ECM2100−2149番

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ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo

 

最終更新日: 2009/11/26

(注) ご参考までにECM New Seriesもリストに入れておきます。そちらの方はクラシック/現代音楽/映画音楽などです。

Dresden/Jan Garbarek(Ss, Ts, Selje Fl) Group(ECM 2100/01)(輸入盤) - Recorded October 20, 2007. Rainer Bruninghaus(P, Key), Yuri Daniel(B), Manu Katche(Ds) - 1. Paper Nut 2. The Tall Tear Trees 3. Heitor 4. Twelve Moons 5. Rondo Amoroso 6. Tao 7. Milagre Dos Peixes 8. There Were Swallows 9. The Reluctant Saxphonist 10. Transformations 11. Once I Dreamt A Tree Upside Down 12. Fugl 13. Maracuja 14. Grooving Out! 15. Nu Bein' 16. Voy Cantando

(09/09/06)全16曲中、10曲(2−4、8−9、11−13、15−16曲目)がヤン・ガルバレク作曲。再演曲もあります。CD2枚組で、ライヴの演奏。静かでエキゾチックな曲が多いですが、エレキ・ベースとマヌ・カッチェのドラムスを交えたワン・ホーン・クァルテットなので、曲によっては意外にECMらしからぬ、リズミックで外向的なサウンドになることも(特に1曲目、7曲目後半、11、13−15曲目)。ガルバレクはそれにおかまいなしで、マイペースでサックス(時にフルート)を吹いていますが。相変わらず明るくて透明度の高い音色とフレーズ、そして時にミステリアス。スムース・ジャズに行くことなく、ECMの土俵で時に心が洗われるようなホーンが、なかなか印象的。変幻自在なバンドサウンド。時に長めのボトムのソロもいい感じ。

Wait Till You See Her/John Abercrombie(G) Quartet(ECM 2102)(輸入盤) - Recorded December 2008. Mark Feldman(Vln), Thomas Morgan(B), Joey Baron(Ds) - 1. Sad Song 2. Line-Up 3. Wait Till You See Her 4. Trio 5. I've Overlooked Before 6. Anniversary Waltz 7. Out Of Towner 8. Chic Of Araby

(09/09/06)前回のメンバーからベースだけ入れ替わり。3曲目のみスタンダードで、他はジョン・アバークロンビーの作曲。相変わらずちょっと神経質で繊細な世界を表現しています。1曲目から静かなバラードで徐々に心の奥に入り込んできます。フリーのようにバラバラに進んでいき、中途で盛り上がりつつ、時に4ビートも混ざる2曲目、しっとりとメロディアスに優しく歌っていくタイトル曲の3曲目、ギタートリオでの演奏がいい感じで盛り上がりつつ4ビートになりそうで少ししかならない4曲目、静謐な中を弦楽器が泳いでいくような曲調の5曲目、タイトルとうらはらにあっさり系で、4分の4との複合拍子的なワルツの6曲目、やや寒色系ながら珍しくミディアムの4ビートでの7曲目、文字通りアラブ的でエキゾチックな曲調の8曲目。

Restored, Returned/Tord Gustavsen(P) Ensemble(ECM 2107)(輸入盤) - Recorded January 2009. Tore Brunborg(Ts, Ss), Kristin Asbjornsen(Vo), Mats Eilertsen(B), Jarle Vespested(Ds) - 1. The Child Within 2. Wat In 3. Lay Your Sleeping Head, My Love 4. Spiral Song 5. Restored, Returned 6. Left Over Lullaby No.2 7. The Swirl/Wrapped In A Yielding Air 8. Left Over Lullaby No.1/O Stand, Stand At The Window 9. Your Crooked Heart 10. The Gaze 11. Left Over Lullaby No.3

(09/11/08)全曲トルド・グスタフセンの作曲で、歌詞はW.H.Audenのもの。歌詞がある曲は3、5、7曲目後半、8曲目後半。他の曲でもコーラス的にヴォーカルが入ることがあります。編成は標準的なクァルテット(曲によりの参加ですが)+時々ヴォーカルなのですが、そこはECM的に静かなサウンドがメインにあって、ジャズっぽいサウンドはほとんど姿を見せずに、時おりなだらかな緊張感を見せつつ進行して行きます。ヨーロッパ的な感じながら4曲目は多少盛り上がりを示しています。10曲目はエキゾチックだったり、多少ジャズ的。ただ、タイトル曲の5曲目はややエキゾチックなヴォーカル曲で、少しですがポップなメロディの曲。ECMならではのミステリアスさとポピュラー性を併せ持ったような不思議な北欧系サウンドです。

Phantasy Of Spring/Carolin Widmann(Vln)/Simon Lepper(P)(ECM New Series 2113)(輸入盤) - Recorded October and December 2006. - 1. Morton Feldman: Spring Of Chosreos   Bernd Alois Zimmermann: 2-4. Sonate Fur Violine Und Klavier   Arnold Schonberg: 5. Phantasy For Violin With Piano Accompaniment Op.47   Iannis Xenakis: 6. Dikhthas

(09/11/13)20世紀の現代音楽家、モートン・フェルドマン、ベルント・アロイス、アーノルド・シェーンベルク、ヤニス・クセナキスの曲をヴァイオリンとピアノのデュオで演奏しています。曲も’49年から’79年と幅広いですが、どの曲も現代音楽の真っ只中のサウンド。難解ですけど、現代音楽では有名な曲たちだそうです。静かな場面もある程度あるのですが、時に激情があふれるような盛り上がりがあって、やはり超絶技巧なんだろうなと。

Dark Eyes/Tomasz Stanko(Tp) Quintet(ECM 2115)(輸入盤) - Recorded April 2009. Alexi Tuomarlia(P), Jakob Bro(G), Anders Christensen(B), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. So Nice 2. Terminal 7   3. The Dark Eyes Of Martha Hirsch 4. Grand Central 5. Amsterdam Avenue 6. Samba Nova 7. Dirge For Europe 8. May Sun 9. Last Song 10. Etiuda Baletowa No.3

(09/10/31)7、10曲目がクリストフ・コメダ作で、他は全てトーマス・スタンコ作曲。バックのミュージシャンもスタンコの地域の人たちか。ベースはエレクトリック・ベース。ちょっと陰鬱な表情のゆったりとしたサウンドの曲が多めで、これはまさにスタンコならではの耽美的な世界。あるときには寄り添い、あるときには語り合い、そんな感じのサウンド。ただ、2曲目は少しビートが聴いていて、ややアップテンポ(?)ながら、メロディ楽器は叙情的。タイトル曲と思われる3曲目は動いては立ち止まると思ったら中途からアップテンポの4ビートのジャズで、ちょっとハードなアドリブ。フレーズが出ては間もある、おとなしめのフリーのようなアプローチの曲も。7曲目は流れるようなフュージョン・タッチに近いです。基本はスタンコ節ですね。

Febula Suite Lugano/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2118)(輸入盤) - Recorded June 2009. Eivind Lonning(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Tanja Orning(Cello), Giovanna Pessi(Baloque Harp), Per Oddvar Johansen(Ds, Per, Glockenspiel) - 1. Solemn Mosquitoes 2. Pling 3. Drum 4. Jumpa 5. Dancing Deputies 6. Quote Funebre 7. Scarlatti Sonata 8. Snake 9. Knit 10. Duo 11. I Had A Mother Who Could Swim 12. Blop 13. The Gloom And The Best Man 14. Jumpa #2   15. Valse Dolcissima 16. Glissando 17. Mosquito Curtain Call 18. Solo

(09/11/09)3、7、10、17曲目以外はChristian Wallumrodの作曲。使用楽器から見ても分かるとおり、古楽、バロック音楽とインプロヴィゼーションを合わせた感じの音楽。1曲目はトランペットがちょっと妖しい感じですが、他は落ち着いたサウンドで、New Seriesに入れても違和感がないのでは、と思わせる雰囲気。7曲目はドミニコ・スカルラッティの作曲。インプロヴィゼーション度も、ドラムスやパーカッションも入っていたりして、耳を凝らしてみればフレーズも気がつきますが、クラシックでも使用される楽器や古楽器のサウンドが目立っていて、ECMでしか成しえない折衷サウンドなのは確かです。これをジャズと扱うかどうかは聴き手には微妙ですが。65分ほどで18曲と、中くらいの長さの曲と小品が交ざりあう静かな作品。

Niccolo Paganini/24 Capricci/Thomas Zehetmair(Vln)(ECM New Series 2124)(輸入盤) - Recorded December 2007. - 1-24. 24 Capricci Per Violino9 Solo Op.1

(09/09/06)Niccolo Paganiniは19世紀イタリアのヴァイオリニスト、作曲家。超絶技巧のヴァイオリニストとして知られ、この曲もヴァイオリンのソロなのに、まるで複数のヴァイオリンが鳴っているかのような、数多くの音符で彩られています。これを再現することさえ非常に難しいことと思われるのに、それを音楽的に高めて演奏しているThomas Zehetmairの技術、音楽性もたいしたものです。しかし、どうやって音を出しているのか、不思議。

Testament/Paris/London/Keith Jarrett(P)(ECM 2130-32)(輸入盤) - (CD1)Paris - Recorded November 26, 2008. - 1-8. Part 1-8   (CD2-3)London - Recorded December 1, 2008. - 1-12. Part 1-12

(09/10/10)CD3枚組で、1枚目がパリの、2−3枚目がロンドンでのソロ・ピアノによるライヴの即興演奏。昔に比べて1曲あたりの時間が短くなっていますが、曲名は「パートいくつか」だけでの表示。曲が短い分、そのエッセンスが凝縮されていて、クラシックあるいは現代音楽的な感触にも似た演奏や、牧歌的で大らかな、また美しくて静かな、あるいはお得意のワン・コード進行や、フリーのような演奏もあります。平坦な時間が通り過ぎることもあれば、静かだったり盛り上がったり、ドラマチックな展開に息をのむ部分もあり、やはりCD3枚で出るだけのことはある内容。オーソドックスなジャズ色は全然ないので好き嫌いはあると思いますけど、これだけ長時間をソロ・ピアノで聴かせてくれるピアニストはめったにいないと思います。

Colours/Ebarhard Weber(ECM 2133-35)(輸入盤) - Yellow Fields: Recorded September 1975. Charlie Mariano(Ss, Shenai, Nagaswaram), Rainer Bruninghaus(Key), Jon Christensen(Ds) - 1. Touch 2. Sand-Glass 3. Yellow Fields 4. Left Lane   Silent Feet: Recorded November 1977. Rainer Bruninghaus(P, Synth), Charlie Mariano(Ss, Fl), John Marshall(Ds) - 1. Seriously Deep 2. Silent Feet 3. Eyes That Can See In The Dark   Little Movements: Recorded July 1980. Charlie Mariano(Ss, Fl), Rainer Bruninghaus(P, Synth), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Last Stage Of A Long Journey 2. Bali 3. A Dark Spell 4. Little Movements 5. 'No Trees?' He Said

(09/11/26)Yellow Fields(ECM 1066), Silent Feet(ECM1107), Little Movements(ECM 1186)の3枚が「Colours」というグループで録音された、というくくりで選ばれたCD-BOX。メンバーはほとんど不動で、最初の1枚だけドラムスにヨン・クリステンセンが入り、他の2枚はジョン・マーシャルになっています。ほとんどの曲がエバーハルト・ウェーバーの作曲で"Little Movements"の2曲目だけ、Rainer Bruninghausの作曲。彼の独特なエフェクターのかかったエレキベースが印象的で。曲も流れるような幻想的なものが多く、時にかなりビートが効いている曲もあったり、やはりグループのサウンドとしては独自のものがあります。ただ、最初のCDを持っている人にとっては、リマスターでもなく、同じものを買っていることにはなるのですが。

 

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