マーク・コープランド(Marc Coplamd)

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コンプリートなディスコグラフィーでないことをご了承下さい。
ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo

 

昔はマーク・コーエン(Marc Cohen)と名乗っていて、しかも実はプロとしてはサックス奏者でのデビューだったというから驚きです。ビル・エヴァンスのような(聴けば違うのですが)どちらかといえば繊細路線かなと思うピアノは、ちょっと聴いただけで一発でとりこになってしまいました。日本であまり知られていなかったのですが、最近は徐々に人気が出てきたようです。

最終更新日:2009/11/15

リーダー・アルバム

My Foolish Heart/Marc Cohen(P)(Jazz City) - Recorded June 1988. Gary Peacock(B), Jeff Hirshfield(Ds), John Abercrombie(G) - 1. Snow Fall 2. My Foolish heart 3. Walkin' 4. So Long Ago 5. I Fall In Love Too Easily 6. When Will The Blues Leave 7. At Night 8. Mash 9. Just In Time 10. In Blue

ここでは旧名です。あまり有名ではないですが、好きなピアニストのひとりです。1、4、6、10曲目に参加するジョン・アバークロンビーとリリカルな感じでは良くマッチしています。また、ベースがゲイリー・ピーコックだというところにも注目です。時々すごいソロをさりげなくやってしまいます。

All Blues At Night/Marc Copland(P)(Jazz City) - Recorded September 1990. Tim Hagans(Tp, Flh), Gary Peacock(B), Bill Stewart(Ds) - 1. On Green Dolphin Street 2. All Blues 3. At Night 4. Lunar 5. Estate 6. For The Music 7. Think Before You Think 8. My One And Only Love

ジャズ・シティ・レーベルは増尾良秋プロデュースだったこともあり、選曲も日本人ごのみで比較的好きなレーベルでした。マーク・コープランド(旧コーエン)は割と繊細なピアニストでもあり、バランス良くまとまっています。オール・ブルースのハーモニーの感覚が新しいかも。

At Night/Marc Copland(P)(Sunnyside) - Recorded June 16, 1991 and January 2-3, 1992. Gary Peacock(B), Billy Hart(Ds) - 1. All That's Left 2. Estate 3. All of You 4. At Night 5. Trading Places 6. Rain 7. Milestones 8. Masqualero

サウンドは比較的オーソドックスですが、レーベルがかわったせいか、幾分思索的な部分も見え隠れします。もちろん有名曲もちりばめられています。5曲目のインプロヴィゼーションが端正なので好みです。マイルストーンズの出だしも意表をついてます。

Stompin' With Savoy/Marc Copland(P) Quintet(Savoy) - Recorded March 4 and 4, 1993. Bob Berg(Ts), Randy Brecker(Tp), James Genus(B), Dennis Chambers(Ds) - 1. Equinox 2. I Got Rhythm 3. I Love You Porgy 4. Fottprints 5. Easy To Love 6. Lover Man 7. Woody'n You 8. Blue In Green 9. One Finger Snap 10. All Blues

デニス・チェンバースが全面的に4ビートジャズ(しかも有名な曲が多い)を演奏している数少ないアルバム。ソロの部分も出てきますがそれもまたすごい。新生サヴォイが全精力をかけて?出したジャズアルバム。なんたってメンバーもすごい。おすすめ。

Songs Without End/Marc Copland(P)(Jazz City Spirit) - Recorded November 1993. Ralph Towner(G) - 1. Nardis 2. Zingaro 3. Tern 4. Goodbye 5. Freebop 6. All That's Left 7. Jamaica Stopover 8. Snowfall 9. Blue In Green 10. Love Walked In

ピアノとギターのデュオ。この2人のことですから、神経質というか繊細かつスリルのある展開になっています。中ほどの6曲は2人のオリジナルですが、2人のインプロヴィゼーションが鋭く感じます。もっと注目されてもいいアルバム。ECMよりは暖かい感じがします。

Paradiso/Marc Copland(P) Trio(Soul Note)(輸入盤) - Recorded April 11, 1995. Gary Peacock(B), Billy Hart(Ds) - 1. Hiding Place 2. ...But Not Forgotten 3. Billy's Bounce 4. Paradiso 5. Bloomdido 6. Lovers And Other Strangers 7. Lover Man 8. Dark Territory 9. Taking A Chance On Love

(99/02/10)「アット・ナイト」と同メンバーによる録音ですが、こちらはオリジナルが大半を占め、いつもながらリリカルなピアノでメロディアス、ちょっと思索的といったところ。その中でもスタンダードの曲が数曲あり、こちらは聴きやすい感じ。淡色系のサウンドカラーながらもドラマチックな進行の1曲目、静かで内省的なバラードの2曲目、後半ドラムソロがある浮遊感覚を伴う3曲目、繊細で優しいタイトル曲の4曲目、チャーリー・パーカー作の知的なゴキゲンさを持つ5曲目、ゲイリー・ピーコックとの研ぎ澄まされたフリー・インプロヴィゼーションの6曲目、そのまま寄り添うようにメロディとソロが展開していく7曲目、しっとりとした定番のオリジナルの8曲目。そしてゴキゲン度の高めなスタンダードの9曲目でエンディング。

Second Look/Marc Copland Quartet(P)(Savoy) - Recorded April 1996. John Abercrombie(G), Billy Hart(Ds), Drew Gress(B) - 1. Second Look 2. Happy Stance 3. Timeless 4. Snow Fall 5. Au Private 6. Dark Territory 7. Suite Sixteen 8. Amie 9. If I Should Lose You

オリジナル中心の作品で、ちょっと内省的な、それでいてスウィングするジャズの演奏が繰り広げられています。ジョン・アバークロンビーのギターがカギ。ここで注目は、「タイムレス」をピアノとギターのデュオで再演している事です。5、9曲目はスタンダードですが面白いアプローチです。

Softly.../Marc Copland(P)(Savoy)(輸入盤) - Recorded September 1997. Tim Hagans(Tp), Joe Lovano(Ts), Gary Peacock(B), Bill Stewart(Ds), Michael Brecker(Ts) - 1. Softly As In A Morning Sunrise 2. I Love You 3. Country Home 4. So In Love 5. Blue 6. What's Going On 7. Not A Ballad 8. Three Stroies 9. My Foolish Heart

(99/02/27)スタンダード系統の曲が6曲で、オリジナルが3曲。編成もトリオ、クァルテット、クインテットとさまざま。曲のアレンジがちょっと強引で目立っていて好きです。ベース、ドラムスとの相性もけっこういいものがあります。ピアノも相変わらず美しいタッチ。個性的なアレンジでは引けをとらない1曲目、爽やかなトリオの演奏を感じる2曲目、サックスのソロがメロディアスなバラードの3曲目、ややアレンジが強調されたノリの良い、自在な4曲目、ジョニ・ミッチェル作の渋めで有名な5曲目、マーヴィン・ゲイ作でビートが効いているゴキゲン系の6曲目、内省的で緊張感のある7曲目、入り組んだテーマのジャジーな8曲目、彼らしく雰囲気が出ている繊細なジャズの9曲目。マイケル・ブレッカーは3、6曲目に参加。

Haunted Heart & Other Ballads/Marc Copland(P) Trio(Hatology)(輸入盤) - Recorded April 2, 2001. Drew Gress(B), Jochen Rueckert(Ds) - 1. My Favorite Things 1    2. Crescent 3. Dark Territory 4. Greensleeves 5. When We Dance 6. My Favorite Things 2   7. Soul Eyes 8. It Ain't Necessary So 9. Easy To Love 10. Haunted Heart 11. My Favorite Things 3

(02/05/12)ハットロジーにしては珍しく、叙情派ピアニストのマーク・コープランドがピアノ・トリオでスタンダードやジャズメン・オリジナルを奏でています。1、6、11曲目はヴァージョン違いのタイトル曲。ジョン・コルトレーン作の2曲目は出だしはバラードですが徐々にテンポが出はじめてオーソドックスな4ビートに。唯一オリジナルの3曲目は彼の他のアルバムでも聴くことができる佳曲。繊細で内向的な「グリーンスリーヴス」の4曲目、スティングの曲を叙情的に聴かせる5曲目、そしてマル・ウォルドロンの曲なのに温度感が低く感じる7曲目、やや浮遊感を伴いつつもゆっくりと進んでいく8曲目、静かながら隠れたところでエネルギーがたまるような9曲目、抑制が効いていてやはり内側へ向かっていく10曲目。

Poetic Motion/Marc Copland(P)(Sketch) - Recorded October 24 and 25, 2001. - 1. Second Sight 2. Blackboard 3. Not Going Gently 4. Nevertheless 5. Spartacus Love Theme 6. When We Met 7. Bittersweet Road 8. Dark Territory 9. Naima

ソロ・ピアノのアルバムで、全9曲中7曲が彼のオリジナル。やや寒色系の色調で、憂いをおびていて繊細、なおかつあまり甘口になっていません。ある程度盛り上がる部分はあっても決して爆発することなく、バランスのとれた演奏。ビル・エヴァンスの演奏で有名な5曲目の「スパルタカス〜愛のテーマ」もかなり繊細ながら彼独特の間と色合いでゆったりと進んでいきます。9曲目の「ネイマ」も静かにしっとりと、これまたゆったりと歌い上げていきます。とは言うものの、聴いていて他のオリジナルと違和感はなく、はじめから終わりまで一貫したソロ・ピアノでの叙事詩を聴いているような感じも。万人向けではないかもしれませんが、こういう叙情的な世界があっても良いのでは。 絵画的な世界を見ることができます。(02年3月10日発売)

Marc Copland(P) And...(Hatology)(輸入盤) - Recorded June 6 and 7, 2002. Michael Brecker(Ts), John Abercrombie(G), Drew Gress(B), Jochen Rueckert(Ds) - 1. Old Friends 1   2. See You Again 3. Blue In Green 4. Balloonman 5. Old Friends 2   6. Air Conditioning 7. Spring Song 8. Cantaloupe Island 9. You And The Night And the Music 10. Old Friends 3

(03/05/25)オリジナルは少なめで2曲(2、4曲目)。マイケル・ブレッカーが2、8曲目に、ジョン・アバークロンビーが3−4、6−7、9曲目に参加していて、珍しく参加ミュージシャンが目を引くアルバム。どちらかというとマイケルがやや活発な、彼の存在感を感じさせるジャズ、ジョン・アバが比較的内省的なジャズ。ただし、いずれも温度感はやや低め。3、7曲目の内側を向き加減がこのメンバーならではで、渋い。6曲目はチャーリー・パーカーの曲ですが、料理方法は彼ら流。ハービー・ハンコック作の8曲目はサックスを主体になかなか絶妙なバランスのサウンド。比較的オーソドックスなスタンダードの9曲目。1、5、10曲目にポール・サイモン作の「旧友」が淡い色彩感覚で、ヴァージョンを変えて入っていることが印象的。

Time Within Time/Marc Copland(P)(Hatology)(輸入盤) - Recorded July 28 and 29, 2004. - 1. Some Other Time (C Major) 2. River's Run 3. Pirouette 4. Footprints 5. Some Other Time (D Flat Major) 6. Time Was 7. Round She Goes 8. Django 9. Some Other Time (G Major) 10. All Blues 11. You Can't Go Home Again 12. Some Other Time (C Major)

(05/06/16)綾織り系で淡彩色のサウンドを持つピアニストのソロ。マーク・コープランドの作曲は全12曲中4曲ですが、「Some Other Time」4曲(1、5、9、12曲目)を3つのキーで弾くという、長短さまざまに表情を変えながら穏やかでゆったりしたサウンドがメインテーマ。やや鋭くて冷たい切れ味をと緊張感を持っていながらも彼らしい繊細さがある短調の2曲目、やや明るめながらも中間色的でもやっとした雰囲気が漂う3曲目、ウェイン・ショーター作ながらクラシックを聴いているような4曲目、時に冷たく、時にしっとりとしたバラードの6曲目、外の風景が流れていくような7曲目、テーマだけ借用してあとは彼独自の道を行く8曲目、こんなブルースらしくないサウンドも珍しい10曲目、メロディアスで心の原風景にふれる11曲目。

Some Love Songs/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded January 17 and 18, 2005. Drew Gress(B), Jochen Ruckert(Ds) - 1. Rainy Night House 2. Round She Goes 3. Time Was 4. Glad To Be Unhappy 5. Spartacus Love Theme 6. Foot Prints 7. My Foolish heart

(05/11/12)マーク・コープランド作は全7曲中2曲(2−3曲目)。他はポップス、スタンダード、映画音楽、ジャズメン・オリジナルなど。繊細な世界をトリオで表現しています。ジョニ・ミッチェルの曲を切ないような、ガラス細工のような慎重さをもって奏で上げていくバラードの1曲目、不思議なバランスの、内省的でいて速いパッセージが中間色的でやや硬質な2曲目、しっとり感と透明性の高い静かなバラードの3曲目、やはり静かにはじまってメロディをていねいに表現していく、前半ゆったり後半リズミカルな4曲目、繊細ながらビル・エヴァンスとはまた違った味付けで演奏する5曲目、ウェイン・ショーター作のミステリアスな部分をうまくすくい上げた、淡い感じの6曲目、やはりビル・エヴァンスの愛奏曲を独特のタッチで奏でる7曲目。

Modinha/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded March 11 and 12, 2006. Gary Peacock(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Half A Finger Snap 2. Modinha 3. Flat Out 4. Rain 5. Slap Happy 6. Sweet Peach Tree 7. Aglasia 8. Yesterdays 9. Taking A Chance On Love

(06/11/12)3人のフリー・インプロヴィゼーションが3曲(3、5、7曲目)とMarc Copland作が2曲(4、6曲目)。なかなかスゴいトリオ。弾むようなテーマのリズムのゲイリー・ピーコック作をソロでは4ビートで自由にピアノも飛翔する感じのある1曲目、アントニオ・カルロス・ジョビン作を曇天の寒色系で淡く表現する2曲目、鋭く切れ込むやり取りが聴けますが、既成曲の4ビートのようにも感じる3曲目、題名どおり雨天系のサウンドで3人がやや静かに自由に展開する4曲目、スリリングなやり取りが聴ける小品のフリーの5曲目、簡単なモチーフでモーダルなアップテンポの6曲目、冷ややかな緊張感があって徐々に盛り上がる7曲目、水墨画のような味わいもあるスタンダードの8曲目、繊細でしっとり感の強いバラードの9曲目。

Voices/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded June 13 and 14, 2006. Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds) - 1. Vignette 2. Albert 3. River's Run 4. Voices 5. Runner 6. What's It? 7. All Blues 8. At Night

(07/10/21)マーク・コープランド作が3作(3−4、8曲目)、ゲイリー・ピーコック作が4作(1−2、5−6曲目)。内省的ですが曲として聴かせる部分も多めです。ベース・ソロではじまり、水彩画を描くようにピアノが彩りを添えつつベースが前面に出ることが多い1曲目、かなり自由な空間の中を自在に速いフレーズが展開していく2曲目、沈んだメロディアスな世界を都会的な繊細な色合いで組み上げていく3曲目、明暗が入り混じったようなメロディの世界が展開しているタイトル曲の4曲目、ちょっと沈んだピアノと時にベース音のメロディが寂寥感を醸し出している5曲目、フリー・インプロヴィゼーションに極めて近い6曲目、唯一「オール・ブルース」でも淡彩色系かなと思える7曲目、淡々と語りかけつつ少し元気なバラードの8曲目。

Another Place/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded July 2007. John Abercrombie(G), Drew Gress(B), Billy Hart(Ds) - 1. Like You 2. River Bend 3. Dark Horse 4. Car Blue Day 5. Another Place 6. Ballad In Two Keys 7. Everything I Love

(08/08/17)マーク・コープランド作が2曲(1、5曲目)、ジョン・アバークロンビー作が3曲(2、4、6曲目)と、実質的には2人の双頭アルバム。相変わらず温度感の低い世界であり、繊細でいてちょっとゆるめの自由なグループサウンド。淡い哀愁としっとり感を運んできつつも、ゆるい緊張感でアップダウンがあるような1曲目、静かにはじまったと思ったらマイナー感を持ちつつやや速めのテンポの展開となる2曲目、ドリュー・グレス作の沈んだバラードの3曲目、全員自由に動き回りつつほんの少しジャズの香りがする、一部4ビートもある4曲目、タイトル曲も淡く沈んだ感じから盛り上がりもある多少スリリングな5曲目、ゆったりとしつつ少しの緊張感もあるバラードの6曲目、軽やかなスタンダードながら、彼らのペースの8曲目。

Night Whispers/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded June 8 and 9, 2008. Drew Gress(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Emily 2. The Bell Tolls 3. Night Whispers 4. Emily 5. So What 6. Like It Never Was 7. Space Acres 8. Emily 9. Scattered Leaves 10. I Fall In Love Too Easily

(09/03/28)ニューヨーク・トリオ・レコーディングスの3作目。マーク・コープランド作は10曲中3曲(2−3、9曲目)で、ソロ・ピアノで演奏する「エミリー」が3テイク(1、4、8曲目)と、スタンダードや「So What」に、メンバーの曲(6−7曲目)。ピアノの繊細で薄暮の色合いは相変わらずです。氷の静寂の中から徐々に盛り上がってきて、硬質で哲学的な語りかけをしてくる2曲目、ノリは良いのだけれど、不思議なリズムとフレーズで幻惑されるタイトル曲の3曲目、有名な曲をかなり解体、再構築して料理する5曲目、美しいメロディで淡々と語りかけつつ盛り上がる6曲目、凛とした感じもありつつスリリングなフレーズも交える7曲目、薄暮のイメージは持ちつつ、少し活発なやり取りもある9曲目、繊細でも途中で4ビートもある10曲目。

 

共演・参加アルバム

What's New/Wallace Roney(Tp)(Ninety-One) - Recorded May 7, 1989. Marc Cohen(P), Charnett Moffett(B), Cindy Blackman(Ds) - 1. What's New(Take 1) 2. Sorcerer 3. Bemsha Swing 4. My Funny Valentine 5. Stella By Starlight 6. Just One Of These Things 7. You're My Everything 8. What's New(Take 2)

ウォレス・ルーニーがスタンダードを中心に演奏しています。そのまんまマイルス・デイヴィスじゃないの、という感じもなきにしもあらずですが、曲も演奏も良いので、よく聴いたアルバム。当時のミューズ盤よりは好み。ピアノはもちろんリリシズムにあふれています。

Autumn Leaves/Cindy Blackman(Ds) Trio(Ninety-One) - Recorded May 8, 1989. Marc Cohen(P), Charnett Moffett(B) - 1. Autumn Leaves 2. On Green Dolphin Street 3. Now's The Time 4. Easy To Love 5. Rhythm-a-ning 6. Lover Man 7. Moment's Notice

ピアノトリオだし有名な曲のオンパレードだしというアルバムで、マーク・コープランド(当時はコーエン)のリーダー作としてもおかしくないような作品。マーク・コープランド度は満点。曲のアレンジは他のアルバムの同じ曲を比較すると彼が手がけているものが多いかも しれません。

Jazz City Christmas(Jazz City) - Recorded June and July, 1989. - 1. Sleigh Ride - Harold Danko(P), Tom Harrel(Tp), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)   2. Rudolph The Red-Nosed Reindeer - Steve Kuhn(P)  3. Christmas Time Is Here - Kenny Drew, Jr.(P), Buster Williams(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds)  4. O Come, All Ye Faithful - Bill O'Connell(P), Alex Foster(Ss), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  5. Christmas Chopsticks - Aydin Esen(P, Synth), Randy Kirtiganer(Vo)   6. Hark! The Herald Angels Sing - Mark Soskin(P, Synth)  7. Winter Wonderland - Bob Mover(As), Yoshiaki Masuo(G), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  8. We Three Kings Of Orient Are - Danald Brown(P), Steve Nelson(Vib, Marimba), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  9. Silent Night - Marc Cohen(P)< Dave Holland(B), Bill Stewart(Ds)  10. O Christmas Tree - Bill Evans(Ts), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  11. The Christmas Song - Andy LaVerne(P), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  12. Douglas Mountain - Chuck Loeb(G), Yoshiaki Masuo(G), Carmen Cuesta(Vo)

邦題「サンタがジャズシティにやってきた〜ジャズ・クリスマス・アルバム」。ジャズシティ・レーベルのミュージシャンが集まって録音したオムニバスのクリスマス・アルバム。2曲目のスティーヴ・キューンのソロ・ピアノはリハーモナイズがバシバシで、聴いていて不思議な感覚。3曲目のケニー・ドリュー・Jr(P)の曲は、バスター・ウィリアムス(B)、マ^ヴィン・”スミッティ”・スミス(Ds)とのトリオでしっとりと聴かせています。9曲目は、マーク・コーエン(P)、デイヴ・ホランド(B)、ビル・スチュワート(Ds)と興味深いトリオ。ビル・スチュワートは全12曲中7曲に参加していて、露出度は高いです。静かなクリスマスっぽい曲とジャズの曲とがバランス良く配されていて、クリスマスソングとして楽しんでも、ジャズとして楽しんでもいいアルバム。(01年11月7日発売)

Think Before You Think/Bill Stewart(Ds)(Evidence)(輸入盤) - Recorded August 1989. Joe Lovano(Ts), Marc Cohen(P), Dave Holland(B) - 1. Think Before You Think 2. Faces 3. Dewey Said 4. When You're Smiling 5. Goodbye 6. Processional 7. I'm Getting Sentimental Over You 8. Rain 9. Deed-Lee=Yah 10. Little Niles

(08/06/14)初リーダー作。ビル・スチュワートの作曲は1曲目で、他メンバーの作曲が2−3、6、8−9曲目と、スタンダードなど。目立つドラムスに耳がいきます。ピアノレス・トリオで、ドラムスと各楽器が前面に出てくるアップテンポでスリリングな1曲目、ボッサで中間色的な味わいのある2曲目、超アップテンポでメカニカルなテーマ、モーダルなアドリブの3曲目、サックスが前半でメロディアスにバリバリ、ピアノはちょっとはみ出す感じの4曲目、しっとりとしたバラードを奏でる5曲目、5拍子のミステリアスでモーダルな6曲目、スタンダードらしくメロディアスに料理するやや弾んだ7曲目、静かで繊細なやり取りが続いていく8曲目、アップテンポでノリ良く進んでいく9曲目、ドラムスが前面に出たランディ・ウェストン作の10曲目。

Jazz City Christmas Vol. 2(Jazz City) - Recorded July - August, 1989, and August 1990. - 1. Greensleeves - Fred Hersh(P), Toots Thielmans(Harmonica), Michael Formanek(B), Jeff Hershfield(Ds)  2. It Came Upon A Midnight Clear - Harold Danko(P), Tom Harrell(Flh)   3. Santa Claus Is Comin' To Town - Andy LaVerne(P), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  4. I Saw Mummy Kissing Santa Claus - Bill Evans(Ts), Yoshiaki Masuo, Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  5. God Rest Ye Merry, Gentlemen - Mark Soskin(P, Synth)  6. White Christmas - Bill O'Connell(P), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  7. Frosty The Snowman - Chuck Loeb(G), Yoshiaki Masuo(G)  8. Jingle Bells - Steve Kuhn(P)  9. The First Noel - Harold Danko(P), Tom Harrell(Tp), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  10. I'll Be Home For Christmas - Bob Mover(As), Charnett Moffett(B), Bill Stewart(Ds)  11. Have Yourself A Merry Little Christmas - Mark Cohen

邦題「ジャズがサンタにキッスした〜ジャズ・クリスマス・アルバムVol.2」。オムニバスのクリスマス・アルバム第2弾。1枚目と同時期に録音された曲が多く、大半のミュージシャンは1枚目とはタブりますし、雰囲気も似ています。どちらも優劣はつけがたく、曲は1枚目と2枚目ではダブっていないので、やはり両方そろえて楽しみたいところ。ここでもチャーネット・モフェット(B)とビル・スチュワート(Ds)のコンビが全11曲中5曲に参加。ベースとドラムスが加わっていても、どちらかと言うと洗練されたサウンド。そんな中でボブ・ムーヴァ−(As)の10曲目はけっこうな勢い。また、静かな曲も、なかなか味わいがあります。マーク・コーエン(P)はソロ・ピアノ(1人2重奏だそうです)で11曲目に参加 しています。(01年11月7日発売)

Straight To My Heart/The Bob Belden(Arr, Synth) Ensemble Performs(Blue Note) - Recorded December 1, 1989, August 19, 1990, May 6 & 9, 1991. Mark Ledford(Vo), Kirk Whalum(Ts), Jimi Tunnell(Vo, G), Kevin Hays(P), Dianne Reeves(Vo), John Scofield(G), Billy Childs(P), Chuck Wilson(Fl, Afl, Cl), Mike Migliore(Piccolo, Fl, Bfl, As), Time Ries(Bfl, Ss), Ron Kozak(Fl, Bfl, English Horn, Bcl), Glenn Wilson(Bs), Tony Kadlek(Tp), Jim Powell(Tp, Flh), Tim Hagans(Tp), Peter Peit(French Horn), John Fedchock(Tb), George Morgan(Btb), Bob Stewart(Tuba), John Hart(G), Darryl Jones(B), Dennis Chambers(Ds), Abraham Adzeneya(Talking Drum), Ladji Camara(Hand Drum), Adam Holzman(Synth)   - 1. Introducion 2. Wrapped Around Your Finger 3. Roxanne 4. Straight To My Heart 5. Sister Moon 6. Dream Of The Blue Turtles 7. Every Breath You Take 8. They Dance Alone 9. Shadows In The Rain 10. Children's Crusade 11. I Burn For You

スティング集。9、10曲目に参加。9曲目はキーボードが3人いて目立たないが混沌としていて?いい曲。10曲目は渋く仕上がっていて、ジョン・スコフィールドのソロがいい。曲によって参加者が違っていて、他のトラックも、豪華な顔ぶれなので、スティングを好きな方のみでなく、広くおすすめ。

Puccini's Turandot/The Bob Belden(Arr) Ensemble(Blue Note) - Recorded June 12, 1992, May 26 (and June 1, 1992.)Tim Ries(Ss, Fl), David Liebman(Ss), Tim Hagans(Flh), Ron Kozak(Bfl, English Horn), Fareed Haque(G), John Hart(G), David Miles(G), Adam Holtzman(P), James Genus(B), Steve Logan(B), Rocky Bryant(Ds), Jerry Gonzalez(Per), David Earle Johnson(Per), John Fedchock(Tb), Stacy Shames(Harp), Jay Anderson(B), Joe Chambers(Ds), David Earle Johnson(Per), Marc Copland(P), Gary Peacock(B), Mike Migliore(Fl), Chuck Wilson(Afl), Lawrence Feldman(Bfl), Glenn Wilson(Bs), Tony Kadlek(Tp), Jim Powell(Tp), Phil Grenadier(Tp), Peter Reit(French Horn), John Clerk(French Horn), Clerk Gayton(Btb), George Moran(Tuba), Kevin Hayes(P), Geoff Keezer(Org), Eric Friedlander(Cello), George Moran(Btb), Joe Lovano(Ts), Kevin Hays(P), Larry Goldings(Org), Paul Motian(Ds), Jeff Hirshfield(Ds), Bobby Previte(Ds), Bruce Hall(Timpani),  - 1. Opening 2. Calaf's Theme 3. First Vision 4. Children's Song 5. The Princess Sleeps 6. The Execution 7. Signore Ascolta 8. Non Piangere Liu 9. In Questa Reggia 10. The Three Enigmas 11. In Questa Reprise 12. Nessun Dorma 13. Del Primo Pianto

1、2、5、7−8、12−13曲目に参加。プッチーニのオペラのジャズ化作品で、演奏も豪華で、参加ミュージシャンも非常に豪華です。ソロイストも適材適所で素晴らしいです。ジャズとしては全体的に少々重い?デイヴ・リーブマンは3、5曲目に、ゲイリー・ピーコックは5、12曲目に、ポール・モチアンは12曲目に参加。

Prince Jazz/Bob Belden's (Sax, Arr) Manhattan Rhythm Club(Somethin'else) - Recorded 1993. (3曲目のパーソネル)Jay Anderson(B), Marc Copland(P), Bob Belden(Ts), Tim Ries(Fl), Chuck WilsonAfl), Mike Migliore(Bfl, As), Charlie Pillow(English Horn, Flh), Tony Ladlek(Tp, Flh), Tim Hagans(Tp), Phil Grebadier(Tp), David Weiss(Tp), John Fedchock(Tb), Clark Gayton(Btb), Eric Friedlander(Cello), Jeff Hirshfield(Ds) - 1. Electric Chair 2. Ballad Of Dorothy Parker 3. Venus De Milo 4. Purple Rain 5. Power Fantastic 6. Love 2 The 9's   7. When We're Dancing Close & Slow

3曲目に参加。ボブ・ベルデンによるプリンスのカヴァー・アルバム。3曲目はオーケストレーションが心地よい。しかもそれをバックにピアノがソロをとっていて、なかなかこれも楽しめます。原曲はあまり分かりませんが、このアルバムの曲は、いろいろなアレンジで面白く聴けます。

What's Goin' On/Dieter Ilg(B), Marc Copland(P), Jeff Hershfield(Ds)(Jazzline)(輸入盤) - Recorded November 21, 1993. - 1. What's Goin' On 2. Prelude 3. Young And Foolish 4. Scrapple From The Apple 5. Bigfoot 6. In The Wee Small Hours Of The Morning 7. Come Rain Or Come Shine 8. Take It To The  Bridge 9. Photograph

(99/02/10)トリオ名義のアルバム。スタンダードなどの曲が多く、楽しめます。スタンダードの解釈は独自なものもあり、面白いと思います。ピアノはどちらかと言うと繊細で温度感がやや低め。その中でビートが効いていて元気なマーヴィン・ゲイの1曲目はゴキゲンで、ピアノは時々アウトしてスリルを醸し出します。ベースソロの内省的な小品の2曲目、かなり繊細なバラードで10分台の3曲目、エキゾチックで浮遊感のあるアレンジの、チャーリー・パーカー作の4曲目、ノリが良くてスリルのあるオリジナルの5曲目、カラフルなカラーのワルツの6曲目、ちょっと変わったアプローチのジャジーな7曲目、リズミックなビートとカラフルさがある3人の共作の8曲目、ドリィ・カイミ作の渋めでしっとりしたボッサの9曲目。

Between The Lines/Marc Copland(P)/Tim Hagans(Tp, Flh)(Steeple Chase)(輸入盤) - Recorded April 2000. - 1. Nefertiti 2. Passing Giants 3. Three In One 4. I Loves You Porgy 5. When Will The Blues Leave 6. Estate 7. On Green Dolphin Street 8. Rainy Night House 9. Canteloup Island

(02/06/01)ピアノとトランペットでのデュオで、どちらかと言えば淡々と、あるいはしっとりと聴かせてくれます。ピアノはやはり彼らしい雰囲気で繊細。ジャズメン・オリジナルその他、しっとり系のジョニ・ミッチェルの曲(8曲目)なども並び、親しみやすい曲が多いです。1曲目で「ネフェルティティ」がありますが、驚くことはなく、聴きやすい仕上がり になっています。また、2曲目はティム・ヘイガンズの曲で、静かで叙情的な表現のバラード。デュオでもノリの良い曲もあり、3、5曲目あたりはトランペットが元気。5曲目の2人のやり取りはスリリング。抑制がかなり効いた「ポーギー」の4曲目、哀愁漂う渋い「エスターテ」の6曲目、意外に叙情的なアレンジで聴かせる7曲目、妖しいハーモニーのハンコック作の9曲目。

Black Dahlia/Bob Belden(Arr. Cond, Ts)(Blue Note) - Recorded May 1 and 2, 2000. Lew Soloff(Tp), Alan Rubin(Tp), Tony Kadleck(Tp), Time Hagans(Tp), John Clark(French Horn), Ann Ellsworth(French Horn), Jeff Lange(French Horn), Bob Carlisle(French Horn), John Fedhock(Tb), Conrad Herwig(Tb), George Flymn(Btb), Marcus Rojas(Tuba), Tim Ries(Afl), Lou Marini(Bfl), Mike Migliore(Bfl), Charles Pillow(Euphonium), Lawrence Feldman(As), Joe Lovano(Ts), Gary Smulyan(Bs), Scott Robinson(Bs), Mark Copland(P), Kevin Hayes(P), Scott Kinsey(P, Sapmler), Ira Cleman(B), David Dyson(B), Billy Kilson(Ds), Bobby Previte(Per), Zach Danzinger(Bongos), Bruce Hall(Timpani, Gong),Stacy Shames(Harp), Emily Mitchell(Harp),Sanford Allen(Cond),  Barry Finclair(Vln), Avril Brown(Vln), Lori Miller(Vln), Xin Zhao(Vln), Marion Pinheiro(Vln), Jean Ingraham(Vln), Rebecca Johnson(Vln), Sascha Vselensky(Vln), Mary Whitaker(Vln), Ethel Abelson(Vln), Robert Chausow(Vln), Dale Stuckenbruck(Vln), Stan Hunte(Vln), Katherine Livosi(Vln), Miri Nen-Ari(Vln), Youg-Tae Kim(Vln), Peter Vanderwater(Vln), Larissa Blitz(Vln), Nam Sook Lee(Vln), Cenovia Cummins(Vln), Jesse Levine(Viola) Al Brown(Viola), Lena ankfauser(Viola), Ron Lawrence(Viola), Fred Zlotkin(Cello), Eric Friedlander(Cello), Richard Locker(Cello), Marisol Espada(Cello), Leon Maleson(B), Doug Romoff(B), Rovert Sadin(Cond) - 1. Genesis 2. In Flight 3. City Of Angels 4. Dreamworld 6. Prelude To Love 7. Danza d'Amore 8. Zanzibar 9. Black Dahlia 10. The Edge Of Forever (Last Night At The Hacienda Club) 11. 101 North 12. Elegy (City Lights, Prayer, Procession & Asension)

今までカヴァー集などを多く出してきたボブ・ベルデンですが、ここでは全曲オリジナルの構成。ビッグバンドやストリングス(それも曲によっては大編成)などを従えて、少々内省的ながらも変化に富んだ素晴らしい演奏を聴かせてくれます。ジャズというよりは壮大な組曲を聴いている感じ。ミュージシャンの個性もあるのだろうけれども、やはりここまで緻密にまとめ上げることと、そのサウンドの「沈んだ色合い」は、やはり彼ならではの個性なのでは、と思います。特に9曲目のしっとりとしたメロディとそのサウンドに、その特徴があらわれています。そんな中で10曲目のラテンタッチの勢いのある曲、11曲目のアップテンポのジャズがアクセントになっています。マーク・コープランドは1、6−7曲目に参加。(03年11月27日発売

That's For Sure/Marc Copland(P), John Abercrombie(G), Kenny Wheeler(Tp, Flh)(Challenge)(輸入盤) - Recorded October 28 and 29, 2000. - 1. When We Met 2. That's For Sure 3. Kind Folk 4. Soundtrack 5. Played Straight 6. Darl Territory 7. How Deep Is The Ocean 8. #114  9. Neba

(02/04/14)変則的なトリオでの演奏ですが、内容的にはけっこう素晴らしい。3人のうち2人がECMのミュージシャンという事もあって、しかもそこにマーク・コープランドが絡むとあって、興味深い演奏です。また、7曲目を除いてメンバーそれぞれのオリジナルですが、既出の曲も何曲かあり、メロディが耳になじんでいる曲もあったりします。ECMよりは温度感がやや高く、ドラムスやベースがないにもかかわらず、このフォーマットとしてはという前提ですが、2、5、7曲目のようにノリがやや良い曲も。ただ、全体的にはゆったりした、繊細で叙情的な世界が目の前にあらわれてきます。危ういバランスの上に成り立つ、研ぎ澄まされた美しいフレージングのトリオ、という感じ。3人の音のまとまりも良いと思います。

Double Play/Marc Copland(P)/Vic Juris(G)(Steeple Chase)(輸入盤) - Recorded March 2001. - 1. Who Can I Turn To? 2. I Loves You Porgy 3. Dark Territory 4. Stella By Starlight 5. Vaults 6. Jive Samba 7. I Concentrate On You 8. Blackbird 9. Twenty Five 10. Con Alma

(02/06/01)ピアノとギターのデュオでオーソドックスなノリのアルバム。このレーベルらしく、素朴な雰囲気。スタンダードなどが中心で、2人のオリジナルが3曲入っています。1曲目は楽しげなギターで、ウキウキした感じではじまります。一転、2曲目は優しげな展開に。2人ともやや内向的なサウンドでもあります。そして、薄暮のリリシズムとでも言うべきマーク・コープランド作の3曲目、意外にスリリングなサウンドの4曲目、静かで思索的なオリジナルの5曲目、ナット・アダレイ作にしては繊細な感じの6曲目、メロディが気持ち良く頭に入ってきて少々渋めな7曲目、ビートルズ作をデュオでややドラマチックに料理した8曲目、スリリングな展開のオリジナルの9曲目、シットリ系ボッサの10曲目。 やっぱりピアノは繊細。

Lunar/Marc Copland(P), Dave Liebman(Ss, Ts) Quartet(Hatology)(輸入盤) - Recorded October 12, 2001. Mike McGuirk(B), Tony Martucci(Ds) - 1. Cry Want 2. Lunar 3. Pirouette 4. You And The Night And The Music 5. All That's Left 6. Standoff 7. Brother Ernesto 8. Naima

(02/05/12)曲の構成を保ちつつも、やや自由度の高い展開になっています。メンバーの性格なのか、音が内面に向く傾向があるようです。マーク・コープランドのオリジナルは2−3、5曲目、デイヴ・リーブマンは6−7曲目。1曲目はゆったりと、しかし緊張感を持って対話が繰り広げられていきます。研ぎ澄まされた感度の高いメロディとアドリブが展開していくややテンポの速いタイトル曲の2曲目、情感豊かなメロディが印象的な3曲目、冷たい理知的なドラマチックさで盛り上がっていくスタンダードの4曲目、温度感が低い中ではけっこう熱く盛り上がる5曲目、リーブマン流の空気感のあるバラードの6曲目、曲の中をサックスがメロディを吐き出しながら飛び回る7曲目、叙情的で内向的な「ネイマ」の8曲目。

Bookends/David Liebman(Ss, Ts), Marc Copland(P)(Hatology)(輸入盤) - Recorded March 20, 2002. - 1. Bookends 1   2. The Searcher 3. Blackboard 4. Lester Leaps In 5. When Your're Smiling 6. In Your Own Sweet Way 7. Nadir 8. Bookends 2    9. Cry Want 10. Maiden Voyage 11. Impressions 12. WTC 13. Blue In Green

(03/02/01)2枚組のアルバム。1枚目がスタジオ録音で、比較的短めの曲が8曲、2枚目が同日の夜の録音で、ジャズメン・オリジナルを中心にちょっと長めの5曲、という構成。どちらかというとパステルカラーの色合いでのやや神経質なインプロヴィゼーションという雰囲気のデュオ。2人のオリジナルも繊細な印象でじっくりと聴けるのですが、スタンダードやジャズメン・オリジナルも新たな解釈が加わっていて、新鮮です。特に2枚目のライヴは、「処女航海」「インプレッションズ」「ブルー・イン・グリーン」と有名な曲を聴くことができます。ただしどの曲もその繊細さゆえに、盛り上がる場面があっても内側にエネルギーが向いているような気がします。そんな中で、サックスのみの4曲目や、ピアノのみの5曲目あたりは、やや陽気かも。

What It Says/Marc Copland(P), Gary Peacock(B)(Sketch) - Recorded September 16 and 17, 2002. - 1. Ladder 2. Vignette 3. Watching The Silence 4. Around In The Air 5. Colors Of Hue 6. Talkin' Blues 7. Calls & Answers 8. In A Dance 9. From The Well 10. Skim 11. Requiem 12. Vignette

2人の共作が3曲(1、3、7曲目で、フリー・インプロヴィゼーション)と、あとはそれぞれの作品が半々。内省的で叙情的なメロディとハーモニー。精緻なコラボレーションが見事ですが、マーク・コープランドの水彩画のような音を選ぶ感覚も新鮮。リズムやテンポがはっきりしてやや元気が良い2曲目も同様な印象です。3−4曲目のタイトルからして、静けさへのベクトルが作用している気がします。静かなベース・ソロのみの5曲目、フレーズの速い10曲目。6曲目は「ブルース」ではない緊張感が。寄り添いつつ哀愁漂う7曲目、ややテンポの良い、浮遊感もある8曲目、透き通ったクラシカルなピアノのフレーズの9曲目、厳かな旋律と中間部のベースが印象的な11曲目、そして2曲目の繰り返しながらも印象が違う12曲目。(04年6月9日発売)

Round And Round/Marc Copland(P), Greg Osby(As)(Nagel Heyer)(輸入盤) - Recorded November 30, 2002.  - 1. Silent Attitude 2. Balloonman 3. Round The Goes 4. Mentor's Praise 5. Whatever The Moon 6. The Wizard 7. Copious 8. Deed-Lee-Yah 9. Easy Living

(03/07/08)ほとんどの曲がそれぞれのオリジナル。珍しい組み合わせのデュオ。比較的淡々とした曲が多く、お互いに語り合うように演奏をしていますが、その内容はけっこう濃いです。冷めた色合いながらも、この2人でしか表せない世界があります。グレッグ・オズビーも他のアルバムよりは聴きやすい仕上がり。ただしバップ・フレーズは出てきませんが。2−3、6曲目がやや賑やかでサックスもよどみない個性的なフレーズですが、温度感はやや低めになっています。4、7曲目はオズビー作らしく浮遊感のある幽玄な音世界に迷いこんだイメージ。このアルバムでいちばん明るめで聴こえる8曲目も、盛り上がりながらも中間色の色合い。唯一スタンダードの9曲目はしっとりしながらもやっぱり個性的なメロディです。

Night Call/Marc Copland(P) with Greg Osby(As)(Nagel Heyer)(輸入盤) - Recorded November 4, 2003. - 1. Autumn Wind 2. Cyrille In Motion 3. Echoes Of Another 4. Night Call 5. Cire 6. Skippin' Around 7. A Time Ago 8. Forge 9. Soul Eyes

(04/09/26)デュオの演奏で、マーク・コープランド作が5曲(1、3−4、6−7曲目)、グレッグ・オズビー作が3曲(2、5、8曲目)とマル・ウォルドロンの曲が9曲目に。コープランド作は繊細で静かな雰囲気ですが、温度感は低めで、しっとりしつつも親しみやすいメロディではなく、緊張感を保ちつつ曲が進んでいきます。1曲目からその典型的な味わいが2人の世界に引き込みます。オズビー作の方がもう少し複雑なメロディをまとっていて、より不可思議な内省的な世界へといざないます。ある意味幽玄かもしれませんが、淡い水彩画のようなピアノ、あまり激しくないフォーマットの中で縦横自在にフレーズが舞い飛ぶサックスも見事。その中でも6曲目は元気な方か。9曲目でやっと知ったメロディが聴けますが、やはり彼らのペース。

Brand New/Marc Copland(P), John Abercrombie(G), Kenny Wheeler(Tp, Flh)(Challenge)(輸入盤) - Recorded October 9 and 10, 2004. - 1. Monk Spring 2. Lights Out 3. Jive Samba 4. Reach For That Other Place 5. Take Four 6. Brand New 7. Odyssey 8. Watching Simona 9. Taking A Chance On Love

(05/03/20)この変則的なメンバーでの2枚目。メンバーそれぞれのオリジナルが全9曲中7曲。温度感の低いちょっと硬質な世界が広がっています。ただ、そんな中でも、1曲目のようにギターで4ビートを出しながら部分的にスウィングを感じさせる場面もあって面白い。ドラマチックな展開。淡彩色で危ういバランスの上に成り立っている2曲目、ナット・アダレイ作で、リズムはのる方向にありながら冷たい感触の3曲目、ゆったりしっとりと進んでいく4曲目、浮遊感を伴いつつほんの少しのスウィング感覚もある5曲目、静かでひんやりとしながら徐々に坂を上っていくタイトル曲の6曲目、中間色系やや明るい基調でエキゾチックなラインもある7曲目、叙情的な風景が広がるような音の8曲目、メロディアスなスタンダードの9曲目。

Both/And/Marc Copland(P), Randy Brecker(Tp)(Nagel Heyer)(輸入盤) - Recorded November 20, 2004. Ed Haward(B), Victor Lewis(Ds) - 1. Through The Window 2. I Loves You Porgy 3. Over The Hills 4. The Sidewinder 5. Both/And 6. Round The Horn 7. When The Wind Stops 8. Bookends

(06/07/15)全8曲中Marc Copland作が5曲(1、5−8曲目)、Randy Brecker作が3曲目。今回はクァルテットで、内省的な曲もありながら、元気な曲も。1曲目は特に外に向かっていて、温度感は高くはないけどアップテンポでバリバリと進んでいきます。オーソドックスに朗々と歌うトランペットと水彩画のようなピアノの対比が面白いスタンダードの2曲目、浮遊感のあるテーマが不安定なバランスで、アドリブにも突入する3曲目、ジャズロックながらリハーモナイズでサウンドカラーが変わってしまった(笑)4曲目、内側を向きつつ演奏するタイトル曲の5曲目、モンクを意識したようなテーマでアップテンポで突き進む6曲目、コープランドの特徴が出ているかなり温度感が低い7曲目、出だしの繊細から徐々に盛り上がっていく8曲目。

Insight/Gary Peacock(B)/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded May 2005 and October 2007. - 1. All Blues 2. The Wander 3. Blue In Green 4. Rush Hour 5. River's Sun 6. Matterhorn 7. The Pond 8. Goes Out Comes In 9. Late Night 10. Cavatina 11. In Your Own Sweet Way 12. Benediction 13. Sweet And Lovely

(09/11/15)ゲイリー・ピーコック作が7曲目、マーク・コープランド作が5曲目、2人の共作(フリー・インプロヴィゼーション)が6曲(2、4、6、8−9、12曲目とあり、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。再演曲もありますが、コープランドの淡い浮遊感のあるハーモニー感覚と、ある意味幽玄な部分もあるピーコックのデュオの組合わせは、他ではできない不思議なサウンドの魅力を持っています。ヨーロッパ的なサウンドとも違う。なので他人の曲も聴き慣れていながらも新しいサウンドとして耳に入ってくる面を持っています。曲の半数を占めるフリー・インプロヴィゼーションも、あたかも作曲やアレンジがあるかのような自然な響きと構成になっています。時に暴れる場面も。地味ながらも深いものを持っているサウンド世界。

No Choice/Marc Copland(P), Bill Carrothers(P)(Minimum 004B) - Recorded January 23 and 24, 2006. - 1. Lonely Woman 2. You And The Night And The Music 3. The Needle And The Damege Done 4. Dim Some 5. Take The A Train 6. Blue In Green[Chorale/Canon] 7. Blue In Green [Theme & Variations] 8. Masqualero 9. Bemsha Swing 10. Lonely Woman

2人の共作が4曲目の他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。温度感が違えども、2人とも叙情的なピアニストであって、そのピアノ2台のデュオはヨーロッパ的な静かな、時に鋭い緊張感をはらんでいます。繊細で静か、かつ重い雰囲気の1曲目と雰囲気をちょっと変えた10曲目、弾む雰囲気ではあるけれどハーモニーに低音の不協和音が混ざってけっこう個性的な2曲目、ニール・ヤング作のポップスをしっとりと奏でていく3曲目、やや鋭さがあってエキゾチックながら攻めてくる4曲目、幻想的で自由な突き抜け方をしている「Aトレイン」の5曲目、叙情性があって綾織り系かつトンガリ系のバラードの6−7曲目、浮遊感のあるメロディが舞い飛ぶウェイン・ショーター作の8曲目、いかにもモンクらしい曲を奏でる小品の9曲目。(06年7月28日発売)

(他の主な参加CD)ハッピー・アワー/デオダート(Key)’82年(Warner Bros)、スタート・ヒア/ビンス・メンドーサ(Comp)’89年(Fun House)、スイート・アンド・ラブリー/ジェームス・ムーディー(As、Ts、Fl、Vo)’89年(Novus)、M.D. ’89年(Ninety One)、ファースト・ストライク/デイヴ・ストライカー(G)’89年(Someday)、トレジャー・アイランド/ボブ・ベルデン(Ts)・アンサンブル ’89年(Sunnyside)、ストライク・ゾーン/デイヴ・ストライカー(G)’90年(Steeple Chase)、アーバン・テイルズ/ジム・スナイデロ(As)’91年(Square Disc)、ニュー・ホライズン/スティーヴ・ラスピナ(B)’92年(Steeple Chase)、光の喪失/スティーブ・ラスピナ(B)’93年(Steeple Chase)、ドリーム・チーム/ロン・マクルーア(B)’98年(Steeple Chase)、ブラック・ダリア/ボブ・ベルデン(Arr、Cond、Ts)’00年(Blue Note)、

 

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