編集後記特別編
英語学習は遅く始める方がお得!?
この内容は04年9月7日からメルマガの編集後記で連載した内容を
加筆修正したものです。
第1部 英語学習は早く始めても実用性はない!?
第2部 外国語を週1で身に付けようという考えが甘い!
第3部 じゃあ英語を母国語にしちゃえ!?
第4部 英語はただのコミュニケーションツール(準備中)
内容は04年当時のもの。
最終編集日時: 07年02月15日
第1部 英語学習は早く始めても
     実用性はない!?
  
私は近所の小学生と中学生に英語を教えています。

英語の学習は何才から始めるのが望ましいと思います?
あちこちのCMや広告をみていると早ければ
早いほど良いのではないかと思いますよね。 
だから英語の早期教育ビジネスが花盛り!
わたしだって子供たちに早く教えたくて先生を
始めたわけです。

でも最近、時間とお金の“投資”と得られる“効果”を
考えたら始めるタイミングが遅い方が“お得”なのでは
ないかと思い始めてきました。 

。。。。。。

英語を早く始めれば小学生のうちに中学校の内容を
マスターできそう、って思いません? 私は本気でそう
錯覚していました。

でも小学生が英語を週に1時間習ったとしても、 
対する中1生は学校での授業3時間プラス自宅学習も
しているし、テストも受けてるし小学生よりずーっと
賢いわけです。

だから小学生がフツーに週1で英語を習って
いるだけでは「何才から始めようが」中1レベル(の
途中)にしかならないみたいなんですよね。

(06.4.13追記)
それ以上の力をつける子もいるようです。 それは語学の
才能に恵まれ自宅でも復習・練習を欠かさないお子さんか、
教室で宿題を出してレッスン時間以上に自宅学習を
させるよう工夫しているかのいずれかだと思います


うちも5年生が英検5級に合格したのですが自宅でも
学習させたからで、しかも実力的には本当の中1生には
かないません。
 

それでも親心としては早く親しむことにメリットを
探したい。たとえば発音、とか。

。。。。。。

発音は、早くはじめればネイティブ発音も夢じゃない!?
私も指導の目標としては“美しい発音”をあきらめて
いないのですが、正直とっても苦労しています。

本当は“相手に通じる発音”の習得という意味では
中学以降でも全く問題ないと思うのですけどね。

それなのに、なぜか私を含め多くの親が
「ネイティブの発音」に憧れるのは自分ができない
ためのコンプレックス? 

それはさておき、外国人の先生に習って
いれば、とか、きれいな発音のCDを聴かせさえ
すれば発音はうまくなるはず、って
思っていませんか? 

。。。。。。

ところが教え始めてみてびっくり!!!!
私が英語の先生になってネイティブによる英語の
発音教材を使って子供たちに真似させてみたところ、
その下手さに驚いてしまったのでした。 

これは以前、我が子に家でソルフェージュの練習
(音程をドレミで唄う)をさせたときと同じ衝撃。 
我が子(当時3年生)はドの音程を正しく出せるまで
5日くらいかかったっけ。

子供って声色とかを真似るのは上手いけど、発音は
そういう真似とは違うみたい。 少なくとも音痴な子供達に
音だけ聴かせてその通り発音しろ、というのは
無理なのか〜〜〜〜。

そう悟った私は仕方なく口の動きを見せたり解説したり、
何回か発音させてダメ出しして、やっとそれらしく
発音させることができる....。 それくらい
発音指導は大変だってことがわかったのです。

。。。。。。

発音指導は難しい。 やっとそれらしく発音できても
週1では忘れるんです。 再び同じ説明をしても
特にグループレッスンの中で発音させてだめ出し
するのが難しいのです。
ひとりずつ何度も発音させると時間をとりすぎるし、
他の子の前でやり直すのを嫌がる子もいるのです。

。。。。。。

だからでしょう。 外国人講師の英会話スクールに
幼稚園時代より通っていてもネイティブ発音
どころか、th などの正しい発音を身に付けられない
子がいる、(身に付けられない子のほうが
多いはず?)ってことを知りました。。

05.4.5追記:
このお子さんは小学生になってからはグループ
レッスンではなく、個人指導のレッスンを
受けていた....ということを後日知りました。


わたしもその英会話スクールに見学(偵察?)に
いったことがありますが、教室内での見学は許され
ませんでした。 “子供たちの気が散るから
仕方ないわね。“とその時は思ったのですが、
もしかすると親の幻想を打ち砕く生徒たちの
“悪い発音”を隠すため…? と今は疑っています。 

。。。。。。

英語を聴かせて、口の形も見せて、発音させて、
“良いか悪いか評価する(ダメ出し)”という
指導がないとネイティブ発音はおろか、何とか通じる
発音も期待できないのが現実じゃないかと思うのです。
しかも週1では頻度少なすぎ!! 

ところが大手スクールの良い指導法としては“とにかく
ほめる” “ダメ出しはタブー”ということになっている
みたいですよね。  楽しくやる気を持続させて
通い続けてもらうとが一番大事ですから。


05/2/1追記  05/04/05 追記 
最近、わたしの教室ではひとりずつ、3分くらい発音個人指導の
時間を持つようにしましたら、発音がとても良くなりつつ
あります。 友達の前よりずっと上手な子もいます。
。。。。。。

06/04/13 さらに追記
↑ということもありましたが、その出来た発音が
長続きしないこと判明。 5年生にもなると照れや
反抗もはいるようであごを下げて、といっても
下げてくれなかったり。  しかも英検5級をうける
ことにしたので受験前は発音にかまっている
時間はあまりありませんでした。

07/02/15 さらに追記
どうやら発音は、発音のコツ、しかたをいかにうまく
生徒に伝えられるかという指導力に尽きるようです。

他の個人教室で、日本人先生で発音に関しての
指導がとても上手な先生をみつけたのです。

メルマガなどでも指導法の一部が紹介されて
いるのでわたしも実践してみたところ、かなりうまくいきました。
あとは、持続できるように頑張りたいです。

★きれいな英語発音 と フォニックスの秘密(無料版)
http://www.mag2.com/m/0000191181.html

きれいな英語発音とフォニックスの秘密(音声付)有料版

★英語の発音セラピー ネイティブ発音に近づくための4つのツボ!子音編 Part1
http://xam.jp/get.php?R=1438

★英語の発音セラピー ネイティブ発音に近づくための短母音
http://xam.jp/get.php?R=1028

。。。。。。

さて、ではリスニング力はどうなんでしょう?

リスニングは“中学から英語をはじめても
大丈夫”と強くいえないのは確かです。 私自身、1対1の
会話ならなんとかなりますけど、OL時代海外販社の方が
集まる「会議」でのリスニングは苦手でしたもの。(^^;)

最も効率的なのは、自分の専門分野や仕事が
決まってから、留学や海外赴任することでしょう。 国や地域に
よって発音も違うので、必要になった場所で慣れて
鍛えるのが一番という考え方です。

でも、日本にいながらでも得意になりたいし、
最近の中学校以降のテストではリスニングの
比重も高い。 だから子供のうちから慣れさせれば
リスニング力つくはず….?  

。。。。。。

我が家でも子供たちが小さい頃から2、3本は時たま
ですが英語のビデオを見せていました。
 
また、開講前の3ケ月、私の教材研究の目的で
英語の番組を毎日夕食時間に流していました。 
英語のアニメなどは子供たちがA”もっと”、というので
喜んで見せていました。 

しかし、今から思うと“あれ??子供たちは英語を
聴いてはいなかったのでは?”という疑念が….。

考えてみると、大人が“英語を聞きとるぞー”と気合いを
入れて観るのと違い、子供たちはそんな義理も意欲も
な〜いわけで、英語のセリフや歌も単なるBGMの
ひとつのようなのです。 

。。。。。。

どうして子供たちがビデオの英語を聞いていない疑惑を
もったかを説明します。

4月から本格的に英語を教え始めて、子供たちに
英会話の基本フレーズを覚えてもらいました。
(方法はまたの機会に)

するとビデオを観ているときに子供たちが
「今、What’s this? って言った〜。」 とか
「今、It’s three o’clock. って言った〜。」と
いちいち指摘するようになったのです。

逆に、ビデオで何回も出てきたはずのフレーズでも
教室で教えると“初耳”という顔をしていて
いるのです。

そこで私は仮説をたてました。
- しっかり覚えた単語や文はhear しているだけで
聞き取れる!
- 知らない、覚えていない単語や文はまるで聞いちゃいない!

。。。。。。

つまり英語を教える以前にBGMとして英語を聞かせて
いるだけでは、よほど音感のいい子を除いては
リスニングにも発音にもあまり効果がないのでは
ないかと今は思っています。 聞かせる頻度が
高ければわかりませんが。

それから、聞いてわかる=話せる、ではありません。
日本で方言のある地方の方が標準語を聞くことは
幼少からテレビで慣れていても話すことは困難だったり
しますよね。 

うちの子にも “Brush your teeth.(歯をみがきなさい)“
だけは、ずっと前からわたしが良く使っていたので
意味は通じます。でも、真似して言ってみて、と
いっても今でも(04年9月)言えないです。 

(↑その後、学習が進んだら言えるようになりました。) 

話はずれますが、教材会社のいうことを鵜呑みにして
赤ちゃんにずっと英語のCDやビデオを聞かせて
あまり言葉をかけなかったら言葉の発達が
遅れてしまったという話を複数例ききました。 注意!
。。。。。。

小学生時代に英語を習わなかった中学生は
どうなるか..。

うちの子は英語が中学からなのでテストもヒアリングも
できないわ、という方。 それは単に週3回という学校の
授業頻度が少なくすぎて、復習をさぼっているうちに
授業についていけてない、という状態だと思います。 

そう、とくに外国語学習の初期段階は頻度が最重要! 
ゆとり教育の最大の罪は週あたりの授業時間が3時間に
減らされた上に土日が休みになったことで、学習の
「頻度」がぐっと減ってしまったことでしょう。

これではかなりまじめに復習しないと忘れるスピードのほうが
ずっと早くて授業についていけなくなる子が続出、というわけ
です。

英語は他の教科と違ってあとで教科書を読めば
わかるものではありません。 
まずは予習復習用に「教科書ガイド」(1800円)を
買い与えてください、とアドバイス
したいです。

。。。。。。

とにかく中学生は小学校時代に英会話を学んでいようが
いまいが毎日コツコツ学習する(or させる)ことが必要。
 
音声教材も使ったほうがいいでしょうね。 
中学校入学直前に軽く英会話に慣れる機会がある、という
のが本当は一番良いのではないかしら。

実際には小6が入るのに適した英会話スクールは
少ないかもしれません。 始めている子はもっと
低学年から始めているし、6年生はいろいろ忙しい
し。

大人になった時が勝負、なら英会話は中・高校生に
なってからのほうが知識も日本語の語彙も増え、
社会性も広がっているので学習効率が良いと思います。 
小学生にはちょっと難しい単語は教えにくいです。
その日本語の意味を理解できないことも多いですから。

話がそれましたが、中学英語はちょっと必要以上に
文法に気を使いすぎてしまいますが定期テストや
受験対策のためには仕方ありません。
現在の中学校の教科書は昔よりは英会話の基礎には
なっていると思います。

。。。。。。

ただ、中学生に実用英会話を学ばせられるか
どうかは本人の余力次第。 余力がなさそうな場合
余計な単語を教えると、教科書の単語を忘れて
しまいそうでコワくて教えられません(^^;)。

でも、英会話を高校生になるまでなんて待てないわ!
もっと早くから英会話を楽しませたい!……これが、
いろいろ悟った私の、現時点での小学生への
英語教育動機です。

。。。。。。

そろばんや習字やピアノといった、他の”おけいこ事”と
同様、英会話もほとんどの子にとって成人後の実用性は
少ないかもしれません。

でも友達と楽しい時間を過ごしたり、努力したり、
ドキドキしたり、ワクワクしたり、親や学校の先生以外の
大人と接したりすることでいろいろな成長が期待できます。

多くを期待せず(!)、金銭的にに余裕があり
通うのに便利であれば、英会話教室に通わせるのは
おけいこ事のひとつとしておすすめできる
選択肢のひとつと今でも思っています。


。。。。。。

しかし、自分が指導者となると成果がみえないと
つまらな〜い。 指導者としての体験談は
第2部で。