オーガニックフレンドの紹介
自然栽培と冬水田んぼ
田んぼ写真館

 宮城県石巻市遠藤農園の田んぼの移ろいを写真でお伝えいたします。
無農薬・有機肥料で微生物が住みよい土づくり 
 土に農薬を一切使用せずに有機肥料のみを使用することで、土中の微生物やミミズなどの生物相が豊かになります。

 大きな有機物はミミズやだんご虫などが分解します。そして、さらに微細な生物が有機物を分解していき、植物が吸収しやすい養分に変えていきます。

 また、土に生きる微生物は有機物をエサとしながら繁殖し、そして次々と命を全うしていきます。
 私達の目に映ることのない土の中では、このような微生物たちの壮大なドラマがくり広げられているのです。

 このドラマの中で、命を全うした微生物は死骸となって堆積し、土に豊かなタンパク質を与え続けます。そして微生物の死骸を分解した有機物は腐植土となり、よく肥えた黒々とした色を土に与えていきます。

 私達が目にすることのできない土の中の宇宙、そこでは微生物やミミズなどが命の営みをくり広げ、土を耕し、そして土を肥やしているのです。

根と微生物のつながりを大切に
 微生物と植物の根、そこには密接なつながりがあります。

 植物は根からビタミン・糖類・アミノ酸などを分泌します。これが微生物のエサとなります。

 植物から栄養をもらう微生物は、今度は土壌の有機物などもエサにしながら、植物に欠かせない糖類、ビタミン、アミノ酸、核酸、ホルモンなどを合成して分泌しています。
 微生物の分泌物は直接根から吸収されたり、また死骸となった微生物が養分となり、そして吸収されていきます。

 こういった微生物が根の周りに住みつくと、他の病原菌が寄りつくことができなくなります。

有機肥料でおいしくて、ビタミン、ミネラル豊富な野菜づくり
 2002年、植物が根から有機態窒素(アミノ酸)を直接吸収していることがわかりました。今までは有機肥料を与えても、土壌の微生物によって、無機の硝酸態窒素まで分解されないと、根から吸収されないと考えられていました。

 植物は光合成により炭水化物を合成しています。植物の体はタンパク質で構成され、その原料はアミノ酸と炭水化物です。

 化学肥料の場合、このタンパク質は無機の硝酸態窒素を吸収し、それを亜硝酸、アンモニアに合成して、さらに光合成で作った炭水化物を組み合わせ、アミノ酸、さらにタンパク質を合成するという過程を経ます。

 わかりやすく分子数を省略して書くと・・・

 N(硝酸態窒素)+CHO(炭水化物)=NCHO(アミノ酸)

 ところが有機肥料であれば、根から直接アミノ酸を吸収できるため、光合成で作られる炭水化物は余剰となります。さらに、アミノ酸(NCHO)は炭水化物(CHO)部分から構成されるため、植物内の炭水化物量が増えます。

 糖類やデンプンは炭水化物であり、ビタミンも炭水化物が基本になって作られます。つまり、有機肥料で栽培される野菜は炭水化物が多くなって糖度がUPし、ビタミンが豊富になるんですね。
 
 また、アミノ酸はそれ自体が「うまみ」成分でもあります。

 例えば、トマトの味は、アミノ酸のグルタミン酸とアスパラギン酸の割合が4:1のとき最もトマトらしくておいしい味になるといわれています。単に糖度が高いというだけでなく、アミノ酸の複雑な組み合わせやバランスが味の決め手になっています。

 さらに炭水化物が多くなると、それが根に送られ酸素と結合し、「根酸」というミネラルを可溶化する物質が作られます。この根酸の量が多ければ、ミネラルの吸収量が増えるのです。

 おいしくて、ビタミン、ミネラル豊富な野菜づくりには、この炭水化物がとても大事な役割を持っているんですね。

 「くまっこ農園」では、アミノ酸肥料である「ぼかし肥料」や発酵させた牛ふん、鶏ふん堆肥、ミネラル肥料である「グアノ」を使用しています。

土壌分析に基づく、必要最小限の施肥量
 最近、健康面と環境面で、ほうれん草や小松菜などの菜っ葉に蓄積する硝酸態窒素がクローズアップされています。

 過剰な窒素肥料の施肥は野菜の中に硝酸態窒素を蓄積させ、また、地下水・河川水を汚染させる環境負荷の原因になるとも言われています。

 野菜の中に過剰な硝酸態窒素が蓄積すると、それが体内で還元され、「体に悪影響を及ぼす恐れがある」と一部で指摘されています。

 特に、化学肥料は植物に吸収されやすい硝酸態窒素で構成されています。そして、施肥された化学肥料の5割が硝酸態窒素として流出すると言われています。これに比較して有機肥料は、外部に流出しにくいといわれています。
 
 また、味の面では、過剰な硝酸態窒素の蓄積は、菜っ葉に「えぐみ」を与え、おいしくないばかりか、腐りやすくなる原因にもなります。
 ほうれん草などの菜っ葉が、不自然なほど濃い緑色の場合、硝酸態窒素が多いと言えるでしょう。

 「くまっこ農園」では、土壌分析により、窒素、リン酸、カリの他、マグネシウム、カルシウムなどの成分を分析して施肥設計を行い、施肥量が必要最小限となるよう心がけています。

 有機肥料の成分量は、非常に把握が難しいのですが、購入する有機肥料は成分表示から成分量を把握し、また鶏ふん、米ぬかなどは一般的な値から、割り出しています。
 

参考資料: 有機栽培の基礎と実際(農文協)、土着微生物を活かす(農文協)、土壌微生物の基礎知識(農文協)

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