国分寺の市立中学で女性教諭
体操服の水泳強制、教委に報告せず 産経新聞多摩版より掲載
国分寺市の市立中学校の女性教諭(41)が今年9月、体育のプール授業で多数の生徒が水着を忘れたことに激高、体操服姿で泳がせていたことが13日、分かった。保護者からは一部の生徒が体罰を受けたとの情報も寄せられたが、学校側は詳しい調査もせず、市教委に報告もしていなかった。市教委は「早急に事実関係を調査して適切に対処したい」としている。
関係者によると、女性教諭は9月2日、1年生3クラスのプール授業で、水着を忘れた生徒が多数いたことに激高。各クラスの半数にあたる男女約20人、計約60人を体操服姿で泳がせた。
この際、男子生徒もいた中で、女子生徒の下着が透けてみえたため、女子生徒の一部は苦痛を感じていたという。
保護者からの苦情を受けた学校側が教諭に事情を聴いたところ、教諭は「水着を忘れた罰として強制したのではない」と否定。水難事故防止のため行う「着衣水泳」だったと主張したという。
着衣水泳を授業で行っている学校はあるが、同市内の学校では実施しておらず、教諭の指導計画にもなかった。
また、保護者からの苦情では、教諭が水着を忘れた女子生徒数人の腹をけったことや、プールの見学理由を生徒手帳に書き忘れた生徒に対し「アルツハイマーか痴呆(ちほう)だ」などと暴言を吐いたとの指摘もあったが、教諭は「そんなことをした覚えはない」と否定した。
これに対し、学校側は「体操服姿で泳がせたのは不適切」と教諭を注意しただけで、一連の行為について、生徒から事情を聴くなどの詳しい調査も行わず、市教委にも報告していなかった。
教諭は昨年5月にも体育館で「余興」と称し、高さ約4メートルの観覧スペースから床に敷いたマットに生徒を飛び降りさせて数人がけがをする事故を起こしており、保護者から抗議を受け、校長から厳重注意されていた。
取材に対し、校長は「教諭には厳重に注意し、反省したので大丈夫と考え、市教委に報告しなかった」と話している。
市教委の神野雅博指導室長は「指摘のあった体罰や暴言も含め、早急に調査して適切に対処したい」と話している。