Criss Cross1300−1349番

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ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo

 

最終更新日:2009/10/16

Day In Night Out/Walt Weiskopf(Ts, Fl)(Criss Cross 1300)(輸入盤) - Recorded April 3, 2007. Andy Fusco(As, Fl, Cl), Gary Smulyan(Bs), Michael Leonhart(Tp, Flh), John Mosca(Tb), Peter Zak(P), Doug Weiss(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. Day In Night Out 2. West Side Waltz 3. City Of Sin 4. Blue In Two 5. Walk In The Woods 6. Off Yellow 7. Lean And Green 8. Heather On The Hill 9. Solid Citizen 10. I Got It Bad And That Ain't Good

(08/03/20)10曲目がデューク・エリントン作で、他の8曲目以外は全部Walt Weiskopf作。大きい編成も彼は3作目で、いいアレンジです。アップテンポでユニゾンの後にハーモニーがパッと広がってスリリングに展開する1曲目、やや淡い感触で盛り上がっていくマイナーのワルツの2曲目、ほんわかと静かに流れていくような感触もある3曲目、比較的シャープなメロディともったりしたようなリズムのバランスで紡ぎ上げる4曲目、淡々としているようでソロは流暢なボッサの5曲目、もやのかかったゆったりとしたサウンドの6曲目、テンポが良くダイナミックなアレンジの7曲目、スタンダードを明るくまとめ上げているややアップテンポの8曲目、綾織り系ながらバリバリ盛り上がる9曲目、最後はゆったりとスローに締めくくる10曲目。

Bright Moments/John Swana(Tp, Flh)(Criss Cross 1301)(輸入盤) - Recorded April 7, 2007. Eric Alexander(Ts), Grant Stewart(Ts), David Hazeltine(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Wilbert 2. Chillin' Out 3. Road Trippin' 4. Ferris Wheel 5. Sharack's Corner 2   6. Bright Moments 7. Inevitable Encounter 8. Everything I Have Is Yours 9. KD 10. Open Highway 11. Sharack's Corner 1

(08/03/20)スタンダードの8曲目を除きJohn Swana作。2テナーを加えた、現代ハードバップ。アップテンポで押しまくって進む1曲目、ミディアムで進む、明るい情景が浮かび上がる2曲目、アップテンポでカッコよさの際立つサウンドの3曲目、ソロは元気ながら淡い感触もあるワルツの4曲目、ピアノレスのクァルテットでややアップテンポで自由にソロが動き回っている5曲目(11曲目は6人での演奏)、アップテンポで難しそうなメカニカルなハーモニーのテーマとノリの良いソロが続くタイトル曲の6曲目、8ビートのファンク的な曲調が渋い7曲目、ワン・ホーン・クァルテットで、メロディを大切に奏でているバラードの8曲目、ミディアムのいかにもハードバップらしい9曲目、アップテンポでまさにハイウェイを飛ばすような明るい10曲目。

Boss Bones/Wycliffe Gordon(Tb)(Criss Cross 1302)(輸入盤) - Recorded October 22, 2007. Andre Hayward(Tb), Mike LeDonne(P), John Weber(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Spop 2. The Nick Of Time 3. Recorda-Me 4. Another Slow One 5. Stardust 6. Wheatleigh Hall 7. Here's That Rainy Day 8. Nica's Dream 9. Anthropology

(08/06/10)Wycliffe Gordon作は1−2、4曲目の3曲。他はジャズメン・オリジナルとスタンダード。9曲目の超アップテンポで丁々発止の曲もありますが、多くは2トロンボーンでのトロンボーンらしい演奏。Andre Haywardとはリンカーン・ジャズ・センター・オーケストラの共演歴もあり、似たようなタイプだと思います。2管のホンワカしたところが出ているハードバップ調のブルースの1曲目、ややアップテンポの軽めで快活な演奏の2曲目、渋めで盛り上がりのあるボッサの3曲目、スローな3連12ビートのブルースの4曲目、しっとりと美しいメロディのバラードの5曲目、アップテンポで2管の重厚なテーマと迫力のアドリブ印象的な6曲目、包み込むような美しいバラードの7曲目、原曲に近いラテン的なノリの良さが心地よい8曲目。

Third Wish/Mike Moreno(G)(Criss Cross 1303)(輸入盤) - Recorded October 26, 2007. Kevin Hayes(P, Key), Doug Weiss(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. I Have A Dream 2. Children Of The Night 3. Isotope 4. Lush Life 5. Third Wish 6. Another Way 7. Street Lights 8. A Flower Is A Lovesome Thing

(08/06/29)マイク・モレノ作は3曲(5−7曲目)で、他はジャズメン・オリジナルと、ビリー・ストレイホーン作が2曲(4、8曲目)。繊細で、あまりゴリゴリと来る感じではないけれど、現代的で個性的なギター。繊細なフレーズで今っぽい雰囲気もかもし出す、ちょっと速めのテンポのボッサの1曲目、淡いギターの語りかけと浮遊感もあわせ持つバラードの2曲目、メカニカルなテーマとアドリブでバリバリ弾くアップテンポ中心でやや変化する3曲目、静かに優しく奏で上げていくバラードの4曲目、薄暮の中をギターやその他の楽器が動いて中途で盛り上がるタイトル曲の5曲目、エレキ・ピアノで8ビート的に進んでいく6曲目、アップテンポでかなり現代的な構成を持っているメカニカルな7曲目、内省的なバラードで優しく奏でる8曲目。

One For Shirley/Tim Warfield(Ts, Ss)(Criss Cross 1304)(輸入盤) - Recorded October 21, 2007. Terell Stafford(Tp, Flh), Pat Bianch(Org), Byron Landham(Ds), Daniel G. Sadownick(Conga, Per on 2, 4, 8) - 1. Cristo Redentor - Calvary 2. Oasis 3. Lullaby For Nijee 4. The Beat Goes On 5. Stomping At The Savoy 6. Make It Last 7. Sometimes You Got To Let The People Know 8. Tokyo Girl 9. One For Shirley 10. Yours Is My Heart Alone

(08/06/03)Tim Warfield作は4曲(3、7−9曲目)で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダードが多い。ほんのり黒っぽさと安定感を併せ持つオルガンジャズ。ゆったりとはじまり、しばらくしてアップテンポで快活にフレーズが出てくる1曲目、コンガがスパイスの、不思議な浮遊感のあるボッサ調の2曲目、テーマの大らかで素朴なユニゾンと、静かな場面からやや盛り上がる3曲目、ジャズロックの8ビートで軽快に前進していく11分台の4曲目、この中では有名なメロディアスな4ビートの5曲目、ゆったりしっとりと聴かせるバラードの6曲目、元気なややアップテンポの7曲目、東京的な味わいも少しある8ビート的な8曲目、めまぐるしいテンポのアプローチの、タイトル曲の9曲目、ミディアムの4ビートで朗々と歌い上げる10曲目。

Five/Ralph Bowen(Ts)(Criss Cross 1305)(輸入盤) - Recorded October 20, 2007. John Swana(Tp), Peter Bernstein(G), Sam Yahel(Org), Dana Hall(Ds) - 1. Step Lightly 2. Baby Girl 3. First Hiatus 4. Free Time 5. Blues Cruz 6. Drowning Man 7. Rahsaan's Run

(08/06/04)Ralph Bowen作は4曲(2−5曲目)で、ジャズメン・オリジナルが2曲(1、7曲目)とロックが1曲(6曲目)。オルガンジャズながら、ある部分はそれらしくなく、アレンジも凝っていて、現代ジャズの側面が強いです。ジョー・ヘンダーソン作の豊穣なテーマと適度なテンポの渋い4ビートにのって進む1曲目、綾織り系のテーマとボッサ的で淡白なサウンドの2曲目、メカニカルなテーマがカッコよく響く、ファンク的なリズムを持つ3曲目、フリーではないですが4ビートの範囲でけっこう自由な演奏を聴かせる4曲目、これがブルースかなと思えるくらい現代的なテーマですがアドリブはそれと分かる5曲目、U2の曲ですが8分の6拍子のモーダルなジャズとして聴ける12分台の6曲目、アップテンポでこれでもかとせまってくる7曲目。

Lightsey To Gradden/Kirk Lightsey(P)(Criss Cross 1306)(輸入盤) - Recorded January 3, 1991. Marcus Belgrave(Tp, Flh), Craig Handy(Ts, Fl), David Williams(B), Eddie Gladden(Ds) - 1. Donkey Dust 2. Number Nine 3. Everyday Politics 4. Wayne Shorter 5. Pinocchio 6. Moon 7. Working Together 8. Midnight Sun

(08/10/31)1曲目のみカーク・ライトシー作曲で、3曲目がCraig Handy作、他は6曲目や9曲目以外はあまり有名でないジャズメン・オリジナル。旧録音なのも最近のこのレーベルでは珍しい。抑えたテーマと、渋めのアドリブが印象的な中テンポのファンクビートの1曲目、フルートが軽やかに舞い、トランペットが鋭いアップテンポの4ビートの2曲目、メロディアスなテーマと弾むようなややアップテンポが軽快な3曲目、少し濃いサウンドもありつつ、8分の6拍子系のバラードでやや淡々とした4曲目、アップテンポでミステリアスな感じと勢いを感じるウェイン・ショーター作の5曲目、マーカスとのデュオでのバラードの6曲目、温かみのあるテーマの、適度なペースの4ビートの7曲目、フルートとのデュオで静かに締めくくる8曲目。

Early Songs/Lage Lund(G)(Criss Cross 1307)(輸入盤) - Recorded October 24, 2007. Marcus Strickland(Ts, Ss), Danny Grissett(P), Orlando LeFleming(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. Scrapyard Orchestra 2. Poppy 3. You Do Something To Me 4. Vonnegut 5. Around The World In A Bottle 6. Quiet Now 7. Celia 8. The Incredibly Profound Song

(08/11/30)8曲中5曲(1−2、4−5、8曲目)がラージュ・ルンドのオリジナルで、他はスタンダードとジャズメン・オリジナル。現代ジャズとしていいメンバーです。ギターも「今」を伝えるサウンド。少し浮遊感がありながらもドラマチックで盛り上がりもある、ソロを交代しながら12分もの演奏が続く1曲目、8分の6拍子や4分の4拍子を織り交ぜつつ、温度感が低いも、フレーズの密度もある2曲目、アップテンポで軽やかにスタンダードを奏でていく3曲目、ファンクのリズムの上を踊りまわるソロ楽器、後半はボッサ的な4曲目、浮遊感のあるややしっとり系、中盤が4ビートの5曲目、ギターでじっくりと奏であげるバラードの6曲目、唯一オーソドックスなアップテンポの4ビートジャズの7曲目、基本が4ビートながら今の味付けの8曲目。

Pathways/Luis Perdomo(P)(Criss Cross 1308)(輸入盤) - Recorded June 12, 2008. Hans Glawischnig(B), Eric McPherson(Ds) - 1. Speak Low 2. Unexpected 3. Shine 4. Fulia Chant 5. Almost Like Being In Love 6. Piensa En Mi 7. Chimanta 8. Baby Steps 9. Sunrise 10. Slap 11. Oblivion

(08/10/31)Luis Perdomo作ないしは共作は5曲(2−4、9−10曲目)。現代的で都会的なピアノを弾く人という印象。けっこうフレーズがカッコよいです。テーマがあとから出てくるアップテンポのスタンダードの1曲目、変幻自在なサウンドの変拍子で渋いけど勢いのある2曲目、ゆったりと牧歌的にはじまって自由に絡み合って進む3曲目、哀愁漂いつつも中盤盛り上がる8分の6拍子の4曲目、軽快に弾んでいくスタンダードの5曲目、しっとりとした味わいあるバラードの6曲目、静かにはじまってラテンタッチで盛り上がる7曲目、リズミカルに3人が絡み合うスリリングな8曲目、ベースとのデュオで静かに寄り添ったり暴れまわったりの9曲目、やや抑え気味ながら飛ばしていく10曲目、バド・パウエル作をソロで演奏する11曲目。

Shared Contemplations/Joe Cohn(G)(Criss Cross 1309)(輸入盤) - Recorded October 6, 2007 and June 16, 2008. Peter Beets(P), J.J. Wiggins(B on 3-6, 8-9), Peter Washington(B on 1-2, 7, 10), Joost Van Schaik(Ds on 3-6, 8-9), Willie Jones 3rd(Ds on 1-2, 7, 10), Dmitry Baevsky(As on 7) - 1. Just One Of Those Things 2. You Turned The Tables On Me 3. I Gotta Right To Sing The Blues 4. I Love You, Samantha 5. Blue Serge 6. Something For Lisa 7. Man With A Horn 8. 49th Street 9. Barbados 10. Danielle

(09/03/08)スタンダード、ジャズメン・オリジナル集で、父親のアル・コーン作も2曲(6、10曲目)。オランダ録音(’07年)とニューヨーク録音(’08年、1−2、7、10曲目)に分かれいて、ベースとドラムスのメンバーが違います。耳によくなじむオーソドックスなジャズギターで快調に飛ばしていて、スローな曲もけっこういい感じで和みます。テンポのよい曲はノリも良く、暖色系でバリバリとサウンドを奏でています。ピーター・ビーツのピアノのサポートは相性が良く、安定したピアノで安定したギターを支えているという構図です。この2人がいわば主役を演じていて、ハードバップ的な展開なので、リズムの2人のメンバーが曲によって替わっても、割と自然な感じでつながっていきます。アルト・サックスもバラードの7曲目のみに参加。

Night Songs/Jonathan Kreisberg(G)(Criss Cross 1310)(輸入盤) - Recorded June 13, 2008. Gary Versace(P), Matt Penman(B), Mark Ferber(Ds) - 1. Laura 2. Autumn In New York 3. September Song 4. Prelude To A Kiss 5. Spring Is Here 6. I'll Be Seeing You 7. Blue In Green 8.Nefertiti 9. Warm Valley

(09/04/01)スタンダードやジャスメン・オリジナル集。バラードが中心でギターはアコースティック(1、3、8曲目)とエレクトリック(2、4−7、9曲目)を使い分けていて、それを抑え気味に弾いているのがまた渋い感じ。特にエレクトリック・ギターの時には、スリリングなフレーズを奏でる場面があってタダ者ではなかったり、絶妙なバランスでバックが入っていたりと、むしろやや辛口のバラード集とも言えるでしょうか。耳にも優しいし、じっくり聴くと渋いし、といった感じ。ピアノレスでギター・トリオでの曲も。でも、7曲目にウェイン・ショーター作の「ネフェルティティ」を持ってくるのは硬派で、こだわりがあります。3、6、9曲目はミディアム系で、必ずしも全てがゆったりバラードではないですが、アルバムタイトル通りの雰囲気を出しています。

Mirages/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Criss Cross 1311)(輸入盤) - Recorded June 17, 2008. Seamus Blake(Ts), Mulgrew Miller(P), Boris Kozlov(B), Johnathan Blake(Ds) - 1. One For Mike 1   2. Mirages 3. Live Scope 4. Levitin's Kingdom 5. Just One Of Those Things 6. Tetragon 7. Iris 8. One For Mike 2

(09/03/09)Alex Sipiagin作は全8曲中5曲(1−4、8曲目)。モーダルなサウンドと現代的な味付けのあるアルバム。フロントとピアノがガンガン活躍しています。メカニカルなテーマとモーダルな雰囲気がグッとせまるノリの良いアップテンポの1、8曲目、モーダルでありながらちょっと淡いサウンドでもありゴリゴリとくる、ドラマチックな展開も見せるタイトル曲の2曲目、ラテンノリで勢いもあってややエキゾチックな味もある3曲目、複雑なテーマでモーダルながら幻惑されるようなフレーズの4曲目、スタンダードでもテーマに大胆なアレンジが施されてアドリブはアップテンポの5曲目、ジョー・ヘンダーソン作をテーマで少しメカニカルに料理したややアップテンポの6曲目、ウェイン・ショーター作唯一スローなバラードを奏でている7曲目。

Mostly Standards/David Kikoski(P)(Criss Cross 1312)(輸入盤) - Recorded June 18, 2008. Eric Revis(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Grey Areas 2. Blues On The Corner 3. Old Folks 4. Chance 5. Doxy 6. TBS 7. Autumn Leaves 8. Leaves

(09/03/10)スタンダードは2曲(3、7曲目)、デヴィッド・キコスキ作曲が2曲(1、8曲目)、他はメンバー含め、新旧ジャズメン・オリジナル。やっぱりピアノがシャープでいいですね。けっこうカッコ良いファンクのリズムと渋いメロディが印象的な1曲目、マッコイ・タイナー作の、これぞ現代ジャズのブルースといった感じの2曲目、しっとりと奏で上げていく温かいバラードの3曲目、ケニー・カークランド作で透明度が高いまま、ややモーダルに盛り上がっていく4曲目、ソニー・ロリンズ作のミディアムで明るい曲を料理する5曲目、ジェフ・ワッツ作で浮遊感のある少し情熱的なバラードの6曲目、「枯葉」を長いベース・ソロの後、かなりのアップテンポで突き進み、後半はワンコードで勝負の7曲目、ソロ・ピアノでしっとりしたバラードの8曲目。

Sight/Adam Rogers(G, P on 1)(Criss Cross 1313)(輸入盤) - Recorded December 19, 2008. John Patitucci(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Sight 2. I Hear A Rhapsody 3. Kaleidoscope 4. Yesterdays 5. Memory's Translucence 6. Let's Cool One 7. Hourglass 8. The Moontrane 9. Beautiful Love 10. Dexterity

(09/06/07)アダム・ロジャース作は1、3、5、7曲目の4曲。他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ギター・トリオ(1曲目のラストは多重録音でピアノあり)で、現代的なフレーズをこれでもかと繰り出してくるので、けっこうスリリングです。スタンダードなど和やかな場面は温かみのある演奏もあります。時にそれでも、ひねくれたフレーズがだんだん中心になるところは彼らしい。6、9曲目はそれでも穏当か。彼の速いパッセージは非常に魅力的で、3人ともアップテンポの曲では空間を生かすよりは、空間を埋め尽くす方に全力を注いでいる感じ。オリジナルな曲は無機的な雰囲気の曲が多いです。4曲目はオーソドックスなようでテーマ部のテンポが一部速くなったり遅くなったりの、絶妙な呼吸。静かな5曲目もメカニカルです。

Of Song/Marcus Strickland(Ts, Ss)(Criss Cross 1314)(輸入盤) - Recorded December 18, 2008. Brandee Younger(Harp on 2), David Briant(P), Ben Williams(B), E.J. Strickland(Ds) - 1. Ne Me Quitte Pas 2. Djorolen 3. What's New 4. Is This LOve? 5. Pinocchio 6. It's A Man's Man's World 7. The Party's Over 8. Shadowlands 9. A Memory's Town

(09/06/04)マーカス・ストリックランド作は9曲目のみ。スタンダード、ジャズメン・オリジナルからソウル、レゲエ、アフロポップ(ボブ・マーリー、ジェームス・ブラウン、ブルース・ホーンズビー作他)などさまざまなジャンルの音楽を演奏しています。全曲バラードとまではいかなくて、モーダルになったり、中途で盛り上がる曲もありますが、割とゆったりした曲が多いのも特徴です。メロディアスな曲が多くて、2曲目だけはハープも参加していて、慈しむようにサックスでメロディを吹いています。3曲目のスタンダードも、独自のちょっとひねくれた解釈だけれどもバラードとしてまとまっています。5曲目は静かで緊張感のある空間が現出しています。でもやっぱりスタンスとしては現代のニューヨークのジャズの一面をとらえているサウンド。

Form/Danny Grissett(P)(Criss Cross 1315)(輸入盤) - Recorded December 13, 2008. Ambrose Akinmusire(Tp), Steve Davis(Tb), Seamus Blake(Ts), Vicente Archer(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. King Cobra 2. Heard's Word 3. Without You 4. Let's Face The Music And Dance 5. Distant 6. Ugly Beauty 7. Are We There Yet?

(09/06/05)ダニー・グリセット作は4曲(2−3、5、7曲目)で、他にスタンダードやジャズメン・オリジナル。曲により3管編成のカラフルなハーモニーが魅力的。ハービー・ハンコック作の、出だしの印象的なホーン・アンサンブルと、スペイシーで自由度のあるアドリブの部分が対照的な1曲目、テーマがソフト、リズムのキメが多いと思うとアドリブでは渋い、ややアップテンポの2曲目、テンポ感がゆるく流れるように進行していき、多少盛り上がりもあるバラードの3曲目、端正にスタートしたと思ったらけっこう暴れまわっているスタンダードの4曲目、トロンボーンの淡いテーマではじまるしっとりとしたバラードの5曲目、セロニアス・モンク作をピアノ・トリオで、滑らかなワルツの6曲目、アップテンポかつ変拍子で威勢よく突っ走る7曲目。

Reverence/Kendrick Scott(Ds)(Criss Cross 1316)(輸入盤) - Recorded December 12, 2008. Walter Smith(Ts), Mike Moreno(G), Gerald Clayton(P), Derrick Hodge(B) - 1. Ana Maria 2. Ginegerbread Boy 3. You Know I Care 4. Metamorphosis 5. No You, No Me 6. Speak Like A Child 7. Short Story 8. Lonely Woman

(09/06/06)ケンドリック・スコット作はドラムスがメインの5曲目のみで、他は新旧ジャズメン・オリジナル集。ドラムスがプッシュして、他のメンバーが自由に、ある面では抑えにまわっていい感じのサウンド。ウェイン・ショーター作のミステリアスな雰囲気と勢い、内省的な面を併せ持つ1曲目、かなり自由度が高いやりとりになって中盤アップテンポの4ビートになる2曲目、浮遊感のあるしっとり系のバラードの3曲目、ピーター・バーンスタイン作の、ややアップテンポで都会的かつ現代的な4曲目、ハービー・ハンコック作の情緒的な曲をどんどんドシャメシャに盛り上がっていこうとする6曲目、各楽器が絡み合ってファンク的に激しく、時にやや静かに展開する7曲目、オーネット・コールマン有名作を陰影に富んだ演奏をする8曲目。

Bellwether/Seamus Blake(Ts, Ss)(Criss Cross 1317)(輸入盤) - Recorded December 11, 2008. Lage Lund(G), David Kikoski(P), Matt Clothesy(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Dance Me Home 2. A Beleza Que Vem 3. Subterfuge 4. The Song That Lives Inside 5. Bellwether 6. Minor Cerebrity 7. String Quartet In G Miner, Opus 10

(09/10/15)7曲中5曲(2−6曲目)がシーマス・ブレイクの作曲。現代ジャズの曲が多いですが意外にオーソドックスな感じの曲もあります。メンバーも強力。ジョン・スコフィールドの曲でアップテンポの4ビートの、テーマのアレンジも凝っていてカッコ良い1曲目、3拍子で懐かしいボッサ的なサウンドの2曲目、3+3+2のアップテンポの浮遊感と、入り組んだメカニカルなテーマとリズム(変拍子?)が交互にきて盛り上がるアドリブの3曲目、しっとりと、オーソドックスなスタンダードのようなバラードの4曲目、ゆったりとしたところから温度感が低いまま現代的に盛り上がっていくタイトル曲の5曲目、アップテンポの8分の6拍子基調(?)で燃えるようなソロのある6曲目、ドビュッシー作曲で構築された前後とアドリブの中間部の7曲目。

The Art Of Organizing/Dr. Lonnie Smith(Org)(Criss Cross 1318)(輸入盤) - Recorded December 15, 1993. Peter Bernstein(G), Billy Drummond(Ds) - 1. When We Kissed At Night 2. My Little Suede Shoes 3. This Ain't Right 4. Polka Dots And Moonbeams 5. Softly As In A Morning Sunrise 6. Turning Point 7. Night Song 8. Too Damn Hot

(09/10/16)ロニー・スミス作は9曲中5曲(1、3、7−9曲目)。’93年録音を今になって発表。オルガン・トリオの基本編成なのですが、スタイル的にはオーソドックスな演奏にも関わらず、割とメロディアスな(ハモンドオルガンなので傾向は定まってしまいますが)曲も入っていて、1−2曲目もそんな感じです。曲は4ビート、非4ビートさまざま。そんな中でも3曲目あたりは4ビートタイプの割とコアなブルース進行の曲で、この編成だとこうこなくちゃ、という面も。8曲目はスロー・ブルース的。2曲目はチャーリー・パーカー作だけどメロディアス。4−5曲目はスタンダード。5曲目の後半はサンバ・ビートでかなりの盛り上がり。6曲目は現代っぽくアップテンポで流れる感じの曲です。9曲目は他レーベルのタイトル曲にもなっていた曲。

Introducing Keyon Harrold/Keyon Harrold(Tp)(Criss Cross 1319)(輸入盤) - Recorded June 14, 2008. Charles Tolliver(Tp on 1), Marcus Stricklamd(Ts, Ss), Danny Grissett(P, Key), Dezron Douglas(B), E.J. Strickland(Ds), Jeremy Most(G on 6), Emanuel Harrold(Ds on 4) - 1. TMF Nuttz 2. Sudden Inspiration 3. Shirley's Blues 4. Keyon Beyond 5. Amazing Grace/Load My God 6. Peace 7. Hip Hop Joint 8. The Awakening

(09/10/15)8曲中7曲(1−4、5曲目後半、7−8曲目)がKeyon Harroldの作曲。メンバーも相性の良い組み合わせ。黒っぽくてシャープな現代サウンド、かつモーダルでカッコ良い雰囲気の、4ビートのアップテンポの1曲目は勢いがあります。ちょっとテーマが淡いと思ってもアドリブになるとやや濃くなり4ビートの露出度は少ない2曲目、フェンダーローズを使い、8ビート系の洗練された明るいブルースの3曲目、バラードに行くようでフレーズは元気さのある4曲目、前半が有名曲をソロピアノで、後半が自作曲を少しスピリチュアルにという5曲目、ホレス・シルバー作をギターを効かせてボッサ的に聴かせる6曲目、再びローズ登場で半分ファンク半分4ビートの7曲目、16ビートのファンクでテーマのアンサンブルが良い8曲目。

 

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