| 佐野高太郎さんのお話とスライドショー(4/15)に行ってきました 雪子 F. Grasing 写真集「北海道 リスとナキウサギの世界」が出るのが楽しみでした。 北海道という大地も好きだし、その住人の動物たちにも興味がありましたから。
この写真集、内容の充実のため、発売が一年くらい延期されると聞いたときはちょっとがっかりもしましたが、やはり待っただけの価値のある 4/15日にその佐野高太郎さんのお話とスライドショーがあると知り、これは是非!と浅川市民センターへ出かけました。体育ホールにて、大きなスクリーンに映される写真は、ひざの上で見る写真集のものとはまた違って見えて面白かったです。追加の撮影だけでも7か月かかったということでしたし、写真集に使った写真の他にも何百、何千という数の写真があるではないかと思っていましたから、本には出ていない写真も見られて大変嬉しく思いました。 今回はリスとナキウサギ、キツネ、オコジョ、モモンガというキツネをのぞけばかなり小さな動物たちの世界。その小さいものたちの住む世界に入って、彼らに受け入れてもらって写真を撮っていらした高太郎さん。そのお話も、受け入れてもらうために気をつけることや、撮影のときにも彼らの逃げ道をあけておいてやるようにすることなど、動物の身になって考える姿勢が印象的でした。これは高尾でも同じことですね。 いつだったか北海道での撮影もかなり終わったころでしょう、高尾で偶然、高太郎さんにお会いしました。その時にトムラウシで出合った7匹のオコジョのことを伺いました。そんなに沢山いるのを見るのは珍しいそうですが、その時の嬉しそうな表情とお話は、こちらまでオコジョに出合ったような気分になれる、興奮が伝わってくるものでした。確かに写真を見るとこちらに向かって駆けてくる様子が、彼らの好奇心に満ちたなまなざしがわかります。 シマリスの背中の表情、ナキウサギの笑っているような、なんともいえない「世間ずれ」していない顔、、、個々の動物たちの魅力、自然の厳しさと優しさ、そして野生に生きるものの強さ、美しさ、、、そんな魅力がたっぷり味わえたひとときでした。北海道でも残念ながらまだ、大規模林道など無駄な開発行為が問題になっています。動物の身になって環境を考える、という意味でもこういう写真集や催しがひとつのきっかけになってくれるとよいと思います。 雪子 F. Grasing |
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北海道新聞 写真集「北海道 リスとナキウサギの季節」を出した 佐野高太郎(さの・こうたろう)さん 北海道でおなじみの動物たちの写真約百点からは、動物と撮影者との何ともいえない親密な距離感が伝わってくる。 抱えたフキを熱心にかじるエゾリス。真冬の雪原で高山植物の枯れ草に前足を伸ばすナキウサギ。エゾシカがじっとカメラを見つめる。今にも鼻先がレンズにくっつきそうだ。 「中には数十センチまで近寄って撮ったものもある」という。そのために、何時間も雪や森の中に立ち、自らが自然と同化するのを待つ。それから、シャッターチャンスを狙う。ぎりぎりの接近が、野生動物の素顔を切り取ることに成功している。 野生の魅力にフォーカス 苫小牧市出身。小学四年生のとき、父親の転勤に伴い、南アフリカの小さな港町に移住した。ここでの二年間が将来を決定付けた。 現在、東京都八王子市の高尾山のふもとで両親と暮らす。実は、写真集刊行は地元の自然保護グループの支援で実現した。第三作は、高速道路工事のため、急ピッチで自然破壊が進む高尾山をテーマにする予定だ。「草花や霜柱、紅葉など、目の前で消されようとしているささやかな自然にフォーカスしていきたい」。三十四歳。 (かもがわ出版 二七三○円) 東京社会部 中原洋之輔 -------------------------------------------------------------------------------- 3部作仕上げは高尾山 佐野さんは北海道苫小牧市の出身。10歳の時に父親の転勤のため南アフリカ共和国にある現在のクワズールー・ナタール州に移り、現地の学校に通った。趣味で父親の一眼レフカメラを借りて写真を撮っていた。 |
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