2009年9月−12月の新譜 |
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「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo
ジミー・ハスリップ(B)、チャド・ワッカーマン(Ds)。2枚組CDで、輸入盤国内仕様。ラストの曲以外はメンバーの作曲で、3曲目が4人の作曲、アラン・ホールズワース作が4−7曲目にあります。「ザ・トニー・ウィリアムス・ニュー・ライフタイム」(6、10−11曲目は再演)あるいはトニー・ウィリアムスに捧げられたアルバムのようですが、トニーの曲自体がないですし、当時ほどロック色がギンギンではなくて、ハードコア・フュージョン的、時にややジャズ寄りなサウンドの曲が並んでいます。そういう意味では2人のアランの双頭バンド的な意味合いが強いのだと思います。’07年録音だしギターの露出も高く、最近の彼を知りたい方には最適なアルバムかも。すでに出ているDVDとは別なツアーの音源を収録したものだということです。ドラムスの叩き方がトニー的な面もあるような気も少し。(10月25日発売)
ジャネル・ライヒマン(Cl)、ティム・コリンズ(Vib)、アヴィ・ロズバード(G)、脇義典(B)、ルカ・サンタニエロ(Ds)。ベニー・グッドマンに捧げたアルバムで、彼に関連する曲がめじろ押し。山中千尋の作曲も3−4曲目、6曲目の半分があります。でも、雰囲気が同化していて、オリジナルとは気がつかないかも。当時のスウィング・ジャズの特徴あるサウンドを狙った部分もある反面、ファンクや変拍子、今のフレーズを使った現代ジャズの場面もあって、彼女ならではの独特なトリビュートアルバムになっています。アレンジが新鮮。クラリネット、ヴァイブラホン、ギターを起用していて雰囲気が出ています。こういう編成もなかなか面白い。長さも全14曲で58分と、それぞれを短くしているところが、曲が引き締まった感じがしていいです。1、14曲目(最初とラスト)は同じ曲のヴァージョン違いで、ソロ・ピアノをわざと古い録音のように聴かせています。(10月7日発売)
Christian Lakartos(B), Dre Pallemearts(Ds)とのトリオ。ロバート・ラカトシュ作は3、7−8曲目で、他はビートルズの1曲目や、スタンダード、ジャズメン・オリジナル集。澤野工房では5枚目のアルバムとなります。ラカトシュのピアノはオーソドックス路線ながら相変わらずメロディアスでスゴいし、ひきこまれるところはあちこちにあるのですが、今回はちょっとドラムスやベースとの相性があまり良くないようで(今までよりもちょっと格下かも)、特に割と賑やかな曲でのドラムスのバシャバシャ感が時々気になります。気をそらすというのかな。ベーシストも息子なのかな? ミキシングの影響もあるのかもしれないですけれども。それでもモチーフを解体・再構築したようなメカニカルでアップテンポの8曲目はけっこう新鮮に聴けました。ピアノだけをとってみればけっこういいんですけれどね。(9月26日発売)
初めてのソロ・ピアノのアルバムで、9曲目以外は上原ひろみの作曲。プログレッシヴ、変拍子、ポップス、ジャズ、クラシックと曲によってさまざまなサウンドだし、かなりの技巧を持って弾いているので、安心感があります。そして、意外にも4ビートジャズとかジャジーとか、そういう曲がオリジナルにもかかわらず割と目立つので、インプロヴィゼーションも含めてジャズとしても楽しめると思います。それにしても、曲ごとに、あるいは場面ごとにかなり雰囲気が違っているのが見事というか。超絶技巧でハッとさせたと思えば、しっとりメロディアスにもなったりして。9曲目はクラシックの曲で、9−11曲目は組曲になっています。13曲目は日本のみのボーナス・トラックですが、矢野顕子がヴォーカルで、ちょっと異色な雰囲気もあります。(9月5日発売)
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