どんな作品を目指せばいいの?







泣ける話の条件

1 死
大切な人や犬(笑)が不治の病や事故で死ぬ。
いい人が死ぬ。悪いやつが死んだら、すかっとしますが、いい人が死ぬと泣けますね。

2 運命
身分や家柄、人種差別、貧富の差、有名な歴史的事実、社会の仕組み、遺伝性の病気などの運命が二人を切り裂く。本人の努力や人柄などではどうしようもない部分で悲劇に巻き込まれていく。
また、そういう運命に必死で立ち向かっていこうとする健気な主人公の姿は、涙を誘います。

3 愛する人との別れ
列車の出発シーンなんかはいい感じです。飛行機だと、あっというまに飛んでっちゃうけど、列車だと、最初はゆっくり動きだし、やがてだんだん早くなり、走って追いかけて、ついにはホームの端にまで・・・泣けます。昔のイタリア映画に確かそんなのあったっけなあ・・・アニメでは「銀河鉄道999」での主人公とメーテルとの別れのシーンが印象に残ってます。

4 誰かのために自分が犠牲になる話(主人のために犠牲になる犬・・・をいをい)
恋愛なら三角関係から自分が身を引く。
誰かを助けるために自分が死んでしまう。
愛する人の病を助けるために、自分の臓器を提供、移植する。
NHKのプロジェクトXは実話を基に構成されていますが、よくこのパターンがでてきますよね。プロジェクトが行き詰まってどうしようもなくなった時なんかに「その時、○○が言った。おれがやろう。」とか、田口トモロヲさんが語ったりすると、もうそれだけでじ〜んと・・・

5 主人公が記憶喪失
・ドラマで記憶喪失になるのはたいていの場合、過去のとてもつらい現実を無理矢理忘れ、そうすることで自分の心を守るためです。例えば恋人が交通事故にあって、目の前で死んでしまう。ところがなぜかその死の場面を覚えていないとか。したがって、徐々に記憶を取り戻すに連れ、悲劇的な過去が分かっていく(実は彼女は死んでいる)というパターンが多いです。
・突発的な事故で記憶喪失になった場合、(崖から落ちたとか自分が交通事故にあったとか)過去の自分がとんでもない悪人だったということが、少しずつ分かっていくというパターンもあります。その場合は、主人公を今現在はとてもよい人にすると、過去が分かるにつれ、「おれってこんなに悪いやつだったのか・・・」と苦悩が増していき、泣けてきます。古くは「崖」、最近では「奇跡の人」なんかがこのパターンでした。

6 植物人間
ヒロインが過去の悲しい事故のせいで、死なぬまでも植物人間状態になってしまっている。
4や5と組み合わせると、なおよい。例えば、彼女が事故で植物人間になっている。でもその哀しすぎる記憶を主人公である彼氏は失っている。だが、小さなきっかけで次第に過去の悲劇を思いだしていく。 DCの名作ゲーム「カノン」はこのパターンですね。

7 救われる話  
自分はたった一人だ。誰も自分のことを理解してくれないんだと思っていたら、思わぬところに自分のことを気にかけてくれる人がいたというパターン。 
自分はどうしようもなくだめな人間だ。なんの取り柄もない、生きていく価値のない人間だ。と思っていたら、思わぬところに自分の長所や努力や人間性を認めてくれている人がいたというお話。
小野不由美の「十二国記シリーズ」にこんなのありましたね。

8 悪人が善人に、ダメなやつが頑張るやつになる話。
さまざまな逆境や障害を乗り越えて、主人公が成長していくお話。または、ろくでもないことばかりしでかし、どうしようも なく自己嫌悪に陥っていた主人公が、周囲の人たちに啓発され、少しずつ心を開き、良い心を持つようになる話。
こういうパターンを小説世界の専門用語で「ビルドゥングロマンス」といいます。
「ガンダム」はこのパターンでしたね。
「エヴァンゲリオン」もこういう話になりそうだったのですが・・・。

9 幽霊
4のパターンでは、生き残った方が心に深い傷を負っている事が多い。そこでそれを慰めるために死んだ者が幽霊となってよみがえるというパターンはよく見かけます。
また、死んでしまった者は、この世に未練があり、成仏できないことがあります。そういう時、生きている者との心の交流を通して、その未練を一つずつ解決し、無事成仏していくようなお話もいいかも。
「ゴースト」という映画、こんな感じでしたね。

10 夢をかなえる
夢をかなえるためには、さまざまな障害がつきもの。それを一つずつ乗り越えていく。
また、夢をかなえてあげるため、すすんで家族や恋人が、犠牲になる話。

11 奇跡による救い
様々な悲劇で泣かせたあと、最後にほんの少し奇跡をおこし、ちょっとだけ主人公に救いを与える・・・泣けますよ〜。

12 尊敬の感情から生まれる友情 
今までつきあっていた友だちが、実は自分にはまねできないようなすごい奴だった。
そこから真の友情が生まれる。
(真の友情には、尊敬の感情が必要だとか、誰か言ってませんでしたっけ?)
辻仁成の「そこに僕はいた」なんか、これですよね。

13 自分より不幸な人との出会い
自分より不幸なはずなのに自分より不幸じゃない人との出会い。
自分は不幸だ不幸だと思っていたら、自分よりもっとひどい環境なのに、前向きに頑張って生きている人がいたりして、ショックを受けると同時に、自分の心のありようについて考え直す。いわゆる主人公が成長するパターンの一つですね。

14 天然系 あるいは癒し系の存在がみなを救う。
主人公がちょっとお間抜けだけど、でも天然いい人で、そいつに出会うことによってみんなが感化されてどんどんいい人になってくなんて話もいいですよね。少年ジャンプ連載の「ワン・ピース」なんかはこのパターンかな?「アルプスの少女ハイジ」なんか、もろこんな感じですかね?

15 目的のためにストイック(禁欲的)にがんばる主人公。
自分の目標のために、あらゆる自分の一般的な幸福の追求をあきらめ、ストイックにがんばる主人公なんかも、伝統的にいけてるかも。いわゆる「あしたのジョー」タイプね。ジョーは「真っ白に燃え尽きる」人生を手に入れるため、他のあらゆる青春を犠牲にしたんでしたっけ?紀ちゃんとの会話がとても印象に残っています。

16 自分の人生残り何日、カウントダウンが始まる話。
病気などであと何ヶ月の命とか宣告されると、残った人生をいかに生きるか考えますよね。それまでどうしようもない人間だったやつが、死が近づくにつれて、今までしなかったようないいことしていったりして、すべてをみんなのために捧げて(だって死ぬ人は何持っててもしかたないですもんね。死ぬってわかってるんなら、生きてるうちに形見分け!)そして誰にも気づかれずにひっそりと死んでいくといいかもしれないですね〜。死んでからみんな気がつく。あいつ、実はそうだったのか〜、なんで言ってくれなかったんだよ〜とかね。
ガン、エイズ、いろいろ考えられますね。一度死んだ人間が神様の思し召しで、期間限定で生き返ったりするのもいいかも。

これらをいくつか組み合わせて話をつくろう。
例えば映画「タイタニック」は、
1 でかぷりおちゃんが死ぬ。他にも大勢死ぬ。いい人もたくさん死ぬ。最後まで曲を演奏し続けた音楽隊とかも死ぬ。
2 タイタニック沈没という避けようのない歴史的事実・事故が二人の仲を引き裂く。
 また、身分の違いという障害を乗り越えた恋愛でもある。
3 でかぷりおちゃんは凍死し、ういんすれっと嬢だけが生き残る。しかもでかちゃんは、ういん嬢のために自分が犠牲になり、  死んでいく。
・・・が組み合わされた典型的なベタベタ泣きパターンで作られているのですが・・・まあ、あまりにベタだったので引いてしまって、泣けなかった人も多いでしょう。








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