ジャック・ディジョネット(Jack
DeJohnette)の
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コンプリートなディスコグラフィーではない事をご了承ください。
「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo
ジャック・ディジョネットはサイドマンとしても、キース・ジャレット・トリオやその他いろいろなところでセッションをやっていて、その柔軟性とマルチ・プレイヤーとしても有名です。本人のアルバムを追っていくとやりたいことはコマーシャルでない部分にあるような気もしていて、ちょっと追いかけてみたくなりました。かなりの数の参加アルバムがあります。
ジャック・ディジョネット Jack DeJohnetteリーダー作へ ジャック・ディジョネット Jack DeJohnette共演・参加作1(〜’89年)へ
共演・参加アルバム(’90年〜) |
| The Cure/Keith Jarrett Trio(P)(ECM) - Recorded April 21, 1990. Gary
Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Bemsha Swing 2. Old Folks 3. Woody'n You 4. Blame It
On My Youth 5. Golden Earrings 6. Body And Soul 7. The Cure 8. Things Ain't What They Used
To Be 邦題「ボディ・アンド・ソウル」。ニューヨークのタウン・ホールでのライヴ。7曲目のみキース・ジャレットの作曲で、77分8曲のスタンダードやジャズメンオリジナル。セロニアス・モンク作をピアノではじまり雰囲気を出しつつ独自のトリオ・サウンドで魅了する1曲目、夢見心地でロディアスなバラードから、中盤ミディアムでやや盛り上がる2曲目、アップテンポでバップとは一味違うピアノのソロで盛り上げる3曲目、優しいバラードできれいなメロディを聴かせる4曲目、親しみやすい哀愁あふれるメロディでせまる5曲目、クラシック的にピアノがはじまりしっとりとしたバラードからミディアムの13分もの6曲目、マイナーの一発ものだけれど印象深いタイトル曲の7曲目、デューク・エリントン作をスローなブルースのように料理する8曲目。 |
| DeJonette, Hancock, Holland, Metheny In Concert/Jack
DeJohnette(Ds)/Herbie Hancock(P)/Dave Holland(B)/Pat Metheny(G)(Videoarts - Laserdisc) - Recorded June 23, 1990. - 1. Shadow Dance 2. Indigo
Dreamscapes 3. 9 Over Regggae 4. Solar 5. Silver Hollow 6. The Good Life 7. Blue 8.
Hurricane 9. The Bat 10. Cantalope Island 99分収録。ジャック・ディジョネットのパラレル・リアリティーズのライヴ版のようですが、ベースにデイヴ・ホランドを加え、曲も大幅に変更して全くの別物に仕上がっています。ただではすまない超大物4人によるフレキシブルで迫力満点な映像と演奏を楽しむことができます。おすすめ。 |
| Here's To The People/Sonny Rollins(Ts)(Milestone) - Recorded August 10,
17, 24 and 27, 1991. Clifton Anderson(Tb), Mark Soskin(P), Jerome Harris(G), Bob
Cranshaw(B), Steve Jordan(Ds), Jack DeJohnette(Ds), Roy Hargrove(Tp), Al Foster(Ds) - 1.
Why I Was Born? 2. I Wish I Knew 3. Here's To The People 4. Doc Phil 5. Someone To Watch
Over Me 6. Young Day 7. Lucky Day 8. Long Ago And Far Away 4つのセッションからなり、メンバーがそれぞれ少しずつ違います。ドラマーは何と有名どころが3人も交代で参加(ジャック・ディジョネットは4曲目のみに参加) しています。ソニー・ロリンズは、どこを切っても金太郎、ならぬ彼の色に染まったアルバムになってしまいますが、1曲目から明るい曲でゴリゴリと押しまくります。2、6曲目には珍しくトランペットが参加していますが、2曲目はバラードで、6曲目はミディアム・テンポの4ビート。3曲目のタイトル曲はけっこうゴキゲン系。4曲目はドラマーの押しまくりか。渋いガーシュイン・ナンバーで歌心あふれるバラードの5曲目。7曲目もネアカ・ゴリゴリ系の4ビート。そして歌心では負けていないスタンダードの8曲目と続きます。それにしても元気 なアルバムです。 |
Where Legends Dwell/Joanne Brackeen(P)(Ken) - Recorded September 3&4, 1991. Eddie Gomez(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Where Legends Dwell 2. Oahu Lizard 3. Picasso 4. Helen Song 5. Cosmic Ties Or Mud Pies 6. Doris And Anders 7. Edgar Irving Poe 8. For Stan 9. Can This McBee? 10. Asian Spell 11. Jump In Jack 12. How To Think Like A Millionaire ジョアンブラッキーンの「スペシャル・アイデンティティ」のメンバーで再び、オリジナル曲集です。荒々しさが少しずつ影をひそめてはきましたが、相変わらず難解なメロディとリズムかなあという気はいたします。考えてみれば、ジャック・ディジョネットも、こういう系統は得意だったのですね。 |
| Altered Things/Eero Koivistoinen(Ts, Ss)(Timeless) - Recorded September
25 and 26, 1991. Randy Brecker(Tp), Conrad Herwig(Tb), Dave Kikoski(P), John Scofield(G),
Ron McClure(B), Jack DeJohnette(Ds), Bugge Wesseltoft(Synth) - 1. Kabuki 2. Altered Things
3. Film Noir 4. Everblue 5. Van Gogh 6. Palapeli 7. Clear Dream 8. Inspiration 9. Maghreb
10. BLT 今考えると米欧混成の非常に豪華なメンバー。そしてほとんどの曲がイーロ・コイビストイネンの作曲。いかにも90年代まっただなかというようなジャズが多いです。そして三管のアレンジが適度に不協和音が混ざっていて印象的。個々のミュージシャン度もけっこう高く、それで聴いてもスゴいし面白いですが、全体としてもアレンジのせいか、まとまりのあるサウンド になっています。2曲目のタイトル曲は比較的静かなバラードで、三管の織り成す音階のゆったりとした絡み合いが、そしてサックスやピアノのソロが心にスッと入ってきます。燃えるジャズの曲もありますが、全体的には曲がやや地味で中間色的なので通好みかも。 スゴいメンバーの中でも、個人的にはジョン・スコフィールドの参加がうれしいところ。(02年1月26日発売) |
| Bye Bye Blackbird/Keith Jarrett Trio(P)(ECM) - Recorded October 11, 1991.
Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Bye Bye Blackbird 2. You Won't Forget Me 3.
Butch And Butch 4. Summer Night 5. For Miles 6. Straight No Chaser 7. I Thought About You
8. Blackbird, Bye Bye 3人のインプロヴィゼーションが5、8曲目で、あとはスタンダード。マイルス・デイヴィスが亡くなって、すぐにこのトリビュートアルバムの制作にとりかかり、しかも8年ぶりのスタジオ録音。マイルスの愛想曲から6曲が選ばれているようですけれど、演奏はいつものスタンダーズ。1曲目はタイトルが意味深な、それでいて陽気なサウンドで歌っている1曲目、静かにしっとりと聴かせるバラードの2曲目、アップテンポで自由にフレーズが舞っていく3曲目、静かに語り合っているようなバラードの4曲目、珍しくドラム・ソロではじまり哀しみを表現しながら18分も続くドラマチックな5曲目、モンク的陽気さを彼ら流に料理している6曲目、優しくゆっくりと奏でるバラードの7曲目、ちょっと小さく抑え気味ながらも陽気なフレーズが続く8曲目。 |
| Six Pack/Gary Burton(Vib) & Friends(GRP) - Recorded December 28-29,
1991, January 4, February 24-25, 1992. Kurt Rosenwinkel(G), Bob Berg(Ts), Larry
Goldings(Key), Mulgrew Miller(P), Steve Swallow(B), Jack DeJohnette(Ds), B.B. King(G),
John Scofield(G), Paul Shorter(P, Organ), Will Lee(B), Kevin Eubanks(G), Jim Hall(G),
Ralph Towner(G) - 1. Anthem 2. Six Pack 3. Summertime 4. Jack's Theme 5. Lost Numbers 7.
Double Guatemala 7. Asphodel 8. Redial 9. Invitation 10. My Funny Valentine 11. Something
Special 12. Guitarre Picante 6人のギタリストを招いたアルバム。特に2曲目、6曲目は、B.B.キングとの共演で、ブルースを演奏していてなかなかのっています。ジョン・スコフィールドだけでなく、ラルフ・タウナーやジム・ホールなど、興味深い演奏が多い作品です。 |
| Fictionary/Lyle Mays(P)(Geffen) - Recorded April 23, 1992. Marc
Johnson(B), Jack DeJonette(Ds) - 1. Bill Evans 2. Fictionary 3. Sienna 4. Lincoln Reviews
His Notes 5. Hard Eights 6. Something Left Unsaid 7. Trio#1 8. Where Are You From Today 9.
Falling Grace 10. Trio#2 11. On The Other Hand 7、9−10曲目以外はライル・メイズ の作曲。4ビート・ジャズの洗礼をほとんど受けていないピアニストですが、トリオの演奏でも独自の感性で、きれいなピアノを聴かせます。7、10曲目のフリー・インプロヴィゼーション「トリオ#1」「同#2」のうち#1は、サウンド・チェック用にテープを回していたのをそのままCDに採用したとの事。スゴい。4ビートでない、自由度の高い曲が多いですが、彼の個性で端正に聴かせてしまっている感じ。1曲目はビル・エヴァンスに捧げられていますが、メイズの繊細さ以外は共通項はなさそう。2曲目のタイトル曲は元気な曲で、メロディアスで速いパッセージが魅力。5曲目はラテン的な16ビート。スティーヴ・スワロウ作のアップテンポの9曲目。11曲目は美しいソロでクラシカルな雰囲気強し。 |
Trust/Richie Beirach Trio(P)(Transheart) - Recorded February 24-25, 1993. Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. What Are The Rules 2. trust 3. Moor 4. Jamala 5. Boston Harry 6. Gargoyles 7. Nefertitti 8. Johnny B. 9. Rectilinear リッチー・バイラークにしてはいつになくシリアスで力強い展開のサウンド。レーベルカラーのせいか、あるいはドラムスとベースがこのメンバーなので元気なのかも しれません。ありそうでなさそうなこのトリオ。それぞれのパートの自由度がけっこう高い演奏です。再演曲(けっこう違うヴァージョンに仕上がっているものもあります。)を中心にオリジナルが3分の2ほど。疾走する1曲目、美しいメロディの2曲目、ゲイリー・ピーコック作の3曲目、デイヴ・ホランド作でゆったりした4曲目、普通に4ビートしている5曲目、フリー・インプロヴィゼーションのようでリリシズムを感じる6曲目。有名な7曲目は予想通りというか、意外にオーソドックスな感じ。静かに流れる8曲目を経て、強力にインプロヴィゼーションを展開する9曲目。 |
| The Rainbow Colored Lotus - A Big Hand For Hanshin(Polydor)
- Recorded Dec 21, 1989, December 9. 1992, (February 24, 1993), November 28,
30, December 17, 1994 and February 4, May 12, 30, June 1995 and Released
1995. - 1. Paint My Heart Red: Keith Jarrett(P), 2. Nardis: Ralph Towner(G),
Gary Peacock(B) 3. Little Peace: Charles Lloyd(Fl), Bobo Stenson(P), Anders
Jormin(B), Billy Hart(Ds) 4. No More Blues: Makoto Ozone(P) 5. Alone
Together: Richie Beirach(P), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) 6.
Forthcoming: Miroslav Vitous(B) 7. Change Of Heart: Pat Metheny(G), Dave
Holland(B), Roy Haynes(Ds) 8. Dance Of The Broken Doll: Oscar Deric Brown(P)
9. Boy And Beauty: Kiyoto Fijiwara(B), Allen Won(Ss), Thomas Chapin(Fl),
Peter Madsen(P), Shunsuke Fuke(Ds) 10. Sweet Revenge: Ryuichi Sakamoto(Synth,
Prog) 11. Mbatu Mbatu: Lo-Tutala Masiditewa(G, Vo), Lo-Tutala Nianga(B, Vo),
Bouced Thierry(Vo), Mino Cinelu(G, Vo) 12. From Tom To Tom: Toninho Horta(G,
Vo), Yuka Kido(Fl) 13. I Fall In Love Too Easily: Sali Oguri(Vo), Secar
Deric Brown(Key, P, Ds, Vo), Brother James(Per) 14. Mbanza Mquena: Kiala
Nzavotunga(Vo, G, Kalimba), Stephane Mickoel Blaess(B), Udoh Essiet(Per) 15.
Navigate: Wayqay(Souling Chants, Calls, Tam Tam), Strafe(Ds, Synth, Prog,
Per, G, Chorus, Vo), Kathy Waters(Cho, Vo, Melodic Tail Out), Deborah
Cole(Cho, Vo), Wayne Betancourt(B, Cho, Vo), Rayder(Per) 16. Juju: Herbie
Hancock(Synth), Darrell Smith(Cynth, Prog), Will "Roc" Griffin(Prog, Ds
Loop), Will Kennedy(Ds), Lazaro Galarraga(Vo, Bata), Nengue Hernandez(Bata),
Mas Lasar(Key) 17. Passoa Quese Certa: Seigenn Ono(Charango), Eugenio
Dole(Vo, G), Chikara Tsuzuki(Harmonica) 18. An Illusion In The Sound:
Norico(Vo), Oscar Deric Brown(Key, P), Ronny Drayton(G), Brother James(Per),
Camin Rojbas(B) 19. Naturally: Kalapana 20. Nature's Collin' '95Maldie
Sexton(Vo) 21. Requiem For Hansin: Naoki Nishimura(Synth), The Monx(Vo, Cho) 邦題「レインボー・ロータス」。阪神大震災基金のためのベネフィットCD。ジャズ、特にECM関係のミュージシャンの参加が多いです。キース・ジャレットが1曲目、ゲイリー・ピーコックが2曲目、リッチー・バイラークが5曲目、デイヴ・ホランドが5、7曲目、ジャック・ディジョネットが5曲目、ミロスラフ・ヴィトウスが6曲目、パット・メセニーが7曲目、ハービー・ハンコックが16曲目と非常に豪華。このために作曲された曲か既成の曲かは別にして、ここでしか聴けない録音が多いです。どちらかと言うと、CD2枚組みのうち、1枚目が好みのミュージシャンが多く、2枚目はジャズとは少し離れた曲が多い。ハービー・ハンコックも電気サウンドバリバリの演奏です。これだけの演奏者の未発表曲が揃うのも非常にまれ。そういう意味では貴重。 |
| Exiles Gate/Gary Thomas(Ts)(Bamboo) - Recorded May 19-23, 1993. Charles
Covington(Hammond Org), Paul Bollenback(G), Jack DeJohnette(Ds), Tim Murphy(Hammond Org),
Marvin Sewell(G), Ed Howard(B), Terri Lyne Carington(Ds), Steve Moss(Per) - 1. Exile's
Gate 2. Like Someone In Love 3. Kulture Bandits 4. Blues On the Corner 5. Night And Day 6.
No Mercy Rule 7. A Brilliant Madness 全7曲中4曲がゲイリー・トーマスの作曲。オルガンをフィーチャーしたアルバム。当時オルガン・ジャズが流行していましたが、ここではいわゆるジミー・スミス系ではなく、新しいサウンドに仕上がっています。1曲目でいきなりフリーのテンポのブローイングの部分がある過激な曲。2曲目はスタンダードですが、マーヴィン・スーウェルのギターが地を這っています。複雑なビートのファンクで体が思わず動いてしまう3曲目、ミディアムテンポなのにドラムが異様に強力な4曲目、やはり過激なスタンダードの5曲目、重々しいファンクの6曲目。7曲目もオルガンのイメージを覆すようなアグレッシヴなナンバー。1、4、7曲目が上記ジャック・ディジョネットまでのメンバーの演奏で、他の曲はティム・マーフィー以下のメンバー。 |
| Old Flames/Sonny Rollins(Ts)(Milestone) - Recorded June and July, 1993.
Clifton Anderson(Tb), Tommy Flanagan(P), Bob Cranshaw(B), Jack DeJohnette(Ds), Jon
Faddis(Flh), Byron Stripling(Flh), Alex Brofsky(French Horn), Bob Stewart(Tuba), Jimmy
Heath(Arr, Cond) - 1. Darn That Dream 2. Where Or When 3. My Old Flame 4. Times
Slimes 5. I See Your Face Before Me 6. Delia 7. Prelude To A Kiss 邦題は「薔薇の肖像」。ほとんどスタンダードだということで、良く唄うサックスは相変わらず健在。問答無用のサウンドであり、フレーズです。トミー・フラナガンも全面的に参加して、 けっこうジャズらしさのあるアルバム。1曲目と7曲目には濃厚な編成のブラスセクションを加えて彩りを添えています。両方の曲ともしっとり系の雰囲気で優しく、そしてサックスの音は包み込むように力強くせまってきます。ジミー・ヒースのアレンジも秀逸。メロディアスに展開する2曲目、タイトル曲である美しいバラードの3曲目、けっこうフレーズが豪快な唯一のオリジナルの4曲目、朗々と歌い、ゆったりと吹き上げるバラードの5曲目。 そして、ピアノとのデュオではじまり、ソロがまわりながら展開していく6曲目で幕を閉じます。 |
| Double Rainbow/Joe Henderson(Ts)(Verve) - Recorded September 19-20,
November 5-6, 1994. Eliane Elias(P), Oscar Castro-Neves(G), Nico Assumpcao(B), Paulo
Braga(Ds), Herbie Hancock(P), Christian McBride(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Felicidade 2.
Dreamer 3. Boto 4. Ligia 5. Once I Loved 6. Triste 7. Photograph 8. Portrait In Block And
White 9. No More Blues 10. Happy Mdness 11. Passarim 12. Modinha ジョー・ヘンダーソンによる、アントニオ・カルロス・ジョビン集。5曲目までがブラジルサイドで6曲目から(上記ハービー・ハンコック以降)ジャズサイドでジャック・ディジョネットもこちらの方に参加。どの曲もメロディアスで聴きやすいので、何回聴いても飽きません。両サイドとも良いです。 |
| Homecoming/Gateway(ECM) - Recorded Deceember 1994. John Abercrombie(G),
Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds, P) - 1. Homecoming 2. Waltz New 3. Modern Times 4.
Calypso Falto 5. Short Cut 6. How's Never 7. In Your Arms 8. 7th D 9. Oneness 3人が曲を持ち寄って17年ぶりのこのメンバーによる録音です。デイヴ・ホランドが4曲(1、3、6−7曲目)、ジョン・アバークロンビーが3曲(2、4−5曲目)、ジャック・ディジョネットが2曲(8−9曲目)作曲。けっこう自由なフォーマットで、濃密な演奏。再演ながらリズミカルで勢いもあってメロディアスでもある1曲目、深い哀愁の色を持っているワルツの2曲目、5拍子系サンバとでも言うべきノリの良い3曲目、タイトルどおりに明るいカリプソが熱帯を感じる4曲目、明るいメロディでウキウキするようなリズムの5曲目、変拍子ロック的な展開がカッコよさをもたらす6曲目、しっとりと静かなバラードを聴かせる7曲目、浮遊感があるテーマながらジャジーなノリもある8曲目、ディジョネットがピアノに持ち替えて叙情的な哀愁を示す9曲目。 |
| In The Moment/Gateway(ECM) - Recorded December 1994. John Abercrombie(G),
Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds, P) - 1. In The Moment 2. The Enchanted Forest 3. Cinucen
4. Shrubberies 5. Soft 全曲フリー・インプロヴィゼーションによる演奏。同時に録音したアルバムの「ホームカミング」の方は、それぞれのメンバーによるオリジナル演奏。 演奏の密度が高く、両者の区別はあまり感じられないような気もします。エキゾチックなパーカッション(ドラムス?)にのって、3者共にエキゾチックなワンコードの演奏が繰り広げられるタイトル曲の1曲目、ベースのアルコで深遠にはじまって、そのまま空間的に3人が絡んでくるベースのピチカートもある奥の深い2曲目、7拍子系のやはりエキゾチックさのあるギターが動きまわる3曲目、14分にもわたって語り合いながらドラマチックな盛り上がりも、ギターの切れ込みの深さもある4曲目、ベースのアルコで静かな出だしと、ドラムスをピアノに持ち替えた静かな哀愁の語らいの5曲目。 |
| Keith Jarrett(P) At The Blue Note(ECM) - Gary Peacock(B), Jack
DeJohnette(Ds) - Disc1 Friday June 3, 1994. 1. In Your Own Sweet Way 2. How Long Has This
Been Going On 3. While We're Young 4. Partners 5. No Lonely Nights 6. Now's The Times 7.
Lament Disc2 Friday June 3, 1994. 1. I'm Old Fashioned 2. Everything Happens
To Me 3. If I Were A Bell 4. In The Wee Small Hours Of The Morning 5. Oleo 6. Alone
Together 7. Skylark 8. Things Ain't What They Used To Be Disc3 June 4,
1994. 1. Autumn Leaves 2. Days Of Wine And Roses 3. Bop-Be 4. You Don't Know What Love Is
5. Muezzin 6. What I Fall In Love Disc 4, 1994. 1. How Deep Is The Ocean
2. Close Your Eyes 3. Imagination 4. I'll Close My Eyes 5. I Fall In Love Too Easily 6.
The Fire Within 7. Things Ain't What They Used To Be Disc 5 June 5,
1994. 1. On Green Dolphin Street 2. My Romance 3. Don't Ever Leave Me 4. You'd Be So Nice
To Come Home To 5. La Vaise Bleue 6. No Lonely Nights 7. Straight, No Chaser
Disc6 June 5, 1994. 1. Time After Time 2. For heaven's Sake 3. Partners
4. Desert Sun 5. How About You? 何とCD6枚組。キース・ジャレットのブルーノートでの3日間のライヴをそのままアルバムにしてしまいました。驚くのは、セットごとに違う曲目を演奏している事です。重なっている曲があまりないのは驚き。ピアノが自然発生的にはじまって、トリオで絡んで曲になるスタイルは、いつもと同じ。スタンダードの曲はもちろんいい演奏ですが、引き出しの多さとコンビネーションの良さを感じさせるBOXセット。オリジナルはCD1枚目4曲目後半、5曲目、CD3枚目3曲目、4曲目後半、CD4枚目5曲目後半、CD5枚目6曲目、CD6枚目3曲目後半、4曲目。このうちダブっているのはCD1枚目4曲目後半とCD6枚目3曲目後半の、前半が「パートナーズ」(チャーリー・パーカー作)だけ。オリジナルとフリー・インプロヴィゼーションとがあり。 (注)日本と米国では上記の3枚目のみの1枚での発売がありました。 |
| The New Standard Special Edition/Herbie Hancock(P)(Verve) - (Disk 1)
Recorded June 14-16, 1995, Michael Brecker(Ts, Ss), John Scofield(G), Dave Holland(B),
Jack DeJohnette(Ds), Don Alias(Per), Bob Belden(Arr), Woowinds & Brass, Strings, etc.
- 1. New York Minute 2. Mercy Street 3. Norwegian Wood 4. When Call I See You 5. You've
Got It Bad Girl 6. Love Is Stronger Than Pride 7. Scarborough Fair 8. Thieves In The
Temple 9. All Apologies 10. Manhattan - (Disk 2) Recorded August 4, 1996. Michael
Brecker(Ts), John Scofield(G), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds), Don Alias(Per) - 1.
You've Got It Bad Girl 2. Thieves In The Temple 3. Dolphin Dance ハービー・ハンコックの久々のジャズ・アルバム。より新しい、スティーヴィー・ワンダーやシャーデーなどのこれからスタンダードになるような曲を集めていますが、超一流のメンバーの演奏で、大変スリリングです。曲によってはボブ・ベルデンのアレンジでブラスやストリングスも加わります。2枚目が河口湖でのライヴ録音で、1枚目の同じ曲と比べるとより長尺になり、ライヴならではの臨場感。 |
| Sonny Rollins(Ts) plus 3(Milestone) -Recorded August 30 and October 7,
1995. Stephen Scott(P), Bob Cranshaw(B), Jack DeJohnette(Ds), Tommy Flanagan(P), Al
Foster(Ds) - 1. What A Difference A Day Made 2. Biji 3. They Say It's Wonderful 4. Mona
Lisa 5. Cabin In The Sky 6. H.S 7. I've Never Been In Love Before 久しぶりに全曲ワン・ホーン・クァルテットで演奏しています。 2種類のバック・ミュージシャンでの演奏。サックスもかなり円熟してきていますが、どこを切ってもソニー・ロリンズ的色彩は強く、やはり彼の歌心あふれるサックスを聴くためにこそアルバムが存在しているようです。1曲目のスタンダードはメロディアスに吹ききります。明るいオリジナルの2曲目。ジャック・ディジョネットは3、5曲目に参加していて、同じ曲に参加しているスティーヴン・スコットもなかなかいいピアノを弾くのだなあ、と感心。やや短めながらサックスが朗々と歌い上げる4曲目、バラードの5曲目、豪快なブルースのオリジナルの6曲目。トミー・フラナガンの出だしのピアノも印象的な7曲目は12分台の大作のスタンダードで、サックスも大らか。 |
| Number Two Express/Christian McBride(B)(Verve) - Recorded November 12,
16-17, 1995. Kenny Garrett(As), Gary Burtz(As), Steve Nelson(Vib), Chick Corea(P), Keny
Barron(P), Jack DeJohnette(Ds), Mino Cineru(Per) - 1. Whirling Dervish 2. Youthful Bliss
3. Tones For Joan's Bones 4. Egad 5. Miyako 6. Divergence 7. Jayne 8. A Morning Story 9.
Grove 10. Little Sunflower 1−4、6−9曲目に参加。半数以上がクリスチャン・マクブライドのオリジナルで、これがけっこういいです。メロディーが印象に残ります。参加メンバーも超一流ミュージシャンばかりで、今のジャズを聴きたい方にはおすすめ盤です。ヴァーヴが力を入れるとすごいアルバムになってしまいます。 |
| Tokyo'96/Keith Jarrett(P) Trio(ECM) - Recorded March 30, 1996. Gary
Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. It Could Happen To You 2. Never Let Me Go 3. Billie's
Bounce 4. Summer Night 5. I'll Remember April 6. Mona Lisa 7. Autumn Leaves 8. Last Night
When We Were Young - Caribbean Sky 9. John's Abbey 10. My Funny Valentine - Song 東京のオーチャード・ホールでのライヴ 。何と、ビデオアーツから出たレーザーディスク(映像)と同一音源で、曲順もカットされたラストの2曲(11. All The Things You Are 12. Tonk)以外は同じです。ボッサの8曲目と、10曲目の後半にあるインプロヴィゼーション (こういう流れも自然発生的に出てくるので曲として違和感はありません)の他は、スタンダードやジャズメン・オリジナルのオンパレード。 再演曲も多いですけれど、やはりライヴならではで、この場所にいたからこそこういう音が発せられたのだ、という気持ち。例えば2、10曲目のしっとり感のバラードも、3、9曲目などのノリの良さもいいですが、いつもはどの曲もピアノソロからはじまるのに5曲目はドラムソロから気持ち良くはじまっているのが珍しいパターン。 |
Got My Mental/Steve Khan(G)(Dan Conpemporary) - Recorded September 5-6, 1996. John Patitucchi(B), Jack DeJohnette(Ds), Don Alias(Per), Bobby Allende(Per), Marc Quinones(Per), Cafe(Per) - 1. R.P.D.D. 2. Paraphernalia 3. Common Mama 4. Got My Mental 5. The Last Dance 6. Sham Time 7. I Have Dreamed 8. Cunning Lee 強力なメンバーでのギター・トリオを中心として、そこに曲によって(2−3、6−7曲目)パーカッションが絡んでいるアルバム。トリオのみでの演奏の方がジャジーかも。最初は全曲オリジナルかと思って聴いていましたが、オリジナルは4曲目の1曲のみ。その4曲目は4ビートながらある種独特のテーマを持つ曲。その他オーネット・コールマン、ウェイン・ショーター、キース・ジャレット、リー・モーガン、スタンダードなど、完全に自分の世界で表現しています。メロディーを弾いているんだか弾いていないんだか分からないようなギターソロの部分もあったり、相変わらずの浮遊感あふれるサウンド。聴けば聴くほどスゴいアルバムです。ショーター作のスピーティーでエキゾチック、スリリングな2曲目がお気に入り。 |
Tales From the Hudson/Michael Brecker(Ts)(Impulse) - Recorded 1996. Pat Metheny(G), Jack DeJohnette(Ds), Dave Holland(B), Joey Calderazzo(P except 3, 5), McCoy Tyner(P on 3, 5), Don Alias(Per on 3, 5) - 1. Sings And Arrows 2. Midnight Voyage 3. Song For Bilbao 4. Beau Rivage 5. African Skies 6. Introduction To Naked Soul 7. Naked Soul 8. Willie T. 9. Cabin Fever マイケル・ブレッカー作ないし共作は9曲中6曲(1、4−7、9曲目)。久しぶりのジャズが全開のアルバム。しかも有名なサイドメンばかりです。アップテンポで全開で飛ばしていく迫力のあるジャズを展開している1曲目、ジョーイ・カルデラッツォ作で哀愁路線の渋いミディアムの4ビートの2曲目、パット・メセニー作のラテンノリでマッコイ・タイナーの重厚なピアノもバッチリと合う曲調の3曲目、アメリカの広大な台地のような大らかさを持ったバラードの4曲目、8分の6拍子でモーダルな、まさにアフリカンの5曲目、7曲目のイントロでサックスとベースの小品の6曲目、内省的な情念のあるサウンドでソロを綴っていくバラードの7曲目、渋めの4ビートでせまるミディアムの8曲目、アップテンポでこれでもかと攻めまくっていく9曲目。 |
| Give And Take/Mike Stern(G)(Atlantic) - Recorded January 10-11, and
March, 1997. John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds), Don Alias(Per), Michael Brecker(Ts),
David Sanborn(As), Gil Goldstein(P) - 1. I Love You 2. Hook Up 3. Everything Changes 4.
One Liners 5. Jones Street 6. Lumpy 7. Rooms 8. Thet's What You Think 9. Giant Steps 10.
Who Knows 11. Oleo 12. Haiku マイク・スターンお得意のフュージョン路線から一転して、ジャイアント・ステップスをはじめ、オリジナルも珍しくジャズよりのアルバム。ジョン・パティトゥッチも全曲アコースティックベースです。ジャック・ディジョネットは1−5、8−9曲目に、マイケル・ブレッカーは2、4−5曲目に参加。 |
| Porgy & Bess/Joe Henderson(Ts)(Verve) - Recorded May 25-28, 1997.
Conrad Herwig(Tb), John Scofield(G), Stefon Harris(Vib), Tommy Flanagan(P), Dave
Holland(B), Jack DeJohnette(Ds), Chaka Khan(Vo), Sting(Vo) - 1. Introduction: Jasbo Brown
Blues 2. Summertime 3. Here Come De Honeyman/They Pass By Singin' 4. My Man's Gone Now 5.
I Got A Plenty O'nuttin' 6. Bess, You Is My Woman Now 7. It Ain't Necessarily So 8. I
Loves You Porgy 9. There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York 10. Oh Bess, Oh Where's
My Bess? 11. A Red Headed Woman 12. Summertime ご存知ガーシュインのオペラ。ジョン・スコフィールトのフレーズがなかなか良いですが、ジョー・ヘンダーソンの渋いサックスも絶好調です。アルバム全体を「ポーギーとベス」で統一してあるので、それだけでも価値はあるかも。ラスト2曲はボーナストラックです。 |
| Romance With The Unseen/Don Byron(Cl)(Blue Note) - Recorded January and
March 1999. Bill Frisell(G), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. A Mural From Two
Perspectives 2. Sad Twilight 3. Bernhard Goetz, Kames Ramseur, And Me 4. I'll Follow The
Sun 5. 'Lude 6. Homegoing 7. One Finger Snap 8. Basquiat 9. Perdido(Pegao) 10. Closer To
Home メンバーを見ただけで聴いてみたくなるアルバム。クラリネットだと軽くなりがちですがおそらく先入観は覆されます。ハードな曲もちらほら、メンバーが全開の曲も。1曲目は軽めのエリントンナンバーではじまりますが、ちょっとひとくせあります。2曲目は何となく哀愁を帯びたワルツ。こういう感じ、好きです。3曲目はハードに展開するスリリングな9分台の曲、4曲目はゆったりとビートルズの曲を軽めに。インタールード的な5曲目、変拍子で幻想的な11分台の6曲目、ハービー・ハンコックの曲ですが原曲がすぐ分からなかった7曲目、やはり幻想的な3拍子の8曲目、ビバップっぽくてやや明るい?9曲目。アグレッシヴでやはりひとひねり。ワンコードで7拍子の10曲目で、さりげなく終わります。(99年9月22日発売) |
| Whisper Not/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM) -
Recorded July 5, 1999. - 1. Bouncing With Bud 2. Whisper Not 3. Groovin' High 4. Chelsea
Bridge 5. Wrap Your Troubles In Dreams 6. Round Midnight 7. Sandu 8. What Is This Thing
Called Love 9. Conception 10. Prelude To A Kiss 11. Hallucinations 12. All My Tomorrows
13. Painciana 14. When I Fall In Love 前作の東京のライヴから3年以上経過し、これはパリでのライヴ。キース・ジャレットはその間、病気だったそうなのですが、そんなことを感じさせない演奏が見事。ミキシングが変わって、残響は少なめでより生々しい音になったと思います。 そういう意味ではリアルなジャズをより強く感じます。選曲も良く、2枚のCDをあっという間に聴かせてくれます。ピアノは相変わらずメロディがあふれ出てくる、といった感じ。特に、これでもかとフレーズが出てくる3曲目や8−9曲目。静かな曲も良い。だいたいの曲ではピアノからはじまり、他の楽器が合流するパターンは同じ(もしかしてぶっつけ本番なのか?)ですが、十数年いっしょにやってきた気心が分かり合えるピアノ・トリオの、言わば理想的な現在進行形のひとつの形かも。(00年10月4日発売) |
| Imprint/John Patitucci(B)(Concord)(輸入盤) - Recorded August,
1999. Chris Potter(Ts, Ss), Danilo Perez(P), Horacio "El Negro" Hernandez(Ds,
Per), Giovanni Hidalgo(Per), John Beasley(P), Mark Turner(Ts), Jack DeJohnette(Ds), Sachi
Patitucci(Kalimba) - 1. King Kong 2. Postcard 3. Little Steps 4. Joan 5. Maroon Bells 6.
Imprint 7. The Well 8. Essay 9. Japanese Folk Song 10. Afro-blue (00/02/19)数曲を除いてジョン・パティトゥッチのオリジナル。ラテンタッチの曲もあります。アコースティック・ベースを主に使用していて、時々エレクトリック・ベースがメロディを奏でます。ベース度もやや高め。1曲目がけっこうリズム楽器重視のラテン系のノリの良い曲だったので、この路線かと思いきや、意外に静かな曲が多い です。タイトル曲の6曲目も含め、曲もやや難解 な印象があります。静かな4曲目は好み。8曲目はけっこうストレートアヘッド。10曲目は、ジョン・コルトレーンで有名な曲。パーカッションとのデュオが面白く、印象に残りました。個性的なサウンドには違いないのですが、全体を通してエネルギーが内側に向かうので、もう少しストレートにノリたい気も。 ジャック・ディジョネットは3−4、7−8曲目に参加。 |
| Thorn/Antonio Farao(P)(Enja) - Recorded April 19 and 20, 2000. Chris
Potter(Ts, Ss), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Thorn 2. Time Back 3. Preludio 4.
Epoche 5. Caravan 6. Arabesco 7. B.E. 8. Tandem 9. Malinconie 曲によってピアノ・トリオだったりクァルテットだったり。プロデューサーにジャック・ディジョネットの名前がクレジット。演奏はさすがドラムスも、と思わせますが、ちょっと出過ぎかなあと思う場面も。ピアノも縦横無尽。1曲目からいきなり飛ばしますが、2曲目はけっこう渋かったりします。ラテンノリと言うのかスパニッシュノリというのか、走りまくる3曲目、叙情的でエキゾチックな5拍子の4曲目、ピアノがマイペースで弾きまくるおなじみ「キャラヴァン」の5曲目、おそるべき変拍子と変わったメロディのテーマの6曲目、ピアノで美しく奏でられる7曲目、飛ばしまくる自由度が高くて変幻自在な8曲目。9曲目では穏やかできれいなソロピアノを聴くことができます。現在進行形のピアニストのひとつのかたち。(00年8月23日発売) |
| This Is What I Do/Sonny Rollins(Ts)(Milestone) - Recorded May 8-9, and
July 29, 2000. Clifton Anderson(Tb), Stephen Scott(P), Bob Cranshaw(B), Jack
DeJohnette(Ds), Perry Wilson(Ds) - 1. Salvador 2. Sweet Leilani 3. Did You See Harold
Vick? 5. A Nightingale Sang In Berkeley Square 5. Charles M. 6. The Moon Of Manakoora 相変わらず陽気なロリンズ節が聴けます。ここまで全曲が陽気だと言う事なしですが、緊張感のあるジャズとは対極にあるので、聴く人を選ぶのでは 、と思います。1曲目は熱帯的な印象のカリプソ(彼のトレードマークのおなじみのリズム)の曲で、まあ、ゴキゲン。2曲目はバラードで、これまた明るい曲。3曲目はエレキベースのフレーズが印象的なファンクっぽいノリなのですけれど、サックスが出るとやっぱりロリンズ節。サックスで朗々と歌い上げる4曲目はバラード。チャールズ・ミンガスに捧げられた曲と思われるこれまたバラードの5曲目。3拍子で、やっぱりバラードの6曲目。なかなか強気の構成です。この人、ずっとこれからもこのままだろうなあ。ジャック・ディジョネットの参加は1、2、4、6曲目。(00年11月22日発売) |
| Inside Out/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM) -
Recorded July 26 and 28, 2000. - 1. From The Body 2. Inside Out 3. 341 Free Fade 4. Riot
5. When I Fall In Love トリオのロンドンでのライヴ録音。全5曲中スタンダードは最後の1曲のみ。フリー・インプロヴィゼーションとはいってもけっこう聴きやすいはずなのですが、今回は曲によって(3−4曲目)は冒険的。1曲目(21分)は何となくブルースを連想させるような出だしから、中盤でジャック・ディジョネットのマレットさばきが見事な世界に入っていき、後半哀愁漂う叙情的な情景が現れます。2曲目(21分)のタイトル曲は出だしは複雑なメロディ(と言うべきか)が噴出。そして、中盤以降徐々に盛り上がってゴスペルタッチが延々続きます。3曲目(19分)では彼ららしいマイナーの一発モノからフリーへの展開。そして、豪快でノリの良いインプロヴィゼーションの4曲目、しっとりとメロディアスに歌い上げるバラードの5曲目へと続きます。(01年9月21日発売) |
| Invisible Nature/John Surman(Ss, Ts, Bcl, Synth) & Jack
DeJohnette(Ds, Per, P)(ECM) - Recorded November 2000. - 1. Mysterium 2. Rising Tide 3.
Outback Spirits 4. Underground Movement 5. Ganges Grooves 6. Fair Trade 7. Song For World
Forgiveness デュオでのライヴ録音。最後の曲のみジャック・ディジョネットの曲で、残りは2人の共作となっています。1曲目は淡々と進んでいく哀愁の漂う15分台の曲ですが、サックスとドラムスのデュオだけでなく、シンセサイザーやシンセ・ベースの音なども重ね合わされています。そして、けっこうハードで縦横無尽に2人で飛びまわっている2曲目、ドラムスも歌って2人でメロディを奏でていくような3曲目、デュオながらタイト(?)にタテノリを基調として進んでいく4曲目、エレクトリック・パーカッションがエキゾチックな響きを持つ5曲目、バリトンサックスとドラムスが爆発している6曲目、ディジョネットのピアノとバスクラリネットのデュオが美しい7曲目。その場のインプロヴィゼーションの曲もあれば、練られた曲もあるような感じ。(02年3月21日発売) |
| Nearness Of You : The Ballad Book/Michael Brecker(Verve) - Recorded
December 18-20, 2000. Pat Metheny(G), Herbie Hancock(P), Charlie Haden(B), Jack
DeJohnette(Ds), James Taylor(Vo) - 1. Chan's Song 2. Don't Let Me Bo Lonely Tonight 3.
Nascente 4. Midnight Mood 5. The Nearness Of You 5. Incandescence 7. Sometimes I See 8. My
Ship 9. Always 10. Seven Days 11. I Can See Your Dreams 12. Say It ものすごいメンバーなのですが、さらにこのメンバーでバラードばかりを演奏するという贅沢さ。とは言うもののスタンダードは半分以下で、マイケル自身やハービー・ハンコック、パット・メセニーらのオリジナルも演奏、さらにはジェイムス・テイラーが2曲ヴォーカルで加わっていて今風なバラードという感じ。曲によってはパットのギターがさらに現代的な彩りを添えています。静かな中にもふつふつと情熱が溢れるような曲もあり、それぞれのメンバーの演奏を聴いても鋭いメロディーやハーモニーのセンス。ただし、気楽に聴くことも許してくれる世界があります。やっぱりマイケル・ブレッカーのサックスはスゴい、ということを改めて認識しました。 バラードを全面に出して、バラードの意義も変えつつある、ということでしょうか。(01年6月6日発売) |
| Future 2 Future/Herbie Hancock(Key)(Transparent Music) - Released 2001.
Eleni Davis Night(Vo), Carl Craig(Prog), Bill Laswell(B), GiGi(Vo), Chaka Khan(Vo),
Charnett Moffett(B), Krash Kale(Ds), Grandmixer DXT(Turntable), Jack DeJohnette(Ds), Rob
Swift(Turntable, Prog), A Guy Called Gerald(Prog), Dana Bryant(Vo), Tony Williams(Ds),
Wayne Shorter(Ts, Ss), Imani Uzuri(Vo) - 1. Wisdom 2. Kebero Part 1 3. The
Essence 4. This Is Rob Swift 5. Black Gravity 6. Tony Williams 7. Ionosphere 8. Alphabeta
9. Be Still 10. Virtual Hornets 11. Kebero Part 2 12. The Essence (DJ Krush
Remix) ビル・ラズウェルのプロデュースによる現代的なハービー・ハンコックのミュージック。この方がジャズやフュージョンと表現するよりもしっくりくるかも しれません。過激さというよりはサウンドが先鋭的ながらも聴きやすさもある印象。時々出てくるハンコックのピアノ(キーボード)のソロの部分に聴きほれてしまいます。打ちこみの部分もやや多いですが、そんな中で曲によってはドラムやベースにも生音で一流ミュージシャンが参加しているのがうれしいところ。4、8−10曲目にジャック・ディジョネットが、6曲目に故トニー・ウィリアムスが参加。しかもウエィン・ショーターも数曲に参加。 時代の先端を行きつつも、やはりヒューマンパワーをおろそかにしない主義なのでしょうか。12曲目はDJ KRUSHによるリミックスのボーナストラック。(01年7月25日発売) |
| Always Let Me Go/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack
DeJohnette(Ds)(ECM) - Recorded April 2001. - 1. Hearts In Space 2. The River 3.
Tributaries 4. Paradox 5. Waves 6. Facing East 7. Tsunami 8. Relay 東京でのライヴで、素晴らしい即興演奏集の2枚組。フリーから静かな牧歌的風景をたどってオーソドックスでゴキゲンな4ビートへ展開していく32分台の1曲目、きれいなメロディでしっとりくるバラードの、ソロピアノの2曲目、静かな場面からマイナーキー主体のワンコードで淡々と盛り上がっていき、ドラムソロもある3曲目、ちょっとシャープでノリの良いゴキゲンなサウンドの4曲目、静かな落ち着いたやり取りではじまり、盛り上がっていく中でフリーになったりジャジーになったり、ドラマチックで一本緊張感もある34分台の5曲目、3人のインプロヴィゼーションで小気味良いリズムとともに進んでいく6曲目、タイトル通り豪快でやや激しいフリー、その後の静寂の7曲目、自由でスピーディー、暖かみのあるサウンドの8曲目。(02年10月9日発売) |
| Free And Equal/John Surman(Ts, Ss, Bcl)(ECM) -
Recorded June 2001. Jack DeJohnette(Ds, P), London Brass: Andrew Crowley(Tp),
Paul Archibald(Tp), John Barclay(Tp), Anne McAneney(Tp, Flh), Richard
Bissill(Horn), Dan Jenkins(Tb), Richard Edwards(Tb), David Purser(Tb,
Euphonium), David Stewart(Btb), Owen Slade(Tuba) - 1. Preamble 2. Groundwark
3. Sea Change 4. Back And Forth 5. Fire 6. Debased Line 7. In The Shadow 8.
Free And Equal 9. Epilogue ロンドン・ブラスを加えた編成でのライヴ録音。全曲ジョン・サーマンの作曲で、そこはかとない哀愁と、ジャズとは離れた位置にあるアレンジ。しっとりとした感触のメロディでさりげなくせまってくる1曲目、湿り気を帯びた寒色系のサウンドがゆったりと包み込んで後半自由になる2曲目、カッチリとしたアレンジの部分と自由なインプロヴィゼーションの部分でドラマチックな盛り上がりのある10分台の3曲目、緻密な哀愁系のテーマが印象的でやはり中間部が自由な11分台の4曲目、現代音楽を聴いているようでもあり、インプロヴィゼーションを聴いているようでもありの5−6曲目、アンサンブルの響きやソロもエキゾチックな7曲目、ブラスが前面に出てソロも印象的な変拍子のタイトル曲の8曲目、ゆったりと流れていく9曲目。(03年3月19日発売) |
| My Foolish Heart/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack
DeJohnette(Ds)(ECM) - Recorded July 22, 2001. - 1. Four 2. My Foolish Heart
3. Oleo 4. What's New 5. The Song Is You 6. Ain't Misbehavin' 7. Honey
Suckle Rose 8. You Took Advantage Of Me 9. Straight, No Chaser 10. Five
Brothers 11. Guess I'll Hang My Tears Out To Dry 12. On Green Dolphin Street
13. Only The Lonely CD2枚組で109分の演奏。スタンダードやジャズメン・オリジナルばかりで、中間部にストライド奏法の入る懐かしい演奏(ファッツ・ウォーラー作で6−7曲目と、8曲目)。6年前の演奏を今になってリリースしただけあって、さすがにいい選曲と演奏です。ストライド奏法をトリオでゴキゲンに演奏するなんて、このトリオでは非常に珍しいことかもしれません。しかもボトムがただのサポートに終わっていないところもスゴいです。オリジナルがない分、いつもよりは親しみが増したかな、という感じ。確かに大いなるマンネリという言葉が頭をよぎりますけど、彼らの右に出るトリオが現在いない(と思う)ことも事実ですね。アップテンポの曲はスリリングだし、スローな曲は味わいがあるし。9曲目はうまくフリーの要素も取り入れています。(07年10月3日発売) |
| The Out-Of-Towners/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack
DeJohnette(Ds)(ECM) - Recorded July 28, 2001. - 1. Intro - I Can't Believe
That You're In Love With Me 2. You've Changed 3. I Love You 4. The Out-Of -Towners
5. Five Brothers 6. It's All In The Game ミュンヘンでのライヴ。今回はスタンダードが多めのアルバム。12分台の1曲目の出だしはピアノ・ソロで美しい「イントロ」からややアップテンポのスタンダードの本編に入っていきます。スタンダードの演奏をしているのに アドリブのメロディの流麗さと奔放さは、やはり彼らならではのものです。包み込むようなメロディで優しくせまってきて、聴く人に安心感を与えるようなサウンドの2曲目、これまた有名な「アイ・ラヴ・ユー」をアップテンポで華麗に進行していく3曲目。そして19分ものオリジナルのタイトル曲の4曲目は、そのまとまりと、自然体のブルースの気軽さ、後半のコード1発が良い感じです。軽めでメロディアスに進行していく、ウキウキするような5曲目、なんとピアノ・ソロでの曲で、しっとりとした美しいメロディの6曲目。(04年8月25日発売) |
| Portrait Of Bill Evans/Eliane Elias(P), Dave Grusin(P), Herbie
Hancock(P), Bob James(P), Brad Mehldau(P)(JVC) - Released 2002. Richard Bona(B), Billy
Kilson(Ds), Rick Braun(Tp), David McMurray(As), Kirk Whalum(Ts), Khaliq Glover(Ds Prog),
Michael Colina(Synth), Marc Johnson(B), Jack DeJonette(Ds), Tom Kennedy(B), Dave Weckl(Ds)
- 1. Nardis 2. Gotta Rhythm 3. Come Rain Or Come Shine 4. Under The Influence 5. The More
I See You 6. Waltz For Debby 7. If You Could See Me Now 8. My Heart Stood Still 9. Emily
10. Ghost Story - Improvisation On Chopin C Minor Prelude Opus 28 1曲目のボブ・ジェームスの「ナーディス」でとどめをさします。リチャード・ボナのベースと、アレンジとで非常に印象的。4曲目はオール・ブルース風な曲での演奏。ハービー・ハンコックは2曲目ではマイペースのエレクトリックな彼ですが10曲目ではショパンをモチーフにしたソロピアノで勝負しています。イリアーヌの3、7曲目ではマーク・ジョンソン(B)とジャック・ディジョネット(Ds)とのトリオ。比較的オーソドックスでビル・エヴァンスに素直にトリビュートした演奏。ブラッド・メルドーは5、8曲目でソロ・ピアノ。左手ウネウネフレーズが連続する8曲目がスゴい。6、9曲目のデイヴ・グルーシンも素直ながらアレンジャーらしさがあります。ビル・エヴァンス風を期待するよりも参加した演奏者で楽しむ聴きかたの方が良いのかも。(02年12月26日発売) |
| Up For It/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack
DeJohnette(Ds)(ECM) - Recorded July 16, 2002. - 1. If I Were Bell 2. Butch &
Butch 3. My Funny Valentine 4. Scrapple From The Apple 5. Someday My Prince
Will Come 6. Two Degrees East, Three Degrees West 7. Autumn Leaves - Up For
It 久しぶりにラスト(メドレー後半)の曲のみ突き進んでいくオリジナルで、あとはスタンダードの構成。彼らとしてはオリジナルだろうとスタンダードだろうとマイ・ペースで演奏しているだけなのだと思いますが、また再び分かりやすいメロディの世界に戻ってきてくれたのがうれしい。映像作品まで含めると、今回の初出のスタンダードは4、6曲目のみ。ただ、今回のヴァージョンの再演曲も決して飽きさせることなく聴かせてくれます。1−2曲目で明るめな面でせまってきたと思ったら、3曲目のしっとり感の高い面でも見事に心に入り込んできて、盛り上がっていきます。4曲目もピアノもスゴいですが、キース・トリオ独自のサウンドが出来上がっています。6曲目はブルース。そしておなじみ7曲目前半「枯葉」も心地良く聴く事ができます。(03年5月21日発売) |
| Universal Syncopations/Miroslav Vitous(B)(ECM) - Recorded
March 2000 - March 2003. Jan Garbarek(Ss, Ts), Chick Corea(P), John
McLaughlin(G), Jack DeJohnette(Ds), Wayne Bergeron(Tp), Valerie Ponomarev(Tp,
Flh), Isaac Smith(Tb) - 1. Bamboo Forest 2. Univoyage 3. Temp Blues 4. Faith
Run 5. Sun Flower 6. Miro Bop 7. Beethoven 8. Medium 9. Brazil Waves 全曲ミロスラフ・ヴィトウスの作曲か共作(7−9曲目)。とにかくスゴいメンバーです。2−4曲目にはブラスセクションが入りますが、他の曲もコアのメンバーがクインテット編成とは限らなくて、あまりテクニックにこだわるわけ(時折り見せますが)でもなく、それでいて印象を残してくれる演奏。10分を超える2曲目は全員が揃っていますが、ECMにしては元気な、余裕のあるECM流のジャズ(4ビートではない)を見せつけています。やはり温度感は低め。3曲目はサックスとのトリオ+ブラスで珍しくブルース。ペースが速くスリリングにせまる4曲目、自由な展開ながらもECM流ジャズスピリットあふれる5−6曲目。サックスとベースの掛け合いが印象的なトリオでの7、9曲目。ドラムスとのデュオでのインプロヴィゼーションの8曲目。(03年10月1日発売) |
| The Life Of A Song/Geri Allen(P)(Telarc) - Recorded January
16 and 17, 2004. Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds), Marcus Belgrave(Flh),
Dwight Andrews(Sax), Clifton Anderson(Tb) - 1. LWB's House (The Remix), 2.
Mounts And Mountains 3. Lush Life 4. In Appreciation: A Celebration Song 5.
The Experimental Movement 6. Holdin' Court 7. Dance Of The Infidels 8.
Unconditional Love 9. The Life Of A Song 10. Black Bottom 11. Soul Eyes 強力なピアノ・トリオ。マル・ウォルドロン作の有名なラスト11曲目はホーン入りのセクステット。3、7、11曲目を除く8曲目がジェリ・アレンの作曲。相変わらず個性的なピアノ。浮遊感のあるジャズらしからぬテーマで、最初から勝負していく1曲目、思索的なテーマと叙情的な感触をたたえながらも自由で存在感のあるソロの2曲目、独特なカラーながらもスタンダードのバラードをじっくりと聴かせる3曲目、ジャズロックでけっこうノリの良い4曲目、綾織りのような曲調を危なげなく盛り上がる5曲目、メリハリがあってけっこう自由な6曲目、バド・パウエル作の曲を独特なサウンドで表現する7曲目、切なげなメロディでちょっとエキゾチックな8曲目、ジャズながらどこか抽象的な味もあるタイトル曲の9曲目、8ビートのノリの10曲目。(04年8月25日発売) |
| Ivey-divey/Don Byron(Cl, Bcl, Ts)(Blue Note)(US輸入盤) -
Recorded May 23 and 24, 2004. Jason Moran(P), Jack DeJohnette(Ds), Ralph
Alessi(Tp on 6, 9), Lonnie Plaxico(B on 6-9, 11) - 1. I Want To Be Happy 2.
Somebody Loves Me 3. I Cover The Waterfront 4. I've Found A New Baby 5. Himm
(For Our Lord And Kirk Franklin) 6. The Goon Drag 7. Abie The Fishman 8.
Lefty Teachers At Home 9. "Leopold, Loepold..." 10. Freddie Freeloader 11.
In A Silent Way 12. Somebody Loves Me (04/11/06)基本編成がクラリネット、ピアノ、ドラムのトリオ。メンバーがスゴいので、盛り上がって聴かせます。ドン・バイロンのオリジナルが12曲中4曲と少なめ。現代では少ない、クラリネットを中心にジャズをバリバリと吹く奏者。1曲目など軽妙な曲のはずがけっこうヘヴィーになってしまうのは個性のせいか。10−11曲目にマイルス・デイヴィスの曲がありますが、これらもなぜか盛り上がってしまい、11曲目は「イン・ア・サイレント・ウェイ」の新しい解釈かも。2−4曲目のようなスタンダードも、変則編成と奏法で、アヴァンギャルド性を秘めながらもメロディアスな展開。5曲目はしっとり系のバラードのオリジナル。ベースの入っている曲(6−9、11曲目)の方がやや安心か。6曲目のみサックスでの演奏。9曲目は現代的なファンク。 |
| 'S Wonderful/The Great Jazz Trio(Eighty-eight's) -
Recoreded June 4 and 5, 2004. Hank Jones(P), John Patitucci(B), Jack
DeJohnette(Ds) - 1. 'S Wonderful 2. Sweet Lorraine 3. Moanin' 4. The Days Of
Wine And Roses 5. Take Five 6. I Surrender Dear 7. Night Train 8. Lover Come
Back To Me 9. Green Sleeves おなじみのトリオだけれども、ベースとドラムスが一新。ハンク・ジョーンズはずいぶん高齢ですが、そんなことを感じさせないピアノ。スタンダードやジャズメン・オリジナルの選曲は相変わらず。1曲目のタイトル曲で、優雅な雰囲気もあるピアノを聴けたかと思ったら、各パートのソロもいきなり全開で、うれしい展開。2曲目では聴きやすいミディアムの4ビートに変身。こういうのもまた、いい感じ。耳タコになっている3曲目も、奇抜すぎずちょっとテーマをアレンジして堂々とした演奏になっているのがなかなか。華麗に流れていく4曲目、安定したドラムスとベースで5拍子を自在に操る5曲目、しっとり系のバラードの6曲目、ファンキーな雰囲気で進む7曲目、アップテンポで明るめな8曲目、落ち着きのある演奏でまとめる9曲目。(04年12月1日発売) |
| Saudages/Trio Beyond(ECM) - Recorded November 21, 2004.
Jack DeJohnette(Ds), Larry Goldings(Org, El-p, Sampler), John Scofield(G) -
1. If 2. As One 3. Allah Be Praised 4. Saudages 5. Pee Wee 6. Spectrum 7.
Sven Steps To Heaven 8. I Fall In Love Too Easily 9. Love In Blues 10. Big
Nick 11. Emergency 2枚組CDのライヴで、トニー・ウィリアムスへのオマージュとのこと。ラリー・ゴールディングスの作曲でやや叙情的な2曲目、トリオでのインプロヴィゼーションでミディアムの8ビート的なファンクのタイトル曲の4曲目と、渋めのブルースの9曲目の他は、トニー・ウィリアムスの曲(5、11曲目)や、ジャズメン・オリジナルが多く、ECMにしては温度感が高くハードなジャズの曲が多いです。ミュージシャンの露出度も抜群。1、10曲目あたりは4ビートのビンビンくるオルガンジャズを堪能できます。5曲目は静かな、そして盛り上がる場面もあるバラード。6−7曲目もなかなかスピーディーでスリリング。しっとりとした部分もあるスタンダードのバラードの8曲目。トニーのトリビュートに欠かせない11曲目はイェーイといいたくなる選曲。(06年6月7日発売) |
| The Green Field/Steve Khan(G)(55 Records) - Recorded May 23
and 24, 2005. John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds), Monolo Badrena(Per on
1-2, 4,6, 7, 9 ), Ralph Irizarry(Timbales on 3, 5-6, 8), Roberto
Quintero(Congas, Per on 3, 5-6, 8) - 1. El Vinon 2. Congeniality 3. Riot 4.
Fist In Glove 5. Cosecha Lo Que Has Sembrado 6. Sanctuary/Nefertiti 7.
Eronel 8. You Stepped Out A Dream 9. The Green Field(El Prado Verde) スティーヴ・カーン作は全9曲中4曲(1、4−5、9曲目)で、他はジャズメン・オリジナルが多い。オリジナリティは高く、相変わらずの綾織り系のギター。ミディアムで抑え気味の演奏が渋い感じの1曲目、オーネット・コールマン作なのだけれど淡くなってしまう2曲目、ハービー・ハンコック作をパーカッションを交えてペイントで埋めていくような3曲目、8分の6拍子でやはり独自の世界観があらわれてくる4曲目、ミディアムのラテンっぽい、パーカッションが前面に出た5曲目、マイルス、ショーターつながりの有名な曲を料理して、特に後半はラテン・サウンドの6曲目、セロニアス・モンク作でもその感触が薄めの7曲目、唯一のスタンダードの、ラテン・サウンドで料理した8曲目、何と18分もある、淡々と進むタイトル曲の9曲目。(05年12月14日発売) |
| From Miles/Chick Corea(P), Eddie Gomez(B), Jack
DeJohnette(Ds)(Stretch) - Recorded January 14, 2006. - 1. Solar 2. So Near
So Far 3. Milestones 4. But Beautiful 5. Walkin' チック・コリアの5トリオBOX第2弾。チックのオリジナルはなく、マイルス・デイヴィスゆかりの曲が演奏されています。全部で40分弱の演奏ですが、さすがにこのメンバー(録音では初顔合わせらしいです)のこと、自由奔放でしかもエキサイティングな演奏が繰り広げられています。いきなりオリジナルのような感触のアップテンポの4ビートで自由に3人とも暴れまわっている1曲目、明るいミディアムのメロディアスなスタンダード・ナンバーでも自由度満点の2曲目、ややアップテンポながら、ドラマチックに変化して盛り上がりも見せている3曲目、ベースのアルコではじまりチックの硬質なピアノで奏で上げるスタンダードのバラードの4曲目、ほとんどフリー ・ジャズの展開で、タイトルがないと分からないくらい解体、再構築した5曲目。(07年10月17日発売) |
| Pilgrimage/Michael Brecker(Ts, EWI)(EmArcy) - Recorded
August 2006. Pat Metheny(G), Herbie Hancock(P on 1, 5, 8-9), Brad Mehldau(P
on 2-4, 6-7), John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. The Mean Time 2.
Five Months From Midnight 3. Anagram 4. Tumbleweed 5. When Can I Kiss You
Again? 6. Cardinal Rule 7. Half Moon Lane 8. Loose Threads 9. Pilgrimage 邦題「聖地への旅」。全曲マイケル・ブレッカーの作曲。スゴいメンバーで、ピアノは交替で参加。精神性か、ハードな部分もありますが、最高の音。アップテンポで目まぐるしく変化していくメロディとアドリブが一筋縄ではいかない複雑な1曲目、薄暮系のやや淡いサウンドで5拍子系を含んだ進行の2曲目、タイトルのようにリズムもサウンドも目くらましにあったかのような変幻自在の3曲目、ファンク的なビートに乗っかってソロが動きまわる4曲目、美しいゆったりとしたバラードで盛り上がりもある5曲目、勢いも浮遊感も併せ持つメロディとビートの6曲目、淡色系のサウンドとノリの良さ、やや起伏のある7曲目、ジャズロック系のリズムと浮遊感もあり、盛り上がる各楽器の8曲目、研ぎ澄まされたサウンドを持つタイトル曲の9曲目。(07年5月16日発売) |
| Borrowed Time/Steve Khan(G)(55 Records) - Recorded November 27, 2006 and
January 9, 2007. John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds), Manolo
Badrena(Per, Voice), Ralph Irizarry(Timbal), Roberto Quintero(Conga,
Per), Bob Mintzer(Bcl on 4), Badal Roy(Tabla on 4), Geeta Roy(Tanboura
on 4), Randy Brecker(Flh), Rob Mounsey(Key), Ruben Rodriguez(B), Marc
Quinones(Timbal), Bobby Allende(Conga), Gabriela Anders(Vo on 8) - 1. I
Mean You 2. Mr. And Mrs. People 3. Face Value 4. El Faquir 5. You're My
Girl 6. Blues For Ball 7. Have You Met Miss Jones? 8. Luna Y Arena (Moon
And Sand) 9. Hymn Song スティーヴ・カーン作が3−4曲目の2曲で、他はジャズメン・オリジナルとスタンダード。見事に綾織り系のギターサウンドにハマッていて、ベースがアコースティックでもエレクトリックでも気になりません。セロニアス・モンク作でも8分の6拍子でマイペースに弾き続ける1曲目、アップテンポの4ビートでオーネット・コールマンの色も少しある2曲目、ゆったりとした8ビート的なファンクバラードの3曲目、5拍子と6拍子が交互にくるミディアムの淡々としたファンクの4曲目、淡さと浮遊感のあるやや静かなミディアムの5曲目、マッコイ・タイナー作のモーダルなブルースの6曲目、スタンダードをラテンタッチで料理する7曲目、唯一の女性ヴォーカル入りで淡々とボッサで綴る8曲目、やはりマッコイ・タイナー作を8ビートラテンでの9曲目。 (07年4月25日発売) |
| Shayari/Ron Blake(Ts)(Mack Avenue Records)(輸入盤) - Recorded
December 2006, January and February 2007. Michael Cain(P), Regina Carter(Vln
on 6), Jack DeJohnette(Ds on 2, 4, 8, 12-13), Gilmar Gomes(Per on 1, 3, 10),
Christian McBride on 5, 11) - 1. Waltz For Gwen 2. Atonement 3. Come Sun 4.
Hanuman 5. What Is You Prayer For? 6. Of Kindred Souls 7. Please Be Kind 8.
76 9. Remember The Rain 10. The Island 11. Teddy 12. Abhaari(Pt.
1) 13. Pbhaari(Pt. 2) (08/04/04)7、10−11曲目がスタンダードなど他人の曲で、他はロン・ブレイクの作曲(1−2、5、9曲目)かマイケル・ケイン作曲(3、8曲目)あるいは共作(フリー・インプロヴィゼーション)。サックスとピアノを軸に、共演者が1人ずつ加わる変則編成。短めの曲も織り込んで、69分に13曲。ピアノ(プロデュースとアレンジも担当)が個性的でけっこういいせいか、ベースやドラムスがない曲でも自然に安定して聴けます。4ビートの感触のある曲は少なく、精神性の高い曲も何曲かあり、1、5曲目のようにメロディアスな曲もあって、変化があります。ジャック・ディジョネットの参加が5曲と多く、ベースレスの元気なトリオの演奏を聴くことができます。他人の作曲のものは聴きやすいですが、全体として、ある程度聴く人を選ぶかも。 |
(その他の主な参加CD) ストレート・ストリート/ハロルド・メイバーン(P)’90年(DIW)、ホエア・ユー・レイ・ユア・ヘッド/ビル・コズビー(Per)’90年(Verve)、ブレッシング/ゴンサロ・ルバルカバ(P)’91年(Somethin'else)、アナザー・ハンド/デビッド・サンボーン(As)’91年(Elektra)、イメージズ/ゴンサロ・ルバルカバ(P)’91年(Somethin'else)、パトリース/マーク・ホットフィールド(G)’91年(Warner Bros)、アフォシェ/アーニー・ワッツ(Ts)ジルベルト・ジル(Vo)’91年(CTI)、ジョーイ2/ジョーイ・カルデラッツォ(P)’91年(Blue Note)、ワン・フォー・マイルス/ライアン・カイザー(Tp、Flh)’92年(Sony)、私の中の風と海と空/イリアーヌ(P、Vo)’92年(Somethin'else)、マイ・ロマンス−ビル・エヴァンスに捧ぐ/ミッチェル・フォアマン(P)’92年(Novus-J)、パナマ・リブレ/ダニーロ・ペレス(P)’92年(Novus)、ザ・リーディング・マン/ハロルド・メイバーン(P)’92年(DIW)、ユニバーサル・ランゲージ/ジョー・ロバーノ(Ts)’92年(Blue Note)、ルッキン・オン・ザ・ブライト・サイド/ハロルド・メイバーン(P)’93年(DIW)、アイ・ヒア・ア・ラプソディー/アーニー・ワッツ(Ts、As)’93年(JVC)、サンパウロの女/イリアーヌ(P、Vo)’93年(Somethin'else)、アルト・メモリーズ/ゲイリー・バーツ(As)&ソニー・フォーチュン(As)’93年(Verve)、リアル・ブック/スティーヴ・スワロウ(B)’93年(Xtra Watt)、ミラグロ/アラン・パスカ(Key)’93年(Postcards)、フィード・ザ・ファイア/ベティ・カーター(Vo)’93年(Verve)、イマジン/ゴンサロ・ルバルカバ(P)’93−94年(Blue Note)、アンジェルス/ミルトン・ナシメント(Vo、G)’94年(Warner Bros)、トゥー・サイズ・トゥ・エブリ・ストーリー/タイガー大越(Tp)’94年(JVC)、フォーゲット・エブリシング/ブルース・サンダース(G)’94年(Moo)、ユニティ/アーニー・ワッツ(Ts)’94年(JVC)、パオ/ユージン・パオ(G)’95年(Somethin'else)、デリケート・バランス/ケニー・ワーナー(P)'97年(RCA)、アズ・ウイ・アーナウ/リニー・ロスネス(P)’97年(Blue Note)、ミステリオーソ/テリー・ロリガー(Vo)’98年(Paddle Wheel)、ジス・ウインドウ/ユージン・パオ(G)’99年(Sony)、イン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント/スティーブ・トゥーレ(Tb)’99年(Telarc Jazz)、
エブリシング・アイ・ラブ/イリアーヌ(Vo、P)’00年(Blue Note)、アンセム/D.D.ジャクソン(P、Org)’00年(RCA)、トランスフュージョン/日野皓正(Tp)’00年(Sony)、D.N.A/日野皓正(Tp)’01年(Sony)、D.N.A ライブ・イン・トーキョー/日野皓正(Tp)’01年(Sony)、 象の年/ワダダ・レオ・スミス(Tp、Flh)・ゴールデン・カルテット ’03年(Pi Recordings)、トランスリニア・ライト/アリス・コルトレーン(P、Org、Synth)’04年(Impulse)、 スピーク・ロウ/ザ・グレイト・ジャズ・トリオ ’05年(Eighty-Eight's)、グレート・タイム/辛島文雄(P)’05年(Video Arts)、 ブルーノート・セッションズ/ナイジェル・ケネディ(Vln)’05年(Blue Note)、
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