BACK


一口コメント(2003年 7月)

 ゼロウィング
MD/東亜プラン BACK

 東亜プランがメガドライブ中期に発売した横スクロール型2DSTG。オーソドックスな作りながら、良くまとまってそれなりに楽しめた作品です。

 自機の操作は、ショットボタンによる「ショット攻撃」とプリソナービームボタンを押して敵を捕獲する「プリソナービーム」の2つと言うシンプルな物です。このプリソナービームで捕獲した敵は、前方に装着され、敵弾を防ぐ事や、敵にぶつけて敵を倒す事も出来ます。面白い要素ですが、有効範囲が狭い為ちょっと活用が難しいんですよね・・・ここが残念なところでした。

 自機のショットは、標準的な攻撃力を誇り、パワーアップすると広範囲に攻撃出来る「バルカン」、威力はバルカンの数倍はあるが、パワーアップしても狭い範囲にしか攻撃出来ない「レーザー」、前方の敵を追尾し仕留める事が出来る「ホーミングミサイル」の3つです。バルカンのパワーアップアイテムを取ると、自機の上下にオプションが付き、そこからも攻撃してくれます。これも有効に活用しましょう。

 またアイテムの中には、「スーパーボンバー」と言う爆弾があります。敵と同様に前方に装着され、敵弾を3発まで防ぐ事が出来、敵にぶつけると広範囲に爆風が広がって敵を倒してくれます。出る個数は少ないですが、頼れる武器だと思いますね。

 ステージは全部で8つ、そのステージのボスを倒せばクリアです。横スクロールSTGだけあって、ステージの地形は入り組んでいる上複雑です。また上下からピストン機が迫ってきて押し潰されそうになったり、破壊不可能な壁を、「バニ」と言う生物が食った後を進んで行かなければならないところがある等いろいろな仕掛けが待っています。要塞みたいな機械的な面があるかと思えば、骸骨みたいな砲台が立ち並ぶホラーなステージもあり、シチュエーションの方も結構凝っていると思いますね。

 ザコ敵も戦闘機や宇宙生物などかなり多彩ですが、ことボスに至っては、下部からレーザーを出し、ホーミングミサイルや弾でこちらを攻撃してくる魚型ロボット「ログスター」、手の大型キャノンや巨体を活かしての突進を武器にして自機を苦しめる人方ロボット「ガンサー603号」、弾やホーミングミサイル、果てはドクロの紋章を持つ巨大カプセルで攻撃してくるメインコンピューター「デンヘッド」等かなり個性的です。彼等との戦いも白熱しましたね。

 まあ自機の当たり判定がでかい為、敵の攻撃や障害物をかわし辛いと言うまずい要素もありますが、なかなか良く出来たSTGだと思いますね。エンディングは淡白でしたが、かなり笑える物でここも良かったです。やってみて損はないと思いますよ。


 実況おしゃべりパロディウス
SFC/コナミ BACK

 コナミの爆笑横スクロール型2DSTGのSFCオリジナル作品。「実況おしゃべり」と銘打ってあるように、今回は声優の「八奈見 乗児」が戦闘の実況をしているのですが、これが今回の最大の目玉かもしれません(笑)。

  パロディウスと言えば、自キャラの多彩さが売りですが、今回もそれは健在でして、元超時空戦闘機で、今はタイ焼き屋の親父「ビックバイパー」とそのパートナーの「ロードブリティッシュ」、「極上パロディウス」の主人公「タコスケ」の弟の「タコヒコ」とそのパートナー「ベリアル」、「ツインビー」の主人公であるコミカル戦闘機「ツインビー」とそのパートナー「ウィンビー」、怖いガールフレンドに無理矢理戦場に駆り出されたペンギン「ペン太郎」とその怖いガールフレンド「お花ちゃん」、謎の生命体「そいつ」とそのパートナー「どいつ」、ルアヨーク王国の王子である赤ちゃん「ウパ」とその妹「ルパ」、ツインビーの茶飲み友達の猫「ラン」とそのパートナー「ミケ」、ビッグバイパーが運営しているタイ焼き屋の常連「スウ」とそのパートナー「メミム」と総勢16人にもなります。

 これだけ沢山出ているのに、それぞれパワーアップによって使える武器は全く違っている為、個性が重複せずうまく個性付けがなされていますね。その為いろいろなキャラを使う楽しみが存分に味わえて良かったです。

 パワーアップ方法は「グラディウスシリーズ」と同じくパワーアップカプセルを取ってパワーゲージを進め、気に入ったパワーゲージに来たらパワーアップボタンでパワーアップすると言う方式を採っています。左から「スピードアップ」「サブウェポン」「第1武器」「第2武器」「オプション(パワーアップ)」「パワーアップ無効」「シールド」の順に並んでいるところも同じですね(しかしスゥだけはちょっとゲージの並びが変わっています)。

 また今回も「ツインビー」に出てくるベルを取って巨大化したり、強力な全体攻撃用のボムを撃てるようになったり、メガホンから発する言葉によって直線状の敵を一掃したり出来るようになっています。毎回毎回そうですが、多彩な武器を使えていいですよね。

 ステージは全部で8つ、そのステージのボスを倒せばステージクリアです(しかし7面だけは、グラディウスシリーズ等にあるボスラッシュ面になっています)。巨大鉛筆や飛び箱が障害物として並ぶステージの中をモアイ像等と戦う面、自キャラを押し潰そうとする巨大モチ突き機をかいくぐり、せんべいみたいな壁をショットによって破壊して進む面、迷宮の様に入り組んだステージの中を高速スクロールで進むお馴染みの面等かなり個性的かつやり応えのステージが目白押し、各ステージのパロディ演出も見ていてかなり笑える物があり、やっていて楽しかったです。

 ステージのトリをつとめるボスも、髪をなびかせたり、小型モアイ戦闘機を発射して攻撃してくる「極上パロディウス」の自キャラ「ひかる」と「あかね」の巨大化バージョン、自慢のボインを活かして突進してきたり、指から口紅状の誘導ミサイルを撃ってくる「ボインビー」、クリーム入りのチューブを回転させ、クリームを画面狭しと発射してくる「デコレーションコアマーク2」等個性的且つ笑える連中ばかり。見た目とは裏腹に攻撃方法はしっかりしているので、戦い甲斐がある連中でいしたね。

 八奈見 乗児さんの実況もゲームの雰囲気を良く出していましたし、いろいろな面で楽しませてくれた良作STGでしたね。ファンの方はやってみて損はないと思いますよ。


 オーダイン
PS/ナムコ BACK

 ナムコがアーケードで発売した横スクロール型2DSTGを「ナムコミュージアムVOL4」に移植した物(この中には他に、「パックランド」「源平討魔伝」「イシターの復活」「アサルト」が入っています)。見た目はコミカルなのですが、実際にはかなりハードなSTGです。

 自機の基本操作は、ショットボタンで空中の敵を主に攻撃する「ショット攻撃」と、ボムボタンで地上の敵を主に攻撃する「ボム攻撃」の2つだけと言う非常にシンプルなものです。このゲームでは、敵を倒したりすると出てくる「クリスタル」と言うアイテムが出てくるのですが、それを使ってショップで買い物をする事でいろいろな武器を買う事が出来るのです。

 武器は、3方向にショットを発射する「3WAY」、ショットを連射する事が出来る「バルカン」、前方に幅の広いワイドショットを撃てる「ワイドブラスター」等ショットのバージョンアップする物、敵を追尾して倒す「誘導弾」、当たった敵の周りの広範囲を攻撃する「ファイヤーポンプ」等ボムのバージョンアップする物がありその種類は非常に豊富です。それだけに多種多様な武器を使う楽しみを存分に味わえましたね。

 それぞれの武器には時間や弾数なので制限があり、いつまでも使う事は出来ません。また武器は買うたびにどんどん高くなっていくので、最初から調子に乗って買い続けると終盤武器が高くなり過ぎて買えなくなる事もあるのです。ですから武器は慎重に使っていきましょう。

 このゲームでは、「Dream Co.Ltd」と言う物もゲーム中に出てきます。ここでは一定の金を払う事でボーナスゲームをする事が出来、これに当たると強力な武器や大金を手に入れる事が出来るのです。まあ宝くじみたいな物ですね。これによって苦しい局面に立たされてもある程度どうにかなるようになっており、いいですね。ショップが出てくるSTGはいくつもありますが、こういったギャンブル要素がある施設が出てくるSTGはあまりないですよね。それだけに新鮮でした。

 ステージは全部で7つ、そのステージのボスを倒せばステージクリアです(しかし6面だけは、今まで倒したボス達がパワーアップして大挙押し寄せるボスラッシュ面になっています)。横スクロールSTGだけあって、地形が入り組んでいる上複雑なステージが多いんですよね(1面だけは別ですが)。それに移動スピードが落ちる水中の中を進む面、回転する壁をかいくぐる面等いろいろな趣向を凝らしたステージが目白押し。敵の攻撃も激しく苦労しますが、それだけにやり応えのある作品になっていますね。

 ステージのトリをつとめるボス達も、炎をまとい回転しながら自機のいる方に突っ込み炎をまきちらす「カメ」、前方にある砲台から高速レーザー、コアからは火炎ショットを放ち不規則な動きで自機を潰そうとする「戦艦」、超高速のミサイルを撃ったり、回転しながらレーザーをばらまく「球体上のロボット」等コミカルながら、手強い連中ばかりです。個性はしっかりしていますので戦っていて楽しかったですね。

 まあ自機のスピードが遅い為高速の敵にうまくついていけないと言うまずい面もありますが、いろいろな要素がうまく絡み合った素晴らしい作品だと思いますね。とても面白いゲームでした。


 ツインビー レインボーベルアドベンチャー
SFC/コナミ BACK

 大人気STG「ツインビー」を横スクロール型2Dアクションゲームにした物。悪の天才科学者「ワルモン博士」に奪われてしまった7つのレインボーベルを取り返す事が目的です。

 主人公のアクションは、方向キーを押し続ける事で、その押している方向に早く進む「加速」、加速中に方向キーの下を押す事でスライディングし、地面の敵を攻撃する「スライディング」、ジャンプボタンを押しての「ジャンプ」、ジャンプ中に敵を踏む事で敵にダメージを与える「踏みつけ」(踏むと更に高くジャンプ出来ます)、パンチボタンを押しての「パンチ」(武器を持っている場合は武器攻撃)、ジャンプボタンを押し続ける事でジャンプパワーを溜め、ボタンを離す事で押している方向キーほ方向に大ジャンプする「ためジャンプ」、パンチボタンを押し続ける事でパンチパワーを溜め、ボタンを離す事で向いている方向に強力な攻撃をする「ためパンチ」とかなり豊富。

 それだけにこれらをアクションを使ってステージを攻略していく事が非常に面白かったですね。アクションの中でも「ためジャンプ」は特に重要です。このジャンプで壁に当たると反射し、別の方向に飛ぶのですが、この反射を使わないと侵入出来ないところもあるのです。ですから必ず使いこなせるようにしましょう。

 主人公は標準的な能力を持ち、近くの敵に強力な攻撃を出来るハンマーを使う「ツインビー」、ためジャンプが比較的早く出来、威力は並みだがリーチが長いリボンを使う「ウインビー」、ためパンチが比較的早く出来、威力は弱いが遠くの敵を攻撃出来るガラガラを使う「グインビー」の3人です。3人は、特徴がしっかりしているので自分にあったキャラを使いましょう。

 ツインビーと言うと、ベルを取ってのパワーアップが有名ですが、今作でもそれは健在です。各人の武器を持つことが出来る「黄色」、貫通レーザーを撃てる「青」、踏みつけの効果を2倍にする「白」、主人公達の後ろに付き、弾を弾いたり、敵にダメージを与えられるオプションを付ける「緑」、敵の攻撃を1回防ぐバリアを張る「紫」、一定時間無敵になれる「ピンク」の6種類があり、本当にいろいろなパワーアップが出来るんですよね。

 このベルの他にも、敵を追尾する「ホーミングミサイル」や障害物に当たるとバウンドする「ボール」と言うアイテムで敵を攻撃出来るなどアイテム類はかなり充実しています。それだけに自分をカスタマイズできる楽しさや、多彩な攻撃が出来る楽しさを存分に味わえました。

 このゲームには「マップ画面」と言う物が存在し、主人公達はそのマップ上を移動します。でそのマップ上で好きなステージを選んで戦いに赴いていくのです。マップは7つのエリアに別れており、そのエリアの中に多数のステージが存在しています。ステージのどこかにある「ゴール」辿り着けばステージクリアとなり、新しいステージがマップ上に出てくる仕組みになっていますが、勿論エリアのどこかには、レインボーベルを持っているボスがいるステージがあり、こいつらを倒さないとレインボーベルを取り戻せず、ゲームクリアは出来ないので気をつけましょう。

 各ステージマップは迷路の様に複雑に入り組んでおり、天井と床に設置されていて火を吹いて行く手を阻む「バーナー」、一定の方向に押し戻そうとする「ベルトコンベア」、天井から降ってきて主人公たちを串刺しにする「吊り天井」と言った豊富な罠があちこちにあり、ゴールを探すのは容易な事ではありません。氷山の中をつるつる滑る氷を足場にして進んだり、ジャングルの中にある湖を泳いで進んでいくなどステージの構成自体もかなり凝っていましたね・・・上記のアクションをちゃんと使わないとクリア出来ない難しい内容なのですが、やり応えのあるゲームに仕上がっていると思います。

 エリアのボス達も、スキーを滑る様にステージの中を駆け巡り、突進しながら歯車等をばらまいて攻撃してくる「デルンビー」、水中ステージの上部に居てステージの左右から機雷を発射して攻撃してくる「パカポン」、ためジャンプ。踏みつけ、ためパンチ等ツインビー達と同じ攻撃をしてくる「にせツインビー」等なかなか個性的な面子が揃っています。彼等と戦うステージも凝っている物が多く、それだけに戦いも白熱する物になっていました。

 まあいろいろな面で凝っているため難易度は高いと思いますが、面白いゲームでした。随所に見られるツインビーらしいコミカル演出も見ていて楽しかったです。


 R−TYPE FINAL
PS2/アイレム BACK

 アイレムが作り出した横スクロール型2DSTGの金字塔「R−TYPE」シリーズの最終作。最終作に相応しい、素晴らしい完成度を誇るゲームです。

 基本操作はまあ他のシリーズとほぼ同じですね。ショットボタンを押しての「通常ショット」、ショットボタンを押し続けてエネルギーゲージを溜め、ゲージが最高点の時に放つ「波動砲」、ゲージが最高点の時に更にエネルギーを溜める事で、もう一段階上の波動砲が撃てる「強化型波動砲」(今回はちょっと長く溜めないと、これは使えません)、スピード調節ボタンを押す事で、4段階まで自由にスピードを上げ下げ出来る「スピード調節」、そしてR−TYPEの鍵を握る「フォースとの合体・分離」ですね。

 「POWアーマー」を倒す事で出てくるクリスタルを1つ取る事でフォースが付き、2つ目を取るとフォースが成長してクリスタルの色に応じた武器が付き、3つ目で最強になると言うパワーアップ方法も他のシリーズと同じ。サブウエポンの「ミサイル」や機体の上下に付き攻撃してくれる「ビット」も出てきますよ。

 今回の最大の目玉は、自機数の多さですね。最初は3機しか自機はないのですが、ゲームをやり込む事で増えていき、最大でなんと101機もの自機を使える様になるのです。普通にただ進めれば手に入るものから、ステージ攻略でいい成績を上げたり、特定の条件を満たさないと入手出来ないレアな機体もあり、種類が実に豊富なんですよね。

 まあ自分に合う機体と言うのはその中でもほんの一握りでしょうが、それでも面をクリアするごとに(クリアしなくても手に入る場合はありますが)「次はどんな機体が手に入るんだろう」とわくわくしてましたよ。この「自機集め」はかなり燃えましたね。

 99機ある自機は、この作品の為に作られた物だけではなく、歴代のR−TYPEや、アイレムの他のSTGに出ていた機体まであります。中には設定資料集でほんのちょっと名前が出ていただけの機体もあり、ファンとしてはもう涙物でした。勿論機体によって使える武器、フォースや波動砲の性能(機体によっては、3段階まで溜める事が出来ます)は全く違います。これだけの機体数を誇りながら、うまく個性付けをしている(性能が重複している物もありますが)点も本当に凄いと思いますね.

 ステージは全部で7つ、そのステージのボスを倒せばステージクリアです。R−TYPEは、そのステージの個性さも魅力の一つですが、今回も胞子のような弾をばらまく巨大植物と戦いながら進むステージ、歪んだ時空の中で戦艦や戦闘機と戦うステージ(時空が歪んでいるせいで、弾の軌道とかも見え辛いんですよね)、そしてシリーズの定番となっている巨大戦艦と戦うステージ等今回もかなり個性的なステージが待っています。

 また特定の機体を使ったり、ステージの攻略をうまくやるとルートが分岐し、いままでとは違うステージにいける為このステージ攻略もやり込み甲斐があるものになっていますね。

 ステージのトリをつとめるボスも、攻撃されると弱点を移動させ、長いツタから弾をばらまいて攻撃してくるサンドバック状の生物、体中から弾をばらまき、長い尻尾でも攻撃してくるお馴染みのドプケラドプス、強大な重力波でこちらの動きを大きく制限し、反射するレーザーを沢山放って攻撃してくる戦艦等本当に個性的なんですよね。不気味な奴が多いですが、戦っていて楽しかったです。

 このゲームのカメラアングルは、普段は横からのアングルになっているのですが、状況に応じて上からのアングルや、斜め前、斜め後ろのアングルになったりします。これによって2Dでありながら、3D並みの奥行きのある雰囲気が楽しめるんですよね。このカメラ演出にも脱帽します。

 これでR−TYPEも終わりと聞いた時は正直悲しかったですが、最後にこれだけの作品がプレイできて本当に幸せでしたね。最終作なので、ファンの方には是非やってもらいたいです。


 ヘラクレスの栄光4 神々からの贈り物
SFC/データイースト BACK

 データイーストのギリシャ神話をモチーフにした見下ろし型2DRPG。今回も面白いシステムと重厚なストーリーで楽しませてくれました。

 今回の最大の目玉は、「トランスファーシステム」ですね。今回の主人公とその友人である「プラトン」は、ある事件によって体をなくし、魂だけの存在になってしまいます。彼等は自分達の体を探す為の旅に出るのですが、その為には他の体が必要です。彼等は自分の波長に合った人物に乗り移り、その体を自分の物にする特殊能力を持っているのです。これが「トランスファーシステム」です。

 乗り移れる人物は、会話中に画面が光った人物だけですが、乗り移れる人物(まあ人ではないのもいますが)の数は100人以上にものぼります。それぞれステータスも違えば、戦闘中に使える特殊能力、得意とする武器も全く違います。100人もいながら、それぞれうまく個性付けがされていて本当に凄いと思いましたね。この乗り移れる人物を集め、強くなっていくいうシステムは、本当に斬新で面白かったですね。

 乗り移っても、すぐに全ての特殊能力を使えたり、強くなるわけではありません。このゲームでは、自分のレベル以外にいま乗り移っている人物とどれだけ同調しているかを示す「フィットレベル」と言う物が存在します(10が最高です)。自分のレベル同様に戦闘で経験値を溜めれば上がり、これが上がる事で特殊能力が使え強くなっていくのです。フィットレベルはその人物固有の物であり、他の人物に乗り移れば当然1になってしまいます。その為乗り移った当初はかなり弱いので注意しましょう。

 戦闘は普通のコマンド選択式ですが、ちょっと面白い要素があります。普通のRPGでは、逃走に失敗すると敵から一方的に攻撃されますが、このゲームでは主人公以外の仲間が独自に行動して敵を攻撃するようになっています。その為逃走失敗のリスクが小さくなっているんですよね。こう言う要素も親切でいいと思いました。また主人公が戦闘に参加できない状態の場合も仲間が独自に行動するようになっています。

 ヘラクレスの栄光は、毎回ギリシャ神話をモチーフにして人間の弱さや素晴らしいところを描いていますが、今回は主人公とプラトンそして彼等の幼馴染みの少女「エピファー」の時を超えた友情を事細かに描いていました。その友情によって神を動かし、地上の災いを取り除くのですが、彼等の強い友情は見ていてジーンとくる物がありますね。

 人の情報を良く聞いて次に何をするか割り出す「情報収集要素」も多分に用意されていますし、拘束されるイベントも少なく自由度が高くていいですね。その中で町の人と紡ぐドラマも見ていて面白かったです

 ダンジョンも流砂の中を進み、穴の中にブロックを入れて道を作るダンジョン、方向を示した床を踏み、それによって壁を動かして道を作るダンジョン、乗ると2ブロック分ジャンプしてしまう床を使って穴や壁を飛び越えて進むダンジョン等個性的な物が目白押しです。このダンジョン攻略も面白かったですね。

 まあ10時間足らずで終わってしまうボリュームの無さと、乗り移れる人物になんのドラマもないところが不満な点でしたが、良く出来たRPGである事は間違いないと思いますね。それなりに楽しめましたよ。