2008年1月−4月の旧録・再発 |
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「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo
’73年録音。増尾好秋(G)、ボブ・クランショウ(B)、デイヴィッド・リー(Ds)、エムトゥーメ(Per)。東京中野サンプラザでのライヴ。当時のライヴの録音技術と、ホールの大きさ、エレクトリックベースということもあって、音的にはやっぱり昔のライヴ録音という感じがあります。CDの1枚目(4曲)が既発表の音源、CD2枚目(3曲)が今回初めて出た音源とのこと。やっぱり1枚目の方がインパクトがあってしかも有名曲が多いです。ただ2曲目は58分もあり、当時のLP技術ではおさまりがつかなかったこともあるかも。そしてかなり自由奔放。CD2の1曲目は29分もある黒っぽいパーカッションの効いているファンクで、ここれはソプラノ・サックスを使用しています。さすがこの曲はCD時代でないと発表できません。ゆるい8ビートと4ビートが混ざるメロディアスでホンワカした2曲目、かなり明るいカリプソのリズムでせまってくる3曲目。(4月23日発売)
’67年録音。洋題「Further Conversations With Myself」。ピアノの多重録音のシリーズとしては2作目で、スタンダードが中心。なぜかリーダー作なのに今になって日本初CD化です。ビル・エヴァンス作曲の4曲目、デニー・ザイトリン作曲の7曲目が加わります。リリカルであり、ある種跳ねるような独特なリズムでのピアノタッチが、しかも多重録音で味わえるということで、現実にはあり得ない1人での複数での演奏を楽しむことができます。発表当時はこういう方法は邪道だったかもしれませんが、今では他ジャンルを含めるとよくある録音方法ゆえ、よりエヴァンス度が増すイメージ。そして通常のピアノのデュオのパターンと言うよりは、2本の手がさらに増えたソロと言ってもいいサウンドです。7曲とも、どこを切ってもエヴァンスの香りが強く立ち上がります。(3月19日発売)
’94年録音。アンソニー・ジャクソン(B)、デニス・チェンバース(Ds)とのトリオ。ライヴでCD2枚組。ジャズメン・オリジナルが4曲(4−5、14−15曲目)と、スタンダードが1曲(13曲目)、前メンバーによる共作が2曲(1、6曲目)で、他はスティーヴ・カーンの作曲。収録時間も2枚のCDぎりぎりいっぱい。この3人ならではの、ボトム2人による安定した、しかも超絶技巧によるファンク(時に4ビート)の上を、カーンのギターが浮遊感あふれる感じで舞っていたり、時にフレーズが切り込んでいたりと、聴きごたえが満点です。ライヴなので、盛り上がるところはとことん盛り上がって技巧が出ていたり、もちろんバラードの曲はゆったりとして、長い時間を飽きさせずに聴かせてしまいます。ジャズメン・オリジナルも、彼のオリジナルのようなサウンド。ギター・トリオのファンクだったらこれ、とまで言えるアルバム。(2月20日発売)
’63年録音。クラウス・オガーマン・オーケストラ。洋題は「The VIP Theme And Others」。32分弱で12曲の演奏。主に映画やテレビの主題歌を、イージーリスニング的なピアノとオーケストラで演奏して、時々少しジャズ的なテイストが入るという、商業的なサウンドを意識したアルバム。ピアノもビル・エヴァンスらしさがある部分もありますが、彼がメロディだけを奏でているところも多いので、やはり彼の音なら何でも聴きたいファン向けか。それでも2、4、7、10曲目のように彼がある程度ジャズ的に活躍している曲もあるので、評価が難しいところ。それでも1曲が短くてフェードアウトの曲が多いのも気になります。コマーシャル的な作りではあっても、おなじみのメロディがよく出てくるので、親しみやすさはあると思います。9曲目は彼の愛奏曲です。(2月20日発売)
’78年録音。 ベニー・ウォレス(Ts)、ジョルジュ・グルンツ(P)、マイク・リッチモンド(B)、ボブ・モーゼズ(Ds)。フランコ・アンブロゼッティ作が2曲(1、3曲目、ジョルジュ・グルンツ作の4曲目、ヨアヒム・キューン作の5曲目。アンブロゼッティは現代のバッパーという感じ(4曲目は朗々と歌いますが)ですが、フリーに近く個性的にブロウするベニー・ウォレスの活躍が目をひきます。アップテンポでバリバリとある意味メカニカルなフレーズが連続していてスリリングな演奏が展開するタイトル曲の1曲目、ややアップテンポな8分の6拍子のメロディアスで彼の父の作曲の温かみのあるサウンドの2曲目、やや跳躍のあるテーマからすぐドラムソロがあったり、変化のある基本的にはアップテンポで突き進むモーダルな3曲目、不思議な味わいのあるバラードで優しくフレーズを奏でる4曲目、3拍子のモーダルでカッコよくアップテンポで進む5曲目。(1月23日発売)
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