ことのは工房子どものいる生活>第1章 >(2)


(2) 子どもを生もうと考える

こんな具合に子ども好き‥‥でもなかったのに子どもを産んだのはなぜか。それは、まず「産まない選択」をする決心がつかなかった、というのがある。

結婚して、年齢もそこそこ、一応母になってもおかしくない環境にある。でも、バリバリとキャリアを積むほどの仕事をしているわけでもない。それでも、子どもを産まないのか? いってみれば、消去法で産むことを選んだようなものだ。

それに、子育ては、ハハだけでなく、父親だってするもの。2人暮らしも悪くなかったが、その頃、夫に「世話をする母親みたいな役割」を求められているような気がして(本人はそんなつもりは全くないと思うが)、そんな関係を変えたい、という密かな思いもあった。

コピーライティングの仕事も、結婚後、アルバイトやフリーのような形でいろいろやったのもあり、なんとか続けられるだろう、という読みもあった。

加えて、私の持病だった気管支喘息も、このところはさほど状態も悪くなく、生むのにも問題ないだろう、というかかりつけ医の話もあった。いろんな条件もう揃っている。あと自分の気持ち次第。「女は子どもを産んで一人前」みたいな言い方はうんざりだったが、「ほかのひともすなることをしてみむとて」といった感じ。

そもそも、結婚はしてるのだから、「できた」って、一向に不思議でも何でもないのだが。


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