私の俳句

私は現在、山元湖村先生が主催する草津市教育委員会の社会教育関係団体「夕凪」俳句会に所属している。例会は月1回であるが、他の方に集中しているので、疎かになることが多い。俳句を始めてまだまだ数年の若輩ですが、敢えて公表するのは、諸先輩のご指摘に耳を傾ける勇気が次の飛躍に結びつくのではないかと考えたからです。ご指導ご鞭撻をお願いします。

作品

[春(2・3・4月)] 


春浅き有馬湯に入り母想う
梅の香の満つる枝間に大阪城
春浅き蕪村の句碑に湖の香よ
盆梅展武蔵の威風色薫る
孫の手のぬくもり少し春寒し
卒寿祝母の姿に春の色
花一輪挿せる地蔵に春時雨
春一番荒湖渡る鳥の群れ
春の日に書の香仄かに源氏の間
若楓参道を染め石山寺
栗林の夫婦松にも春の風
満開の桜木に宿る苔語る
桜散り戦を語る明智墓
尾道の鳥瞰図観る千光寺
水紋を幾重にも画き鴨の群
残雪ににっこりと顔座禅草
馬酔木展手を取り合える老夫婦
仕草にも笑いを誘う壬生狂言


[夏(5・6・7月)]

大牡丹長谷の回廊照らしおり
子にせかれ六十路古着に衣更え
八重桜風呂に紅さす水上よ
伊香保湯にひたりて初夏の榛名富士
山葵畑清水の渦に香を放つ
山間の清水に写る道祖神
紫陽花に心癒しぬ雨の朝
紫陽花に見惚れ溜息つく妻よ
夏苔に槙の老木歴史持つ
餌を運ぶ蟻の働き子に教ふ
鳥の声木の香満ちゐる木下闇
青空の下睦まじく苗運ぶ
せせらぎを伴奏にしてホタル舞ふ
蛇逃げし藪陰の道草の中
急ぎ足夕立気配になお急ぐ
夕立の北の暗みに母の影
老木の側に飾れる鉢の藤
藤祭り咲き遅れをり詫び掲ぐ
新茶入れ茶柱立つと験かつぐ
房の伸び砂擦りという寺の藤


[秋八・九・十)]


童心に返る花火の魅力かな
子ら囃し大人も興ず地蔵盆
遠来の酒食の友と語る秋
遠来の孫と遊びて秋惜しむ
初秋に鍬の音急く老夫婦
母の文郷愁誘う秋の夜
水時計永遠に刻める秋の音
秋の宮歴史を刻む時計館
遠来の友への馳走爽やかに
祈り来し神の森より虫の声
義民碑を慰霊のテント秋深し
秋空に威光を放つ磨崖仏
秋の堂静寂に威光善水寺
秋堂に歴史を語る古仏像
大文字の炎の中に父の影

[冬(十一・十二・一)]
釣船も影絵となりぬ初時雨
東福寺赤々と映え夕紅葉
歴史ある大銀杏なり古き院
時雨時微かに浮かぶ大山よ
朝霧に墨絵のごとき湖畔かな
菊花展色香楽しむ老夫婦
神の森鳥声寂し冬に入る
湖凪いで水鳥羽音拡げおり
ルミナリエ光の先に夢画く
来る人も行く人も急き年の暮
神主も息をはずませ年用意
初雪に子供等の声弾みあり
初雪の花弁を白く飾るごと
母の願い神に届けよどんど焼き
子を並べ順に祈らす初詣
初詣屋台の声に弾みあり
比良颪風車を廻し波を立て
日溜りを探して会話春を待つ
残菊の香のほどほどに父偲ぶ
雪頂き輝く比良に帽子雲
暦見て孫の来るよと年用意
注連縄を白く飾りて神迎ふ
コハクチョウ風塊運び比良白む
春を待つ孫の誕生待ち遠し



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