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甲田さんの描く絵のおはなし |
| 3年前から、甲田さんは絵を描き始めました。 今までに谷中、銀座と、2度ほど個展を開いています。 |
| 甲田さんに画才があったなんて私は全く知らなかったものですから、ブラリとのぞきに行った銀座のギャラリーで初めて”甲田さんの描いた絵”というのを目にしました。 そこにはルヴァンのパンや日常の何気ないものたちが、なかなか繊細なタッチで描かれていて、正直言ってちょっぴり意外な印象を受けました。 絵は描く人の内面を映し出すとすると、今迄あまり意識したことのない、甲田さんのデリケートな一面を垣間見たような気がしたのです。 |
| 「美術の先生になる勉強をしてたことがあるんだ。」とは、これまた初耳です。 実際に美術は教えていなかったけれど、何年か小学校の先生をしていたこともあるとか。 ”絵を描く”ということの素地は、まんざらなかった訳ではないんですね。 甲田さんが、最近になって絵を描き始めたというのは『世にも美しいダイエット』のイラストを描いている永沢まことさんとの出会いが引き金のようです。 永沢さんが、サラッと本当に何気なく描いている姿を見て、「あ、これでいいんだ。」と思ったのがきっかけで、日記帳代わりのスケッチブックに、パンと何かと一言を添えて描き始めたのがスタート。 |
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| 「でも、今年になってからはまだ一枚だけ。」 時間や気持ちに余裕がないと、なかなか"絵を描く”ということはできません。 どちらかというとアウトドア系、ひとりでいるより大勢に囲まれている方が好きな甲田さんにとって、ひとりスケッチブックに向かっている時間はいったいどんな意味をもっているのでしょうか。 「パン」というものを”アート”としても表現して行きたいという遊び心──。 忙しい日々の中で、ちょっとだけ時間のスピードをゆるめるための句読点──。 自分でも気付かずにいた、内なる自分との対話の場──。 私自身が、自分にとって”ものを書く”ということの意味に置き換えて、いろいろ想像してみたりします。 |
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『ルヴァン』という現場での、パン職人としての手が離れつつある今、甲田さん自身の魅力を見せてくれるもうひとつの形。 甲田さんにとっての”絵”は「ゆとりの賜物」のような気がしてきました。 ギャラリーでは、額に入れられ結構な値段がつけられていましたが、私個人としてはカレンダーやポストカードにして、日常の片すみに何気なく存在していてほしい。 そんな気取らない甲田さんらしい”甲田さんの絵”であります。 またどこかで個展を開く機会があったら、このホームページでもお知らせしたいと思います。 きっと会場では、甲田さん本人がパンとお茶をふるまってくれますよ。 |
| *ルヴァンというパン屋* | *ル シァレ* |
| *ルヴァンのパン* | |