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インドの路上生活者
徳田克己(筑波大学)
インドの路上生活者の特徴は家族全員で路上生活をしていることであり、
子どもが多いということである。インドの街にはスラム街が多いが、
まだそこに住んでいる人たちは雨をしのげる。最下層の人たちは
路上に寝泊まりしている。そこには多くの子どもたちがいる。

デリーのスラム街を丘の上から見たところ
洗濯物がたくさん干してある。

デリーの路上生活者
冬は最低気温がマイナス5度ぐらいになることがある。
ムンバイなどの温暖な地区に比べて路上生活者は少ない。


大きな交差点には、写真のような子どもの物乞い、本や車用品、
花などの物売りがいる。なかには車道で曲芸を見せてお金をもらおうと
する子どもたちもいる。見方を変えると、ストリートパフォーマーである。



車が交差点に停まると、バクシーシを求める人が群がってくる。
子どもや赤ちゃんを抱いた女性が多い。

アグラ

ムンバイ

写真は3〜5歳の路上生活者のきょうだい。
遊んでいるのではなく、親のやっている歩道の工事の手伝いをしている。
インドでの、こういった工事は手作業が多く、家族が総出で従事する。


宗教施設や観光地のような、ひとがたくさん集まるところの周辺には、
障害のある人、高齢者、子ども、子どもを連れた女性などの物乞いが多く集まる。
この写真はムンバイにあるイスラム教の施設の参道。
インドでは富を持っている人がそれ以外の人に喜捨する行為をバクシーシという。
そのための両替所がある。つまりバクシーシをする人がその両替所で紙幣を
小さな額のコインに換えて、多くの人にめぐむのである。
これはある意味での経済行為である。
ただし、職業的な物乞いの人がほとんどであることも事実である。
特に、障害のある人はインドマフィアの末端に所属している人が多く、
また子ども連れの人はその子どもがレンタルチャイルドである可能性がある。


子どもたちの中には服を着ていない子も多い。

この子どもたちとは仲良くなり、日本から持っていったぬいぐるみをあげた。






チャーチゲート駅のすぐわきに住んでいる親子。親はまだ寝ている。

とてもかわいい寝顔

子どもは車の往来の激しい車道に座り、遊んでいる。

道路わきの鉄管の中に住んでいる家族もいる。

寝ているところ。一人ずつ頭からすっぽり毛布にくるまっている。

母親がご飯を食べさせている。

姉が弟と妹にご飯を食べさせている。


3歳ぐらいの子ども。靴は履いていない。

日本から持っていったお菓子をあげたらじっと見ていた。

ぬいぐるみをとても喜んでくれた。

この男の子はぬいぐるみを抱きしめている

この子にはブタのぬいぐるみ。

駅で寝泊まりしているストリートチャイルド。車をあげたらすぐに遊びだした。

車やぬいぐるみを不思議そうに見ている。

犬のぬいぐるみ

花を売っていた路上生活者の家族。ペンギンをすごく喜んでくれた。
帰国する前に会いに行ったら、売り物の花を1本私にくれた。
とてもうれしかったので、その嬉しさをオーバーに表現して笑いあった。

おかし

この子どもは列車の中を掃除して(勝手に)、まわりの乗客からお金をもらう。

自動車が停まると、何かもらえるのではないかと駆け寄ってくる。

子どもたちも車をめがけて駆け寄ってくる。
「マネー、マネー」と叫んでいる。

この女の子は全裸。10歳ぐらいか。母親に手をひかれて車に突進してきた。





みんなバクシーシを求めている。

ひとりにぬいぐるみをあげると、多くの子どもが走り寄ってきて
それぞれが手を出す。袋を引っ張り、ポケットの中に手を入れてきて
パニックになる。子どもだけではなく大人もそれに加わって手を出してくる。
4回ほどそういうことがあった。初めての時には私がパニックになったが
タクシー運転手が助けてくれた。2回目からは逃れるコツをつかんだ。




順番に並べと言っても誰も言うことは聞かない。



「ほかにも子どもがいるから、おもちゃをもうひとつほしい」と言ってきた若い母親

お菓子をあげていたらすごい人数に取り囲まれてしまい、走って逃げた。
この子はずっと追いかけてきた。哀願するように何かを求めてきたが
私はすべてのおもちゃとお菓子をあげた後で、何も残っていなかった。
リュックの中にあるのはカリン酒だけ。まさか子どもにお酒をあげられないと
思ったが、根性で付きまとってきたので「これはお酒だ。大人に渡せ。」
ということを英語でよく言い聞かせて渡した。大丈夫だったかな?

スラム。どぶ川のにおいはすさまじい。


ゴミ山の上で、子どもが何かお金になるものはないかと探している。

スラム生活者は家があるだけ路上生活者よりもまだ良いと言う。

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