経理の基礎:
帳簿づけは重要です
| ●帳簿づけは古くから行われていた | |
| 北イタリアのヴェネチアでは、1494年当時、商人たちはすでに複式簿記による帳簿づけを行っていたそうです。 日本では、江戸時代の1710年当時、越後屋呉服店(現在の三越百貨店)が、各支店に帳簿を提出させ、本店でよく吟味する体制をとっていました。 当然、江戸時代には税法や商法などありません。つまり法律等で義務づけられていたわけでもないのに、商売熱心な商人たちは債権・債務を正確に帳簿につけていたのです。 |
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| ●帳簿づけは商売繁盛の秘訣 | |
| 商売繁盛の秘訣が帳簿づけによる経営状態の正確な把握にあることを商人たちは経験上知っていました。 | |
| ●帳簿の目的 | |
| 1)経営の意志決定に役立つ資料を作成する
自社の経営状態を正確に把握し、適切な意志決定に必要な資料を作成します。したがって帳簿づけは、義務ではなく権利ともいえます。 2)自社の収益力が把握できる 一定期間の営業活動でどれだけ儲かったか(損をしたか)がつかめます。 3)自社の財務状態がつかめる ある時期(決算日)に、現金・預金などの資産はいくらか、借入金などの負債はどれだけあるかを把握します。 4)会社を法的に守る 正規の簿記の諸原則に基づいて日々記帳された会計帳簿には証拠能力があります(刑事訴訟法第323条)。そして、それがいざというときに会社を守ります。 5)適正納税に備える 正しい記帳と申告は、適正な納税(1円も多く納めず、1円も少なく納めない)の前提となります。 6)対外的な信用を得る資料を作成する 金融機関に提示する試算表が正確に作成でき、対外的な信用につながります。 7)取引等の記帳を残す 日々の記帳づけの後、きちんと整理して保存しておけば、必要なときなどにもすぐ取り出せます。領収書などの証憑書類も同様です。 |
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| ●企業を守るのは日々の誠実な帳簿づけ | |
| 企業が日々誠実に記帳した会計帳簿には、最終的な証拠能力があります。 | |
| <A社の例>
日々記帳をつけるのは手間がかかり面倒だと思いながらも、A社の経理担当者は毎日記帳し、領収書等にはそれぞれしっかりと適用を記載し整理してスクラップブックに貼り、通し番号をつけていた。そして1日の終わりには、金庫の金種別の残高をきちんと調べて現金収支日報に記載していた。ある日、得意先の部長が横領で逮捕され、架空の領収書を発行していた疑いでA社社長が地検の事情聴取を受けた。 ↓ 押収された原始記録や帳簿が日々正しく記載されきちんと整理・保存されており、A社社長の申し立てていた事実が裏付けされたため、事情聴取は短期間ですみ、最小限のダメージですんだ。 |
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