クリヤ・マコト(Makoto Kuriya)

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ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo

 

高校卒業後渡米し、アメリカの大学では言語学を修めてしかもアメリカの音楽大学の講師までやったという変わった経歴のピアニスト。その頭脳明晰さはアルバムにも出ています。日本人のピアニストの中では個人的にかなり好みです。その日本人離れした曲(楽譜にするとえらく難解らしいのですが、頭の中で自然発生的に出来た曲が多いのだとか。ただし特にバラードに顕著ですが、メロディアスな曲が多いです。)、サウンドとテクニックは一聴の価値があると思います。

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最終更新日:2009/07/23

リーダー・アルバム

The Baltimore Syndicate(Paddle Wheel) - Recorded November 8-9, 1989. Alex Norris(Tp), Steve Wilson(Ss, As), Gary Thomas(Ts, Fl), Makoto Kuriya(P), Dave Pellow(B), Billy Drummond(Ds) - 1. A Colored Fluctuation 2. Sala Uno 3. Horizon Of West Virginia 4. Siamese Floating Castle 5. You Don't Know What Love Is 6. Triclinium Suite 7. Everything Happens To Me

リーダーはクリヤ・マコトで、実質的には彼のリーダー作。彼のオリジナルが7曲中5曲を占めています。非常に複雑で知的な曲が多いのが特色。それをやってのけるミュージシャンのプレイも圧巻です。3管フロントですが、個人的にはゲイリー・トーマスの参加に注目。1曲目でいきなりパワー全開。2曲目も不思議で心地よいのですが、細かくは分析不能。楽譜にすると難しそうだけど非常に美しい3曲目、目まぐるしいコード進行の4曲目。6曲目の邦題は「三層構造組曲」。メロディーだけで6ページの組曲だそうです。スゴい。 聴いていると以外にすんなり耳に入ってきます。5、7曲目のスタンダードでホッと一息、と思ったら時々押し寄せてくるソロのフレーズで耳が離せません。ゲイリー・トーマスは5曲目が特に渋い。

Always Your Friend/Makoto Kuriya(P, Synth, Per)(Urgent! Records)(輸入盤) - Released 1991. Dave Pellow(B), Dan Muchoney(Ds, Per), Alex Pope Norris(Tp, Flh), Craig Shields(Ts) - 1. Siamese Floating Market 2. Cocoa Float 3. Baby Samba 4. Horizon From The Soil 5. Islands 6. New Introduction 7. Triclinium 8. Am I Always Your Friend

(06/07/20)全曲クリヤ・マコトの作曲で、アメリカ制作の輸入盤。アメリカの友人のミュージシャンが参加したらしいですが、知性的な側面がのぞきます。テーマが非常に入り組んでいて、メカニカルな感触もあって、自在に展開するアップテンポのジャズの1曲目、ちょっと淡い感じに流れていくようなフュージョン的なややゆったりしたメロディの2曲目、ノリが良いちょっと現代的なアレンジのサンバの3曲目、しっとりとして都会的な哀愁のバラードの4曲目、速いパッセージでフリーにも近い感触ですが、キメも多くノリの良い部分も4ビートもある複雑で冒険的な5曲目、日本的情緒もあるベースとのデュオの小品の6曲目、目まぐるしく変化していく彼らしい今風の4ビートもある7曲目、ちょっとホッとするワルツのタイトル曲の8曲目。

X-Bar Trio/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded April 25 and 26, 1992. James Genus(B), Masahiko Osaka(Ds) - 1. Survival Suite 2. In And Outs 3. Harvest Road 4. Justice 5. Love And Dedications 6. Here Comes The Bad Boy 7. Moon Dog 8. X-Bar Fantasy

ピアノ・トリオのアルバム。そこには通常のピアノ・トリオのサウンドを超えようとしている新しい何かがあります。最初から最後までピアノを堪能。全曲オリジナルで独特の香りですが、メロディ・メイカーとしての面も見逃せません。16ビート複雑系、といった感じの1曲目は彼らしくスリルがあふれます。サイドメンも素晴らしい。2曲目はタイトル通りの曲。3曲目は涙が出るほど美しい。曲として確かなものを感じる4曲目、メロディが美しいラテン・ビートの5曲目。オーソドックスの曲のようでいてメロディなどがけっこう複雑な6曲目、やはりメロディアスな美しいバラードの7曲目。そして8曲目は軽快なノリで締めくくります。大坂昌彦のドラミングがうまく全体のサウンドにハマッています。さすが今注目のドラマー。

X-Based Music/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded June 6-8, 1993. James Genus(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds), Gary Thomas(Ts), Alex Norris(Tp) - 1. A Thousand Days In Motion 2. Watch Out 3. Shake Up The Orient 4. Body & Soul 5. Tokyo Bay Living Struggle 6. Madame Blonde 7. Peace

個性的なメンバーが集まったクインテット。マーヴィン・”スミッティ”・スミスとゲイリー・トーマスの参加がうれしい ですが、今考えるとスゴいメンバー。音楽の傾向からして、適材適所かも。7曲中6曲がクリヤ・マコトのオリジナルで、当然ながら大部分を占めるオリジナルは個性的。何となく聞き流せてしまいますがけっこう複雑そうです。1曲目、いきなり13分のドラマチックな大作ではじまります。それぞれのソロもスゴい。しかし、ドラムの音数がまたスゴい。2曲目は複雑なテーマでビックリしますが、エネルギッシュに飛ばします。3曲目はファンキーかつ知的。スタンダードでバラードの4曲目、このアルバムの中ではけっこう「ジャズ」している5、6曲目。7曲目はピアノトリオの美しいバラードで締めくくります。

Suki-Yaki/Makoto Kuriya(Key, Arr, etc)(May Kiss) - Releeased 1993. Marvin Lenoar(Rap, Vo), Lawrence Daniels(Rap, Vo), Lawrence Houston(Rap, Vo), Hidenori Midorikawa(Ss, As), Asao Tani(Prog) - 1. U・F・O 2. 上を向いて歩こう 3. ひと夏の経験 4. タイムマシーンにお願い 5. Piano Cat Song 6. セカンドラブ 7. 六本木心中 8. At Twilight 9. 「太陽にほえろ」のテーマ

歌謡曲を中心にラップ、アシッドジャズなどにアレンジしたダンス・ミュージックのアルバム。ほとんどが打ち込み系のサウンドで、曲によっていろいろな要素が入っているようです。元歌が分かるもの、あまり良く分からないものと さまざまですけれど、ダンスミュージックとしてはゴキゲンかもしれません。センスもけっこうあるのではないでしょうか。反面ジャズファンとはクロスオーヴァーしないようなサウンドかもしれませんが、もっと別なターゲットがあるのかも。曲によってはメロディをわざと前面に出してチープな感じにするのも計算のうちでしょうか。5曲目のオリジナルはけっこうスリリング。中森明菜の「セカンドラブ」もダンスミュージックになってしまいました。個人的には1曲目がカッコ良く感じました。 マニアック。

Kool Jive/Makoto Kuriya(Kay, Arr, etc)(May Kiss) - Releeased 1993. Marvin Lenoar(Rap, Vo), Lawrence Daniels(Rap, Vo), Lawrence Houston(Rap, Vo), Hidenori Midorikawa(Ss, As), Asao Tani(Prog) - 1. Introduction 2. Straight No Chaser 3. Softly As In A Morning Sunrise 4. You Don't Know What Love Is 5. Salt Peanuts 6. Donna Lee 7. Cool Strutting 8. Invitation 9. Epistrophy

こちらはジャズの曲をラップ、アシッドジャズなどにアレンジしたダンス・ミュージックのアルバム。有名な曲が続きますが、こちらもトンガッている打ちこみ系のサウンドなので、頭を柔らかくしてラップやアシッドジャズの頭で聴く必要があるかも しれません。とは言うものの、3曲目のエレピのソロなどのように、オーソドックスな頭で聴いてもけっこう楽しめる部分があります。個人的な好みは複雑なリズムの上にオーソドックスなメロディがかぶさる4曲目、異様にカッコいいアレンジでピアノもシンセのソロもイケる5曲目、アフリカンなリズムとオーソドックスなファンクビートが順に出てくる6曲目。このようなカッコ良さなら大歓迎。 このアルバムもいわゆるジャズファンとは別なところに向けられているような気がします。

X-Bar Trio 2/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded January 4, 1994. James Genus(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Morning Arrivals 2. Triclinium Suite Part 2  3. Cantaloupe Island 4. Star City Waltz 5. Tropic Of Cancer 6. Jonathan 7. All The Things You Are 8. Triclimium Suite Part 2-Reprise

素晴らしいメンバーのピアノ・トリオの2枚目のアルバム。サウンド全体で聴くのもいいし、個々のパートに集中して聴いても面白いです。ドラム度も満点。1曲目からメロディアスにはじまり、後半のドラムソロが爆発します。2曲目の邦題は「三層構造組曲(パート2)」で、再録音。メロディや構成がかなりドラマチックで複雑だと思うのですが、すんなりやってのけています。おなじみハービー・ハンコック作3曲目もゴキゲン。3拍子の美しい4曲目、サンバビートでドラムの音数に驚きつつも曲の進行が難しそうな5曲目。スタンダードの7曲目はちょっと変わっているアレンジ(と思った)ですが、何とほとんどぶっつけ本番だったとのこと。ビックリ。8曲目は、2曲目をピアノソロで短めに。ほら、美しいじゃありませんか。

Antitheses/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded June 10, 1998. Koichi Osamu(B), Masahiko Osaka(Ds), Yoshio Kishida(Ds) - 1. Prologue 2. Theme of Lupin 3rd(Part 1) 3. Fly Me To the Moon 4. Makka-Na-Scarf 5. Children Of The Light 6. Mobile Suit Gundam - Ai Senshi 7. Moonlight Legend 8. Theme Of Lupin 3rd(Part 2) 9. Itsumo-Anataga 10. Thanatos - If I Can't Be Yours 11. Epilogue (Rising Moon)

何とアニメ曲集で、びっくり。ルパン三世、新世紀エヴァンゲリオン、宇宙戦艦ヤマト、幻魔大戦、機動戦士ガンダム、美少女戦士セーラームーン、装甲騎兵ボトムズといった、ちょっとジャズファンなら腰が引けてしまうようですが、その中身はけっこうバラエティーに富んで意外にハード。曲のアレンジとピアノのフレージングのセンスがけっこういいので、質の高いジャズやフュージョンとして聴けてしまう部分があります。最初から最後までピアノに集中して聴くとノックアウトされるかも。4ビートのみではなくフュージョンっぽい16ビートの曲もあります。はっきり原曲が分かる曲も多いですが、アニメソングという宣伝に惑わされるのはもったいない。個人的にはエヴァンゲリオンで使用された「フライ・ミー・トゥ・サ・ムーン」が好み。

Mercy, Mercy, Mercy/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded September 22, 1998. Curtis Fuller(Tb), Nathan Davis(Ts, Ss), Santi DeBriano(B), Winard Harper(Ds) - 1. Five Spot After Dark 2. Song For My Father 3. Mercy, Mercy, Mercy 4. The Cape Verdean Blues 5. I Thought About You 6. Work Song 7. Song For My Teacher 8. Love Your Magic Spell Is Everywhere 9. Mama Time 10. Oh! Blues

有名なジャズメン・オリジナルやスタンダードのオンパレードのアルバムで、50年代後半から60年代初頭のような、当時のファンキーサウンドを彷彿とさせます。いつもは知的なクリヤマコトのピアノの演奏も、今回はその年代の香りを漂わせています。アウトしたくてウズウズしているという感じもないようで、けっこうその世界にハマッているかも。ただし、10曲目のピアノトリオのオリジナルについては、現代のいつものピアノという感じ。1曲ぐらいはこういうのがないと。7曲目のオリジナルの方は共演者に合わせた比較的オーソドックスな作曲のようです。やっぱりカーティス・フラーやネイザン・デイヴィスらの魅力というのも、渋くはなっても、色あせてはいません。 流れからすれば、ちょっと異色なアルバムかも。(99年1月22日発売)

Antitheses#2/Makoto Kuriya(P)(Paddle Wheel) - Recorded February 25, 26 and March 9, 1999. Koichi Osamu(B), Masahiko Osaka(Ds), Yoshio Kishida(Ds), Neil Stalnaker(Tp, Flh), Andy Wulf(Ss, Ts), Ittetsu Gen(Vln) - 1. Eclipse(Prologue) 2. Kyomo-Dokokade-Davilman 3. Theme Of Lupin 3rd-#2 4. The Galaxy Express 999 5. Twinkls(Monologue) 6. Zankokuna-Tenshi-No-Thesis 7. Tank! 8. Cobra 9. Cat's Eye 10. Poplar-Dori-No-Ie 11. Kiseki-No-Umi 12. Satellite(Epilogue)

ジャズのアニメ曲集第2弾。前回発売された「アンチテーゼ」はけっこう売れたらしい。購入層は20−30代のあまりマニアックでないジャズファンが多かったそうです。基本はピアノトリオで、様々なアレンジが施されていますが、特にピアノが非常に高度なことをやっているような気がします。例えば3曲目、ルパン三世のエンディングテーマで、反復するリズムにのって後半に非常にアグレッシヴなフリーっぽいピアノが展開されますが、これが破綻せずに聴き流せてしまうのは、やはりただ者ではない証拠かも。7曲目もカッコいい。他にもデビルマン、銀河鉄道999、エヴァンゲリオンなどの曲がありますが、あまり先入観に惑わされない方が。これだけ良質のジャズから入っていける人は幸せかもしれません。(99年5月28日発売)

Latin Touch/Makoto Kuriya(P, Prog)(J-room) - Released 2003. Koichi Osamu(B), Ki-ichiro Komobuki(B), Masaaki Otomo(B), Kazuhiko Obata(G), Gen Ittetsu(Vln), Crusher Kimura(Vln), Daisensei Muroya(Vln), NORIPPE(Cello), Naoto Takahashi(Vln), Altered Manabe(Vln), Tomoko Shimaoka(Viola), Masayo Inoue(Cello), Karen(Vo) - 1. Insight 2. The Voyager 3. Je Te Veux 4. Send One Your Love 5. You Must Believe In Spring 6. Don Segundo 7. 世界で一番君が好き? 8. The Girl From Ipanema 9. 奇跡のスタースクレイパー 10. Ultimate Zone 11. Welcome Home

どの曲もメロディアスなノリで、ポップスを聴いているようなお洒落なアルバム。カラーは「ラテン・ヨーロッパ」なのだそう。何とドラム・パートが全て打ち込みで、どの曲も打ち込みくさくなく、自然なノリです。6曲目はかなりなハード・ドラミング(?)のプログラミング。平井堅の「世界で一番君が好き?」のオリジナル・ライター・カヴァーも入っていたりして、 ジャズファン以外の人も楽しめそう。オリジナルの他にも、エリック・サティ、スティーヴィー・ワンダー、ミシェル・ルグラン、アントニオ・カルロス・ジョビン(何と「イパネマの娘」)も入っていて、多彩なサウンド。4曲ほどで弦楽四重奏も入っています。ポップス、ラテン、ジャズなど、音楽の様々な要素を取り込んでいて、しかも聴きやすさの中に硬派な部分もあったりします。03年4月23日発売)

Style - Euro Modern Revival 2003 Featuring Workshy/Makoto Kuriya(P, Prog)(J-room) - Released 2003. Andy Wolf(Ts, Fl), Workshy: Christa Jones(Vo), Michael McDemott(Vo), Hideki Ikeuchi(G), Ken Ota(As), Kane(Vo), Masahiro Itami(G), Tea-Tee And Mystie(Cho), Nona(Vo), Hideo Koga(Prog), Emiko Komatsu(Cho), Masahiro Kato(Cho), Rhuta Sakamoto(B), Yoshio Kishida(Ds) - 1. Each And Everyone 2. But Alive 3. Heaven's Above 4. Turn Back The Clock 5. Seek 2 Find  6. Sweet Heartache 7. Say What? 8. The Sweet Taboo 9. You On My Mind 10. Celebration 11. Time And Time

80年代のポップスを現代的なアレンジで聴かせるアルバム。インストルメンタルの曲が半分強ですが、ゲストでワークシャイが3曲(2、4、9曲目)にヴォーカルで参加しているのが見どころ。ジャンルとしてはフュージョンか。でも、ポップス的な聴き方もできます。11曲中3曲はクリヤ・マコトのオリジナルで、さりげなくまわりの雰囲気に溶け込んでいます。他は「エブリシング・バット・ザ・ガール」「ワークシャイ」「スタイル・カウンシル」「ジョニー・ヘイツ・ジャズ」「ヴィクター・ラズロ」「スイング・アウト・シスター」「バーシア」と、そうそうたる歌手(グループ)の歌が並んでいます。特に2曲目はワークシャイのセルフ・カヴァー。おしゃれ系のサウンドとも言えますが、アレンジやピアノ(キーボード)に注意して聴くと、けっこうマニアックかも。(03年10月22日発売)

Paris To The Moon/Makoto Kuriya(P)(Silent) - Released 2006. - 1. Paris To The Moon 2. Stella By Starlight 3. Pensativa 4. Passage 5. 鐘が鳴ります"Kane Ga Narimasu" 6. There Will Never Be Another You 7. Peaceful 8. Sight Of The Heart 9. Autumn Leaves 10. ペチカ"Pechika" 11. Close To You

ソロ・ピアノ集。クリヤ・マコトの作曲は4曲(1、4、7−8曲目)で、山田耕筰の曲も2曲(5、10曲目)あり。スマートで軽めの、あるいはクラシック的なピアノが印象に残ります。エスプリの効いた哀愁のしっとりとしたメロディが印象的な1曲目、スタンダードのイメージを自由に飛翔させた2曲目、クレア・フィッシャー作だけれども豊穣で穏やかなクラシックのような3曲目、哀愁を軽く含んだワルツの4曲目、日本的ながらも洗練されたアレンジの5曲目、かなり手を加えたと思われる自由なスタンダードの6曲目、ゆったりとした都会的なバラードの7曲目、インプロヴィゼーションだそうですがメロディがきれいな8曲目、原曲を大きく変えつつ輪郭が見える「枯葉」の9曲目、ゴスペルタッチもある10曲目、大胆ながらやや静かな11曲目。(06年5月24日発売)

My Music Is Your Music/Makoto Kuriya(P) Trio(J-room) - Recorded March 27 and 28, 2006. Tetsuya Hayakawa(B), Masahiko Osaka(Ds) - 1. Dolphin Dance 2. Peninsula 3. Summer Knows 4. Love For Sale 5. Never Let Me Go 6. A Night In Tunisia 7. The Voyager 8. Illumination 9. 大きな古時計

クリヤ・マコトの作曲は3曲(2、7−8曲目)。だんだん美しいフレーズが目立つようになってきましたが、けっこう元気の良い曲もあります。原曲よりはやや華麗な感じで進んでいく、やはりハッとするようなメロディが印象的な1曲目、美しいテーマと、ラテンタッチでキメもあってドラムスが元気で突っ走っていく2曲目、ミシェル・ルグラン作をしっとり感の高いボッサで奏でていく3曲目、再びアップテンポの活発なリズムで元気良い曲の4曲目、静かに淡々と語りかけてくるようなバラードの5曲目、テーマのアレンジで意表をついて、そこからアドリブになだれ込む6曲目、ニュー・ミュージックのような美しい旋律のバラードの7曲目、ちょっとソフトでもアップテンポの4ビートの8曲目、おなじみの曲で中間部が8ビートで展開する9曲目。(06年11月29日発売)

(注)「トーキョー・トワイライト・ゾーン/マッド・キッチン」(クリヤ・マコト主催のプロジェクト集団)’97年作 については未聴

 

共演・参加アルバム

Party!/Real Book(Jroom) - Released 2003. Real Book [Hanako Suenaga(Vo), Mitsuhiro Mitsuda(P)], Makoto Kuriya(Prog, P), Ryuta Sakamoto(B), Yoshio Kishida(Ds), Hideki Ikeuchi(G), Ken Ota(As), Andy Wulf(Ts, Fl), Tea-Tee Brenda(Cho), Vaughn A.Roupe(Cho), Argie Phine-Martin(Cho), Hajime Kodama(Cho), Eric Miyashiro(Tp), Eijiro Nakagawa(Tb), Gen Ittetsu(Vln), Cruster Kimura(Vln), Masahiro Itami(G), Heil Stanaker(Flh), Koichi Osamu - 1. 満月の下のパーティー 2. Distance 3. Sunnyside 4. tea For Two 5. So In Love 6. アイタイナ 7. Chuo Freeway 8. Tokutou-seki 9. Why Not? 10. Blue Moon

2人のコンビは大学のジャズ研出身で、2人ともピアニストだったとの事ですが、出来上がってきたファーストアルバムはジャンル分けではJ-POP。4ビートなのは最後の曲のみで、フュージョン的な高度なコード進行やアレンジなどをさりげなく内包しつつ、都会的な上品さとノリの良いJ-POPに仕上がっています。ヴォーカルはユーミンを連想させるようにみえて実は若い個性が出ています。サウンドのセンスが良いのはプロデューサーがクリヤ・マコトだからかも。7曲目が松任谷由美の「中央フリーウェイ」で、曲のインパクト(メロディの強度)はやはり、この曲が1番かなあ、という気も。でも他のオリジナル曲もけっこう良いなあ、と思ってしまいます。ノリが私好みのサウンド。もちろん4、8曲目のようなバラードもいい感じ。(03年10月8日発売)

RHYTHMATRIX(Music Seraph) - Released 2009. RHYTHMATRIX: Makoto Kuriya(P, Key, Prog), Kiichiro Komobuchi(B), Gennoshin Yasui(Per), - Hiroki Murakami(Ds), Akiko Morishita(Cho), Chako(Cho), Saigennji(Vo, Cho), Keiko Abe Strings(Strings), Wilma De Oliveira(Vo), Kazuhiko Obata(G), Gen Ittetsu Strings(Strings), Ryotaro Shibata(G, Palmas), Ayano(Vo), Kiyotsugu Amano(G), Shu Mtsuyama(Ds), Asako Toki(Cutie Voice, Cho), Karen Aoki(Healing Voice) - 1. Tombo Misturada 2. Berimbau 3. イパネマの娘 4. Don Segundo 5. 素顔のままで 6. Samba De Gato 7. Clockers 8. Dear Tomorrow 9. Rhythmatrix Interlude 10. So Far

基本の3人のユニットに、曲によってゲストが参加という構成。出演者が豪華です。ラテンやボッサの曲に混じってビリー・ジョエル作の5曲目も入り、クリヤ・マコト作曲ないしは共作は4、6−9曲目の5曲とコモブチキイチロウ作曲の10曲目。ただ、どの曲もノリが良かったり、都会的な気分だったりと、日本人が作曲した曲が半分以上入っている感じはあまりしません。クレジットされてないドラムスは打ち込みか。ラテンではヒットしておなじみの1曲目は出だしは変拍子ながら、本編に入るとゴキゲンな4拍子のラテンビートでノリノリ。しかも、随所にフュージョンのキメが織り込まれていて、これまたスリリングでカッコいいアレンジです。やはり「リズマトリックス」のユニット名だけのことはあります。親しみやすくてマニアックな感じ。(09年7月8日発売)

(他の主な参加CD)日本ジャズ維新ジャム ’93年(Paddle Wheel)、スペシャル・ナイト・フォー・ディンゴ ’94年(Paddle Wheel)、フォー・ミュージシャンズ・オンリー/原朋直(Tp)中川英二郎(Tb)’96年(Paddle Wheel)、ジャスト・スイング/カルビン・エドワーズ(G)’01年(Roving Spirits)、電気スタンダード/水野正敏(B)’01年(Seven Seas)、ジュラシック/平野公崇(Sax)・ミーツ・クリヤ・マコト(P)’01年(Triton)、TV JAZZ ANTHOLOGY/V.A. ’02年(OMAGATOKI)、AK-ノート/小原明子(Vo)’02−03年(Flight Master)、Maya(Vo)’04年(Jroom)、琴線(ザ・コード)/納浩一(B)’05年(Seven Seas)、キッス・オブ・ファイヤー/MAYA(Vo)’06年(J-room)、 オマ・サウンド ’06年(CS Record)、

Live at Club Raphsody/The Maupin/Williams Project ’02(Smokin' Joe)(輸入盤)、

 

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