経営者・管理者の注意すべきこと
(実業之富山2002年1月号から抜粋)最近起こった事故等を含めて感じたことを書き綴ってみたい。
第一に、事故が起きてから膨大なエネルギーを使うよりも、事故が起きないようにちょっとした注意、 未然防止が大切なこと。ミスは誰だって犯しやすいので、起きないように管理者は絶えず、 注意喚起しておかなければならないし、時には現場に立ち入って実態を見なければならない。
第二に、判断ミスを犯す原因を考えなければならない。順調にいっているときは問題ないが、 環境の変化により世の中が思いどおりにいかなくなったとき、又は、突発事故が起きたときである。 判断に当たっては反対になる可能性、相手がどう出るかも考えて判断しなければならない。 その場合先を見通す洞察力が必要である。経験則でどこで不注意によるミスが発生しやすいか、 ある程度読めるようになる。連絡不十分、たぶん誰かがやってくれているだろうと思う独り合点、 もう一度見直さないことによる確認漏れ、上司の部下任せ等々。
第三に、人間は悪いことを隠そうとするが、隠した結果こじれて問題を大きくする傾向がある。 ミスを隠したがるのをいかに防ぎ、トップに素早く情報をあげさせるかである。 それには隠していてもいつかはバレルことを認識させておき、隠した場合には罪一等重くなることを前もって 言っておかなければならない。同時に成績至上主義に走らず、ミスを犯した場合に自白しやすい雰囲気も日頃から 作っておかなければならないし、悪いことは悪いとはっきり批判する勢力も社内には必要である。危機管理は、 突発事故の対応に限らず、日頃の管理も重要である。
第四に、小さなミスは絶えず起こるものであることを認識し、 小さな失敗にこだわるあまり、大損をしないことである。欲張ると損をするものである。 うまい話には裏があると思って簡単に飛びつかないことである。ただ酒、痴漢、ただほど高くつくものはない。
第五に、進行管理が重要である。部下に「報連相」を徹底するように言ってあっても必ずしも実行されるとは限らない。 自分から進んで部下の仕事の進歩状況を把握することも必要である。部下が悩んでいることも考えられるので方針を 決めてやることも必要である。
第六に、判断に迷ったら苦しいほうにつくことである。苦しみ紛れに易きに流れると失敗することが多い。 心配して慎重に事を進めていると案外とうまくいくことが多い。その場しのぎのいい加減な処理をせずに 、真正面でぶつかり大きく背中に背負い込むことが必要である。





