ルー・ソロフ(Lew Soloff) |
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「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo
はじめてルー・ソロフを知ったのはマンハッタン・ジャズ・クインテットででしたが、実力があるのにあまり前面に出てこないスタジオ・ミュージシャンがアメリカにはゴロゴロいるようです。ブラッド・スエット&ティアーズやギル・エヴァンスのマンディ・ナイト・オーケストラで活躍していましたが、参加アルバムが非常に多くて、とりあえずリーダー・アルバムのみの掲載とします。
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| Hanalei Bay/Lew Soloff(Tp, Flh)(Electric Bird) - Recorded March 4, 1985.
Gil Evans(P), Pete Levin(Synth), Hiram Bullock(G), Mark Egan(B), Adam Nussbaum(Ds),
Kenwood Dennard(Ds), Manolo Badrena(Per) - 1. Salazar 2. My Buddy 3. Hanalei Bay 4. A
Felicidade 5. La Toalla 6. Emily 7. Well You Needn't 8. Goodbye Pork Bye Hat ルー・ソロフのファースト・アルバムは、なんとギル・エヴァンスがサイドマンとして参加、また、当時の彼のオーケストラのメンバーが参加しています。全体的に当時を反映していて、基本的にはフュージョンアルバムになっていますが、分かりやすく、かつ、ちょっとひねりがあります。 |
| Yesterdays/Lew Soloff(Tp)(Paddle Wheel) - Recorded September 15&16,
1986. Mike Stern(G), Charnett Mofett(B), Elvin Jones(Ds) - 1. Yesterdays 2. Barbara 3.
Beautiful Mimi 4. All Blues 5. Thaddeus 6. Little Laura 7. Antigua マイク・スターンをはじめて聴いたアルバムで、しかも彼の4ビートジャズに対するアプローチは当時は珍しかったと思うので、彼のギターはこうだという誤った認識でリーダー・アルバムを買い続けてしまいました。それはともかくメンバーもいいし、今再発されるとすれば「買い」なのですが。 |
| But Beautiful/Lew Soloff(Tp)(Paddle Wheel) - Recorded June 29 and 30,
1987. Kenny Kirkland(P), Richard Davis(B), Elvin Jones(Ds) - 1. Mariryn 2. Duty Blues
(Blues For Kawa) 3. Speak Low 4. Raunchy Rita 5. Reincarnation Of A Love Bird 6. But
Beautiful 7. Stella By Starlight 一連の彼のアルバムの中でも、人選が一番渋くて、しかもいいミュージシャンばかりのアルバム。やや重量系ですが、オーソドックスな4ビートジャズで勝負しています。トランペッターとして、非常に素晴らしいと思います。オリジナルは2曲。 |
| My Romance/Lew Soloff(Tp, Flh)(Paddle Wheel) - Recorded September 18-19,
1988. Janis Siegel(Vo), Pete Levin(Synth), Gil Goldstein(P), Mark Egan(B), Danny
Gotlieb(Ds), Airto Moreira(Per), Emily Mitchell Soloff(Harp) - 1. Orgone 2. Time Shifter
3. My Romance 4. Samba Dee's Days 5. I Love You More Than You'll Ever Know 6. Laura &
Lena 7. Whatever Possessed Me 8. Drop Mee Off In Harlem 9. Face In The Mirror 10. Depraw
11. Cavatina トップにギル・エヴァンスの曲を持ってくるあたり、追悼の意味もあるのかもしれませんが、ここではジャニス・シーゲル(マンハッタン・トランスファー)が半分以上の曲に参加していることが、アルバムのサウンドに大きい影響を与えています。ベースのフレーズも渋くてかっこいい。 |
| Little Wing/Lew Soloff(Tp)(Sweet Basil) - Recorded June 17-19, 1991. Ray
Anderson(Tb), Gil Goldstein(P, Synth, Accor), Pete Levin(Prg, Synth), Mark Egan(B),
Kenwood Dennard(Ds), Manolo Badrena(Per) - 1. La Toalla 2. True Confessions 3. Alligatory
Crocodile 4. Healing Power 5. Para Los Papines 6. Coral Canyon 7. Tapajack 8. Little Wing メンバーが、ギル・エヴァンスのマンディ・ナイト・オーケストラのメンバーが多いせいか、コンボ風ギル・エヴァンス・オーケストラという感じです。ただ、サウンドはフュージョンの方に振れていますが分かりやすく、ノリのいいものが多いです。タイトル曲はジミ・ヘンドリックスの曲。 |
| With A Song In My Heart/Lew Soloff(Tp)(Key Ring) - Recorded January 13
and 14, 1998. Mulgrew Miller(P), George Mraz(B), Victor Lewis(Ds), Emily Mitchell(Harp) -
1. Come Rain Or Come Shine 2. Andantino - from Tchaikovsky, Synphony No.4, 2nd Movement 3.
The Way You Look Tonight 4. I'm A Fool To Want You 5. Mea Culpa 6. Deguello (From
"Rio Bravo") 7. Istanbul 8. One For Emily 9. With A Song In My Heart ここでは全編ミュート・トランペットで通していますが、コントロールの 効いたそのソロは、静かなサウンドであっても、フレーズが消え入る瞬間まで聴く人の耳を離さないのではないかと思います。ただし、ジャズとはちょっと違うカテゴリーのような気がする曲もあります。マルグリュー・ミラーもよく唄っています。 |
| Rainbow Bountain/Lew Soloff(Tp)(M&I) - Recorded January and Fabruary
1999. Lou Marini(Sax, Fl), Joe Beck(G), Mark Egan(B), Danny Gottlieb(Ds), Delmer
Brown(Synth, Vo), Hiram Bullock(G), Will Lee(B), Jeff "Tain"
Watts(Ds), Miles
Evans(Tp), Paul Shaffer(Org) - 1. Frog Legs 2. Rainbow Mountain 3. Don't Speak 4. Up From
The Skies 5. Quiero No Puedo 6. Suzie Q 7. Starmaker レッド・ツェッペリンの「天国への階段」があったり、ジミ・ヘンドリックスの曲もあり、ジャズロック的なアルバムを想像させますが、大半の曲はメンバーのオリジナル。基本編成はギル・エヴァンス・オーケストラ出身者がほとんど。ロック、ファンク、サンバ、4ビート、渋めのフュージョンなど曲によって傾向はさまざまですが、通して聴いてみると、メンバーが違う2曲目を除き、彼らならではのサウンドです。どんな曲でもルー・ソロフはこなしてしまいますけれど、彼のトランペットのフレーズ、音色、音程、どこをとっても確かなものを感じ、トランペットを追いかけて聴くと、そのスゴさが分かると思います。 やっぱりギル・エヴァンス楽団的なサウンドの印象が強いので、特に4ビートジャズにこだわらない人向けかも。(99年6月16日発売) |
| "Air" Air On A G String/Lew Soloff(Tp, Flh)Quartet(Floreria)
- Recorded August 2003. Larry Willis(P), Francois Moutin(B), Victor Lewis(Ds)
- 1. Air On A G String 2. Golden Earrings 3. Good-bye 4. After You've Gone
5. La Boheme 6. When You Wish Upon A Star 7. Lotus Blossom 8. Angel Eyes 9.
Laura 10. Pavane 抑制の効いたメロディでややムード中心か。出だしのタイトル曲とラストの曲「パヴァーヌ」と、しっとりとしたクラシックの名曲を持ってきて、中間部はこれまた泣かせる控えめなスタンダード中心の構成。クラシックとは言ってもやはりアドリブに入ると1曲目ではジャジーになりますが、それでも端正な印象があります。2、9曲目はやはりミュートを効かせて抑え目に吹いていて、他のメンバーの演奏との対比が面白い。さらに抑え込んでいる静かなバラードの3曲目、オープンで吹いて陽気さ加減がやっとでてくる4曲目、切なげな哀愁でそっとせまってくるワルツの5曲目、有名な「星に願いを」を、それらしく吹いている6曲目、優しいピアノに導かれてテーマがゆったりと出てくる7曲目、しっとり感を体現した8曲目。(03年11月21日発売) |
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