(6)ひたすら歩く日々
妊娠前期〜中期までは、喘息に悩まされてはいたものの、お腹の子は順調に育ち、一時は早産すら心配されていたというのに何のその、どうやら後期に入ると、太りすぎないように、とか、適度な運動を、と言われる位安定してきて(これはもちろん喜ばしいこと)、ともかく歩くことにする。
季節は秋から冬。ぽってりと出たお腹を隠すこともせず、大きめセーター+スパッツに冬はコートを着て、歩くことにする。何しろ、ホントに出不精になるのだ。しかし歩き出すと、なかなかこれが面白く、家の近くの小川(といっても、川底はコンクリートで固められ、情緒もさほどないが、それでも、両岸に遊歩道がついていて、けっこうのんびりした風景が広がっている。)沿いを、えっちらおっちら歩く。最後の方は、お腹が張る夕方より、午前中‥と産婦人科の医師からは勧められたられたものの、夕方歩くことが多かった。
ちょうどそれは、絶好のジョギングコース&犬の散歩コースにもなっていて、いろんな犬を連れて歩くひとたちの交流も散見され、なかなか面白かった。高速の高架をくぐるアップダウン、ちょっとしたミニ菜園(不法占拠だろうが、まあそれはおいといて)、あるいは生い茂る雑草が枯れゆく中からつるを集める人たち(何かカゴを編んだりリースを作ったりするのだろうか)。
さらに川下、住宅に近い場所には、川にかかる橋のたもとには何匹もの猫が住んでいるようで、近所の人が餌でもやっているのか、人見知りもせず、なでなでもさせてくれる。そんな風に、歩く機会を与えてくれたのも、妊娠だった。
但し、困ったことがひとつ。それはお腹が大きくなるにつれ、膀胱も圧迫され、トイレが近くなるのである。川沿いをのんびり歩いて1時間で、もうトイレに行きたくなる。最後の方は、2時間くらい歩くことも多かったので、途中の公園のトイレをチェックし、立ち寄ることもしばしばだった。
コースを変えたり、休日には夫と一緒に歩いたり。後にも先にも、あんなに散歩したのは第一子妊娠中だけだ。まあ、今も子どもたちと散歩はしているのだけど。書いている今は、ちょっと懐かしい気分である。
トップへ 子どものいる生活-目次-へ 前へ 次へ