気ままにつくるいい日パン***白神こだま酵母***

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について

まだ間に合う! 今年のクリスマスはとびっきりの手作りプレゼントを贈っちゃおう!!
シュトレン
シュトーレン
日本にもすっかり根づいた様子のシュトレン。
どっしりと、食べ応えのあるおいしさで、それぞれのパン屋さんがその特徴を競っています。中には???っていうのもあったりするけれど、おいしいものは本当においしい!
私が製菓学校で教わった本格的レシピは、(やっぱり商売じゃないから)原価無視の超贅沢なもので、それはそれはとびっきりの感動もの。シュトレンのおいしさに開眼したのはその時でした。

ここでご紹介するレシピは愛宕のパン講座でも大好評だったもので、比較的簡単に手に入る材料でシンプルに仕上げたKOKO風アレンジです。

さあ、もう12月も半ば。今度の休日にはシュトレンを焼いて、日頃お世話になってるあの人に、ちょっぴり気になるあの人にも、あなたの気持ちも一緒にラッピングしてプレゼントしちゃいましょう!!


”シュトーレン”という呼び方について・・・

先日、ドイツ在住の方から一通のメールをいただきました。

私はインターネットで見かけるたび、気になっていることがあります。
それは、最近日本でもドイツのクリスマスケーキ「Stollen」が知られてきているようですが、
「シュトーレン」と呼ばれることが多いということです。
日本語では大した違いではないように思えるかもしれませんが、
ドイツ語にすればこれは大きな間違いで、現地でこのように言えばまったく通じません。
子音がダブる(この場合「l」が二つ)時は、その前の母音は短く発音します。
つまり、実際は「シュトレン」が正しいのです。

なるほど、そうなんですね。
それから、本場ものには独特のスパイスが入っていること、粉砂糖は必ずかかっていることなど教えてくださいました。
日本人は、異文化を独自にアレンジを加えながら取り込むのが上手ですが、「本当のところ」はどうなのかを知っているというのは大切なことかもしれませんね。
「食」は「文化」ですから、変化していくのは当然としても、その歴史や意味合いを知ることも大事にしていきたいと思います。
シュトレンの呼称について「ドイツパン職人修行の道」というHPのみちえさんも書いていらっしゃいますので参考にしてください。

「ドイツパン職人修行の道」
http://www.geocities.co.jp/Foodpia/6377/stollen.htm

遅ればせながら、KOKO'sOVENの表記も「シュトレン」に訂正させていただきました。
お知らせいただいたHさんに感謝します!


<材料> 小ぶりのシュトレン3本分


<漬け込みフルーツ>
イチジクと甘夏ピール ドライフィグ 200g フィグのおいしさが決め手なので、いいものを選んで。断然NOVAのがお勧め!
オレンジピール 50g 今回は自家製の甘夏ピールを使いました。香りのいいものを選んでください。
赤ワイン 50cc ブランデーやラム酒でもいいけど、あんまりお酒が効き過ぎない方がいいかも・・・。
フィグは半分か1/3位、ピールは5mm角にカット。赤ワインをまぶして半日以上置きます。(何ヵ月も漬け込む必要はありません。)


<マジパン(もどき)>
マジパンもどき アーモンドプードル 50g オーブンで軽くローストします。(すぐにこげちゃうので注意して!)
砂糖 30g 溶けやすいものを。(洗双糖だとちょっとジャリジャリ感が残ってしまうかも・・・。)
牛乳 15cc 一旦沸かしておきます。
ラム酒 3cc アマレット(アーモンドのリキュール)があれば最高ですが、なかったらラム酒で充分。
ボールにローストしたアーモンドプードル、砂糖を入れ、沸かした牛乳を注いで混ぜます。手を使って捏ねるとまとまってきますから、粗熱がとれたところでラム酒を加えて混ぜ、3つに分けて棒状に丸めておきます。


<中種>
中種発酵後 中力粉 63g 国産小麦なら特に気にせず手持ちの粉で。今回ははるゆたかブレンドを使っています。
白神こだま酵母 11g 生の酵母を使っています。
牛乳 63g 一旦沸かして冷ましたものを。
粗製糖 少々 本捏ねの配合量から、一つまみだけ中種に入れます。
牛乳に一つまみの粗製糖と白神こだま酵母を溶かし、粉を混ぜ込んで温かい場所で30〜60分発酵させます。ふんわりとカサが増え、ボールの底の方を見ると気泡がたくさんできている状態ならOK。


<本捏ね>
バター 63g 有塩でもOK。私はその方が味にメリハリがあって好きです。気になる方は塩の配合を減らして。
粗製糖 42g 溶けやすいものを選んで。(三温糖は粗製糖ではありませんので、ご注意ください。)
シママース 4.2g
中力粉 147g
牛乳 14cc 一旦沸かしたものを冷まして使います。
漬け込みフルーツ 300g 上記分量の全量です。
仕上げ用バター 90g こちらも手持ちの有塩バターで充分。


室温で柔らかくしたバターに粗製糖と塩を加え、ホイッパーで混ぜ合わせる。
砂糖とバターをすり混ぜる バターはちょっと温かいところにおいて、柔らかくしたものを使ってください。粗製糖も最近はいろいろ出回ってきて、選択肢が広がりました。今回は、バターと擦りあわせるので溶けやすいものを選んで使いましょう。洗双糖でももちろんいいのですが、ちょっと粒が残ってしまうかも・・・。
三温糖は、その色合いから粗製糖と間違えられやすいのですが、あの茶色はカラメルの色です。精製段階で何度も熱処理されるためにできた、言わば「こげ色」。粗製糖のように、ミネラルなどの微量成分は期待できませんのでご注意ください。


粉をふるい入れ、サブレ状に混ぜ合わせる。
粉をふるい入れる ホイッパーでそっと混ぜて 粉は全量をふるい入れてしまってOKです。ホイッパーを使って、全体がさらさらとしたサブレ状になるまで混ぜ合わせます。
「サブレ」とは仏語で「砂」のこと。パティシエは、砂のようにサラサラした状態にするこの作業を”サブラージュ”と言います。
「そぼろ」は「サブレ」がだんだん変化してできた言葉だ、って、誰か言ってたっけな〜・・・。

最初はそ〜っと混ぜないと、粉が飛び散ってしまいますので気を付けて。


2のボールに、発酵を終えた中種と牛乳を加えて生地を作る。
中種と牛乳を加えて 中種に粉をまぶしては折りたたむようにしながら、徐々に一つにまとめていきます。あんまりまとまりにくい様なら、ほんのちょっとだけ、牛乳を足してください。
漬け込みフルーツを加えるとべたつきますので、ここではあまり生地を柔らかくし過ぎない様に。
グルテンを出す必要はありませんので、全体がまとまればOKです。
生地づくり


漬け込みフルーツを混ぜ、3つに分けて成形する。
生地の出来上がり 漬け込みフルーツを加えたら、あまりいじくり回さない様にしながら全体を均質に混ぜていきます。捏ね回し過ぎると、フィグがぐちゃぐちゃにつぶれてしまうのでご注意ください。

全体が混ざったら、3つに分割します。今回は等分せずに、贈る人に合わせて大と中、そして味見用にプチサイズの3つにしてみました。

成形は、麺棒を使って小判型に伸ばした生地に、棒状にしたマジパンもどきをのっけて2つ折り。マジパンの入ってる両脇を麺棒でちょっと押さえつけて、いわゆるシュトーレンの形に整えます。


温かい場所で二次発酵をとり、180℃のオーブンで30分以上焼成する。
二次発酵前 二次発酵後 二次発酵は30℃くらいで約1時間。膨らんだかどうか、よくわからない程度の変化です。
オーブンは180℃に予熱。仕上げはなにもしないで、窯入れします。途中、こげない様に様子を見ながら、最低30分は焼いてください。こげそうになったら温度を下げたり、アルミホイルをかぶせたりして、しっかり焼き込みましょう。
焼き上がり


焼き上がったらすぐに、溶かしバターをたっぷり塗って網の上で充分に冷ます。
仕上げは溶かしバターのみ バターは小さなお鍋に入れて直火にかけて溶かします。一度濾してから使うとスッキリとした仕上がりになります。ブクブクと立った泡、下に沈んだ白い部分、これをなめてみると分かりますが、塩分のほとんどがこの中に。有塩バターでも、こうして使うとある程度塩分を除くことができますのでお試しを。

本格的には、溶かしバターの中にジャボンと漬け込んでからグラニュー糖をたっぷりまぶして、更に粉糖をぶ厚くかけて仕上げます。でも、このお砂糖が・・・って言う人、多いんじゃないですか?
昔は保存の意味合いもあって、こうして保護膜を作っていたようですが、今回、お砂糖はパス!


しっかり冷ましたら、アルミホイルやラップなどでピッチリと包んでから、綺麗にラッピングする。
よ〜く冷ましたら、まずアルミホイルかラップでしっかりとくるみます。
私はアルミホイルを使ったので、その後ビニールの袋に入れてから不織布でラッピングしました。
不織布は、紙の包装紙のように折り跡が付かないし、不定形のものでも意外と簡単に包めちゃうスグレモノ。色味や風合いも、なかなか素敵なのでお勧めです。
右の写真はキャンディー包み、下のはちょっと長めのものを使って回転包装し、巻き終わりを手前にしてひだを寄せたものです。
あとはもう、あなたのセンス次第。クリスマスカラーを上手に使って、柊などを添えれば、グッと雰囲気は高まります。
どうですか?焦がさずに上手に焼けたでしょうか?
ラッピングの一例


ラッピング完成図
これはとっても日持ちがいいので、早めに贈ってクリスマスまで少〜しずつ、大切に食べてもらいましょう。

真っ白に砂糖衣を纏ったシュトレンも魅力的ですが、こんな風に焼きっぱなしの素朴なものも、手作りならではの温かみがあっていいのでは?

ふんわりケーキとは一味違う、「大人のためのお菓子」と言った風情のシュトレン。シャンパンと一緒に、なんてちょっと洒落込んでみるのもいいかも・・・。
断面図


2003.12.13

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