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2004/01/09更新
※ここにあげたものは古流を中心に書いてありあます。流派によっては若干の解釈や呼び方の違いがあります。

揚げ花(あげばな) 花会、花展などで後片付けをすること。「撤花(てっか)」とも。搬出

家元(いえもと) 普通、流派の代表者で伝承された技術、精神を受け継ぐもの。江戸時代では高弟を養子などにして一子相伝で技術を伝承した。

生込み(いけこみ) 花会、花展などで花を生けること。搬入

池坊(いけのぼう) 最古のいけばな流派。江戸時代には「立華」形式の花を完成させる。家元は代々京都六角堂頂法寺の住職。詳しくはこちら

一花一葉(いっかいちよう) 文字通り一輪の花に一枚の葉を使って生けた花。不要な物をすべて取り除いた究極の省略美。古流では奥義とされる。

忌み花(いみばな) 禁花と同じ

陰陽(いんよう) 古より中国では万物には陰陽の2元素があり、それらが和合することで新たな想像が生まれると信じられていた。いけばな(生花)においても例外でなくこの中国の陰陽思想と五行思想の影響を受けている。

受(うけ) 生花の役枝のひとつ。「地の枝」→天地人

受流生(うけながしいけ) 生花の花形のひとつ。行形。どっしりとした迫力ある形

薄端(うすばた) 金属製の花器。花器の口の水面が広くなっている

枝物(えだもの) 花材の分類で枝の植物の総称。木物とも ⇔草物

遠州(えんしゅう) 江戸時代に近畿を中心に興った生花流派の一つ。

奥義(おうぎ) 秘伝。かつては秘儀、奥義、秘伝など技術やポイントについてはすべて秘密にされ、規定の過程を経た者にだけ伝えられた。

岡草(おかくさ) 特に草物(後述)の植生による分類。⇔水辺物

小原流(おはらりゅう) 明治中期に小原雲心により洋花を水盤に飾る方法である盛花形式を創案した。

格花(かくはな) 一般に生花、立華などの古典花を言う。形式を持った花

花型(かけい) 古流では生花の花型として5つの形が伝わっている。

掛花(かけはな) 床の間やその他の所に掛ける花。垂撥(すいはつ)などがある

花台(かだい) 生花はもとは床の間に飾られ、畳床には直接花器をおかず敷板や花台を置いた。花器の下に敷く板のなかでも低い足のあるものをいう。巻足花台など=敷板

花木(かぼく) 花材の分類で枝物の中で花を咲かす枝物。

株分け(かぶわけ) 特に水盤などに株を2株以上生けること。→魚道いけ、⇔水道いけ

上座(かみざ) じょうざとも云う。客位。普通、出入り口から遠い席を云う。⇔下座(げざ)

客位(きゃくい) 座敷における上座。 ⇔主位

逆勝手(ぎゃくかって) 「左勝手(ひがって)」とも云う。逆勝手の床の間に生けられる花。⇔本勝手

許状(きょじょう) 「おゆるし」とも言う。ある規定の単位を修得すると発行される資格。かつては技術や生け方はすべて秘伝とされていたのでそれを伝授するためには相当の実力と時間が必要であった。また、技術だけでなく人格なども加味されて判断された。

魚道生け(ぎょどういけ) 株分けの生け方のひとつで水盤などの広口の器に複数の株の花を生けること。
=株分生 ⇔水道生

禁花(きんか)  特に生花においての禁じられた花枝の扱い等。古流では24箇条ある。=去嫌枝

供花(くげ) 神仏にささげられた花、いけばなの原点ともいわれる。それぞれの生け方が伝承されている。

草物(くさもの) 花材の分類で枝に対する草本をさす。

口伝(くでん) 芸などの秘伝などの内容を教える側へ直接口頭で伝ええること。かつては決められたものにのみ許された。文章化したものを口伝書という

下座(げざ) 座敷では出入り口に近いところを云う。「しもざ」。主位。

稽古(けいこ) 元来は古いことを考える意味であったが、華道では修行や反復して練習することの意味につかれる。

剣山(けんざん) 主に現代花で使用される花留めのひとつ。昭和期に創案された。

五行(ごぎょう) もともとは中国の思想で万物は木、火、土、金、水の5つの要素からなるというもの。生花ではこの五行を花型、役枝等に配置している。

互生(ごせい) 植物学で枝などの生え方などを分類している。互生とは枝などが互い違いに生えている状態をさす。⇔対生(たいせい)

木密(こみ) 主に生花で花枝を留めるために使う花留。古流では普通「むくげ」の枝を使用する。割木密、折木密がある。木密の作り方はこちら

古流(こりゅう) 江戸中期に江戸を中心に興った生花流派。詳しくはこちら

古流協会(こりゅうきょうかい) 古流正統一門の集合。詳しくはこちら

沙張(さはり) 銅と錫、鉛の合金またはその材で作られた花器を言う。元来は中国より伝わる。

去嫌枝(さりきらいえだ) 生花における禁忌(禁じられた)の枝。古流では24か条ある。=禁花

晒物(さらしもの) 現代花などの花材で枝や葉を漂白したもの。晒しミツマタ、晒しホウキ、晒し垂クワ、晒しオクラなど。また色をつけた物を着色物、ただ乾燥した物は枯物と呼ぶこともある。=乾燥素材

三才(さんさい) 天地人の三つを指す、古流ではこの三つをそれぞれ「真」、「流」、「受」の役枝に配当している。→天地人

三重切(さんじゅうぎり) 三箇所に花を生けられるように作られた竹の花器。二箇所のものは「二重切」五箇所のものは「五重切」という。それぞれに生け方の約束がある。その他にも様々な竹の切り方の花器がある。

しおる 枝や花を束ねて縛る事。このことから枝物などの事をしおり物と呼ぶ

敷板(しきいた) 特に「生花」を生けた場合に花器の下に敷かれる板。材質や形などにより花器との取り合わせの約束がある。=花台

師範(しはん) 教えることが出来る資格。技術人格ともにすぐれた人

社中(しゃちゅう) ある先生の弟子たち。○○先生社中というように使う

主位(しゅい) 座敷における下座。 ⇔客位

出生(しゅっしょう) 植物が本来からもって生まれた性格。枝の形状や性格。生花ではこの考え方がたいへん重視される。

真(しん) 生花の役枝のひとつ。中心となる枝。「天の枝」

真行草(しんぎょうそう) 花型を分類する用語。真は最も格式があり正式な形、行はやや緩やかで動きのある形、草は真型を変形した緩やかな形。

垂撥(すいはつ) 花を掛けるための釘を打てない所に掛花入れを掛けるための道具。普通木製で塗物や生地のものなどがある。

水辺物(すいへんもの) 水辺近くに生えている植物。かきつばたやフトイ、花しょうぶ、河骨など

水道生(すいどういけ) ひとつの形をふたつの木密を使って生ける。根分生け。⇔魚道生

寸胴切(ずんどうぎり) 普通、竹で出来た花器。竹を輪切りにしたシンプルな花器のことをいう。生花の基本となる花器。太さ長さの約束がある。寸胴形といって円柱状の花器をさすこともある。

生花(せいか) 江戸時代に成立したいけばなの様式の一つで基本的に「天地人」の3つの役枝から構成されている。この3つの役枝にはそれぞれの流派によって名称が決められているが不等辺三角形をしていることが特徴である。

前衛いけばな(ぜんえい) 戦後、草月流勅使河原蒼風を中心に推し進められた新しいいけばな。従来のいけばなの常識を打ち破り「無水」「無花器」でいけばなを成立させた。前衛いけばな運動

草月流(そうげつりゅう) 昭和初期、勅使河原蒼風により創流された自由花流派

対生(たいせい) 植物学では枝などの形状や成長の仕方を分類している。対生は枝が同じところから対に出ている状態をさす。⇔互生(ごせい)

撓める(ためる) 枝、葉などを必要に応じて曲げたり直したりする技術。折撓め、ねじり撓め、楔(くさび)撓めなどがある。実演はこちら

中流生(ちゅうながしいけ) 生花の花型のひとつ。行形。瀟洒な姿が美しい。

丁数(ちょうすう) 「丁」は陽の数とも言われ奇数を表す。生花では生ける本数など基本的には陽の数(奇数)で生けるとされている。⇔半の数(陰数)

調伏(チョウブク) 人を呪い殺そうとすること。呪詛 「調伏の花」は忌み嫌われ祝言の席では生けられない。(例 ツツジ、ニワトコなど)

釣花(つりはな) 床の間などに月の形の花器や舟の花器を釣り下げて生ける生け方。蔓などを生ける。

伝花(でんか) 流派で特にいけばなの様式や生け方、技術などを後世に伝えるために必要と感じるものを伝花といい特に大事にされた。

伝書(でんしょ) 花を生けるために必要な様々な事が書かれた書類。ある規定に達すると与えられる。初伝、奥伝、師範伝など

天地人(てんちじん) 天地人三才とも。「天」は天体、太陽などで「導くもの」をあらわし、「地」は大地をあらわし「従うもの」を「人」は天と地の間にあって人間を表し「和するもの」。この三要素を生花の役枝に当てて宇宙を表現する。

同門(どうもん) 同じ門下(弟子)

床の間(とこのま) 室町時代、書院、違い棚をを一体化して出来たものが床の間の原型とされる。その後安土桃山を経て数奇屋造の建築が広まった江戸時代には完成され、町人の家屋でも作られるようになった。様々な形式がある。特に生花(せいか)は床の間に生けられる所から成立した。

留める(とめる) 花を器に立つように留める技術。→花留め

流(ながし) 古流生花の3つある役枝のひとつ。「人の枝」

流生(ながしいけ) 生花の花型のひとつ。草の形

抛入れ花(なげいれはな) 花形をもたない自由な様式のひとつ。壷などに植物の自然の姿を生かしながら挿し生ける花。

入門(にゅうもん) いけばな教室に入会すること。師匠と師弟関係を結ぶこと。かつては誰でもが入門できなかった。

根締め(ねじめ) 生けあがった花の元の部分を締めるために入れる花。花の足元が丸見えることを嫌ったため。

葉物(はもの) 葉組み物ともいう。ハランや水仙、万年青など葉を組み直していける

花衣桁(はないこう) もとは香を着物に焚きこむために着物をかけておくためのもの(衣桁)を花を生けるための物に移したもの。掛花、置き花、釣花などバリエーショのある生け方ができる。真行草それぞれの飾り方がある。おもに大広間などに飾られる。

花留め(はなどめ) 花を留める為の用具、生花では木密を。現代花では剣山などを使用。

破門(はもん) かつては流派の約束ごとを破ったり、名誉を傷つけたりした場合、流派を退会させられた。(現在はめったに行なわれてない)

半数(はんすう) 陰数ともいう。偶数。古来より日本では割切れない奇数を陽数、割り切れる偶数を陰数としてきた。⇔丁数(奇数)

文人花(ぶんじんばな) 元は中国の文人たちの好みの花をさす。形式に捕らわれない自由ないけばな。

本勝手(ほんがって) 本勝手の床の間に生けられる花⇔逆勝手

本手生(ほんていけ) 生花で基本となる形。真の花型。もっとも格式があり、正式な時やお祝いなどの時に生けられる花形。

混生け(まぜいけ) さまざまな花を混ぜて扱う生け方。(生花形式の場合、一種生けが基本になる。)

的花(まとばな) とくに古典花では花が真正面に向くことを嫌った。射的の的のようなところからこういわれる。

未生流(みしょうりゅう) 江戸中期に大阪を中心に興った生花流派

水揚げ(みずあげ) 花のもちをよくするために行なう処理法。水切りや切り口を焼く、切り口に薬品を塗るなど様々ある。

水切り(みずぎり) 花の水揚げの方法、水中で花葉などを切る

三具足(みつぐそく) 室町時代に床の間の前身である押板飾りに飾られた香炉、花瓶、燭台のこと。この花瓶に生けられ花を「三つ具足台上の花」といいもっとも格式の高い「真」の花とされた。

三寄せ(みつよせ) 寸胴形の花器などを三個をあわせて生ける。様々な生け方がある。三管生けとも。また、5つの花器を合わせた五管生けもある。→二寄せ

右勝手(みぎかって) 本勝手とも、本勝手の床(上座床)に生ける花⇔左勝手、逆勝手

免許(メンキョ) 今でも運転免許などに残っているが、江戸時代以前はさまざまな資格等に対し、「お上」(お役所等)の許認可が必要であった。=許状

盛花(もりはな) 水盤などに生けるいけばなの様式。足元を開放した。西洋の生活にも対応できるよう明治後期ごろ小原雲心により創案

立華(りっか) 池坊初代専好により江戸時代に提唱されたいけばなの形式。主に仏前に生けられる花として発展。その後2代専好により完成される。7つの道具立てからなるデコラティブな花。立華(りっか)以前は立華(たてはな)と呼ばれていた。

流派(りゅうは) いけばなや芸能、武道などで家元や代表を中心に独自の思想、主義、形式を持つ集団

輪生(りんせい) 植物学用語で枝や葉が車輪のように輪に生えていることをさす。

養い(やしない) 花の水揚法のこと。伝書には様々な花の水揚法がつたえられている。古人の涙ぐましいまでの努力と執念が感じられる。


移徙(わたまし) いわゆる引越し、転居のこと。元来は高貴な人の場合に用いられた。いけばなでは「移徙の花」といって火事に縁のある赤色の花を忌む生け方がある。

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