マイク・スターン(Mike Stern)

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コンプリートなディスコグラフィーでないことをご了承下さい。
ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo

 

マイルス・デイヴィスのCDを聴いていたとき、異様に元気のいいロック・ギターが気になったのがはじまりでした。そうかと思えば、4ビート系のセッションでは、エフェクターを効かせた広がりのある柔らかい音色を使ってみたり、奥の深いところを見せてくれます。マイク・スターンとボブ・バーグの双頭バンドをフォローしていなかったのが心残りではあります。

最終更新日: 2008/05/11

リーダー・アルバム

Neesh/Mike Stern(G)(ArtUnion) - Recorded August and September, 1983. Hiram Bullock(G), David Sanborn(As), Tom Barney(B), Victor Lewis(Ds), Buggsy Moore(Per) - 1. Zee Frizz 2. Fine Line 3. Bruze 4. Mumbley Peg 5. Up-Ology 6. Banacos 7. Neesh Zone

邦題は「ファット・タイム」。世界初CD化。ベースのサウンドのせいか、ちょっとモッタリしたジャズ的なボトムが印象的。全曲マイク・スターンの作曲で、当時からギター度も高し。ロック的といえばロック的ですが柔らかい音色を使うときもあって、フレーズはキメ細かい気がします。1曲目からメカニカルなテーマで、彼らしい世界を作り出していますが、サックスとギターのソロがなかなか。浮遊感のある美しいメロディを持つバラードの2曲目、ブルースをもじった無機的なテーマで珍しく4ビートジャズを演じている3曲目、やはり4ビートで、テーマの一部に速めのキメを持っているジャジーな4曲目、印象的なテーマを持つボッサの5曲目、小品のバラードで空間表現のうまい6曲目、静かな場面からギターが盛り上がっては落ち着く7曲目。(04年6月23日発売)

Upside Downside/Mike Stern(G)(Atlantic) - Recorded March and April 1986. Bob Berg(Ts), Mitch Forman(P, Synth), Dave Weckl(Ds), Mark Egan(B), Dr. Gibbs(Per), David Sanborn(As), Jaco Pastrius(B), Steve Jordan(Ds) - 1. Upside Downside 2. Little Shoes 3. Goodbye Again 4. Mood Swings 5. After You 6. Scuffle

やっと出た国内盤。ロック・イディオムのギタリストというイメージですが、なかなか変化に富んだ曲とソロがあります。ただ、当時とすれば普通のフュージョンミュージックだったのかもしれない。目玉は4曲目のジャコ・パストリアスの参加でしょう。

Time In Place/Mike Stern(G)(Atlantic) - Recorded December 1987. Bob Berg(Ts), Michael Brecker(Ts), Jim Beard(Key), Jeff Andrews(B), Peter Erskine(Ds), Don Alias(Per), Don Grolnick(Org) - 1. Gossip 2. Time In Place 3. Before You Go 4. No Notice 5. After All 6. Four Shades 7. Chromazone

ハイラム・ブロックのプロデュース。印象としてメカニカルな1曲目(よくこんなメロディの曲ができるな)もいいですが、3曲目のアコースティック・ギター(珍しい)も美しいです。この人は何でも(ワンパターンではなく)できるんだな、という印象でした。マイケル・ブレッカーは1、6曲目に参加。

Jigsaw/Mike Stern(G)(Atlantic) - Recorded February 1989. Bob Berg(Ts), Michael Brecker(EWI), Jim Beard(Key), Jeff Andrews(B), Peter Erskine(Ds), Dennis Chambers(Ds), Manalo Badrena(Per) - 1. Another Way Around 2. Loose Ends 3. To Let You Know 4. Jigsaw 5. Chief 6. Rhyme Or Reaseon 7. Kwirk

スティーヴ・カーンのプロデュース。バックミュージシャンは大物ばかりなので、聴いていて安心できます。音使い(キーボードなど)がある時期のマイルス・バンドのそれと似たような印象があります。デニス・チェンバースは2、4、5曲目に、マイケル・ブレッカーは5曲目に参加。

Odds Or Evens/Mike Stern(G)(Atlantic) - Released 1991. Bob Berg(Sax), Anthony Jackson(B), Jim Beard(P, Synth), Don Alias(Per), Dennis Chambers(Ds), Lincoln Goines(B), Ben Perowsky(Ds) - 1. Keys 2. D.C. 3. Common Ground 4. Odds Or Evens 5. Seven Thirty 6. If You Say So 7. Sandbox 8. Walkie Talkie

よく唄っているメロディアスな曲とメカニカルな曲があります。他人には作れそうもないメカニカル路線の方が好みではあります。ベースはアンソニー・ジャクソンもリンカーン・ゴーインズもフェイバリットなのでどちらがいいか迷います。デニス・チェンバースは2−4、6曲目に参加。

Standards (And Other Songs)/Mike Stern(G)(Atlantic) - Released 1992. Al Foster(Ds), Jay Adnderson(B), Bob Berg(Sax), Randy Brecker(Tp), Ben Perowsky(Ds), Larry Grenadier(B), Gil Goldstein(Key) - 1. Like Someone In Love 2. Source 3. There Is No Greater Love 4. L Bird 5. Moment's Notice 6. Lost Time 7. Windows 8. Straight No Chaser 9. Peace 10. Jean Pierre 11. Nardis

珍しくスタンダードを中心にアルバムを出しました。と言っても以前、ルー・ソロフのアルバムのスタンダード集で演奏していたので、はじめてではありません。単なるロック小僧ではなく、スタンダードでもマイク・スターン節がなかなかいい感じ。ギターの音色は、こういうときは柔らかめ。

Is What It Is/Mike Stern(G)(Atlantic) - Released 1994. Jim Beard(Key), Michael Brecker(Ts), Dennis Chambers(Ds), Will Lee(B), Bob Malach(Sax), Ben Perowsky(Ds), Harvie Swartz(B) - 1. Swunk 2. A Little Luck 3. What I Meant To Say 4. Showbiz 5. Bilieve It 6. Wherever You Are 7. Ha Ha Hotel 8. Signs 9. 55 Dive

またまた重量級ハード・フュージョンといった感じで戻ってきました。マイク・スターンはワンパターンという人もいますが、これがいいのです(と断言します)。難しいメロディがちょっと損かも。全曲オリジナル。デニス・チェンバースが1−5曲目、マイケル・ブレッカーが1−2、5曲目に参加。

Between The Lines/Mike Stern(G)(Atlantic)  - Released 1996. Dave Weckl(Ds), Jeff Andrews(B), Bob Malach(Ts), Jim beard(Key), Lincoln Goines(B), Dennis Chambers(Ds) - 1. Sunnyside 2. The Vine 3. Wing And A Prayer 4. Lose The Suit 5. You Kever Know 6. Tell Me 7. With A Twist 8. True Enough 9. Pages 10. Bait Tone Blues

全曲オリジナル。ジェフ・アンドリュースとデイヴ・ウェックルのリズムはタイトで、ギターが縦横無尽にかけまわっている感じです。もちろん静かな曲も味わいがあります。10曲目のベースソロに注目。6、7曲目にデニス・チェンバースとリンカーン・ゴーインズ参加で、こちらもいいです。

Give And Take/Mike Stern(G)(Atlantic) - Recorded January 10-11, and March, 1997. John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds), Don Alias(Per), Michael Brecker(Ts), David Sanborn(As), Gil Goldstein(P) - 1. I Love You 2. Hook Up 3. Everything Changes 4. One Liners 5. Jones Street 6. Lumpy 7. Rooms 8. Thet's What You Think 9. Giant Steps 10. Who Knows 11. Oleo 12. Haiku

マイク・スターンお得意のフュージョン路線から一転して、ジャイアント・ステップスをはじめ、オリジナルも珍しくジャズよりのアルバム。ジョン・パティトゥッチも全曲アコースティックベースです。ジャック・ディジョネットは1−5、8−9曲目に、マイケル・ブレッカーは2、4−5曲目に参加。

Play/Mike Stern(G)(Atlantic) - Recorded December 1998. John Scofield(G), Bill Frisell(G), Ben Perowsky(Ds), Dennis Chambers(Ds), Lincoln Goines(B), Bob Malach(Ts), Jim Beard(Key) - 1. Play 2. Small World 3. Outta Town 4. Blue Tone 5. Tipatina's 6. All Heart 7. Frizz 8. Link 9. Goin' Under 10. Big Kids 11. I'm With You

ジョン・スコフィールド(1−3曲目に参加)と、あるいはビル・フリゼール(4、6−7、10曲目に参加)と、それぞれ共演しています。2人とも有名かつ個性的なギタリスト。全てマイク・スターンの曲で、共演相手の特質を見据えて作曲していて、いつもの彼らしいフレーズながらも相手のフィールドにも入りこんで演奏しているところなど見事 かもしれません。ジャジーなビートの曲や牧歌的な曲もあって、比較的リラックスした演奏が聴けます。10曲目のビル・フリゼールなど、脱力系。ギターがサイドにまわった時の音も聴くといいかも。デニス・チェンバース(5、8−9曲目に参加)はギターの共演曲以外で参加しているのが少々惜しい気も。当然ながらこちらの曲の方がややタイトで重い感じで、彼のいつものペース。(99年9月29日発売)

Voices/Mike Stern(G)(Atlantic) - Released 2001. Jon Herington(G), Richard Bona(Vo, B), Lincoln Goines(B), Chris Minh Doky(B), Dennis Chambers(Ds), Vinny Colaiuta(Ds), Michael Brecker(Sax), Bob Franceschini(Sax), Jim Beard(Key), Arto Tuncboyaciyan(Per, Vo), Philip Hamilton(Vo), Elizabeth Kontomanou(Vo) - 1. One World 2. The River 3. Slow Change 4. Wishing Well 5. Still There 6. Spirit 7. What Might Have Been 8. Leni's Smile 9. Way Out East 10. No Count

彼にしては珍しくヴォーカルやヴォイスを起用して、曲によってはワールド的な広がりを見せています。豪華なゲストも魅力的。曲自体はすべてマイク・スターン作。1曲目の出だしはワールド色が満載ですが曲がはじまってしまうとマイク・スターンのギターのペースかなとも思わせます。2曲目はリチャード・ボナのヴォーカルでのポップな曲。サウンドは、ヴォイスはあっても彼のペースと思える3、5曲目のようなものもあれば、何となくワールド風味もある4、6−8曲目のような曲と大きく2つに分かれるような感じ。9曲目はけっこうハードな曲調で好みですが、ここにもワールドのエッセンスが。10曲目はボーナス・トラック。デニス・チェンバースは3、5、10曲目に、マイケル・ブレッカーは9曲目に参加。(01年9月27日発売)

These Times/Mike Stern(G)(Victor) - Recorded January 25-27, and May 28, 2003. Kenny Garrett(Ss, As), Arto Tuncboyaciyan(Per), Jim Beard(P, Synth), Vinnie Colauta(Ds), Elizabeth Kontomatou(Vo), Richard Bona(B, Vo, Per), Bela Flech(Banjo), Bob Franceschini(Ts), Will Lee(B), Bob Malach(Ts), Victor Wooten(B), Dennis Chambers(Ds), Don Alias(Per), Joe Herington(G) - 1. Chatter 2. Silver Lining 3. I Know You 4. Mirage 5. If Only 6. Street Rhyme 7. Avenue B 8. Remember (For Bob Berg) 9. These Times 10. What You Believe 11. Last One Down

全曲マイク・スターンの作曲ないしは共作。曲によってミュージシャンが交代で参加しています。スマートなワールドっぽいヴォーカル曲が目立っているのも前作に引き続きの特徴。曲調もいつものマイク・スターンのウネウネ調(1曲目)から、ワールド色の強いものなどけっこう多様で、ベーシストやヴォーカルなどでリチャード・ボナが参加している2−3、5、10曲目あたりは、ヴォーカルも聴きどころ。他はウィル・リーとヴィクター・ウッテンが適材適所で参加しているのが興味深いところ。渋めの7曲目のあと、デニス・チェンバースはスピーディーなボブ・バーグに捧げた8曲目に参加して、好サポートをしています。タイトル曲の9曲目の渋い(後半ソロが盛り上がりますが)あたり、円熟してきた、ということでしょうか。(03年9月13日発売)

Who Let The Cats Out?/Mike Stren(G)(Heads Up) - Recorded January 2006. Jime Beard(P, Key), Richard Bona(B, Vo on 3-5, 10), Chris Min Doky(B on 1, 6, 9), Bob Franceschini(Sax on 1-4, 9-11), Roy Hargrove(Tp on 2, 9), Anthony Jackson(B on 11), Bob Malach(Sax on 7)、Gregoire Maret(Harmonica on 5, 8), Meshell Ndegeocello(B on 2, 8), Kim Thompson(Ds on 1-2, 4, 6-7, 9-10), Dave Weckl(Ds on 3, 5, 8, 11), Victor Wooten(B on 7) - 1. Tumble Home 2. KT 3. Good Question 4. Language 5. We're With You 6. Leni Goes Shopping 7. Roll With It 8. Texas 9. Who Let The Cats Out? 10. All You Need 11. Blue Runway

移籍第1弾で全曲マイク・スターン作曲。4ビートとフュージョンが適度にあって、かなり豪華な顔ぶれ。ファンクではじまり、途中4ビートに展開していく1曲目、ちょっとゆったり渋めから盛り上がる2曲目、アフリカ的陽性のノリの上を活発に動く4ビートも有りのフュージョンの3曲目、ヴォイス入りでメロディが美しく、後半盛り上がる4曲目、アコースティック・ギターで心が落ち着くような5曲目、ファンクと本格的4ビートをクァルテットで演奏している6曲目、タイトなファンクで聴いていて気持ちよい7曲目、ミディアムで黒い雰囲気もある渋めの8曲目、目まぐるしくメカニカルなテーマがカッコいい、スピーディーな4ビートのタイトル曲の9曲目、メロディアスでハッピーな感じの10曲目、ちょっと哀愁を感じる渋めのファンクの11曲目。(06年8月16日発売)

 

共演・参加アルバム

The Man With The Horn/Miles Davis(Tp)(Sony)  - Recorded June 1980 - May 1981. Al Foster(Ds), Bill Evans(Ss), Marcus Miller(B), Mike Stern(G), Randy Hall(Vo), Randy Hall(Synth)m Robert Irving, 3rd(Key), Felton Crews(B), Vincent Wilburn(Ds), Sammy Figueroa(Per), Barry Finnerty(G) - 1.Fat Time 2. Back Seat Betty 3. Shout 4. Aida 5. The Man With The Horn 6. Ursula

マイルス・デイビスが6年ぶりに復活したアルバム。リズムが整理されて、「パンゲア」や「アガルタ」に比べて音がすっきりしたかな、という印象。1曲目のみに参加で、録音時期は1981年の3月だそうです。ギター・ソロが思いっきりフィーチャーされていて、元気なロック・ギターが聴くことができます。

We Want Miles/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded June 27, July 7 and October 4, 1981. Marcus Miller(B), Bill Evans(Ss), Mike Stern(G), Al Foster(Ds), Mino Cineru(Per) - 1. Jean Pierre 2. Back Seat Betty 3. FAst Track 4. Jean Pierre 5. My Man's Gone Now 2. Kix

2枚組ライヴです。ノリは今の重量級フュージョン・バンドというような感じですが、メンバーを見てみると、非常に豪華なメンバー。録音年月日を見てみると、やはりフュージョン界のサウンドを引っ張っていったことを実感。「マイ・マンズ・ゴーン・ナウ」が聴けます。一部4ビートになるのがうれしい。

Miles! Miles! Miles! Live In Japan '81/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded October 4, 1981. Marcus Miller(B), Bill Evans(Ss), Mike Stern(G), Al Foster(Ds), Mino Cineru(Per) - 1. Back Seat Betty 2. Ursula 3. My Man's Gone Now 4. Aida 5. Fat Time 6. Jean Pierre

やはり2枚組ライヴで東京での公演。6曲目は「ウイ・ウオント・マイルス」の1曲目と同じです。「ウイ・ウオント・マイルス」と時期的にもメンバーもほとんど同じため、印象はほとんど同じでした。ステージの完全収録のようなので、アルバムの完成度はともかく、臨場感はこちらの方があるかも。

Star People/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded August 1982 - February 1983. Mino Cinelu(Per), Bill Evans(Ts, Ss), Al Foster(Ds), Marcus Miller(B), John Scofield(G), Mike Stern(G), Tom Barney(B) - 1. Come Get It 2. It Gets Better 3. Speak 4. Star People 5. U' n' I 6. Star On Cicely

それまでは元気いっぱいという感じのマイク・スターンがマイルス・バンドのギタリストでしたが、ちょうどこのアルバムの途中でジョン・スコフィールドが参加したようです。全曲参加ですが、このアルバムでは、2曲共演しています。2人の個性の違いが分かって面白いアルバム。

Yesterdays/Lew Soloff(Tp)(Paddle Wheel) - Recorded September 15&16, 1986. Mike Stern(G), Charnett Mofett(B), Elvin Jones(Ds) - 1. Yesterdays 2. Barbara 3. Beautiful Mimi 4. All  Blues 5. Thaddeus 6. Little Laura 7. Antigua

マイク・スターンをはじめて聴いたアルバムで、しかも彼の4ビートジャズに対するアプローチは当時は珍しかったと思うので、彼のギターはこうだという誤った認識でリーダー・アルバムを買い続けてしまいました。それはともかくメンバーもいいし、今再発されるとすれば「買い」なのですが。

Don't Try This At Home/Michael Brecker(Ts, EWI)(Impulse) - Released 1988. Mike Stern(G), Don Grolnick(P), Charlie Haden(B), Jeff Andrews(B), Jack DeJohnette(Ds), Mark O'Connor(Vln), Adam Nussbaum(Ds), Herbie Hancock(P), Joey Calderazzo(P), Judd Miller(Synth), Peter Erskine(Ds), Jim Beard(Synth) - 1. Insbynne Reel 2. Chime This 3. Scriabin 4. Suspone 5. Don't Try This At Home 6. Everything Happens When You're Gone 7. Talking To Myself 8. The Gentleman & Hizcaine

マイケル・ブレッカー作ないし共作は3曲(1、5−6曲目)。曲によって編成を変えて演奏。チャーリー・ヘイデンが1−3、5−6曲目に、ジャック・ディジョネットが1、3、5、8曲目に、マイク・スターンが1−2、4−5、7−8曲目に、ハービー・ハンコックが3、5曲目に参加。ジャズ的な曲もありますが、EWIの利用もあって、多彩。民族的な旋律のEWIではじまり突進していく感じの1曲目、静かにはじまりミステリアスな、途中から4ビートで盛り上がる2曲目、しっとりとしたバラードで美しい3曲目、ジャジーながらEWI中心の4曲目、EWI、テナー・サックスでの演奏と緩急自在なタイトル曲の5曲目、しっとり感と浮遊感のあるバラードから盛り上がる6曲目、ファンク的なフュージョンでソロもいい7曲目、幻想的な世界を漂うような8曲目。

New York State Of Mind/Scott Kreitzer(Ts)(Jazz City) - Recorded December 1989. Barry Danielian(Tp), Bob Henke(Tp), Matt King(P), Kevin Hays(P), Doug Weiss(B), Billy Martin(Per), Bill Stewart(Ds), Mike Stern(G) - 1. New York State Of Mind 2. The Way You Look Tonight 3. Smoke Gets In Your Eyes 4. Pivotal Epicenter 5. Insternalized 6. Chief Crazy Horse 7. Runaway 8. All The Things You Are 9. So Be It

邦題「ニューヨークの想い」。トップにビリー・ジョエルのタイトル曲をもってくるあたり、そしてそのアレンジといい、フュージョンシーンの経験のあるサックス・プレイヤーという感じがします。都会的でスマート な雰囲気を持っています。。そのスマートさは純粋な4ビートのスタンダード曲(例えば2曲目)などでも発揮され、やっぱり80年代後半のジャズという印象。スタンダードのバラードを聴かせる3曲目、意外にオーソドックスにジャズしている6、9曲目、徐々に盛り上がって再び静かなテーマに戻る7曲目。ジャズからやや広がりのあるアルバム、といったところ。マイク・スターンは4−5、8曲に参加していますが、その4、8曲目は彼のペースになっていてけっこうホットで面白い。5曲目は渋い浮遊感のあるバラード。(02年1月17日発売)

Return Of The Brecker Brothers(GRP) - Released 1992. Michael Brecker(Ts, EWI, Key, Synth), Randy Brecker(Tp, Flh), Mike Stern(G), Armand Sabal-Lecco(B, Vo), Max Risenhoover(Synth, Per Prog), George Whitty(Key), David Sanborn(As), Dean Brown(G), Veera(Voice), Robby Kilgore(Key, B), Maz(Key, Dr), James Genus(B), Dennis Chambers(Ds), Bashiri Johnson(Per), Will Lee(B, Voice), Malcolm Pallack(Voices), Don Alias(Per) - 1. Song For Barry 2. King Of The Lobby 3. Big Idea 4. Above And Below 5. That's All there Is To It 6. Wakaria (What's Up?) 7. On The Backside 8. Sozinho (Alone) 9. Spherical 10. Good Gracious 11. Roppongi

兄弟バンドの奇跡の復活。豪華なメンバーの超元気フュージョンサウンドで、曲ごとにメンバーを変更。プログラミングも入っていますが、このサウンドなら許せます。 ウェザー・リポート的なファンクの1曲目、ノリノリのタイトな重めのチューンの2曲目、打ち込みだけれどもなかなかの3曲目、複雑な構成の曲をこれでもかとさばき、ラテンノリもある4曲目、ミディアムのレゲエでヴォーカル入りの5曲目、明るいアフリカ的な6曲目、やや陰影のあるファンクの7曲目、美しいバラードを聴かせている8曲目、モンク的なリズムのズレを感じるテーマの9曲目、ミディアムのシャッフルリズムの10曲目、メカニカルなファンクで締める11曲目。マイク・スターンは1−2、8−11曲目に、デニス・チェンバースは4−6、8−11曲目に参加。

Prince Jazz/Bob Belden's (Sax, Arr) Manhattan Rhythm Club(Somethin'else) - Recorded 1993. (1曲目のパーソネル)Wallace Roney(Tp), Kenny Garrett(As), Mike Stern(G), Mike Cambell(G), Adam Holzman(Synth), Richard Patterson(B), Ricky Wellman(Ds) - 1. Electric Chair 2. Ballad Of Dorothy Parker 3. Venus De Milo 4. Purple Rain 5. Power Fantastic 6. Love 2 The 9's   7. When We're Dancing Close & Slow

1曲目に参加。ボブ・ベルデンによるプリンスのカヴァー・アルバム。1曲目は、マイルス・バンドの出身者が多く、しかもウォレス・ルーニーのトランペットだということで、マイルス・サウンドのような演奏が展開されています。このアルバムの曲は、いろいろなアレンジで面白く聴けます。

Dialogues/Jim Hall(G)(Telarc Jazz) - Recorded February 3, 4 & 25, 1995. (1、2曲目の参加者) Bill Frisell(G), Scott Colley(B), Andy Watson(Ds), (7、9曲目の参加者) Mike Stern(G), Scott Colley(B), Andy Watson(Ds) - 1. Frisell Frazzle 2. Simple Things 3. Calypso Joe 4. Bon Ami 5. Dream Steps 6. Snowbound 7. Stern Stuff 8. Dialogue 9. Uncle Ed 10. Skylark

10曲目のスタンダードを除きジム・ホールの作曲。ビル・フリゼールは1、2曲目に、マイク・スターンは7、9曲目にゲスト参加。他のゲストは、ジョー・ロバーノ、トム・ハレル、ギル・ゴールドスタインと、豪華です。リズム隊がきわめて控えめなので、2人のそれぞれ独特な、しかもリラックスしたギターを聴く事ができます。ウネウネとしたテーマから、はっきりとした8ビートでややブルージーな感じもある、フリゼールの個性を生かした曲調の1曲目、淡くあや織り的に8分の6拍子で、しかもやや硬派なフレーズで進んでいく2曲目、アップテンポの4ビートでメカニカルなスターンのフレーズも心地よい7曲目、ホールが生ギターで、しかもブルース的なフィーリングの9曲目。その他のゲスト の参加曲も要注目です。ややマニアックかも。

All Sides Now/Pat Martino(P)(Blue Note) - Recorded June 23, 1996. (7、9曲目のパーソネル): Mike Stern(G), Ben Perowsky(Ds), Scott Colley(B) - 1. Too High 2. Two Of A Kind 3. Progression 4. I'm Confessin' (That I Love You) 5. Ellipsis 6. Both Sides Now 7. Ayako 8. Two Days Old 9. Outrider 10. Never And After

パット・マルティーノのブルーノート移籍第1弾で、1曲ごとにゲストを変えて演奏されたアルバム。ゲストはチャーリー・ハンター、タック・アンドレス、ケヴィン・ユーバンクス、レス・ポール、ジョー・サトリアーニ、カサンドラ・ウィルソン、マイク・スターン、マイケル・ヘッジスと、非常に豪華です。まさにギターで勝負をしています。 6曲目はカサンドラ・ウィルソンとのデュオ。曲はジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」。選曲が渋いです。マイク・スターンは、7曲目が渋めな展開、9曲目は元気な曲と、2曲に参加 しています。2人のギターの個性の違いが出て、しかもそこに展開されるギターバトルの世界。と言いつつ、このアルバムでは他の様々なギタリストとのコラボレーションがあるので、他のギタリストの参加の曲も聴く価値あり。

Another Standard/Bob Berg(Ts)(Stretch) - Released 1997. David Kikoski(P), Ed Howard(B), Gary Novak(Ds), Randy Brecker(Tp, Flh), Mike Stern(G) - 1. You And the Night And The Music 2. Summer Wind 3. Michelle 4. Just In Time 5. My Man's Gone Now 6. All The Way 7. No Trouble 8. It Was A Very Good Year 9. I Could Write A Book 10. It Could Happen To You

邦題「あなたと夜と音楽と−アナザー・スタンダード」。思ったよりもオーソドックスなジャズのサウンドですが、スタンダード中心で、けっこう渋くて良いと思いました。7曲目に参加。この曲のみオリジナルで、全体からみるとちょっとイメージが違うようです。彼の参加も納得。

Who Loves You - A Tribute To Jaco Pastrius(JVC) - Recorded February - April, 1998. Randy Brecker(Tp, Flh), Bill Evans(Ss, Ts), David Sanborn(As), Bob Mintzer(Ts), Mike Stern(G), Hiram Bullock(G), Steve Cardenas(G), Gil Goldstein(Key), Bob James(Key), Jim Beard(Key), Joey Calderazzo(Key), George Whitty(Key), Marcus Miller(B), Will Lee(B), Victor Bailey(B), John Patitucci(B), Mark Egan(B), James Genus(B), Steve Gadd(Ds), Peter Erskine(Ds), Jeff "Tain" Watts(Ds), Don Alias(Per), Michael Brecker(Ts), Kevin DiSimore(Key), Michael Colina(Key), Andy Snitzer(As), Chris Hunter(Ts), Jim Hynes(Tp), Michael Davis(Tb) - 1. Third Stone From The Sun 2. A Remark You Made 3. Continuum 4. Jaco 5. Fall'n Star 6. Okonkole Y Trompa 7. Come On, Come Over 8. Three Views Of A Secret 9. Dania 10. Portrait Of Tracy 11. Song For Jaco-Song For A Friend 12. A Wing And A Prayer

一流ミュージシャンが多く参加しているジャコ・パストリアスへのトリビュート・アルバム。ジャコの作った曲、よく演奏した曲、ジャコに捧げた曲と、その内容はさまざまで、それぞれの曲に参加しているベーシストも健闘しています。皆非常に上手く(当然ですが)、それぞれ自分流の演奏をしています。アルバムとしては非常に豪華なアルバムです。ただ、どのミュージシャンも健全なイメージなのがジャコと違うところかも。 特に奏法を真似しているというわけではないのですが、聴きごたえあり。ボブ・ジェームスは8、11曲目に、ランディ・ブレッカーは6、8曲目に、マイク・スターンは4、12曲目に、ジョン・パティトゥッチは1、5−6曲目に、マーク・イーガンは2、4、9、12曲目に、マイケル・ブレッカーは1曲目に参加しています。

55 Bar Sessions(Paddle Wheel) - Recorded June 2 and 7, 1998. Hiram Bullock(G)(1−2曲目), Haru(G)(3−4曲目), Leni Stern(G)(5−6曲目), Mike Stern(G)(7−8曲目), Harvie Swartz(B), Danny Gottlieb(Ds) - 1. All Blues 2. All The Things You Are 3. Days Of Wine And Roses 4. Israel 5. Solar 6. The Sky Is Crying 7. Body And Soul 8. On Green Dolphin Street

ニューヨークの「55 Bar」でのライヴ。曲ごとに4人のギタリストが入れ替わって、それぞれに個性があって面白いです。曲もスタンダードやジャズメン・オリジナルばかりで親しみやすいのもいいところ。ハイラム・ブロックの音色が柔らかめですが、やっぱりノッてくると思いっきりハメを外すところが彼らしいところ。ただ、彼もいちおう4ビートジャズしています。高内春彦は、ソフトな感じのフレーズとサウンドでメロディアスにせまってきます。ただ、やはりライヴなので、けっこう饒舌な感じもします。レニー・スターンは、4人の中ではシンプルな気がしますが、6曲目は渋いブルースで男まさりかも。マイク・スターンは、ソフト路線で優しくせまるバラードの7曲目、彼らしいフレーズでだんだん盛り上がっていく何と15分台の8曲目。

New York City Soundscape/Vinnie Cutro(Tp) With Mike Stern(G)(JAZZBANK/Five Spot) - Recorded August 17 and 18, 1999. Martin Wind(B), Victor Jones(Ds), Bob Ferrel(Tb), Mitch Schechter(P), Sarah Jane Cion(P) - 1. Beyond All Limits 2. Aberration 3. On The Road 4. In A Sentimental Mood 5. Inside Out 6. Inception 7. Real Deal 8. Moody's Mood For Love 9. May I Be Frank

ビニー・カトロのオリジナルは半分ほど。けっこう実力派で都会的。ウッディ・ショウ作の1曲目はいきなりアップテンポのシャープなピアノが前奏で切り込んできて、そのままカトロのトランペットも素早いフレーズで切りまくる感じのカッコ良い曲。ゆったりとしたミステリアスな雰囲気を持つ2曲目、最近のミュージカルが題材のややモーダルな3曲目、しっとりとはじまってスタンダードを徐々に盛り上げていくバラードの4曲目、ユニゾンのテーマがなかなかの、アップ・テンポの5曲目、淡色系の渋さのある8ビートの6曲目、イキなファンクで、ソロもアピールする7曲目、スタンダードでメロディアスなトランペットを聴かせてくれる8曲目、キメも多く、4ビートジャズしていて気持ちが良い9曲目。マイク・スターンは2、5−7曲目に参加。(01年10月24日発売)

In Harmony's Way/Jeff Berlin(B)(j.jazz)(輸入盤) - Recorded September 5-10, 2000. Richard Drexler(P, B), Danny Gotlieb(Ds), Guest: Gary Burton(Vib on 1), Dave Liebman(Ss, Ts on 2, 4, 6), Mike Stern(G on 2-3, 8), Captain Billy Lang(G on 7), Clare Fischer(Key on 7), Steve Shephard(Vo on 7), Howie Sher(Tp on 3. 8), Dave Stout(Tb on 3, 8), Doug Webb(Ts on 3, 8) - 1. This Is Your Brain On Jazz 2. Runaway Train 3. Emeril Kick It Up 4. Everybody Knows You When You're Up & In 5. Heart Of A Child 6. Liebman On A Jet Plane 7. Pale Glider 8. Reggae Ricardo 9. A Place Of Know

(06/07/17)6曲目以外はJeff Berlinの作曲。ゲストが豪華。相変わらずベースが前面に出ていますが、ジャズに振れている感じ。4ビートとメロディのベースの多重録音とドラムス、ヴァイブラホンが効果的な1曲目、列車の走るようなベースの効果音からサックスの咆哮、ギターのフレーズなど自由なサウンドの中盤アップテンポの4ビートの2曲目、シャッフルのリズムでメロディアスにノレる3曲目、ベースソロも多くて楽しめるこれまた4ビートの4曲目、しっとりとベースがメロディを奏でるバラードの5曲目、サンバや4ビートノリで速いフレーズが心地良く響く6曲目、この曲のみメンバーが入れ替わってヴォイス入りのボッサの7曲目、ブラスも快調でノリの良いロックのような8曲目、やや静かながらベースのソロはメロディアスな9曲目。

The Color Of Love/Kevin Lettau(Vo)(Video Arts) - Released 2003. Russell Ferrante(P, Synth), Mike Miller(G, mandolin), Jerry Watts, Jr(B), Mike Shapiro(Ds, Per), Stefanie Fife(Cello), Bob Franceschini(Ts), Al McKay(G), Hector Elizondo(Vo), Mike Stern(G), Jimmy Mahlis(G), Steve Tavaglione(Loops), etc. - 1. Winter 2. Pickin' Weeds 3. Let Peace Surround You 4. Thorns Have Roses 5. You're Getting To Be A Habit With Me 6. The Color Of Love 7. I Wish You Enough 8. My Cherry Tree 9. The Heart Of The Child 10. Strawberry Fields Forever 11.  Strawberry Fields Forever Outro 12. Michael's Home 13. Luna And Butterfly 14. If I Loved You

全14曲中9曲にケヴィン・レトー作(作詞か作曲のどちらかだと思う)のクレジットがあり、けっこうゴキゲンで、なおかつ落ち着いたポップス作になっています。サウンドは比較的シンプルで1発で録音したような曲が多く、ポップスながらこの姿勢がまだジャズ雑誌で紹介される要因になっているのかも。3曲目はストリングスを配してコーラスにエコーを効かせて教会音楽のような仕上がり。5曲目はヘクター・エリゾンドのヴォーカルとのジャジーな4ビート曲。10曲目にはビートルズの曲がありますが、彼女流のサウンド、歌い方でマイペースに聴かせます。12曲目は今風のヴォイスのある作り。マイク・スターンは6曲目に参加していて、控え目なギターながら、心にしみてくる印象的なメロディの曲を作曲しています。(03年2月26日発売)

A Guitar Supreme/Giant Steps In Fusion Guitar(Tone Center) - Released 2004. Eric Johnson(G), Jeff Richman(G), Steve Lukather(G), Greg Howe(G), Mike Stern(G), Frank Gambale(G), Robben Ford(G), Larry Coryell(G), The Band: Tom Brechtlein(Ds), Larry Goldings(Org), Alphonso Johnson(B), Jeff Richman(Rhythm G) - 1. Resolution 2. Afro Blue 3. Crescent 4. Giant Steps 5. My Favorite Things 6. Naima 7. Mr. Syms 8. Central Park West/Your Lady 9. Equinox 10. Village Blues 11. Lazy Bird 12. Satellite

ジョン・コルトレーンの曲、あるいは愛奏曲をさまざまなタイプのフュージョン(ロック)のギタリストが個性的に料理してしまおうというオムニバス企画。サポートするメンバーも強力です。コルトレーンの精神性をどうこう言うよりも、扱っている題材がコルトレーンというノリで、中身はカラフルなハードフュージョンと、割り切った方が良いと思われるアルバム。そういう意味ではフュージョンのギター・キッズ必携のアルバムかも。4曲目のタイトル曲の「ジャイアント・ステップス」はグレッグ・ハウの担当で、意表をついたファンクノリですが、正攻法はなくてもこれはこれで楽しめます。マイク・スターンは5、9曲目に参加。柔らかめのギターのトーンでメロディアスに奏でる5曲目、同じ音色ながらも渋めなマイナー系のブルースの9曲目。(04年9月23日発売)

Ha!/Oz Noy(G)(Magnatude)(輸入盤) - Recorded July 23, 30 and 31, August 1, 2004. Anton Fig(Ds), Keith Carlock(Ds), Will Lee(B, Vox), James Ginus(B), George Whitty(Org, Key, Whilitzer), Shai Bahar(Synth), Mike Stern(G) - 1. Chillin' 2. Sit Tight 3. Haa! 4. Say What?! 5. What Love Is 6. Hay You 7. Downside Up 8. Blue Monk 9. Hit Me 10. I Cant Make You Love Me

(06/11/18)8曲目の他はOz Noyのオリジナル。前作のようなチープな感じはなくなりましたが、ギター度は高いです。2ベース、2ドラムスで明るいファンクを奏でる1曲目、シンプルなクァルテットでストレートなサウンドで演じる2曲目、ややスローでヘヴィーなファンクを体感できる3曲目、スピード感があってノレる4曲目、彼にしては珍しくしっとり系のバラードの5曲目、ギターも周囲もストレートもあればヒネクレもあるサウンドの6曲目、この曲のみマイク・スターンが参加して、テクニカルな鋭いファンクや変幻自在な4ビートがうなる7曲目、ギター・トリオでセロニアス・モンクの曲をそれらしくゆったりとロックで演奏する8曲目、ロック系のハネる8ビート系16ビート(?)がノリの良い9曲目、静かで牧歌的なバラードが展開する10曲目。

A Bitchin' Brew/Fusion For Miles A Guitar Tribute(Tone Center) - Released 2005. The Band: Vinnie Colauta(Ds), Alphonso Johnson(B), Larry Goldings(Key), Dave Liebman(Sax),   Jimmy Herring(G), Jeff Richman(G), Eric Johnson(G), Mike Stern(G), Bill Frisell(G), Bill Connors(G), Pat Martino(G), Warren Haynes(G), Steve Kimmock(G), Bireli Lagrene(G) - 1. Black Satin 2. Splatch 3. Jean Pierre 4. So What 5. Nefertiti 6. Eighty One 7. Serpents Tooth 8. It's About That Time 9. Back Seat Betty 10. Spanish Key

ギタリストは1曲ごとにゲストが登場して、なかなかズゴい顔ぶれ。ロック畑もいればフュージョン畑もいるという格好。マイルス・デイヴィスの原曲にこだわらずにとにかく自分達の演奏(ギター)を楽しんでしまおう、というのが趣旨のようです。全体的にはハード・フュージョンからロックにかけてのサウンド。特に4曲目のマイク・スターンの「So What」はそんな感じだけれども、他のギタリストに比べれば4ビートだし、柔らかいサウンドでけっこうジャズ寄りな演奏。5曲目のビル・フリゼールの「ネフェルティティ」も、彼流のマイペースの演奏だけれども、いつもの彼よりはややハードな面を見せているか。7曲目のパット・マルティーノや10曲目のビレリ・ラグレーンの参加なども目玉かも。デイヴ・リーヴマンは1、6、9−10曲目に参加。(05年7月21日発売)

Visions Of An Inner Mounting Apocalypse(Tone Center)(輸入盤) - Released 2005. Steve Lukather(G), Mike Stern(G), Steve Morse(G), Jimmy Herring(G), Jeff Richman(G), Frank Gambale(G), Warren Haynes(G), David Fiuczynski(G), Greg Howe(G), John Abercrombie(G), The Band: Vinnie Colaiuta(Ds), Kai Eckhardt(B), Mitchel Forman(Key), with: Jerry Goodman(Vln) - 1. Birds Of Fire 2. Can't Stand Your Funk 3. Celestial Terrestrial Commuters 4. Meeting Of The Spirits 5. Jazz 6. Dawn 7. Lila's Dance 8. Faith 9. Dance Of Maya 10. Follow Your Heart

(07/03/18)マハヴィシュヌ・オーケストラ集で、10人のギタリストが1曲ずつ弾いています。ロックやファンク、フュージョンなど、どのギタリストもいいのですが、特に興味があるのは2曲目のマイク・スターン、8曲目のデヴィッド・フュージンスキー、10曲目のジョン・アバークロンビー。雰囲気も出ているファンク/フュージョンで、変拍子もバシバシ出てきます。サウンドのキモはヴィニー・カリウタのドラムスかな。やっぱり元の曲のインパクトも大きい感じです。曲はいつものマイク・スターンのファンク系かなと思わせるけれども、このギターのフレーズがいいんだよねと思う2曲目、野性味あふれつつも計算された起伏が何とも言えずいい感じの8曲目、一連の男っぽいサウンドの中で、やはり彼だけソフトな感じを漂わせている10曲目。

The Royal Dan - A Tribute(Seven Seas) - Released 2006, Robben Ford(G on 1), Steve Morse(G on 2), Jay Graydon(G on 3), Al Di Meola(G on 4), Steve Lukather(G on 5), Jeff Richeman(G on 6, Rhythm G), Mike Stern(G on 7), Jimmy Herring(G 0n 8), Frank Gambale(G on 9), Elliot Randall(G on 10), Vinnie Colaiuta(Ds), Jimmy Haslip(B), Peter Wolf(Key), Ernie Watts(Sax) - 1. Peg 2. Bodhisattva 3. Home At Last 4. Aja 5. Pretzel Logic 6. Josie 7. Dirty Work 8. The Fez 9. FM 10. Hey Nineteen

ギタリスト達によるスティーリー・ダンのトリビュートアルバム。ギタリストはロベン・フォード、スティーヴ・モーズ、ジェイ・クレイトン、アル・ディ・メオラ、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・リッチマン、マイク・スターン、ジミー・ヘリング、フランク・ギャンバレ、エリオット・ランドールと豪華です。ジャズ、ロック両方からのギタリスト出演と、もともとスティーリー・ダンの曲がいいだけに、ギターでも曲でも聴けるカッコ良い内容になっています。バックはフュージョン畑の人。この中でも私がミュージシャンとして追いかけている4曲目(アル・ディ・メオラ)と7曲目(マイク・スターン)について。出だしはリズムで聴かせてアコースティック・ギターで渋くせまる、サックスも効いている4曲目、メロディアスな、ちょっと柔らかいサウンドで 盛り上がりもある7曲目。(06年8月23日発売)

Viva Carlos!  A Supernatural Marathon Celebration(Seven Seas) - Released 2006. Vinnie Moore(G on 1), Jeff Richman(G on 2), Eric Gales(G on 3), Mike Stern(G on 4), Pat Martino(G on 5), Eric Johnson(G on 6), Frank Gambale(G on 7), Robben Ford(G on 8), Albert Lee(G on 9), Coco Montoya(G on 10), Peter Wolf(Key, Org), Dave Weckl(Ds), Abraham Laboriel(B), Luis Conte(Per, Vo) - 1. Se A Cabo 2. Europa (Earths Cry Heavens Smile) 3. Jingo 4. Oye Como Va 5. Flor D'luna (Moonflower) 6. Aqua Marine 7. Samba De Sausalito 8. Blues For Salvador 9. Samba Pa Ti 10. Jungle Strut

邦題は「「ビバ!カルロス」〜哀愁のギター・トリビュート」。このシリーズは何作も続いていますが、ジャズからフュージョン、ロック、ラテン畑のギタリストが集まっています。特にマイク・スターン(4曲目)、パット・マルティーノ(5曲目)、フランク・ギャンバレ(7曲目)あたりが個人的に好きなミュージシャン。今回は今回はカルロス・サンタナ集ということもあって、ややハードなラテン・フュージョン路線。サンタナを意識している人、マイペースの人といろいろ。原曲が一番思い出深いのは2曲目「哀愁のヨーロッパ」。4分の7拍子ラテンで、マイク・スターンにしてはサンタナを意識したサウンドの4曲目、ラテンでもマイ・ペースでピッキングもゆったりのパット・マルティーノの5曲目、フランク・ギャンバレも影響を受けつつ自分を出す7曲目。(06年11月8日発売)

Back On The Corner/Dave Liebman(Ts, Ss, P, Synth, Wooden Fl)(Mascot Records)(輸入盤) - Recorded June 12 and 14, 2006. Vic Juris(G), Mike Stern(G), Anthony Jackson(B), Tony Marino(B), Marco Marcinko(Ds, Per) - 1. 5th Street 2. Ife 3. Bass Interlude 4. Black Satin 5. Bela 6. Drum Interlude 7. New Mambo 8. Acoustic Guitar Interlude 9. Mesa D'Espana 10. Electric Guitar Interlude 11. J.B. Meets Sly/5th Street Reprise

(07/03/24)2、4曲目がマイルス・デイヴィス作、3、6、8、10曲目が各楽器のソロのインプロヴィゼーション(インタールード)で他は全部デイヴ・リーブマンの作曲。ギター、ベースがそれぞれタイプ違いの2人編成という変則バンド。あまり激しくはないけれども、重量感のあるファンクという感じ。それは1曲目にも感じられて、その土台の上でソロが繰り広げられています。一発モノ的でややゆったりしつつも重い感じの2曲目、マイルスらしいファンクな曲調がけっこううれしい4曲目、静かなバックのサウンドでリラックスしたソロが繰り広げられる5曲目、8分の7拍子と4分の4拍子が交互にくるノリの良いラテンタッチの7曲目、ミステリアスでゆったりした牧歌的な面もある9曲目、不思議なビートで強力ファンクの展開をしていく11曲目。

Miles From India(Times Square Records) - Recorded November 2006 - July 2007. Gino Banks(Ds), Louiz Banks(P), Rakesh Chaurasia(Fl), Selva Ganesh(Kanjira, Voice Per), Adam Holzman(Key), Dave Liebman(Indian Fl, Fl, Ts), Shankar Mahadevan(Vo), Rudresh Mahanthappa(As), Sridhar Parthasarthy(Mridangam, Voice Per), Taufiq Quresh(Djembe, Per), Benny Rietveld(B), Wallace Roney(Tp), Mike Stern(G), Lenny White(Ds), Gary Bartz(As, Ss), Ron Carter(B), Ravi Chary(Sitar), Jimmy Cobb(Ds), Vikku Vinayakuram(Ghatam), Pete Cosey(G), Michael Henderson(B), Kala Ramnath(Vln), A. Sivamani(Per), Rovert Irving 3rd(Key), Pandit Brij Narain(Sarod), Ndugu Chancler(Ds), Ranjit Parot(Ds), Vince Wilburn, Jr(Ds), Chick Corea(P), Dilshad Khan(Sarangi), Marcus Miller(Bcl), Badal Roy(Tabla), Sikkil Gurucharan(Vo), John McLaughlin(G), U. Shrinivas(Mandorin) - 1. Spanish Key 2. All Blues 3. Ife(Fast) 4. In A Silent Way 5. It's About That Time 6. Jean Pierre 7. So What 8. Miles Runs The Voodoo Town 9. Blue In Green 10. Great Expectations 11. Ife(Slow) 12. Miles From India

ボブ・ベルデンのプロデュースで、マイルス・デイヴスゆかりの曲を演奏しています。当時のメンバーだった人たちと、インド勢によって、インド風味もつけた割とハードなジャズやファンクに仕上がっている2枚組CD。12曲目のタイトル曲のみジョン・マクラフリンの作曲とプロデュース。曲によってメンバーが異なりますが、例えばチック・コリアは7曲目に、デイヴ・リーブマンは1、3、11曲目に、マイク・スターンは1、6、9曲目に参加。曲を取り上げている時代はことなりますが、インド色が濃かったり薄くて適度な折衷ファンクになっていたりと、さまざまです。本物より曲によってインドへの傾倒が大きめなのがウリ。でも、けっこう深くてノリも良く、面白い。2曲目「オール・ブルース」は8分の5拍子、7曲目「ソー・ホワット」は8分の9拍子。(08年4月9日発売)

Freeway Jam - To Beck And Backs - A Tribute - Released 2007. Steve Morse(G on 1), John Scofield(G on 2), Eric Johnson(G on 3), Adam Rogers(G on 4), Jeff Richman(G on 5 and Rhythm G), Mike Stern(G on 6), Warren Haynes(G on 7), Chris Duarte(G on 8), Greg Howe(G on 9), Walter Trout(G on 10), Vinnie Colaiuta(Ds on 1-2, 4-5, 7), Mitchel Forman(Key), Stu Hamm(B), Simon Phillips(Ds on 3, 6, 8-10) - 1. Freeway Jam 2. Over Under Sideways Down 3. Beck's Bolero 4. Led Boots 5. El Becko 6. Diamond Dust 7. The Pump 8. Behind The Veil 9. Blue Wind 10. Brush With The Blues

邦題は「「ベック・アンド・バック」ア・トリビュート〜ギター殺人者の恋人達」。ジェフ・ベックへのトリビュート作。ベックの作品自体がロックとハード・コア・フュージョンの間にあるようなサウンドの曲が多いので、他のギタリストが参加していても無理なく溶け込んでいる感じです。ロック畑のギタリストもいればフュージョン畑のギタリストもいるので、ロック寄りになった感じなのは今までのこのシリーズの他作品と同じ。2曲目のジョン・スコフィールドはあくまでもマイペースなギター演奏ながら、全体的にロックロックしたノリの良い演奏を聴かせてくれます。4曲目のアダム・ロジャースも、ここではロック的なアプローチでちょっと渋めにセッションに参加しています。6曲目のマイク・スターンはソフトな音色で、あくまでもマイペースを崩さすに。(07年9月5日発売)

(他の主な参加CD) タイガーズ・バク/タイガー大越(Tp)’80年(JVC)、バッド・タイムス/マイケル・ウルバニアク(Vln)’81年?(Headfirst)、ビンス・メンドーサ(Cond、Arr)’85、’88年(Hit Avenue)、マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ/笠井紀美子(Vo)’85年(Sony)、ライブ・イン・トーキョー/ステップス・アヘッド ’86年(NYC)、マンハッタン・ブルー/大野俊三(Tp)’86年(Electric Bird)、スマート・ムーブス/ハービー・シュワルツ(B)’86年(Gramavision)、ボブ・バーグ(Ts、Ss)短編集 ’87年(Denon)、タイム・オブ・タイム/ローランド・バスケス(Dr)’87年(Soundwings)、ジャマイカ・ボーイズ/マーカス・ミラー(B)’88年(Wea)、サイクル/ボブ・バーグ(Sax)’88年(Denon)、夢(スエニヨ)/エディ・パルミエリ(P)’89年(Capitol/Intuition)、サイレント・ウィル/アンドレア・マルセリ(Dr、Cl、Synth)’89年(Verve Forecast)、

パーティ・イン・ザ・ベースメント/ピート・レビン(P)’90年(Gramavision)、イン・ザ・シャドウズ/ボブ・バーグ(Ts)’90年(Denon)、バック・ロード/ボブ・バーグ(Ts)’91年(Denon)、イン・ア・ディファレント・ライト/ハービー・シュワルツ(B)’91年(Mesa Blue Moon)、セイリング・ストーン/日野元彦(Dr)’91年(Fun)、ドライブ/KANKAWA(Org)’91年(Highway)、クロコダイル・スマイル/マーク・ビアコ(Vo)’92年(Calnova)、ドリーム・パトロール/Mr.スパッツ ’92年(Calnova)、デディケーション/バニー・ブルネル(B)’92年(NEC Avenue)、エコーズ・オブ・ア・ノート-トリビュート・トゥ・ルイ・”パップス”・アームストロング/タイガー大越(Tp)’93年(JVC)、イッツ・ゼア/日野元彦(Ds)’93年(Fun)、トゥー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー/タイガー大越(Tp)’94年(JVC)、フォー・ユー・トゥ・プレイ/バニー・ブルネル(B)’94年(NEC Avenue)、クロース・トゥ・ラブ/加藤真一(B)&ビー・ホット・クリエイションズ ’94年(Paddle Wheel)、キャット・クラブ/KANKAWA(Org)’95年(Cat)、スインギン/アルトゥーロ・サンドバル(Tp、Flh、P)’96年(GRP)、ギターズ・オン・ザ・ファイアー/デビッド・マシューズ(Arr)&ギターズ・オン・ファイアー ’96年(Bandai Music)、ジ・アート・オブ・リズム/トム・ハレル(Tp、Flh)’97年(RCA)、アンリール/アレックス・リール(Dr)’97年(RCA)、ジャマイカ・ボーイズ/マーカス・ミラー(B)レニー・ホワイト(Ds)バーナード・ライト(Key)’98年(PRA)、 55バー・サミット/ハイラムブロック(G)/ハル(高内春彦)(G)/レニー・スターン(G)/マイク・スターン(G)’98年(JAZZ BANK/Five Spot)、ミン/クリス・ミン・ドーキー(B、Key)’99年(Video Arts Music)、リーレイティン/アレックス・リール(G)’99年(Stunt Records)、

SADAO 2000/渡辺貞夫(As、Ss)’00(Verve)、フィンガーペインツ/ジェフ・リッチマン(G)’00年(Sunshine Digital)、アンダー・ザ・ハット/アダ・ロバッティー(Ts、Ss)’02−03年(Heart Note)、ジャコ・パストリアスに捧ぐ〜ムード・スイングス/マウリッツォ・ローリ(B、Vo)’03年(Teen Town Club)、ホイール・オブ・ライフ/渡辺貞夫(As、Ss、Fl)’03年(Verve)、リズムズ&ライムズ/フェイ・クラーセン(Vo)’03年(Jazz'n Pulz)、ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・アワ・フレンズ/ビートル・ジャズ ’03年(Videoarts)、ビヨンド・ザ・ブルー/アンドレア・マルセリ(Ds、Cl、Synth、Per)’04年(55 Records)、ティキ/リチャード・ボナ(Vo、G、B、Key、Per、etc)’05年(Verve)、 ザ・ノマド・ダイアリーズ/クリス・ミン・ドーキー(B)’05−06年(Blue Note)、ジャコ新事変/ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド ’06年(Heads Up)、

 

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