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激写ボーイ2 特ダネ大国ニッポン(PS2/アイレム)

 ストーリー

 デビット・ゴールドマンはロサンゼルスフォトスクールに通う、ごく普通のカメラ好き少年だった。平凡だが幸せで充実した毎日。だがそんなある日、彼は飛行機事故で両親を亡くしてしまう。

 悲嘆にくれるデビット。しかも学費を払えなくなった彼は、フォトスクールを辞めなければならなくなった。しかしデビットの才能を評価していた校長は、特別に卒業試験を受ける事を許してくれる。校長の配慮に感じ入り、奮い立ったデビットは、厳しい試験を次々と優秀な成績でクリアし、そして見事、卒業する事が出来た。

 それから数年後、あこがれの名門「プラネットタイムズ社」に入社した彼は、持ち前の行動力でいくつかの特ダネを激写する事に成功し、中堅カメラマンとしてそれなりに認められるようになった。

 そんなある日、デビットは編集長から指令を受ける。「ニッポンでとんでもない事が起こっているらしい。早速行って、特ダネを撮って来い」

 見知らぬ異国の地、ニッポン。彼を待ち受けているのはとてつもない特ダネか、それともとんでもない試練なのか・・・

 フィルムのある限り、彼はシャッターを切り続ける。少年の頃からの夢、「ピュリッツアー賞」を目指して・・・・・

 1、ゲームの概要

 このゲームは、2D型横スクロールアクションに3Dガンシューテイングの面白さを足したゲームです。プレイヤーはデビット・ゴールドマンとなり、各ステージに隠されている特ダネをスクープしていく事が目的です。

 デビットはステージの最初に編集長から、ステージで激写しなければならない特ダネと、クリアに必要な得点を教えられます。この特ダネと、クリアに必要な得点の2つを得ないとそのステージはクリア出来ず、またやり直す事になります。カメラマンにとってフィルムは命。このフィルム、写真を撮った時には勿論減りますが、ステージ内にある障害物に当たったり、激写ガールに逆激写された場合も減り、全部無くなるとゲームオーバーになります。

 操作方法は、方向キーでデビットと画面上にあるカーソルを動かし、シャッターボタンでカーソルに入っている対象物を激写。激写はただ対象物を撮るだけでなく、扉を開けたりする場合にも使います。ズームボタンで対象物をズームアップして、普通では撮れない小さい物を激写したり、フラッシュボタンでフラッシュを使う事で、暗いところに存在する対象物を激写する等激写にはいろいろなバリエージョンがあります。

 ジャンプボタンで、ジャンプしたり、ダッシュボタンと方向キーを同時に押す事で、デビットをダッシュさせる事ができます。またカーソルロックボタンを押すと、普通はデビットと一緒に動いてしまうカーソルを固定させ、デビットだけを動かす事も可能になります。デビットとカーソルこれをどう動かすかが、ゲームのポイントですね。

 ステージをクリアすると、ゲームの内容をセーブ出来、後日中断したところから始める事も出来ます。疲れたときなどに利用できますね。またクリアしたステージはいつでも好きな時に遊ぶ事が出来ます。

 

 2、ゲームの魅力

 2Dアクションとしても良く出来ていますが、それに3Dガンシューティングの面白さもミックスしているところがこのゲームの最大の魅力。ステージ内では、数々の罠と特ダネがデビットを待ち受けていますが、罠と特ダネは、よく考えて配置されているので、それなりのアクションの腕が必要になってきます。

 カーソルとデビットは基本的に一緒に動くので、デビットを動かした勢いでカーソルが動いて特ダネを逃したり、特ダネを激写しようとしてカーソルを動かしたら、デビットが障害物や罠にはまってしまうと言う事はよくあるので、このデビットとカーソルをどう動かすか、罠かわし、特ダネをどう激写するか、これをよく考えて各ステージ攻略しなくてはならないので、やり応えは十分です。

 障害物や罠に当たるとデビットはフィルムを落としてしまいますが、これらの罠を激写する事で、得点得る事も可能です。またこれらの罠や特定のキャラを激写すると、アイテムをゲットする事も出来ます。アイテムは、激写に必要なフィルムは勿論の事、カーソルを大きくする「激拡カーソル」、デビットとカーソルの動きが速くなる「激走お守り」、デビットを透明にし、罠や障害物に当たらなくなる「激透明ドラック」等いろいろあり、これらを使って進んで行く楽しみもありますね。

 普通のアクションでは、罠はただかわしていくだけですが、こうやって激写し、得点やアイテムを得ていくのは激写ボーイならではの発想、特ダネだけでなく、こういった形でもスコアを稼げるので面白いです。

 特ダネを激写し、得点を稼いでいく事がこのゲームのメインになってくるのですが、その特ダネも通行人がこけると言うオーソドックス(?)な物から、大砲から飛び出す人間、ほうきに乗って空を飛ぶ魔女、1度激写されると変身して、真の姿をさらけ出す奴等かなり多種多様、その上各面の趣向にあわせて独自の味付けを行っているので、見ていて飽きませんね。

 その特ダネの対象の動きを良く見て、決定的瞬間を逃さず激写する・・・・この快感は1度味わったら病み付きになる面白さです。ズームアップやフラッシュ機能を使い、通常では激写出来ない特ダネを激写する・・・・こういうカメラの機能をフルに活用していかなければならない局面もあるので、激写はかなり奥の深いものになっています。

 しかしただ画面上の特ダネを激写すればいいと言う物ではありません。高得点の特ダネは、物陰や扉の奥に隠れている場合もあり、どこが怪しいか常に注意して進む必要があります。特に各面をクリアする為に必ず激写しなければならないスクープは、巧みに隠れている物が多いですからね・・・注意深く観察しないと見落としてしまい、クリアできないなんて事は良くあります。

 フィルムにも限りがありますから、そんなにやたらめったら激写する事は出来ないので、得点を稼ぐ為にはどうしても隠れた高得点の特ダネを探し出し激写する必要があるのです。こういった観察眼も必要になってくるのも従来のアクションとは一線を画す面白い所だと思います。

 まあゲームオーバーになった後リスタートしても各面の特ダネは全く変わらない所で起こるので、根気良くやればなんとかなる内容にはなっていますがね。

 キャラをうまく動かすアクションの腕、特ダネの決定的瞬間を見逃さない反射神経、隠れた特ダネを見つける観察眼などいろいろな力が必要になってくるこのゲーム・・・・それだけにやり応えがあり、面白いです。

 3、ゲームの欠点

 このゲームは、全ての面をクリアしないとエンディングが見れません。「はあ?そんなのどんなアクションでもある当たり前の事だろう」と思うかもしれませんが、このゲームは隠し面も全てクリアしないといけないのです。

 隠し面には、その面に入る為の特ダネを激写しなくてはいけないのですが、隠し面は文字通り「隠された」面ですからその激写しなくてはならない物のヒントが殆どないんですよね・・・・。だから僕も全ての隠し面を探すのに同じ面を何度もやり直し、何時間も時間を費やしました・・・・。エンディングに到達する為に必要なのに、分かりずらい・・・・ここはどうにも我慢が出来ませんでしたね・・・・。

 また舞台は日本と言う事になっていますが、日本文化を曲解した外国人でも考えつかないようなぶっとんだ・・・つまりかなりキテレツでおバカな世界観でこのゲームは成り立っています。この世界観、かなり人を選ぶんですよね・・・キテレツでおバカなのが嫌いな人には向かないゲームかもしれません。

 4、総評

 このゲームは、言うまでもなくPCEで発売された「激写ボーイ」の続編です。この1が発売されたのは92年、この当時僕は天外2の影響でPCEの素晴らしさを知り、熱狂的なPCエンジニア(マニアックなPCEユーザーをこう呼びます)だったので、当然このゲームの存在は知っていました。

 しかし雑誌に載っている画面写真に写るデカバナで常に歯を見せているミョウチクリンな主人公と、そのあまりにキテレツな世界観に嫌悪感を覚え、やりもぜずクソゲーと決め込み、買わなかったんです。しかし何年か経ち、ネットでいろいろなPCEサイトを見れる環境になって初めて激写ボーイはゲーム性に優れた作品だと知り、必死になって探したのです。

 結局2を先にやることになってしまいましたが、つい最近になってようやく激写ボーイ1が手に入りプレイしてみました。確かに優れた作品でしたね。しかし買った時の値段が秋葉原特有のプレミアが付いた9800円だったので、あの時ちゃんと買っていれば良かったと後悔した物です・・・・。

 1で確立されていた障害物をかわし、決定的瞬間を激写するという基本システムに更にいろいろな要素をプラスさせたのがこの2でしょう。

 カメラにズームアップやフラッシュ機能を付け加え、これを使わなくては撮れない特ダネがあると言うルールを作り、ジャンプしないと覗けない物陰に高得点の特ダネを配置したり、シャッターを押し激写する事でしか開かない扉の奥にクリアに必要なスクープを配置するなど、1より更に面白く、奥の深い物になっていますね。まさに続編の鑑的作品だと思います。

 キテレツでバカっぽい独特の世界観を持つこのゲームですが、それは取り扱い説明書の説明文にも現れています。この説明書、デビットの行動を解説する文をいちいち「デビット・ゴールドマン(27歳)は・・・・」ってな具合にフルネームでしかも年齢を明記して書いているんです。

 まあフルネームまではいいのですが、なんで年齢までいちいち明記するのでしょうか・・・・犯罪者じゃあるまいし。笑えますよね。しかしバカだバカだと言っていますが、このゲームに対しては僕は賛辞として言っています。こういうキテレツな世界観だからこそ、肩肘張らずにこの良質アクションをやれたと信じていますからね。バカ=クソゲーと言う図式は必ずしも成り立たないとこのゲームは教えてくれたと思います。

 最終面では、デビットが結婚式場で編集長と激写合戦を繰り広げる訳ですが、その結婚式、なんとデビット本人の結婚式なんですよ。上のゲームの概要で逆激写してくる「激写ガール」がいると書きましたが、この女の子どうやらデビットの追っかけだったらしく、彼に惚れていた様なのです。

 いつのまにか、可愛い女の子に惚れられていて、しかもその子とすぐに結婚してしまうなんてデビットもあんな顔してなかなか隅におけませんね。この結婚式場での激写合戦に勝つと編集長が、本国(アメリカ)で大変な事が起こっているから戻ってこいといいエンディングになるのです。これは次回作の予告なのでしょうか?だとしたら次にアメリカではどんな特ダネが待っているか楽しみですね。

 しかしこのゲーム、その面白さとは裏腹に全然売れていないみたいなんです。メーカーもこれが売れなくては次回作なんて当然作らないでしょう。こんな面白いシリーズを終わらせるなんて勿体無いと思います。お前に保証されても信用出来んと言われるかもしれませんが、面白さは僕が保証します。だから皆さん買ってプレイしてみてください、お願いします。