声をあげます。これは相手のお囃子を狂わせてやろうという目的があり、お囃子と人々の声が一斉に乱れ合うのです。

人々の思いが一つになって大変盛り上がる楽しいお祭りです。できれば実際に足をお運びいただき、その賑やかさや昂揚感を肌で感じ取っていただければと思います。不思議とお囃子のリズムって身体に心地いいですよね。蔵造りの町並みにずらりと並ぶ屋台や、その他いろいろなイベントも見られますよ。詳しいことは市の公式HPも覗いてみて下さい。

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